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2019年10月30日。悪癖

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 10月30日。

 僕には幾つか悪癖がある。

 その中で直近のことで付きまとってくる悪癖は、『自分の根源が唐突に熱し、また唐突に冷める』ことだ。

 積みゲーの話で言えば解りやすいだろうか。

 ある新作の面白そうなゲームタイトルが発表された時、大抵僕は真っ先に限定版を予約し、大枚を叩いて発売を心待ちにする。

 だが、いざ手に入れて少し触れると急に萎えて、『もう要らない』となる。なのに未練がましく売却せずに『いつかやるから……』と手元にいつまでも置いてしまう。結果、手元や押し入れが溢れかえってしまう。



 自分の根源に熱烈で苛烈な情熱の焔のようなものがあるはずなのに、さらにその根源の中心核までいくとどこか氷のように冷めている。時に無慈悲ですらある。



 これは物欲だけでなく、あらゆる欲求に対してこんな始末の悪い悪癖が働く。

 好きなだけ展開し、散らかしたと思えば片付けたくない。

 欲しい、欲しいと思っていたものが、手に入れてみればいつの間にかもう必要ない。



 余程親しく親交のある人同士ならなかなか働かないが、タチが悪いのはこれが他人に対しても働くことがあることだ。


 誰かを好意的に思って、自分の中で散々ばら勝手に持ち上げておいて、自分のもとから距離を置かれたら途端に冷えて無慈悲になる。SNSなど直接会ってやり取りしたいような相手だと益々顕著だ。


 そんな自分の根源にある『すぐ熱し、でも冷める』悪癖には辟易である。ろくな人間ではない。

 一番顕著で物理的に困るのは物欲だが……一体ゲームも本も道具も幾つ無下に扱えば気が済むというのか。共感出来る人はいるのだろうか。

 取り敢えず、明日発売のペルソナ5ザ・ロイヤルは受け取ったらちゃんとクリアするまでやり切ろう。そしてその前に、手元で正に楽しくプレイしているドラクエ11SをクリアしてからP5Rに移ろう。話はそれからだな。
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