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49 手がかりを求めて3
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「……ってのがオレたちの調べです」
「理学部のほうは空振りだった」
西山が補足する。時間丁度に二組とも食堂に帰ってきて、梓玥を交えて情報交換をしていた。
「じゃあ俺たちのほうな」
と真岡がメモを見る。
「西山とタキの話にも出てきた、裏門のほう。そっちは不審な人物の出入りはなかった」
「けど、不思議なことはあったらしいっす」
「不思議なこと?」
「裏門の外って、ほぼ畑とか田んぼだろ? 道は舗装されてるけど、電灯はほとんどなくて暗いし、の割に抜け道になってるのか車が結構来るしさ」
「出るって噂もありましたね」
瀧の言葉に西山が頷く。
「いつかの年は張り込みもしたぞ、本当に出るのか検証のために」
「出たんですか?」
「何も」
「ですよねー……」
苦笑する嶋田も、手元のメモをめくった。
「で、その暗くて人通りの少ない裏門に、女性が歩いてたそうです」
「女性?」
「なんでも黒ずくめで長い髪でロングコートの……えらく身長が高いヒトだったとか。スタイルの良い美人だったから覚えてたんだそうだ。もうひとりいたような気がするが、美女に気を取られてそっちは覚えてないとのことだ」
「暗いのにヒトだってわかったのか?」
「獣人や神族の特徴が何も見えなかったからヒトだろうと判断したらしい」
「なるほど……?」
本当にヒトだろうかと穿ってしまうのは、神族出身なのに親族の特徴を一切出していない男がこの場にいるせいだ。
(思い込みがないのは良いかもしれないけど、考えることは多いな……)
可能性が多いのは、利点なのか欠点なのか。
「黎さんのほうは、進展ありましたか」
「うん。……真岡、少しいいだろうか」
「へっ? いいですが……なんです?」
ふたりが少し離れた場所でこちらに背を向ける。小声で話しているらしく、声は聞こえてこない、と思ったら真岡の「えっ」と何かに驚いたらしい声は聞こえた。
ふたりが話していたのは五分ほどだろうか。戻ってきた真岡は眉を寄せ、難しい顔で顎のあたりを撫でている。
「この話、一回俺が持ち帰ってもいいか?」
「真岡センパイが?」
「どうしたんだよ真岡」
「何かあったんですか」
「確証が取れたら、また話す」
深刻そうな雰囲気に、さらに深く話を聞いても無駄だろうとわかる。三人は顔を見合わせると目配せしあい、頷いた。
「真岡は話すって言ったら話してくれるからな」
「待ってます」
「おれたち気は短くないっすからね!」
揉めることなく、話は動画のほうに移行し、少し喋った後で場は解散となった。
+++++
「理学部のほうは空振りだった」
西山が補足する。時間丁度に二組とも食堂に帰ってきて、梓玥を交えて情報交換をしていた。
「じゃあ俺たちのほうな」
と真岡がメモを見る。
「西山とタキの話にも出てきた、裏門のほう。そっちは不審な人物の出入りはなかった」
「けど、不思議なことはあったらしいっす」
「不思議なこと?」
「裏門の外って、ほぼ畑とか田んぼだろ? 道は舗装されてるけど、電灯はほとんどなくて暗いし、の割に抜け道になってるのか車が結構来るしさ」
「出るって噂もありましたね」
瀧の言葉に西山が頷く。
「いつかの年は張り込みもしたぞ、本当に出るのか検証のために」
「出たんですか?」
「何も」
「ですよねー……」
苦笑する嶋田も、手元のメモをめくった。
「で、その暗くて人通りの少ない裏門に、女性が歩いてたそうです」
「女性?」
「なんでも黒ずくめで長い髪でロングコートの……えらく身長が高いヒトだったとか。スタイルの良い美人だったから覚えてたんだそうだ。もうひとりいたような気がするが、美女に気を取られてそっちは覚えてないとのことだ」
「暗いのにヒトだってわかったのか?」
「獣人や神族の特徴が何も見えなかったからヒトだろうと判断したらしい」
「なるほど……?」
本当にヒトだろうかと穿ってしまうのは、神族出身なのに親族の特徴を一切出していない男がこの場にいるせいだ。
(思い込みがないのは良いかもしれないけど、考えることは多いな……)
可能性が多いのは、利点なのか欠点なのか。
「黎さんのほうは、進展ありましたか」
「うん。……真岡、少しいいだろうか」
「へっ? いいですが……なんです?」
ふたりが少し離れた場所でこちらに背を向ける。小声で話しているらしく、声は聞こえてこない、と思ったら真岡の「えっ」と何かに驚いたらしい声は聞こえた。
ふたりが話していたのは五分ほどだろうか。戻ってきた真岡は眉を寄せ、難しい顔で顎のあたりを撫でている。
「この話、一回俺が持ち帰ってもいいか?」
「真岡センパイが?」
「どうしたんだよ真岡」
「何かあったんですか」
「確証が取れたら、また話す」
深刻そうな雰囲気に、さらに深く話を聞いても無駄だろうとわかる。三人は顔を見合わせると目配せしあい、頷いた。
「真岡は話すって言ったら話してくれるからな」
「待ってます」
「おれたち気は短くないっすからね!」
揉めることなく、話は動画のほうに移行し、少し喋った後で場は解散となった。
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