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聖女 アルミナ
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「あらま、なかなかおいしいわ」
「そうでしょう?」
甘くてピリッとスパイシーで、ただの嗜好品としても価値がある味わいだと思う。さらに神聖力まで付加しているのだ。そこまで強力に注入していないれど、もしも疲れていたり、慢性的な痛みがあるのなら瞬時に楽になるはずだ。
「ふむ……あたしも騙されやすくなったのかね?もう腰の痛みがマシになった気がするよ。体がぽかぽかする」
「なにせ、聖女様の秘伝レシピだから」
「買うわ。いくら?」
「2瓶で50ランテ」
「そうね、妥当だわ」
値切られるかと思いきや、リリーはあっさりと私の言い値で頷いた。カウンター下から銀貨を取り出し、支払ってくれる。大まかな計算で、原価の倍の値をつけたので十分儲かる計算だった。
「次はいつ売りに来てくれるんだい?」
「そうねえ、3日後でいいかしら?」
「できたら明日も来てくれるといいんだけど」
「砂糖をたくさん使ってるし、飲み過ぎはよくないわ」
「わかってる。お客に1杯ずつ出すのよ、絶対に売れるわ。これ、あっちにも効くんでしょう?」
「あっちとは?」
意味がわからない私が首を傾げ、リリーがニヤリとした。
「とぼけちゃって。あれに決まってるじゃない」
「……あれ」
もしや、いやらしい意味かと考えが及んだところで私の肩に大きな手が置かれる。ファルクだった。
「今日のところはそろそろ帰ります。またお会いしましょう」
ファルクは勝手に話を終わらせようとした。リリーは口紅が濃い唇の片端を上げる。
「あんたの年下彼氏、束縛強いよねえ。踊り子やめるのもやむ無しかね」
「えっ?いや、彼氏じゃ……」
否定しようとする私を引き連れ、ファルクはさっさと店を出ようと誘う。あまり長話をするとボロが出そうなのもあり、私は抵抗しなかった。しかし狭い通路で、ほとんど裸同然の、扇情的な格好の踊り子と出くわした。
「あ、ベリンダ!彼氏と何しに来たの?」
たぶん、ベリンダの仕事仲間なのだろう。名前を知らない踊り子の女性は、私たちを進行を止めるように立ちふさがった。ふるりと震える豊かな胸の形もあらわで、おへそや脚が剥き出しだ。
「何って……ドリンクを売りに来たの」
ベリンダなら、仕事仲間にこう答えるかなと想像で答える。曖昧な笑みも添えた。
「そんなのできるなら早く復帰してよ!あんたとあたしの巨乳ペアで一緒に客を挟むサービスが一番チップを稼げるんだし」
名前を知らない女性は、辛うじて胸の先端を羽飾りで隠しただけの舞台衣装で迫ってくる。
「しばらくは無理よ」
同性といえども、ほとんど裸の見知らぬ人に詰め寄られて戸惑うばかりだ。ベリンダの踊り子という職業は、想像より大変な仕事内容だった。お客さんを巨乳ペアで挟むというのも、意味がわからない。
「何言ってんの、若いうちに稼いで贅沢しちゃったほうがいいよ!その男だって、どうせ裏切るんだから」
「は?どうして初対面のあんたにそんなことを言われなきゃならないんだ?」
彼女の発言にファルクが噛みつきそうに怒気を放つ。黙っているから、露出の高いお姉さんに照れているのかと思いきや、そういった雰囲気は一切なかった。
「悪いけど、頭をぶつけたから復帰はしばらく無理なの、またね!」
とにかく揉め事を起こすのは絶対に避けたい。話せば話すほどボロが出てしまいそうだし、私はファルクの腕を引っ張って退却を促した。
「もう……ファルクったら。あのくらいの挑発で怒らないでよ」
店を出てから私は文句を言った。ファルクは私に注意されると、途端にモフモフの尻尾が垂れ下がる。
「ごめん……ついカッとなった」
「彼女も色々と大変なんでしょう」
裏切る、なんてわざわざ人に言うくらいだから、彼女は過去に手痛い経験があるのだろう。
「そうだな、大変だとは思う。けど俺が男だからって決めつけるみたいに悪く言われて我慢できなかった」
「他人の考えを否定して回ってたらキリがないわ」
これでも私は聖女の旅において、多くの人々と出会い、交流をしてきた。中には正したい考えの人もいたけれど、一言や二言で改めてくれるなら周囲も苦労しないだろう。
「でもファルクにはこうして注意するってこと」
「ベル姉……それって」
ファルクは長々と語らなくとも、私の言いたいことをわかってくれたようだ。金色の瞳が嬉しそうに輝く。つまりファルクに忠告するのは、私がファルクを他人と思っていない証拠だった。
「わかったよ、あの人にはもう構わない。でも俺がベル姉を裏切ることは絶対にないよ。ベル姉のことは、俺が守るから」
「あら、一昨日は魔物にやられて怪我して帰ったくせに?」
ファルクはうっ、と言葉を詰まらせた。彼をからかうのは楽しく、ついついこぼれる笑顔にすれ違う男性が物欲しそうな顔をした。
「あれは少し無謀だった。もうしない」
「魔物と戦うこと自体、やめて欲しいわ。ファルクにはもっと相応しい場所があるでしょうに」
何のために聖女の私がつらい旅をしていたのか――である。人々を危険な魔物から守るため、帝国中の女神像に祈ってきたのだ。街中にいれば安全なのに、高額な魔物の素材欲しさに狩りに出ることには反対の立場だ。
しかもファルクはおそらく故郷では裕福な育ちだ。国に帰れば危ない稼業をするまでもないはずなのに、とお節介ながら小言を続けたくなってしまう。ファルクは凛々しい眉をクッと顰めた。
「また国に帰れって言うのか?ベル姉が一緒に来てくれるなら考えるけど」
「……それはできない相談ね」
やぶ蛇だったなと、横を歩く彼にわざと肩をぶつける。しばらく沈黙が続いた。
見上げた紺色に染まる空には、白い満月が浮かんでいた。今日の用事は済んだし、帰って夕食だなとお腹をさする。
「見て、満月よ。どうりでお腹が空くと思ったわ」
とてもきれいなのだけど、満月の日は興奮作用によって、いつもよりお腹が空いてしまうものだ。
ちっぽけな私たちにとって、深遠なる星の影響は計り知れない。私とベリンダの魂が星の作用によって入れ替わったように、星から降り注ぐ魔力は様々な事象を引き起こす。
私は基本的に女神様の神聖力を借りて奇跡を起こすけれど、魔力の影響を受けないというわけではないのだ。
私の指差す先に向かって目を細め、ファルクは呟いた。
「ああ、特に獣人の俺には効く」
「そういえば、そうらしいわね」
聖女教育で聞いたことがあった。獣人は、人間よりは自前の魔力が少ない人が多い。その分、外部の魔力を受けるのだと。
「子どもの頃は満月になると興奮して眠れなかった。今も、まだ少し走り出したい気はするな」
「一緒に走って帰る?」
フフッと吹き出しながら、私は提案した。子ども時代のファルクが満月の夜に走って吠える姿を想像したのだ。きっと、絶対にかわいかった。
「ベル姉はついてこれないだろ。暗くなってきたし、ベル姉をひとりにしたら危ないよ。何かおいしいものを買って帰ろう」
こっちからいい匂いがするとファルクに導かれ、彼に任せて匂いを辿っていくと、鶏の丸焼きを売っている屋台があった。拷問器具のような太い串に、鶏が何羽分も刺されて、肉汁を滴らせてくるくる回されていたのだ。
もちろん買って帰り、ワインと共に美味しい夕食を楽しんだ。
私は密かに、こんな日がずっと続けばいいと願ってしまう。もしも私ひとりだったら、既に自由を持て余していたに違いない。
◆◆
またおやすみを言って眠りに就いたその夜、ふと目を覚まして私は起き上がる。
ファルクが苦しんでいる気配がした。
すぐに動き出す体と、耳元でドクドク鳴るような鼓動の音に焦りが増幅される。私は彼と出会ってたった3日で、心を占領されてしまったようだ。
私は、突き動かされるように廊下を移動する。
「ファルク」
まだ足を踏み入れたことのないファルクの部屋のドアを叩いた。返事はなかったが、そのまま開けようとして――
「ダメだ!!」
中からの強い制止の声に、ビクリと体を震わせた。
「そうでしょう?」
甘くてピリッとスパイシーで、ただの嗜好品としても価値がある味わいだと思う。さらに神聖力まで付加しているのだ。そこまで強力に注入していないれど、もしも疲れていたり、慢性的な痛みがあるのなら瞬時に楽になるはずだ。
「ふむ……あたしも騙されやすくなったのかね?もう腰の痛みがマシになった気がするよ。体がぽかぽかする」
「なにせ、聖女様の秘伝レシピだから」
「買うわ。いくら?」
「2瓶で50ランテ」
「そうね、妥当だわ」
値切られるかと思いきや、リリーはあっさりと私の言い値で頷いた。カウンター下から銀貨を取り出し、支払ってくれる。大まかな計算で、原価の倍の値をつけたので十分儲かる計算だった。
「次はいつ売りに来てくれるんだい?」
「そうねえ、3日後でいいかしら?」
「できたら明日も来てくれるといいんだけど」
「砂糖をたくさん使ってるし、飲み過ぎはよくないわ」
「わかってる。お客に1杯ずつ出すのよ、絶対に売れるわ。これ、あっちにも効くんでしょう?」
「あっちとは?」
意味がわからない私が首を傾げ、リリーがニヤリとした。
「とぼけちゃって。あれに決まってるじゃない」
「……あれ」
もしや、いやらしい意味かと考えが及んだところで私の肩に大きな手が置かれる。ファルクだった。
「今日のところはそろそろ帰ります。またお会いしましょう」
ファルクは勝手に話を終わらせようとした。リリーは口紅が濃い唇の片端を上げる。
「あんたの年下彼氏、束縛強いよねえ。踊り子やめるのもやむ無しかね」
「えっ?いや、彼氏じゃ……」
否定しようとする私を引き連れ、ファルクはさっさと店を出ようと誘う。あまり長話をするとボロが出そうなのもあり、私は抵抗しなかった。しかし狭い通路で、ほとんど裸同然の、扇情的な格好の踊り子と出くわした。
「あ、ベリンダ!彼氏と何しに来たの?」
たぶん、ベリンダの仕事仲間なのだろう。名前を知らない踊り子の女性は、私たちを進行を止めるように立ちふさがった。ふるりと震える豊かな胸の形もあらわで、おへそや脚が剥き出しだ。
「何って……ドリンクを売りに来たの」
ベリンダなら、仕事仲間にこう答えるかなと想像で答える。曖昧な笑みも添えた。
「そんなのできるなら早く復帰してよ!あんたとあたしの巨乳ペアで一緒に客を挟むサービスが一番チップを稼げるんだし」
名前を知らない女性は、辛うじて胸の先端を羽飾りで隠しただけの舞台衣装で迫ってくる。
「しばらくは無理よ」
同性といえども、ほとんど裸の見知らぬ人に詰め寄られて戸惑うばかりだ。ベリンダの踊り子という職業は、想像より大変な仕事内容だった。お客さんを巨乳ペアで挟むというのも、意味がわからない。
「何言ってんの、若いうちに稼いで贅沢しちゃったほうがいいよ!その男だって、どうせ裏切るんだから」
「は?どうして初対面のあんたにそんなことを言われなきゃならないんだ?」
彼女の発言にファルクが噛みつきそうに怒気を放つ。黙っているから、露出の高いお姉さんに照れているのかと思いきや、そういった雰囲気は一切なかった。
「悪いけど、頭をぶつけたから復帰はしばらく無理なの、またね!」
とにかく揉め事を起こすのは絶対に避けたい。話せば話すほどボロが出てしまいそうだし、私はファルクの腕を引っ張って退却を促した。
「もう……ファルクったら。あのくらいの挑発で怒らないでよ」
店を出てから私は文句を言った。ファルクは私に注意されると、途端にモフモフの尻尾が垂れ下がる。
「ごめん……ついカッとなった」
「彼女も色々と大変なんでしょう」
裏切る、なんてわざわざ人に言うくらいだから、彼女は過去に手痛い経験があるのだろう。
「そうだな、大変だとは思う。けど俺が男だからって決めつけるみたいに悪く言われて我慢できなかった」
「他人の考えを否定して回ってたらキリがないわ」
これでも私は聖女の旅において、多くの人々と出会い、交流をしてきた。中には正したい考えの人もいたけれど、一言や二言で改めてくれるなら周囲も苦労しないだろう。
「でもファルクにはこうして注意するってこと」
「ベル姉……それって」
ファルクは長々と語らなくとも、私の言いたいことをわかってくれたようだ。金色の瞳が嬉しそうに輝く。つまりファルクに忠告するのは、私がファルクを他人と思っていない証拠だった。
「わかったよ、あの人にはもう構わない。でも俺がベル姉を裏切ることは絶対にないよ。ベル姉のことは、俺が守るから」
「あら、一昨日は魔物にやられて怪我して帰ったくせに?」
ファルクはうっ、と言葉を詰まらせた。彼をからかうのは楽しく、ついついこぼれる笑顔にすれ違う男性が物欲しそうな顔をした。
「あれは少し無謀だった。もうしない」
「魔物と戦うこと自体、やめて欲しいわ。ファルクにはもっと相応しい場所があるでしょうに」
何のために聖女の私がつらい旅をしていたのか――である。人々を危険な魔物から守るため、帝国中の女神像に祈ってきたのだ。街中にいれば安全なのに、高額な魔物の素材欲しさに狩りに出ることには反対の立場だ。
しかもファルクはおそらく故郷では裕福な育ちだ。国に帰れば危ない稼業をするまでもないはずなのに、とお節介ながら小言を続けたくなってしまう。ファルクは凛々しい眉をクッと顰めた。
「また国に帰れって言うのか?ベル姉が一緒に来てくれるなら考えるけど」
「……それはできない相談ね」
やぶ蛇だったなと、横を歩く彼にわざと肩をぶつける。しばらく沈黙が続いた。
見上げた紺色に染まる空には、白い満月が浮かんでいた。今日の用事は済んだし、帰って夕食だなとお腹をさする。
「見て、満月よ。どうりでお腹が空くと思ったわ」
とてもきれいなのだけど、満月の日は興奮作用によって、いつもよりお腹が空いてしまうものだ。
ちっぽけな私たちにとって、深遠なる星の影響は計り知れない。私とベリンダの魂が星の作用によって入れ替わったように、星から降り注ぐ魔力は様々な事象を引き起こす。
私は基本的に女神様の神聖力を借りて奇跡を起こすけれど、魔力の影響を受けないというわけではないのだ。
私の指差す先に向かって目を細め、ファルクは呟いた。
「ああ、特に獣人の俺には効く」
「そういえば、そうらしいわね」
聖女教育で聞いたことがあった。獣人は、人間よりは自前の魔力が少ない人が多い。その分、外部の魔力を受けるのだと。
「子どもの頃は満月になると興奮して眠れなかった。今も、まだ少し走り出したい気はするな」
「一緒に走って帰る?」
フフッと吹き出しながら、私は提案した。子ども時代のファルクが満月の夜に走って吠える姿を想像したのだ。きっと、絶対にかわいかった。
「ベル姉はついてこれないだろ。暗くなってきたし、ベル姉をひとりにしたら危ないよ。何かおいしいものを買って帰ろう」
こっちからいい匂いがするとファルクに導かれ、彼に任せて匂いを辿っていくと、鶏の丸焼きを売っている屋台があった。拷問器具のような太い串に、鶏が何羽分も刺されて、肉汁を滴らせてくるくる回されていたのだ。
もちろん買って帰り、ワインと共に美味しい夕食を楽しんだ。
私は密かに、こんな日がずっと続けばいいと願ってしまう。もしも私ひとりだったら、既に自由を持て余していたに違いない。
◆◆
またおやすみを言って眠りに就いたその夜、ふと目を覚まして私は起き上がる。
ファルクが苦しんでいる気配がした。
すぐに動き出す体と、耳元でドクドク鳴るような鼓動の音に焦りが増幅される。私は彼と出会ってたった3日で、心を占領されてしまったようだ。
私は、突き動かされるように廊下を移動する。
「ファルク」
まだ足を踏み入れたことのないファルクの部屋のドアを叩いた。返事はなかったが、そのまま開けようとして――
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