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前編
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「え゛俺がホールにですか…?」
次の日、出勤時にマスターからホールに入って欲しいと頼まれたのだ。
「午前中だけお願いしたい。家内が午前中ちょっと用事が出来てしまってね。さすがに昨日入ったばかりの灰島さん一人でやらせるにはいかないし。」
「で、ですが先輩は…?」
「あいつは元々今日用事があるってんで有給を取ってる。」
なんてこった。俺は不安だった。また前みたいにレビュー1を付けられるかもしれない、そうじゃなくともお客さんを怖がらせるかもしれない。だけどマスターの言う通り灰島さんを1人にするにはまだ不安だろうし、マスター自身が料理を作るからホールまでは手が回らないだろう。
それに、昨日サポートすると宣言したのだ。マスターも本当は俺に任せるのは申し訳ないと思っているのかもしれないし、不安であろう。けど、こうして頼ってくれているのだ。
ならこれは逆にチャンスだ。俺は、変わろうと決意したんだ。
「わか、りました。俺に任せてください!」
「!、そうかい。なら頼むよ。」
「はい!」
ーーーーーーー
「……」
「……」
お店をオープンして、俺と灰島さんはカウンターでお客さんが入って来るのを待っていた。
特にお互い喋ることなく、とはいえ掃除も終わってやる事がなく、ただ気まずい空気が流れている。
灰島さんは俺のことまだ怖がってる様子だ。当たり前だ、中学の頃の同級生とはいえ挨拶さえ交わした記憶がない。そんな相手といきなり2人で仕事しろと言われたって緊張してしまうだろう。
結局、昨日のあの緊張解く練習は意味がなかったんじゃないか?というか思い出すたびに身体が興奮し始めてしまう。
あぁ、もう!早くお客さん来てくれ!!と、願っていた時だった。
ガラン、とドアベルがなった。
「あっ…、いらっしゃい、ま、せ…………!!!?」
「やっほー、シロウ♪」
とりあえず笑顔で対応しようと構えていたら、まさかのクロでとても驚いた。
「な、なんでお前がここに!?」
「シロウが働いてるの一回見て見たかったんだよねー。安心してよ、別にご飯を食べに来ただけだからさ。」
「だったらせめて一言言えよ…」
「それじゃあつまらないじゃーん。ほら、早く席案内して♪」
「す、好きな席に座ってくれ…………」
「はいはーい。」
クロはそのまま窓際の2人席に座り、メニュー表を眺めていた。
ったく、昨日のことがあったからこっちは微妙に気まずいってのによ…
「ねぇ色野くん…?あのお客さんは友達なの?」
「え、あ、えーーーーと。」
灰島さんが恐る恐る俺に聞いてきた。確かにあの反応をしてればそう思われても仕方ない。
だが、クロは友達なのか…?今まで友達が居なかったから友達がどういったものなのかはわからない。けど一緒に遊びに行ってはいる。とはいえアンナコトするのは友達ではしないだろう。
なんて言えばいいのかわからず、俺は困り果てていた。
「僕はシロウのペットだよねー?」
「え゛っ?」
「違うわ!!!」
俺らの会話が聞こえたのか、クロはわざとらしくニヤけながら灰島さんに言ってきた。
「えー、ご飯用意してくれて、遊んでくれて、夜は一緒に寝てるのにぃ、ご主人様?」
「おいやめろ?!」
「そ、そっか……2人はそういう関係なんだ…」
灰島さんは気まずそうに視線をそらした。何か勘違いされたらしい。
「いやだから違う、違うってば!」
「あ、店員さーん。このモーニングAセットお願いしまーす。」
灰島さんに誤解されて焦っているのに、当の本人は気にもせず注文してきた。
「マスター!モーニングAセット入りましたっ!!」
「ど、どうした士郎くん、なんか怒ってないかい?」
「怒ってるけど怒ってません!!」
次の日、出勤時にマスターからホールに入って欲しいと頼まれたのだ。
「午前中だけお願いしたい。家内が午前中ちょっと用事が出来てしまってね。さすがに昨日入ったばかりの灰島さん一人でやらせるにはいかないし。」
「で、ですが先輩は…?」
「あいつは元々今日用事があるってんで有給を取ってる。」
なんてこった。俺は不安だった。また前みたいにレビュー1を付けられるかもしれない、そうじゃなくともお客さんを怖がらせるかもしれない。だけどマスターの言う通り灰島さんを1人にするにはまだ不安だろうし、マスター自身が料理を作るからホールまでは手が回らないだろう。
それに、昨日サポートすると宣言したのだ。マスターも本当は俺に任せるのは申し訳ないと思っているのかもしれないし、不安であろう。けど、こうして頼ってくれているのだ。
ならこれは逆にチャンスだ。俺は、変わろうと決意したんだ。
「わか、りました。俺に任せてください!」
「!、そうかい。なら頼むよ。」
「はい!」
ーーーーーーー
「……」
「……」
お店をオープンして、俺と灰島さんはカウンターでお客さんが入って来るのを待っていた。
特にお互い喋ることなく、とはいえ掃除も終わってやる事がなく、ただ気まずい空気が流れている。
灰島さんは俺のことまだ怖がってる様子だ。当たり前だ、中学の頃の同級生とはいえ挨拶さえ交わした記憶がない。そんな相手といきなり2人で仕事しろと言われたって緊張してしまうだろう。
結局、昨日のあの緊張解く練習は意味がなかったんじゃないか?というか思い出すたびに身体が興奮し始めてしまう。
あぁ、もう!早くお客さん来てくれ!!と、願っていた時だった。
ガラン、とドアベルがなった。
「あっ…、いらっしゃい、ま、せ…………!!!?」
「やっほー、シロウ♪」
とりあえず笑顔で対応しようと構えていたら、まさかのクロでとても驚いた。
「な、なんでお前がここに!?」
「シロウが働いてるの一回見て見たかったんだよねー。安心してよ、別にご飯を食べに来ただけだからさ。」
「だったらせめて一言言えよ…」
「それじゃあつまらないじゃーん。ほら、早く席案内して♪」
「す、好きな席に座ってくれ…………」
「はいはーい。」
クロはそのまま窓際の2人席に座り、メニュー表を眺めていた。
ったく、昨日のことがあったからこっちは微妙に気まずいってのによ…
「ねぇ色野くん…?あのお客さんは友達なの?」
「え、あ、えーーーーと。」
灰島さんが恐る恐る俺に聞いてきた。確かにあの反応をしてればそう思われても仕方ない。
だが、クロは友達なのか…?今まで友達が居なかったから友達がどういったものなのかはわからない。けど一緒に遊びに行ってはいる。とはいえアンナコトするのは友達ではしないだろう。
なんて言えばいいのかわからず、俺は困り果てていた。
「僕はシロウのペットだよねー?」
「え゛っ?」
「違うわ!!!」
俺らの会話が聞こえたのか、クロはわざとらしくニヤけながら灰島さんに言ってきた。
「えー、ご飯用意してくれて、遊んでくれて、夜は一緒に寝てるのにぃ、ご主人様?」
「おいやめろ?!」
「そ、そっか……2人はそういう関係なんだ…」
灰島さんは気まずそうに視線をそらした。何か勘違いされたらしい。
「いやだから違う、違うってば!」
「あ、店員さーん。このモーニングAセットお願いしまーす。」
灰島さんに誤解されて焦っているのに、当の本人は気にもせず注文してきた。
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「怒ってるけど怒ってません!!」
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