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3章 Dedicated to an angel
#20 疑問
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____ルリアがテーブルに向かって歩いている際に、カンッという金属の様な何かが当たった音が聞こえ、カミーユは首を傾げる。
暗闇に目が慣れている今、金属の様な物は彼女の視界には無かったからだ。
そして、ふと下の方を向き鎖の様な何かが床にある事に気付くと、その鎖の先の方向に目線を動かした。
__その鎖の先にはルリアが居り、カミーユは目を見開く。
ジェシカがひいた椅子に腰掛ける際に、彼女の素足____左足首に取り付けられている枷が視界に入り、カミーユはその理由を尋ねようと口を開く。
けれど、その理由を尋ねる前にジェシカが指を鳴らし、その音と同時に部屋の壁に等間隔に取り付けられた燭台に灯りがついたので、目が慣れた今、急についた灯りの眩しさに目を細めた。
『__さ、お召し上がりください。』
ジェシカはルリアの椅子を動かしドレスが汚れない様にテキパキとエプロンを付けると、皿に被せていたドームカバーを外す。
『本日はハンバーグです。ちなみに、残さず食べないとデザートはありませんからね?』
ドームカバーを外すと中には美味しそうな料理があり、カミーユはまたお腹が空いてきたのかごくりと唾を飲み込む。
ジェシカはナイフとフォークを持つルリアに言うと、そんなカミーユの肩をぽんっと叩く。
『じゃあ私は自分達の食事の用意をするから、ルリア様が食べ終わったら、そこのデザートを出しといてな。』
「あ、は、はい…!」
『食事が終わったら、デザートを食べている間に皿を片しにきて。こいつが案内してくれるから。』
慌てて頷くカミーユを見、ジェシカは炎で出来た小鳥を出すと、小鳥はカミーユの周りをくるくると飛ぶ。
そして、彼女の肩に止まり、それを眺めていたジェシカは部屋の扉を開けると外に出る。
開いた扉が段々と閉じ、バタン、という完全に扉が閉まった音が広い部屋に響いた。
___扉が閉まる音が響いていたが、少し経ち、その音が完全に無くなると、ルリアに付けられている足枷の事を尋ねようと彼女の方を見つめる。
けれど、食事をしていた彼女の手が止まっていたので首を傾げた。
『__どうかなさったんですか…?』
カミーユは手が止まっている彼女に話しかけると、ルリアは少し瞳に涙が溜まっていて、彼女は驚き、どうかしたのかと慌てる。
「………にんじん、きらい……」
___けれど、彼女の唇から吐き出された言葉を聞き、思わず笑みを浮かべた。
『にんじん、お嫌いなんですか?』
「変に甘いからきらい……」
皿に盛り付けられている数個の人参に目線を向けると、食べたくない事を表しているかの様にフォークで端に寄せ、少し頬を膨らませながら言うルリアは、その見た目と変わらない幼い少女の様な態度で、今まで吸血鬼として生きている、という実感がない程に可愛らしく、カミーユはクスリと笑みを零す。
そんなカミーユが気になったのか、ルリアはカミーユの方に視線を戻すと首を傾げた。
暗闇に目が慣れている今、金属の様な物は彼女の視界には無かったからだ。
そして、ふと下の方を向き鎖の様な何かが床にある事に気付くと、その鎖の先の方向に目線を動かした。
__その鎖の先にはルリアが居り、カミーユは目を見開く。
ジェシカがひいた椅子に腰掛ける際に、彼女の素足____左足首に取り付けられている枷が視界に入り、カミーユはその理由を尋ねようと口を開く。
けれど、その理由を尋ねる前にジェシカが指を鳴らし、その音と同時に部屋の壁に等間隔に取り付けられた燭台に灯りがついたので、目が慣れた今、急についた灯りの眩しさに目を細めた。
『__さ、お召し上がりください。』
ジェシカはルリアの椅子を動かしドレスが汚れない様にテキパキとエプロンを付けると、皿に被せていたドームカバーを外す。
『本日はハンバーグです。ちなみに、残さず食べないとデザートはありませんからね?』
ドームカバーを外すと中には美味しそうな料理があり、カミーユはまたお腹が空いてきたのかごくりと唾を飲み込む。
ジェシカはナイフとフォークを持つルリアに言うと、そんなカミーユの肩をぽんっと叩く。
『じゃあ私は自分達の食事の用意をするから、ルリア様が食べ終わったら、そこのデザートを出しといてな。』
「あ、は、はい…!」
『食事が終わったら、デザートを食べている間に皿を片しにきて。こいつが案内してくれるから。』
慌てて頷くカミーユを見、ジェシカは炎で出来た小鳥を出すと、小鳥はカミーユの周りをくるくると飛ぶ。
そして、彼女の肩に止まり、それを眺めていたジェシカは部屋の扉を開けると外に出る。
開いた扉が段々と閉じ、バタン、という完全に扉が閉まった音が広い部屋に響いた。
___扉が閉まる音が響いていたが、少し経ち、その音が完全に無くなると、ルリアに付けられている足枷の事を尋ねようと彼女の方を見つめる。
けれど、食事をしていた彼女の手が止まっていたので首を傾げた。
『__どうかなさったんですか…?』
カミーユは手が止まっている彼女に話しかけると、ルリアは少し瞳に涙が溜まっていて、彼女は驚き、どうかしたのかと慌てる。
「………にんじん、きらい……」
___けれど、彼女の唇から吐き出された言葉を聞き、思わず笑みを浮かべた。
『にんじん、お嫌いなんですか?』
「変に甘いからきらい……」
皿に盛り付けられている数個の人参に目線を向けると、食べたくない事を表しているかの様にフォークで端に寄せ、少し頬を膨らませながら言うルリアは、その見た目と変わらない幼い少女の様な態度で、今まで吸血鬼として生きている、という実感がない程に可愛らしく、カミーユはクスリと笑みを零す。
そんなカミーユが気になったのか、ルリアはカミーユの方に視線を戻すと首を傾げた。
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