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第8話「誰が為に喉は鳴る」
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異世界での生活は、あっという間に数ヵ月が経った。
ミラの加護『護主人様《ごしゅじんさま》』は冒険者稼業にも合っていたようで、その力を発揮して、ミラは少し前にAランク冒険者にまでなってしまった。
Aランクになるまでの期間は、史上最速とも言われている。
ミラは皆に敬意をこめて、『白の守護者』という二つ名で呼ばれている。
白いフサフサ尻尾を振りながら、魔物との戦いの度に叫ぶ口癖が、そんな二つ名がついた理由の一つだろう。
「護るニャ!」
オークを前に、ミラが叫ぶ。
「レンヤ様を、護るニャ!」
ワイバーンをちぎっては投げる。
「ご主人様を護るニャ!」
ゴブリンメイジの放った強烈なファイアボールを蹴り上げる。
「働くことから、レンヤ様を護るニャー!!」
俺に働かせないと、ミラは叫ぶ。
少しでも嫌そうな素ぶりを見せたら、俺も頑張って働こうと思っていた。
けど、ミラはいつも楽しそうにしていた。
ちなみに俺の場合は二つ名ではないが、一部の男たちから紐男あつかいされているらしい……。
冒険者として、そこそこ戦えるようにはなったんだけどなあ。
特にミラが戦っている間に逃げ回る必要があるためか、素早さはなかなかのものだと思っている。
しかし、そんな平和なときも長くは続かなかった。
恐れていた事態というものが、今目前にある。
誰が言ったか、「可能性がある以上いずれ必ず起こる」というわけか……。
俺たちは、サイクロプスと呼ばれる一つ目の巨人と相対している。
城壁の高さほどありそうな巨人で、その性格は残虐だ。
街がサイクロプスに襲撃され、冒険者たちがそれを迎え撃っているというわけだ。
「大丈夫! レンヤ様はわたしが護るニャ!」
俺のとなりでミラが叫ぶ。
ただ、その言葉とは裏腹に、息が上がり、顔には疲労の色が浮かんでいる。
すでに長時間戦っているが、人間の数十倍あるだろうサイクロプスに、有効なダメージが与えられないでいる。
他の冒険者たちも、ほとんどがやられ、周囲で動けない状態になっている。
この街の命運が、俺たち、いやミラにかかっているという状況だ。
「ミラ。この世界でミラを失ったら、俺は生きていけない。無理そうだったら、逃げてくれ……」
この街の人たちは皆良い人たちばかりだけど、俺にとってはミラが一番だ。
「レンヤ様……、もうすぐ、もうちょっとであいつを倒すための何かが掴める気がするの」
ミラは肩で息をしながらも、その眼差しは戦いを諦めていない。
「くらえー!!」
ミラは叫びながら、サイクロプスの足に蹴りを入れる。
サイクロプスが嫌そうにするところを見ると、全くダメージがないというわけではないのかもしれない。
けど、きっとそれは、人間が猫に噛まれて痛いという程度の、戦いの勝敗には影響しないダメージなのだろう。
そう、ミラは加護を使って戦っているのだ。
10倍の力で戦ってすら、これだけの差があるのだ。
いつか、こんな日が来るかもと思いながらも俺は目を反らしていた。
単純にミラの10倍以上強い敵が現れる可能性から目を背けていた。
ミラの基礎体力が向上し、10倍の強さ自体も強くなっていたことから、もしかしたらそんな強敵はずっと現れないのかもしれないと楽観していたかもしれない。
「グァアオオ!!」
サイクロプスが咆哮する。
ミラはサイクロプスの腕の振り上げを食らい、俺のそばまで飛ばされてくる。
サイクロプスの力は、ミラの10倍を遥かに超えている。
「……ぐっ」
ミラが苦しそうにうめく。
「もういい……。ミラ、逃げてくれ。一人なら逃げられるだろう」
倒すのは無理でも、ミラだけなら逃げられるはずだ。
「レンヤ様は、いつも私の心配ばかりだね……。前世でも、この世界でも……」
ミラが泣きそうな笑顔を浮かべる。
今の攻撃で受けたダメージが、思った以上に大きそうだ。
「俺に力がないばかりに……。ミラのことを心配することしかできない……。ごめん……」
心配するだけなら、誰でもできる。
俺は自分のふがいなさが悔しくなる。
「ううん、自分のこと以上に誰かのことを想うなんて、誰でもできることじゃないよ……」
ミラが俺の考えを見透かしたかのように、言葉をかけてくる。
「ミラ……」
「昔……、前世でレンヤ様が言ってくれた言葉を思い出したよ。『出会いとは掛け算。俺はミラと出会えて数倍幸せだ』って言ってくれたよね」
俺は出会いは掛け算だと思っている。
俺が10で、ミラも10だとすると、幸せは足し算の20じゃなくて、掛け算の100だからだ。
そんな言葉までミラが覚えていてくれたことに、こんな状況ながら嬉しくなる。
「その言葉を使うなら、ミラがいなくなるなんて……、掛ける相手がいなくなるなんて耐えられない」
ミラがいない世界なんて、ゼロどころじゃない。
「レンヤ様、ありがとう。おかげで、勝つための方法が浮かんだよ」
ミラが微笑む。
そして、サイクロプス目掛けて駆け出した。
「お、おい!」
次に大きなダメージを食らったら、ミラでも無事ではすまないはずだ。
俺は焦り、ミラに向かって声をかける。
ミラは背中で声を受けながらも、見ててとばかりに、軽やかに駆けていく。
ミラの言葉が風に乗って聞こえてきた気がした。
「レンヤ様のために戦いパワーが10倍! レンヤ様のために走って速度が10倍! レンヤ様のために戦術を考え戦闘技術10倍!」
ミラの駆ける速度が今までに見たことないくらいのものになった。
サイクロプスも自分に突っ込んでくるミラを見て、ひるんだように見えた。
「ミラ!!」
「レンヤ様のためなら、1000倍だニャー!!!」
ミラの掛け声の直後、大きな爆発音が聞こえてきた。
ミラの動きは途中から俺の目で追えるものではなく、音だけが俺の認識に届いた。
そこには、胴を横に両断されたサイクロプスだったものがあった。
「ミ、ミラ!!」
一瞬、ミラが消えてどこかにいってしまったような気がした。
「はいニャ! ミラはいつでもレンヤ様の傍にいるニャ」
横を振り向くと、ミラの笑顔がそこにあった。
◇
サイクロプスを討伐したことで、ミラは街の皆から英雄扱いされることになったけど、俺とミラの関係は変わらない。
「レンヤ様! 働いたらダメ。ベッドの上でゴロゴロしていなきゃ」
「料理くらいさせてくれよ。サーモンのムニエル、塩分控えめバージョン。ミラの大好物だろ?」
「うー……。嬉しいけど、働かせるわけには……」
ミラが、あーうーと葛藤している。
「そうだな……。これは働いているんじゃなくて、趣味だ。好きでやってるだけだから、ね」
「そういうことなら……」
ミラが嬉しそうに、俺が料理をするのを眺めている。
ミラの喉がゴロゴロ鳴っているのが、ここまで聞こえてきた。
ミラは嬉しいと喉を鳴らすけど、聞いてるこっちまで嬉しくなる。
ずっと……、こんなひと時が続けばいいなと思ったのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
最後までお読みいただきありがとうございました。
これにて完結とさせていただきます。
レンヤとミラの物語はこの後も続いていきます。
機会がありましたらまた……。
他作品もお読みいただけると嬉しいです。
揚げ物が異世界を席捲!?
『揚げ物無双 ~唐揚げを作ったら美少女魔王に感激されて、なぜか魔王の座を譲り渡されてしまった~』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/302255379/783161167
作者名をクリックしていただいても、作品一覧が表示されます。
ミラの加護『護主人様《ごしゅじんさま》』は冒険者稼業にも合っていたようで、その力を発揮して、ミラは少し前にAランク冒険者にまでなってしまった。
Aランクになるまでの期間は、史上最速とも言われている。
ミラは皆に敬意をこめて、『白の守護者』という二つ名で呼ばれている。
白いフサフサ尻尾を振りながら、魔物との戦いの度に叫ぶ口癖が、そんな二つ名がついた理由の一つだろう。
「護るニャ!」
オークを前に、ミラが叫ぶ。
「レンヤ様を、護るニャ!」
ワイバーンをちぎっては投げる。
「ご主人様を護るニャ!」
ゴブリンメイジの放った強烈なファイアボールを蹴り上げる。
「働くことから、レンヤ様を護るニャー!!」
俺に働かせないと、ミラは叫ぶ。
少しでも嫌そうな素ぶりを見せたら、俺も頑張って働こうと思っていた。
けど、ミラはいつも楽しそうにしていた。
ちなみに俺の場合は二つ名ではないが、一部の男たちから紐男あつかいされているらしい……。
冒険者として、そこそこ戦えるようにはなったんだけどなあ。
特にミラが戦っている間に逃げ回る必要があるためか、素早さはなかなかのものだと思っている。
しかし、そんな平和なときも長くは続かなかった。
恐れていた事態というものが、今目前にある。
誰が言ったか、「可能性がある以上いずれ必ず起こる」というわけか……。
俺たちは、サイクロプスと呼ばれる一つ目の巨人と相対している。
城壁の高さほどありそうな巨人で、その性格は残虐だ。
街がサイクロプスに襲撃され、冒険者たちがそれを迎え撃っているというわけだ。
「大丈夫! レンヤ様はわたしが護るニャ!」
俺のとなりでミラが叫ぶ。
ただ、その言葉とは裏腹に、息が上がり、顔には疲労の色が浮かんでいる。
すでに長時間戦っているが、人間の数十倍あるだろうサイクロプスに、有効なダメージが与えられないでいる。
他の冒険者たちも、ほとんどがやられ、周囲で動けない状態になっている。
この街の命運が、俺たち、いやミラにかかっているという状況だ。
「ミラ。この世界でミラを失ったら、俺は生きていけない。無理そうだったら、逃げてくれ……」
この街の人たちは皆良い人たちばかりだけど、俺にとってはミラが一番だ。
「レンヤ様……、もうすぐ、もうちょっとであいつを倒すための何かが掴める気がするの」
ミラは肩で息をしながらも、その眼差しは戦いを諦めていない。
「くらえー!!」
ミラは叫びながら、サイクロプスの足に蹴りを入れる。
サイクロプスが嫌そうにするところを見ると、全くダメージがないというわけではないのかもしれない。
けど、きっとそれは、人間が猫に噛まれて痛いという程度の、戦いの勝敗には影響しないダメージなのだろう。
そう、ミラは加護を使って戦っているのだ。
10倍の力で戦ってすら、これだけの差があるのだ。
いつか、こんな日が来るかもと思いながらも俺は目を反らしていた。
単純にミラの10倍以上強い敵が現れる可能性から目を背けていた。
ミラの基礎体力が向上し、10倍の強さ自体も強くなっていたことから、もしかしたらそんな強敵はずっと現れないのかもしれないと楽観していたかもしれない。
「グァアオオ!!」
サイクロプスが咆哮する。
ミラはサイクロプスの腕の振り上げを食らい、俺のそばまで飛ばされてくる。
サイクロプスの力は、ミラの10倍を遥かに超えている。
「……ぐっ」
ミラが苦しそうにうめく。
「もういい……。ミラ、逃げてくれ。一人なら逃げられるだろう」
倒すのは無理でも、ミラだけなら逃げられるはずだ。
「レンヤ様は、いつも私の心配ばかりだね……。前世でも、この世界でも……」
ミラが泣きそうな笑顔を浮かべる。
今の攻撃で受けたダメージが、思った以上に大きそうだ。
「俺に力がないばかりに……。ミラのことを心配することしかできない……。ごめん……」
心配するだけなら、誰でもできる。
俺は自分のふがいなさが悔しくなる。
「ううん、自分のこと以上に誰かのことを想うなんて、誰でもできることじゃないよ……」
ミラが俺の考えを見透かしたかのように、言葉をかけてくる。
「ミラ……」
「昔……、前世でレンヤ様が言ってくれた言葉を思い出したよ。『出会いとは掛け算。俺はミラと出会えて数倍幸せだ』って言ってくれたよね」
俺は出会いは掛け算だと思っている。
俺が10で、ミラも10だとすると、幸せは足し算の20じゃなくて、掛け算の100だからだ。
そんな言葉までミラが覚えていてくれたことに、こんな状況ながら嬉しくなる。
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ミラがいない世界なんて、ゼロどころじゃない。
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サイクロプスも自分に突っ込んでくるミラを見て、ひるんだように見えた。
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「レンヤ様のためなら、1000倍だニャー!!!」
ミラの掛け声の直後、大きな爆発音が聞こえてきた。
ミラの動きは途中から俺の目で追えるものではなく、音だけが俺の認識に届いた。
そこには、胴を横に両断されたサイクロプスだったものがあった。
「ミ、ミラ!!」
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「はいニャ! ミラはいつでもレンヤ様の傍にいるニャ」
横を振り向くと、ミラの笑顔がそこにあった。
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サイクロプスを討伐したことで、ミラは街の皆から英雄扱いされることになったけど、俺とミラの関係は変わらない。
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ミラが、あーうーと葛藤している。
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ミラは嬉しいと喉を鳴らすけど、聞いてるこっちまで嬉しくなる。
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