113 / 869
113:模擬戦
しおりを挟む「見ましたか!!あの脚、あの胸!またあの声で名を呼んでいただけました。」
「ドーガー、明日はルグの葬儀だ、すぐに手配しろ。」
「はい。しかし、ええ、すごかったですね。」
「そうか、私は側近であり護衛を2人も失うのか、、、」
「いえいえ、違います。わたしは純真に女性の美というものを
称賛しているのです。私には妻がおります。よこしまな思いなどない。
独身のドーガーの葬儀の手配は必要です。」
「なにを!私は独身だからこそ、女性を称賛できるのです!!」
「ああ、もういい。
しかし、今回は本当に姉上の言う大丈夫になった、よかった。」
「ええ、本当に、素晴らしかったです。」
「明日の手配は抜かりないか?」
「はい、大講堂に防音、補強すべて施しました。」
「この話は館のもにも知られてはいないな?」
「はい、あ、いえ、セサミナ様がなにかするようだとは。内容はわからないが、危険なことのようだと。
そういわないと、防音と補強をすれば怪しまれます。」
「そうだな。そこまでの内容ならいい。兄上や、まして姉上のことは絶対に漏らすな。
興味本位で明日大講堂に近づくものがいるかもしれん、それの対策もしておいてくれ。」
「はい、わかりました。」
「あの短期間で姉上の腕が上がるということは、余程つらい鍛錬だったのでろうな。
ついて行ける姉上はほんとうに頭が下がる。」
「あの、マティス様の鍛錬話は私も聞いたことがあります。
一度体験してみたいのですが、セサミナ様から頼んでみてもらえないでしょうか?」
「それはかまわないが、明日は休みの申請をしておけよ?たぶん、死にはしないが、動けないだろう。」
「そんな!そんなことは有りません。わたしもコットワッツにルグ有りと呼ばれているのです。
鍛錬で寝込むようなことにはなりません。」
「そうか?ドーガーお前は?」
「わたしも、お願いいたします。できれば赤い塊殿と手合わせしてみたい」
「なに!!それが許されるのならわたしもそう願いたい!!」
「ああ、わかった、兄上に頼んでみよう。
明日はどちらにしろ、仕事にはならないだろう。今日中にできることはすべてしておけ。」
「はっ」
「ふー、ただいま。扉君もただいま。
やっぱり我が家は落ち着くね。」
「ああ、そうだな。」
「マティスは眠くないの?」
「この時期は眠らないといっただろ?お前が寝るから寝るだけだ。」
「そうなの?んじゃ、さっそくパンつくろうか?手伝うよ?」
「その前に、その先生の恰好で抱きたい!!」
「え?えらい正直に要求するね?みんな待ってるよ?また今度ね?」
「では裸で前掛けを掛けた状態で抱きたい!!」
「それも後!第一そんなことしたら、わたしへばっちゃうし、明日負けちゃうよ?」
「そんなことはない!その為に鍛錬したんだ。」
「んー、、?ん?もしかしてこの前、その2つをせずにわたしがへばってしまうから
鍛錬で鍛えたんじゃないでしょうね?」
「ん?そうだが?それに変に気負っていただろ?そういうときは鍛錬なんだ。
あの言葉は真実だ。健全な精神は健全な肉体に宿る、いい言葉だ。」
「その目的は健全じゃないけどね。
・・・あの2人にほんと勝てるのわたし?」
「問題はないぞ?ああ、私一人としか組んでないから不安か?
あの2人を躱せるんだから問題はない。あの女2人より彼らのほうが強いぞ。」
「守りながら戦うのとはまた違うでしょ?それにお金もからむし。」
「そうだな、では、2人に模擬戦を頼もう。感覚がつかめれば問題はない。
その体力は十分ある。」
「・・・選択肢だ、マティス君。
1・先生の恰好でイチャイチャしてハンバーガー作り、お風呂をかりて寝る。
2・裸エプロン、前掛けのことね、で、ここでイチャイチャしてハンバーガー作り、お風呂をかりて寝る。
3・ハンバーガー作って持って行って、模擬戦して、お風呂で思いっきりイチャイチャして、体力に余裕があれば
家でもう一度イチャイチャそして寝る
さ、どれ?」
「全部は?それに1.2の場合は風呂と、帰ってきてからのイチャイチャはないのか?」
「ないです。全部も却下です。相手を待たせてる場合は、相手優先です。さ、どれ?」
「・・・3で。」
「はい、そうですね。正解です、マティス君。ご褒美にヒールは脱ぐけど、この格好にエプロンを付けてあげよう。
よいしょ、ね?どう?」
タイトスカートに白いシャツ。これにフリルのエプロン。どうだ?くるりと回転して見せた。
「よし、頑張ろう!」
やわらかい、甘くない丸いパンを作り、ハンバーグも作って、サボテンとトマトとチーズを挟んだ。
マヨネーズとトマトケチャップもどきも。うまくできたと思う。ポテトフライも作ってもらった。
油の温度調整はさすが、赤の海峡石君だ。
たくさん作って、晩御飯はこれになりそうだ。
「おまたせ?え?修羅場?すごい書類だね?」
「ああ、姉さんお帰りなさい。やはり、近づいてきたこともわかりませんね。
ええ、隠匿の処理関係です。もう、終わります。
あと、明日の手合わせに関しての書類も作りました。これは、姉さんが絶対に勝つという前提のものです。
兄さん?本当に大丈夫なのですか?」
「ああ、大丈夫だ。だが、2人同時に相手をするだろ?悪いが、この2人を貸してくれないか?
模擬戦をしたい。なに、死にはしない。」
「それは、願ってもないことです。2人ともいいか?」
「「はい、よろしくお願いいたします。」」
「ありがとう。んじゃ、先に食べる?あとでもいいけど。」
「「「先に!」」」
「これは、なるほどおいしいですね。パンにはさんでいるので
食べやすい。王都のソースもうまい。ああ、これは芋ですよね?
これはどうやって?」
「油で揚げるの。鍋に植物油か、動物の油を温めてね、揚げて、しおを振る。
この赤茄のソースか、王都のソースかつけてもおいしいよ?2つ混ぜてもおいしい。」
「これは止まらないですね。」
「ビールにも合うけどね、いまは我慢だね。」
「「「びいる」」」
「たくさん作ったけど、このあと模擬戦するからほどほどにね。
冷めても、おいしいと思うから持って帰ったら?」
「「いいのですか?」」
ルグとドーガーが聞いてくる。
「いいよー、ただし、これは太るからね?」
「太る。」
「そう、脂っこいものばっかりだと太るでしょ?ま、一つや2つだとそうはならないかな?」
「姉上は3度の食事をとると聞きましたが?」
「そう、月が昇って、ご飯。これは一緒かな?で、沈んで、ご飯、真ん中でご飯。ええ、太っていましたよ?」
「そ、そうですか?」
「ふふふ、女性にそんな話を振るとは、セサミンはよほど死にたいらしい。
模擬戦参加する?」
「いえいえ、それはご容赦を!!さ、お前たち笑ってないで、大講堂の回りに誰もいないか確認してきておくれ?
わたしたちは後から行くから。」
「はい、わかりました。」
2人が出ていった。
「兄さんと姉さんは気配を消してついてきてください。」
「ああ、大講堂ならわかっている。もう少ししたら私が連れていく。セサミナは先に行くか?」
「ああ、そうですね。では、先に行きます。風呂の貸し切りも準備しておきましょう。
2人の姿は誰にも見せないほうがいいですからね。では、少ししたらお越しください。」
「どうしたの?」
「いや、この部屋に願いを掛けたい。セサミナを守れるように、疲れないように。」
「ん、いいんじゃない?でもなんで黙ってするの? 」
「いま、あいつは盲目的にお前を頼っている。その加護があると知ると
無理をするだろう?だから。」
「おお、なるほど。んじゃ、この部屋に月無し石偵察隊も置いとくか、2人に忍ばせた石は
回収したしね。はい、ここは領主の館、残りたい子いる?3人だよ?」
腰の石がうぃんと輝き、3つの石が飛び出した。
「君たちね?じゃ、好きなように動き回ってもいいけど、見つからないように。
あの3人、とくにセサミンを守ってくれる?何かあったら知らせて?」
月無し石と話している間に、マティスは部屋を一周廻って願いを掛けているようだ。
わたしも、
『セサミナのつとめがうまく運びますように。ルグとドーガーが悲しまないように。』
それだけを祈った。
さ、模擬戦だよ。張り切っていこう。
13
あなたにおすすめの小説
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~
石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。
ありがとうございます
主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。
転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。
ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。
『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。
ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする
「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。
鑑定持ちの荷物番。英雄たちの「弱点」をこっそり塞いでいたら、彼女たちが俺から離れなくなった
仙道
ファンタジー
異世界の冒険者パーティで荷物番を務める俺は、名前もないようなMOBとして生きている。だが、俺には他者には扱えない「鑑定」スキルがあった。俺は自分の平穏な雇用を守るため、雇い主である女性冒険者たちの装備の致命的な欠陥や、本人すら気づかない体調の異変を「鑑定」で見抜き、誰にもバレずに密かに対処し続けていた。英雄になるつもりも、感謝されるつもりもない。あくまで業務の一環だ。しかし、致命的な危機を未然に回避され続けた彼女たちは、俺の完璧な管理なしでは生きていけないほどに依存し始めていた。剣聖、魔術師、聖女、ギルド職員。気付けば俺は、最強の美女たちに囲まれて逃げ場を失っていた。
人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
私と子供より、夫は幼馴染とその子供のほうが大切でした。
小野 まい
恋愛
結婚記念日のディナーに夫のオスカーは現れない。
「マリアが熱を出したらしい」
駆けつけた先で、オスカーがマリアと息子カイルと楽しげに食事をする姿を妻のエリザが目撃する。
「また裏切られた……」
いつも幼馴染を優先するオスカーに、エリザの不満は限界に達していた。
「あなたは家族よりも幼馴染のほうが大事なのね」
離婚する気持ちが固まっていく。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる