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第二章 旋律の森
第六話
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「あの、今朝から気になってたんですけど……」
小夜は話題を変えようと話を逸らした。
「どうかした?」
「ムーシカ、聴こえませんか? 小さい声だから聴き取りづらいですけど……」
その言葉に、ムーシカに耳を傾けた楸矢の顔がこわばった。
「あのときのムーシカだ」
「え?」
「前に話したよね、俺達の祖父ちゃんが死んだ事故の時のこと。あのときのムーシカだ」
「じゃあ、この嵐はムーシカが?」
「おい、お前ら、のんびり話してる場合じゃないぞ」
柊矢が台所に入ってきた。
「これだけの豪雨だと水害が起こるかもしれない」
「この辺りが水に浸かるなんてことあるの? 俺が覚えてる限り浸水したことなんてないけど」
「昔あったらしい。昭和五十年代だかに」
「それ、俺らが生まれる前じゃん」
「避難が必要なんですか?」
とはいえ、どこへ行けばいいのか分からない。
災害時の避難場所に指定されている以前小学校だった施設はここと同じ高さだから、ここが浸水すればそこも水に浸かる。
もっとも、その施設は三階建てだから二階か三階に上がればいいのかもしれないが。
それに何故か体育館も二階建てで、講堂は二階なので、体育館なら大丈夫かもしれない。
小夜が様子を見ようと窓の外に目を向けると、あの森が見えた。
「森が……。柊矢さん、楸矢さん、私、あの森に行ってみます」
「何言ってんだ! こんな嵐の中を出歩くなんて!」
「そうだよ、小夜ちゃん」
柊矢と楸矢が反対した。
「でも、気になるんです。何となく、この嵐はあの森に関係あるんじゃないかって」
「まさか……」
「楸矢さん、昔の嵐の時に聴こえていたムーシカだって言ってましたよね」
「言ったけど、森となんの関係があるの?」
「あの森は旋律で凍り付いてるんです。あの森で聴いた旋律、あれはムーシカでした。ムーシカは全部あの森から来たものなんじゃないかって思うんです」
「でもねぇ」
楸矢が困惑した顔をした。
「ムーシカを止めればきっと雨もやみます。私、行ってきます!」
小夜はそう言うと家を飛び出した。
この風では傘はすぐ壊れてしまって役に立ちそうにないので最初から差さないことにした。
「待て」
家を出たところで柊矢が小夜の手を掴んだ。
「止めないでください!」
「どうしても行くって言うなら送っていく。車に乗れ」
「俺も行く! ちょっと待ってて!」
楸矢は青いビニールシートにくるまれたものを持って出てきた。
「柊矢さん、楸矢さん」
楸矢が後部座席のドアを開けて乗り込んだ。
「ほら、早く乗れ」
柊矢は助手席のドアを開けた。
「はい!」
小夜は車の助手席に乗り込んだ。
柊矢が車を出した。
ワイパーは動いているが、そんなものはなんの役にも立たない、と言いたげに土砂降りの雨がフロントガラスを滝のように伝い落ちる。
「あの森、どうしてここから見えるんでしょう」
霧生家のある住宅街と超高層ビル群の間には明治通りがある。
新宿は丘陵地帯で霧生家の辺りは低く、明治通りは高くなっていて、西新宿の超高層ビル群の辺りはまた低くなっている。
しかも、その間にはビルが林立しているから、霧生家の辺りからは西新宿の超高層ビル群は見えないのだ。
「それが不思議なんだよね。何故か森だけは見えるんだよ」
楸矢が答えた。
森の中に一歩足を踏み入れると風雨が止まった。
森の外では相変わらず嵐が吹き荒れている。
まるで別の世界にいるようだ。
実際、違う世界なのかもしれない。
森は相変わらず、凍り付いたまま動かなかった。
空には月より何倍も大きな白い天体が浮かんでいた。
その天体に向かって地上から紐のようなものが続いていた。
西の空には月のようなものもあった。
だが、あれは地球の衛星ではない。
静かな森に入っていくと、歌声がはっきりと聴こえてきた。
「この歌声……まさか……」
柊矢が呟いたとき、木陰に女性の姿が見えた。
ストレートのセミロングの濃い茶色の髪に赤いスーツの上下とハイヒール。
「沙陽!」
「え?」
小夜は柊矢を見上げた。
柊矢の声に歌が止まった。
女性がゆっくりと振り返った。少しきつめだが、大人の女性らしい落ち着きのある顔立ちをしていた。
「柊矢」
「ホントに沙陽だ。でも、なんで……」
楸矢が呟いた。
あの人が沙陽さん。
きれいな人……。
あんなにきれいな人が柊矢の昔の恋人だと思うと気分が落ち込んだ。
自分ではどうやってもかなわない。
「来たね」
そう言って、この前中央公園で歌っていた男性が現れた。
「この間の……」
「この嵐を止めに来たんだよね」
「そうです」
小夜は沙陽のことを頭の隅に追いやって答えた。
椿矢はブズーキを弾き始めた。
「椿矢! その子に味方する気!」
「言ったはずだよ。君達に関わる気はないって。それに雨が降ると楽器が痛むからやんで欲しいんでね」
沙陽はしばらく椿矢を睨んでいたが、
「好きにすればいいわ。どっちにしろ今回は失敗したみたいだし」
そう言うと嵐の中に踏み出そうとして、小夜を見ると顔色が変わった。
いつの間にかペンダントが服の上に出ていた。
沙陽が小夜の胸元に手を伸ばした。
小夜は咄嗟に胸元のペンダントを押さえた。
沙陽の長い爪が小夜の手の甲をえぐった。
「痛っ!」
「沙陽!」
「小夜ちゃん! 大丈夫?」
柊矢と楸矢が小夜をかばうように沙陽との間に割り込んだ。
「それを返しなさい!」
沙陽に怒鳴りつけられた小夜が戸惑ったように柊矢を見上げた。
「これは俺の祖父の遺品で、それをこいつにやったんだ。お前のものだったことなんかない」
「それは私達ムーシコスの財産よ」
「なら、こいつも俺もムーシコスだ。こいつが持っていても問題ないはずだ」
「……本当に、あなたがムーシコスなの?」
沙陽が柊矢に訊ねた。
柊矢は眉をひそめた。
何故、『あなた』に【が】という助詞がつくんだ?
なんで『あなた』【は】か【も】じゃないんだ?
「それはムーシコスの帰還に必要なものよ」
「きかん?」
沙陽は地方出身ではないから、イントネーションから言えば「帰還」だろうが、ムーシコスの帰還という意味が分からない。
ムーシコスの隠れ里でもあるのか?
「私にはくれなかったのに、その子にはあげたのね」
沙陽はそう言うと嵐の中に消えていった。
「おい、事情を知ってるんだろ。どういうことだ」
「雨がやんだら教えるよ。このムーシカ、歌って」
椿矢が演奏しながら言った。
「このムーシカ……、火事の夜に雨を降らせたヤツじゃないか。これ以上降らせる気か!」
「これは雨を降らせるムーシカじゃなくて、水を治めるものだよ。雨を降らせることも、やませることも出来る」
そう言うと、
「さ、歌って」
楽器を弾きながら小夜を促した。
ムーシコスはムーシカに関しては知らないから歌えない、演奏できないと言うことがない。
歌いたい、演奏したいと思うだけで自然に旋律と歌詞が湧き上がってくる。
だから、他のムーシコスが奏でているムーシカにすぐに合わせられるし、知らない言語でも歌えるのだ。
楸矢は青いビニールシートから楽器を取り出すと、キタラを柊矢に渡した。椿矢にあわせて柊矢と楸矢が楽器を弾き始めた。
小夜は三人が奏でる音に合わせて歌い始めた。
椿矢も一緒に歌い出し、重唱や斉唱する声も聴こえてきた。次々に他の楽器も演奏に加わっていく。
旋律が街に広がっていき、暴力的に降る雨を鎮めるかのように、絡み合いながら天に昇っていく。
風が弱くなり、やがてやんだ。
雨も徐々に小降りになっていった。
雨がやみ、雲が切れて空が見えるようになると同時に森は消えていった。
小夜は話題を変えようと話を逸らした。
「どうかした?」
「ムーシカ、聴こえませんか? 小さい声だから聴き取りづらいですけど……」
その言葉に、ムーシカに耳を傾けた楸矢の顔がこわばった。
「あのときのムーシカだ」
「え?」
「前に話したよね、俺達の祖父ちゃんが死んだ事故の時のこと。あのときのムーシカだ」
「じゃあ、この嵐はムーシカが?」
「おい、お前ら、のんびり話してる場合じゃないぞ」
柊矢が台所に入ってきた。
「これだけの豪雨だと水害が起こるかもしれない」
「この辺りが水に浸かるなんてことあるの? 俺が覚えてる限り浸水したことなんてないけど」
「昔あったらしい。昭和五十年代だかに」
「それ、俺らが生まれる前じゃん」
「避難が必要なんですか?」
とはいえ、どこへ行けばいいのか分からない。
災害時の避難場所に指定されている以前小学校だった施設はここと同じ高さだから、ここが浸水すればそこも水に浸かる。
もっとも、その施設は三階建てだから二階か三階に上がればいいのかもしれないが。
それに何故か体育館も二階建てで、講堂は二階なので、体育館なら大丈夫かもしれない。
小夜が様子を見ようと窓の外に目を向けると、あの森が見えた。
「森が……。柊矢さん、楸矢さん、私、あの森に行ってみます」
「何言ってんだ! こんな嵐の中を出歩くなんて!」
「そうだよ、小夜ちゃん」
柊矢と楸矢が反対した。
「でも、気になるんです。何となく、この嵐はあの森に関係あるんじゃないかって」
「まさか……」
「楸矢さん、昔の嵐の時に聴こえていたムーシカだって言ってましたよね」
「言ったけど、森となんの関係があるの?」
「あの森は旋律で凍り付いてるんです。あの森で聴いた旋律、あれはムーシカでした。ムーシカは全部あの森から来たものなんじゃないかって思うんです」
「でもねぇ」
楸矢が困惑した顔をした。
「ムーシカを止めればきっと雨もやみます。私、行ってきます!」
小夜はそう言うと家を飛び出した。
この風では傘はすぐ壊れてしまって役に立ちそうにないので最初から差さないことにした。
「待て」
家を出たところで柊矢が小夜の手を掴んだ。
「止めないでください!」
「どうしても行くって言うなら送っていく。車に乗れ」
「俺も行く! ちょっと待ってて!」
楸矢は青いビニールシートにくるまれたものを持って出てきた。
「柊矢さん、楸矢さん」
楸矢が後部座席のドアを開けて乗り込んだ。
「ほら、早く乗れ」
柊矢は助手席のドアを開けた。
「はい!」
小夜は車の助手席に乗り込んだ。
柊矢が車を出した。
ワイパーは動いているが、そんなものはなんの役にも立たない、と言いたげに土砂降りの雨がフロントガラスを滝のように伝い落ちる。
「あの森、どうしてここから見えるんでしょう」
霧生家のある住宅街と超高層ビル群の間には明治通りがある。
新宿は丘陵地帯で霧生家の辺りは低く、明治通りは高くなっていて、西新宿の超高層ビル群の辺りはまた低くなっている。
しかも、その間にはビルが林立しているから、霧生家の辺りからは西新宿の超高層ビル群は見えないのだ。
「それが不思議なんだよね。何故か森だけは見えるんだよ」
楸矢が答えた。
森の中に一歩足を踏み入れると風雨が止まった。
森の外では相変わらず嵐が吹き荒れている。
まるで別の世界にいるようだ。
実際、違う世界なのかもしれない。
森は相変わらず、凍り付いたまま動かなかった。
空には月より何倍も大きな白い天体が浮かんでいた。
その天体に向かって地上から紐のようなものが続いていた。
西の空には月のようなものもあった。
だが、あれは地球の衛星ではない。
静かな森に入っていくと、歌声がはっきりと聴こえてきた。
「この歌声……まさか……」
柊矢が呟いたとき、木陰に女性の姿が見えた。
ストレートのセミロングの濃い茶色の髪に赤いスーツの上下とハイヒール。
「沙陽!」
「え?」
小夜は柊矢を見上げた。
柊矢の声に歌が止まった。
女性がゆっくりと振り返った。少しきつめだが、大人の女性らしい落ち着きのある顔立ちをしていた。
「柊矢」
「ホントに沙陽だ。でも、なんで……」
楸矢が呟いた。
あの人が沙陽さん。
きれいな人……。
あんなにきれいな人が柊矢の昔の恋人だと思うと気分が落ち込んだ。
自分ではどうやってもかなわない。
「来たね」
そう言って、この前中央公園で歌っていた男性が現れた。
「この間の……」
「この嵐を止めに来たんだよね」
「そうです」
小夜は沙陽のことを頭の隅に追いやって答えた。
椿矢はブズーキを弾き始めた。
「椿矢! その子に味方する気!」
「言ったはずだよ。君達に関わる気はないって。それに雨が降ると楽器が痛むからやんで欲しいんでね」
沙陽はしばらく椿矢を睨んでいたが、
「好きにすればいいわ。どっちにしろ今回は失敗したみたいだし」
そう言うと嵐の中に踏み出そうとして、小夜を見ると顔色が変わった。
いつの間にかペンダントが服の上に出ていた。
沙陽が小夜の胸元に手を伸ばした。
小夜は咄嗟に胸元のペンダントを押さえた。
沙陽の長い爪が小夜の手の甲をえぐった。
「痛っ!」
「沙陽!」
「小夜ちゃん! 大丈夫?」
柊矢と楸矢が小夜をかばうように沙陽との間に割り込んだ。
「それを返しなさい!」
沙陽に怒鳴りつけられた小夜が戸惑ったように柊矢を見上げた。
「これは俺の祖父の遺品で、それをこいつにやったんだ。お前のものだったことなんかない」
「それは私達ムーシコスの財産よ」
「なら、こいつも俺もムーシコスだ。こいつが持っていても問題ないはずだ」
「……本当に、あなたがムーシコスなの?」
沙陽が柊矢に訊ねた。
柊矢は眉をひそめた。
何故、『あなた』に【が】という助詞がつくんだ?
なんで『あなた』【は】か【も】じゃないんだ?
「それはムーシコスの帰還に必要なものよ」
「きかん?」
沙陽は地方出身ではないから、イントネーションから言えば「帰還」だろうが、ムーシコスの帰還という意味が分からない。
ムーシコスの隠れ里でもあるのか?
「私にはくれなかったのに、その子にはあげたのね」
沙陽はそう言うと嵐の中に消えていった。
「おい、事情を知ってるんだろ。どういうことだ」
「雨がやんだら教えるよ。このムーシカ、歌って」
椿矢が演奏しながら言った。
「このムーシカ……、火事の夜に雨を降らせたヤツじゃないか。これ以上降らせる気か!」
「これは雨を降らせるムーシカじゃなくて、水を治めるものだよ。雨を降らせることも、やませることも出来る」
そう言うと、
「さ、歌って」
楽器を弾きながら小夜を促した。
ムーシコスはムーシカに関しては知らないから歌えない、演奏できないと言うことがない。
歌いたい、演奏したいと思うだけで自然に旋律と歌詞が湧き上がってくる。
だから、他のムーシコスが奏でているムーシカにすぐに合わせられるし、知らない言語でも歌えるのだ。
楸矢は青いビニールシートから楽器を取り出すと、キタラを柊矢に渡した。椿矢にあわせて柊矢と楸矢が楽器を弾き始めた。
小夜は三人が奏でる音に合わせて歌い始めた。
椿矢も一緒に歌い出し、重唱や斉唱する声も聴こえてきた。次々に他の楽器も演奏に加わっていく。
旋律が街に広がっていき、暴力的に降る雨を鎮めるかのように、絡み合いながら天に昇っていく。
風が弱くなり、やがてやんだ。
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