15 / 23
3章【二色妖蝶】
一夜の幕間
しおりを挟む
それは、ムラサキが片羽を失った日、つまり昨日の夜にまで遡る。
対策室を出てカブトと別れた後、ムラサキはとある飲食店の前に立っていた。
あの青紫の上着を着て、待ち合わせでもするように壁に背を預けている。
ふと、夜風とは違う刃物じみた冷たさを頬に感じ、顔を上げれば白い着物の女が見えた。
陽炎揺らめくように、手を伸ばしても掴めずすり抜けてしまいそうな彼女も、ムラサキを見ると優しく微笑む。
そして、数刻としない内に目の前へとやってきた。
「こんばんは、ハナカマキリさん」
「ええ、こんばんは。オオムラサキ」
逢い引きの合図……という訳ではないが、この店の前であの上着を纏う事はムラサキが自らハナカマキリへとコンタクトを取る唯一無二の手段だ。
短い挨拶だけを交わし、二人は店の中へと入って行く。
テーブルに座り、注文を出し、ドリンクバーからそれぞれ飲み物を取ってきた辺りでようやく落ち着けた。
「さて、昨日のお返事って事でいいのかしら?」
「はい。許可は取ってきました」
服装がスーツ等であったのならば、あるいは企業の取り引きのようにも見える光景。
互いに淡々と、粛々と、金属のような声色で言葉を交わす。
「でも霊災対策室の室長、八備翔人さんについて、僕が知っている事は多くないですよ」
「…………ええ、構わないわ。元々、霊災対策なんてしてる人間が妖にそこまで手の内を明かすと思ってないもの」
翔人の名前を聞いたハナカマキリは、僅かに表情を曇らせたように見えた。
だがそれもほんの刹那。
人によっては気付く事すらできない程に小さな変化だ。
どうしてかムラサキはそれが気になった。
だが、彼女に聞きたいのは翔人の事ではない。
まだ姿も知らぬはずの黄の妖が、蝶の姿となって脳裏を過った。
「……ありがとう。大体知りたいことは知れたわ」
本当にこんなもので良かったのだろうかというほどあっさりと、彼女はムラサキの話を区切る。
なんと言うか、今話した内容の殆どは既に知っていたかのような。
確証の無い事を話すべきか悩む、と、翔人は言ったことがあるがハナカマキリと八備翔人の間に面識があるのだろうという事は、確信にも近い形でムラサキは推測していた。
まあ、そこにどんな関係があろうとも気にすべき事ではないのだろうが。
「さてオオムラサキ。今度は君の番ね」
「その言い回し、普通逆じゃないですか? 僕が話したんだから、次はハナカマキリさんの番ですよ」
「結構細かいのね」
「そうですか?」
「ええそうよ」
端から聞けば決して楽しそうには思えない無機質な言葉のやり取り。
しかし、ムラサキは内心この時間がとても楽しかった。
相手がハナカマキリだからではない。
先ほどのカブトや翔人との時間も、普段の華火との時間も、誰かと会話するというただそれだけの事が楽しくてならない。
きっと、そんな事は誰にも伝わらないのだろうが。
「しかし随分急いだのね。数日は空いてから呼ばれるかと思ったのに」
「僕も本当はそのつもりだったんです。ただ……」
「ただ?」
言葉を返す代わりに、ムラサキは羽を広げた。
ハナカマキリはその青く美しい、そして今や痛々しく崩れた光の羽を表情一つも変えず、小さく首をかしげながら見詰めている。
菫色の瞳は青光の羽を写してタンザナイトの如く輝いていた。
「少し下手をして片羽を失ってしまいまして……それで、もしも自分が狙われるのなら今なのかなって思ったんです」
「なるほどねつまり君は」
「はい」
羽を消して机に置いた手を軽く組むと、ムラサキはその朝焼け色の瞳をハナカマキリへと向ける。
普段は無機質極まるその視線には、どこか熱がこもっていたようにも思える。
そしてゆっくりと告げた。
「キイロアゲハ……。そいつの能力を教えてください。知る限り、全てを」
ハナカマキリは動じもしない。
運ばれてきたパフェを食べながら、小さく頷いた。
「いいわよ。もともとそういう約束だもの。でも、食べ終わってからでいいかしら」
「溶けちゃいますもんね」
「うん」
そこからのペースは早かった。
決して下品な食べ方ではないものの、黙々と小さなスプーンにクリームを救っては口に運ぶ動作を繰り返す。
瞬く間にグラスのパフェは姿を消して行く。
その速度たるや、先程入れてきたドリンクバーのコーヒーが湯気を立てなくなるよりも早く、800円前後の物が無くなるほど。
「アゲハの能力はいくつかあるけど、知っていないと必ず絡め取られる物が一つあるの」
そして何事もなかったかのように、手持ち無沙汰なのかスプーン教鞭のように握ったまま彼女は本題について話し始めた。
「それがツクヨミ」
曰く、キイロアゲハの持つ絶対回避の力。
本来存在できない、存在しない座標に自分の存在を一時的に移動させるのだとか。
その場に姿はあるのに、触れることも触れられることもできない状態になってしまう力。
どのような拘束も意味を成さず、あらゆる事象は目に見えるだけの表側をすり抜けてしまう。
「道化のような言動も相まってさながらトリックスターね。私、力押しの通らない相手って嫌いなの」
「嫌いって言う割には詳しいですね」
「そうね。大嫌いな親友よ」
手にしていたスプーンを上に弾き上げ、小気味良い金属音を響かせながら空のパフェグラスに放り込まれる。
テーブルの上に置かれたカップに手を伸ばし、湯気も立たなくなったお茶を静かに飲む。
「でも、ツクヨミにも弱点があるわ」
「弱点ですか」
「そ。あれ、とても集中力使うらしくって、本当に予期してない事態とか、あまりに長時間の発動になると、使った後にしばらく使えない時間ができるみたいなの」
「それもキイロアゲハが教えてくれたんですか?」
「いいえ?」
コトン、と、小さな音を立ててテーブルにカップが置かれる。
夕飯時な事もあって店内はそれなりに賑わっているが、相変わらず異様な取り合わせである二人を気にする者はいない。
体験するのは二度目だが、この擬態という能力に慣れるのはまだまだ先になりそうだ。
「何度か殺そうとして導き出した結論よ」
「物騒な」
「仕方ないじゃない。アゲハったら、私が短気なの知っててからかってくるのだもの」
すっかり忘れそうになっていたが、目の前にいるのが人間では無い事を改めて認識する。
倫理観が根本的に壊れているのだ。
返礼は斬るか喰らう。
とんでもない話ではあるが、それを罷り通すだけの力が彼女にはあるのだろう。
そうでないのなら、こんな価値観で今の今まで生きては来られないはずだ。
「さて、話を続けましょう? 力を失った君が、あの怪物を退けられる程度に、全部教えてあげる」
対策室を出てカブトと別れた後、ムラサキはとある飲食店の前に立っていた。
あの青紫の上着を着て、待ち合わせでもするように壁に背を預けている。
ふと、夜風とは違う刃物じみた冷たさを頬に感じ、顔を上げれば白い着物の女が見えた。
陽炎揺らめくように、手を伸ばしても掴めずすり抜けてしまいそうな彼女も、ムラサキを見ると優しく微笑む。
そして、数刻としない内に目の前へとやってきた。
「こんばんは、ハナカマキリさん」
「ええ、こんばんは。オオムラサキ」
逢い引きの合図……という訳ではないが、この店の前であの上着を纏う事はムラサキが自らハナカマキリへとコンタクトを取る唯一無二の手段だ。
短い挨拶だけを交わし、二人は店の中へと入って行く。
テーブルに座り、注文を出し、ドリンクバーからそれぞれ飲み物を取ってきた辺りでようやく落ち着けた。
「さて、昨日のお返事って事でいいのかしら?」
「はい。許可は取ってきました」
服装がスーツ等であったのならば、あるいは企業の取り引きのようにも見える光景。
互いに淡々と、粛々と、金属のような声色で言葉を交わす。
「でも霊災対策室の室長、八備翔人さんについて、僕が知っている事は多くないですよ」
「…………ええ、構わないわ。元々、霊災対策なんてしてる人間が妖にそこまで手の内を明かすと思ってないもの」
翔人の名前を聞いたハナカマキリは、僅かに表情を曇らせたように見えた。
だがそれもほんの刹那。
人によっては気付く事すらできない程に小さな変化だ。
どうしてかムラサキはそれが気になった。
だが、彼女に聞きたいのは翔人の事ではない。
まだ姿も知らぬはずの黄の妖が、蝶の姿となって脳裏を過った。
「……ありがとう。大体知りたいことは知れたわ」
本当にこんなもので良かったのだろうかというほどあっさりと、彼女はムラサキの話を区切る。
なんと言うか、今話した内容の殆どは既に知っていたかのような。
確証の無い事を話すべきか悩む、と、翔人は言ったことがあるがハナカマキリと八備翔人の間に面識があるのだろうという事は、確信にも近い形でムラサキは推測していた。
まあ、そこにどんな関係があろうとも気にすべき事ではないのだろうが。
「さてオオムラサキ。今度は君の番ね」
「その言い回し、普通逆じゃないですか? 僕が話したんだから、次はハナカマキリさんの番ですよ」
「結構細かいのね」
「そうですか?」
「ええそうよ」
端から聞けば決して楽しそうには思えない無機質な言葉のやり取り。
しかし、ムラサキは内心この時間がとても楽しかった。
相手がハナカマキリだからではない。
先ほどのカブトや翔人との時間も、普段の華火との時間も、誰かと会話するというただそれだけの事が楽しくてならない。
きっと、そんな事は誰にも伝わらないのだろうが。
「しかし随分急いだのね。数日は空いてから呼ばれるかと思ったのに」
「僕も本当はそのつもりだったんです。ただ……」
「ただ?」
言葉を返す代わりに、ムラサキは羽を広げた。
ハナカマキリはその青く美しい、そして今や痛々しく崩れた光の羽を表情一つも変えず、小さく首をかしげながら見詰めている。
菫色の瞳は青光の羽を写してタンザナイトの如く輝いていた。
「少し下手をして片羽を失ってしまいまして……それで、もしも自分が狙われるのなら今なのかなって思ったんです」
「なるほどねつまり君は」
「はい」
羽を消して机に置いた手を軽く組むと、ムラサキはその朝焼け色の瞳をハナカマキリへと向ける。
普段は無機質極まるその視線には、どこか熱がこもっていたようにも思える。
そしてゆっくりと告げた。
「キイロアゲハ……。そいつの能力を教えてください。知る限り、全てを」
ハナカマキリは動じもしない。
運ばれてきたパフェを食べながら、小さく頷いた。
「いいわよ。もともとそういう約束だもの。でも、食べ終わってからでいいかしら」
「溶けちゃいますもんね」
「うん」
そこからのペースは早かった。
決して下品な食べ方ではないものの、黙々と小さなスプーンにクリームを救っては口に運ぶ動作を繰り返す。
瞬く間にグラスのパフェは姿を消して行く。
その速度たるや、先程入れてきたドリンクバーのコーヒーが湯気を立てなくなるよりも早く、800円前後の物が無くなるほど。
「アゲハの能力はいくつかあるけど、知っていないと必ず絡め取られる物が一つあるの」
そして何事もなかったかのように、手持ち無沙汰なのかスプーン教鞭のように握ったまま彼女は本題について話し始めた。
「それがツクヨミ」
曰く、キイロアゲハの持つ絶対回避の力。
本来存在できない、存在しない座標に自分の存在を一時的に移動させるのだとか。
その場に姿はあるのに、触れることも触れられることもできない状態になってしまう力。
どのような拘束も意味を成さず、あらゆる事象は目に見えるだけの表側をすり抜けてしまう。
「道化のような言動も相まってさながらトリックスターね。私、力押しの通らない相手って嫌いなの」
「嫌いって言う割には詳しいですね」
「そうね。大嫌いな親友よ」
手にしていたスプーンを上に弾き上げ、小気味良い金属音を響かせながら空のパフェグラスに放り込まれる。
テーブルの上に置かれたカップに手を伸ばし、湯気も立たなくなったお茶を静かに飲む。
「でも、ツクヨミにも弱点があるわ」
「弱点ですか」
「そ。あれ、とても集中力使うらしくって、本当に予期してない事態とか、あまりに長時間の発動になると、使った後にしばらく使えない時間ができるみたいなの」
「それもキイロアゲハが教えてくれたんですか?」
「いいえ?」
コトン、と、小さな音を立ててテーブルにカップが置かれる。
夕飯時な事もあって店内はそれなりに賑わっているが、相変わらず異様な取り合わせである二人を気にする者はいない。
体験するのは二度目だが、この擬態という能力に慣れるのはまだまだ先になりそうだ。
「何度か殺そうとして導き出した結論よ」
「物騒な」
「仕方ないじゃない。アゲハったら、私が短気なの知っててからかってくるのだもの」
すっかり忘れそうになっていたが、目の前にいるのが人間では無い事を改めて認識する。
倫理観が根本的に壊れているのだ。
返礼は斬るか喰らう。
とんでもない話ではあるが、それを罷り通すだけの力が彼女にはあるのだろう。
そうでないのなら、こんな価値観で今の今まで生きては来られないはずだ。
「さて、話を続けましょう? 力を失った君が、あの怪物を退けられる程度に、全部教えてあげる」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳の主婦・加恋。冷え切った家庭で孤独に苛まれる彼女を救い出したのは、ネットの向こう側にいた二十歳(はたち)と偽っていた17歳の少年・晴人だった。
「未成年との不倫」という、社会から断罪されるべき背徳。それでも二人は、震える手で未来への約束を交わす。少年が大学生になり、社会人となり、守られる存在から「守る男」へと成長していく中で、加恋は自らの手で「妻」という仮面を脱ぎ捨てていく…
なお、スピンオフもございます。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる