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第二章
みかくれてしや
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祥顕が太刀を抜くのと背後で羽ばたく音が聞こえるのは同時だった。
振り返りざま太刀を振り抜く。
真っ二つになった黒い影が消える。
複数の足音がして狐達に取り囲まれた。
少し遅れて足音がしたかと思うと早太達が駆け付けてきて狐――白浪と戦い始めた。
祥顕は太刀を構え直すと近くの狐に向かっていった。
狐が上から斬り掛かってくる。
祥顕は太刀を狐に向かって突き出した。
太刀が狐を貫く。
祥顕は横に払うと脇から突っ込んできた狐を薙いだ。
真っ二つになった狐が塵になる。
祥顕はそのまま袈裟に斬り下ろした。
また別の狐が塵になって消えた。
祥顕が最後の狐を切り伏せると敵はいなくなった。
それを見て取った早太の仲間達が立ち去る。
早太が何も言わなかったのに大人しく引き上げたと言うことは狙いはやはり花籠ではなく祥顕なのだ。
「どういう事だ」
祥顕はそう言ってから、ある考えが浮かんだ。
まさか……。
「俺が本当の〝魂の器〟だったのか?」
「違います」
早太が間髪を入れずに答える。
「あの娘を助けたせいで連中に目を付けられたようです。お気を付け下さい」
早太はそう言うと踵を返した。
その姿を見送ってから祥顕も歩き出した。
―― 常よりも 花の梢の 隙なきは 立ちやならべる 峯の白雲 ――
休み時間――
「酒井、何してるんだ?」
祥顕はさっきから盛んにスマホをいじっている酒井に声を掛けた。
「館山までの行き方とか時間とか……」
酒井が答えた。
「館山? 何しに?」
「日食だよ、ニュース見てないのか?」
酒井の言葉に祥顕は首を傾げた。
ニュースで言ってたか……?
「う~ん、まぁ、日本じゃ部分日食だから言わないかぁ」
酒井自身は天文雑誌で知ったからニュースは見ていないらしい。
「わざわざ学校休んでまで行くほど珍しいのか?」
祥顕の問いに、
「日本だと次は十年後だからちょっと珍しいかな」
酒井が答えた。
日食自体は世界各地で年に三、四回は起きるのだが人間が観測に行ける場所で起きるとは限らないから行きやすい場所で見られることは少ないらしい。
「館山じゃほんのちょっと欠けるだけなんだけどな」
酒井はそう言って苦笑いした。
「お前が太陽が好きなんだな。前にも幻日の写真とか見てたし」
祥顕がそう言うと、
「いや太陽じゃなくて天文だよ」
酒井が苦笑して言った。
「幻日は気象現象って言ってなかったか?」
「そうだけど、太陽の光で起きる現象だから」
酒井が答える。
どうやら太陽も恒星の一つだから興味があるということらしい。
放課後――
祥顕が花籠の教室を覗き込むと、花籠も同時に気付いたようだったので合図するように軽く手を上げると祥顕の方へやってきた。
「先輩……」
「当分送っていった方がいいかと思って。またあんなのが襲ってきたら大変だから」
「でも本当の狙いは私じゃ……」
花籠の戸惑ったような表情に、
もしかして俺と一緒に帰るのはイヤとか……?
と不安になった。
以前にも送ると言ったとき躊躇う素振りを見せていた。
とはいえ、こう頻繁に襲われているとなると危険だし、それを知っていて見過ごすわけにもいかない。
どうしてもイヤならごり押しする気はないが――。
「お姉さんは襲われたことあるのか?」
「そう言う話は聞いてませんけど……」
「向こうが花籠だと思ってるなら狙われるのは花籠の方だろ」
それはそうだ。
花籠は納得した。
香夜ちゃんが先輩と付き合い始めたら二人で帰るなんて出来なくなるし……。
今のうちだけだからと、花籠は祥顕の誘いを承諾した。
祥顕と花籠は並んで学校を後にした。
「昨日、図書館で公立の大学調べてみた」
祥顕が花籠に言った。
「えっ……!」
「どうした?」
「い、いえ……」
花籠は慌てて首を振った。
まさか先輩が私の言ったこと真剣に受け止めてくれるなんて……。
今までそんな人はいなかった。
アドバイスを求められて何か言っても聞き流されてしまうので、いつしか相鎚を打つだけで答えることはしなくなっていたのだ。
聞く方も期待してないのか花籠が返事をしなくても特に文句も言わない。
少しでも先輩の役に立てたなら良かった……。
他ならぬ祥顕が花籠の言ったことを真面目に考えてくれたのが嬉しかった。
―― なでしこを 我が身の末に なるままに 露のみおかん 事をこそ思へ ――
自分は年老いていてこのこと一緒にいられる時間は長くない。
きっと自分が先だった後、残されたこの子は涙にくれることだろう。
生まれたばかりで泣いている我が子を撫でながら呟いた。
庭で撫子が風に揺れている。
自分はもう長くないだろう。
子供が成長するのを見届けるのは無理だ。
どれだけ一緒にいてやれるか……。
不意に誰かの気配を感じて振り返り、思わず目を見張った。
庭に公達が立っていた。
彼はとうの昔に逝ってしまった左大臣だ。
だから姿も若い頃のままだった。
当時と同じく上等な唐衣を纏っている。
「これは夢ですかな」
そう訊ねると、
「そう思って良い」
左大臣が答える。
「何か心残りでも?」
「先日、狐を退治しただろう」
「まずかったでしょうか?」
と言っても宮中に出たものを退治しないわけにいかないのだが。
「二十年前の妖狐を覚えているか?」
「大騒ぎになりましたから」
退治したのは自分ではないが。
「あれが復活しようとしている。あの狐はその先触れだ。此度、二度もお前の郎党が邪魔をした。おそらく連中はお前を先に排除しようと狙ってくるだろう」
気を付けよ――。
左大臣はそう警告して消えた。
視線が庭に出てきた年老いた女性に引き寄せられる。
若い頃、恋焦がれ、ようやく一緒になって何十年も連れ添った側室だ。
それでも彼女への想いは薄れるどころか増していく一方だった。
残り僅かな人生が終わっても、次の世で再び一緒になりたいと強く願うほど。
自分はどうなっても構わない。
だが彼女だけは守りたい。
自分の命と引き替えにしても――。
―― 月影を 氷隔つる 池水の 玉藻が下や 曇りなるらん ――
振り返りざま太刀を振り抜く。
真っ二つになった黒い影が消える。
複数の足音がして狐達に取り囲まれた。
少し遅れて足音がしたかと思うと早太達が駆け付けてきて狐――白浪と戦い始めた。
祥顕は太刀を構え直すと近くの狐に向かっていった。
狐が上から斬り掛かってくる。
祥顕は太刀を狐に向かって突き出した。
太刀が狐を貫く。
祥顕は横に払うと脇から突っ込んできた狐を薙いだ。
真っ二つになった狐が塵になる。
祥顕はそのまま袈裟に斬り下ろした。
また別の狐が塵になって消えた。
祥顕が最後の狐を切り伏せると敵はいなくなった。
それを見て取った早太の仲間達が立ち去る。
早太が何も言わなかったのに大人しく引き上げたと言うことは狙いはやはり花籠ではなく祥顕なのだ。
「どういう事だ」
祥顕はそう言ってから、ある考えが浮かんだ。
まさか……。
「俺が本当の〝魂の器〟だったのか?」
「違います」
早太が間髪を入れずに答える。
「あの娘を助けたせいで連中に目を付けられたようです。お気を付け下さい」
早太はそう言うと踵を返した。
その姿を見送ってから祥顕も歩き出した。
―― 常よりも 花の梢の 隙なきは 立ちやならべる 峯の白雲 ――
休み時間――
「酒井、何してるんだ?」
祥顕はさっきから盛んにスマホをいじっている酒井に声を掛けた。
「館山までの行き方とか時間とか……」
酒井が答えた。
「館山? 何しに?」
「日食だよ、ニュース見てないのか?」
酒井の言葉に祥顕は首を傾げた。
ニュースで言ってたか……?
「う~ん、まぁ、日本じゃ部分日食だから言わないかぁ」
酒井自身は天文雑誌で知ったからニュースは見ていないらしい。
「わざわざ学校休んでまで行くほど珍しいのか?」
祥顕の問いに、
「日本だと次は十年後だからちょっと珍しいかな」
酒井が答えた。
日食自体は世界各地で年に三、四回は起きるのだが人間が観測に行ける場所で起きるとは限らないから行きやすい場所で見られることは少ないらしい。
「館山じゃほんのちょっと欠けるだけなんだけどな」
酒井はそう言って苦笑いした。
「お前が太陽が好きなんだな。前にも幻日の写真とか見てたし」
祥顕がそう言うと、
「いや太陽じゃなくて天文だよ」
酒井が苦笑して言った。
「幻日は気象現象って言ってなかったか?」
「そうだけど、太陽の光で起きる現象だから」
酒井が答える。
どうやら太陽も恒星の一つだから興味があるということらしい。
放課後――
祥顕が花籠の教室を覗き込むと、花籠も同時に気付いたようだったので合図するように軽く手を上げると祥顕の方へやってきた。
「先輩……」
「当分送っていった方がいいかと思って。またあんなのが襲ってきたら大変だから」
「でも本当の狙いは私じゃ……」
花籠の戸惑ったような表情に、
もしかして俺と一緒に帰るのはイヤとか……?
と不安になった。
以前にも送ると言ったとき躊躇う素振りを見せていた。
とはいえ、こう頻繁に襲われているとなると危険だし、それを知っていて見過ごすわけにもいかない。
どうしてもイヤならごり押しする気はないが――。
「お姉さんは襲われたことあるのか?」
「そう言う話は聞いてませんけど……」
「向こうが花籠だと思ってるなら狙われるのは花籠の方だろ」
それはそうだ。
花籠は納得した。
香夜ちゃんが先輩と付き合い始めたら二人で帰るなんて出来なくなるし……。
今のうちだけだからと、花籠は祥顕の誘いを承諾した。
祥顕と花籠は並んで学校を後にした。
「昨日、図書館で公立の大学調べてみた」
祥顕が花籠に言った。
「えっ……!」
「どうした?」
「い、いえ……」
花籠は慌てて首を振った。
まさか先輩が私の言ったこと真剣に受け止めてくれるなんて……。
今までそんな人はいなかった。
アドバイスを求められて何か言っても聞き流されてしまうので、いつしか相鎚を打つだけで答えることはしなくなっていたのだ。
聞く方も期待してないのか花籠が返事をしなくても特に文句も言わない。
少しでも先輩の役に立てたなら良かった……。
他ならぬ祥顕が花籠の言ったことを真面目に考えてくれたのが嬉しかった。
―― なでしこを 我が身の末に なるままに 露のみおかん 事をこそ思へ ――
自分は年老いていてこのこと一緒にいられる時間は長くない。
きっと自分が先だった後、残されたこの子は涙にくれることだろう。
生まれたばかりで泣いている我が子を撫でながら呟いた。
庭で撫子が風に揺れている。
自分はもう長くないだろう。
子供が成長するのを見届けるのは無理だ。
どれだけ一緒にいてやれるか……。
不意に誰かの気配を感じて振り返り、思わず目を見張った。
庭に公達が立っていた。
彼はとうの昔に逝ってしまった左大臣だ。
だから姿も若い頃のままだった。
当時と同じく上等な唐衣を纏っている。
「これは夢ですかな」
そう訊ねると、
「そう思って良い」
左大臣が答える。
「何か心残りでも?」
「先日、狐を退治しただろう」
「まずかったでしょうか?」
と言っても宮中に出たものを退治しないわけにいかないのだが。
「二十年前の妖狐を覚えているか?」
「大騒ぎになりましたから」
退治したのは自分ではないが。
「あれが復活しようとしている。あの狐はその先触れだ。此度、二度もお前の郎党が邪魔をした。おそらく連中はお前を先に排除しようと狙ってくるだろう」
気を付けよ――。
左大臣はそう警告して消えた。
視線が庭に出てきた年老いた女性に引き寄せられる。
若い頃、恋焦がれ、ようやく一緒になって何十年も連れ添った側室だ。
それでも彼女への想いは薄れるどころか増していく一方だった。
残り僅かな人生が終わっても、次の世で再び一緒になりたいと強く願うほど。
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だが彼女だけは守りたい。
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