いわゆる異世界転移

夏炉冬扇

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484:メイド服

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月が沈むと同時に、ルグとドーガー、それと新人2人が到着する。
ルグは会合には出席せずに館で待機。
奥さんが身重だからだ。
常に往復することになる。本来ならこの会合には出ないはずだが、
領主の力があるということと、ルグのたっての申し出。
で、従者が1人というわけにはいかずに、
館のものが2人。何代もコットワッツに仕えている家柄だそうだ。

「向こうは必死だね。」
「わかりますか?」
「うん。昔のドーガーのようだ。
いや、それよりひどいな。キョロキョロしまくりだ。」
「なるほど。今回の会合に同行するという話が出るまでは、
まったく気付かなかったんです。おそらく、ルグは気付いてますが、
ドーガーはまだ気付いていない。」
「筆頭と次席の違いだね。草だよ、草。」
「?」
「脈々とその地にいるんだ。先祖代々。で、いざとなったら動く。
それまでは誰も気に留めない草なんだよ。」
「それは、経験があるのですか?」
「という話がある。これはわたしの剣の師匠から聞いた話だよ。」
「へいぞう?」
「ううん、拝一刀 居合水鴎流の使い手だ。」
「はー。」

なんて話をしながら、向こうからくる馬車を見ていた。
ちなみにわたしはコテコテのメイドスタイル。
マティスがちょっと元気がなさそうだったんで。


「おはようございます。ご主人様。
眠気覚ましのコーヒーはいかがですか?」
「愛しい人!!!」

寝たふりをして、またわたしが起こしに来るまで待っていたのだ。
がばりとまさしく飛び起きて、抱き付いてきた。
スリスリしてくる。
うん、無茶苦茶元気です。

「なんだ!その恰好は!」

顔がむっちゃ笑ってますがな。

「召使スタイル。どうですか?ご主人様? 」
「くるりと廻って?」
「はい、ご主人様。」

黒髪に多めに茶色が混じるようなかつらです。
金髪にしとうかと考えたけど、そうなると、眉毛とまつ毛も金色にいないと。
そこまでやってられない。
言霊でそこまで容姿を変えるのは抵抗がある。
スカートは長め、クラッシックスタイル。
エプロンはフリフリです。もちろんヘッドドレスも。


「素敵だ!今度私にも作らせてほしい。」
「うん。好きなようにね。今日はこれでいこうかなって。
赤い塊モウはお出かけ中。マティスもね。
お給仕しないといけないからね。
マティスも衣裳あるよ。執事風。
食器買いに行った時にトックスさんに作ってもらったの。
今日、新人さん2人来るでしょ?
どういう態度取るか確かめようと思ってね。
わたしたち2人はやっぱり夫婦でこの館に雇われた人たちね。
かつらかぶる?前髪あげればいいかと思うんだけど。
で、その、眼鏡かけて?」


キュンキュンですわ!
元気になります。あー、写真撮りたい。


「セサミンのことはセサミナ様か、旦那さまで。
マティスのことはなんて呼ぼうか?」
「なんでも。」
「じゃ、あなた、って呼ぶね。」
「愛しい人、今日もなんて素敵な日なんだ。」
「うふふふ。わたしもそう思う。よし!旦那様に見せに行こう。」


 ─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘


「ルグとドーガーは気付くかな?」
「気は読めるんですから。顔に出すか出さないかですね。」
「旦那様は顎が落ちたね。」
「不覚でした。」




「え?兄さん?で?姉さん?なんですか!それ!」
「変装!わたし達は夫婦でこの館に雇われたのね。
旦那様が呼ぶに名前はいるか、定番のセバスチャンとマリーで。
護衛はちょっとお出掛。ルグとドーガーが来るから。
で、新人2人には内緒。」
「旦那様とお呼びいたしますので。」
「に、兄さん、いいですね!マリー?」
「マリーはわたし!あとで、旦那様も着てみますか?お似合いだと思いますよ?」
「ぜひ!」


メイド服を着せてやろう。
そしてお出迎え。


「セサミナ様、お待たせしました。」
「ああ、ご苦労。道中何もなかったか?」
「ええ。問題なく。あの?マティス様とモウ様は?」

気は読めるが意図的に変えたら?
すごく一般人風に。
ルグは一瞬息を呑む。
すぐに新人2人に指示を出した。
ドーガーはキョロキョロと。
君の筆頭への道は遠いな。

「お前たちが来るからな、謁見まで休暇だ。たまにはいいだろう。
が、半分前から少し来客が来る。」
「それの用意ですか?これは?」
「そうだ、説明はしよう。中に。ああ、館の管理するものを雇った。
夫婦もので、セバスチャンとマリーだ。」

「「よろしくお願いいたします。ルグ様、ドーガー様。」」

にこやかに挨拶する、マティス。
嘘くせー笑いだ。
もちろんわたしも。

「こちらのお二方は?」

新人2人に目を向ける。

「ああ、リッツオとポリートだ。
傍付きの勉強だな。会合も出る。ルグは留守番だ。」

「わかりました。リッツオ様とポリート様ですね。馬はこちらで。」

荷車があるのでそのままこちらまで来たのだ。
セバスチャンは中に入り、ルグたちにコーヒーを入れるだろう。
わたしはチャーたちに。

「お疲れ?どうよ?この格好!
お水出すね。道中何もなかった?
そう、いろいろ聞かないとね。
ああ、わたし達のことばかり?そりゃ興味はあるでしょうね。
さ、ここは昼からお客が来るんだ。どうしようか?
会合の時に厩に行こうか?それまで、森で遊んでくる?
敷地内ならどこでもいいよ。
変な人がいたら教えてね。
コクはどっかに行ってる。呼ぼうか?
あ、いいの?あはははは!」

緊張するからいいって。

荷車の荷台は大きなもので2つ。一応部屋に入れておこうか。
扉が通るギリギリだな。


「マリーさん、手伝います。」

ポリートがさっそくやって来た。

「ポリート様!手を出さないで!これは一人で一気にやらないと落としますから!
そこをどいてください!!」

邪魔なだけなのだよ。

「はい!もう一つ!」

一番近い部屋に入れておけばいいだろう。
もちろん膜は張る。大事な商品だから。


「鍵を?」
「ええ、なんでも大事な商品だと伺っています。
この鍵は旦那様にお渡しすれば安心というわけですね。」
「それにしてもマリーさんは力持ちなんですね。」
「そうですか?コツがあるのですよ。
それで、半分過ぎからくる来客のことはお聞きに?」
「いえ、まだ。」
「あら!それはいけません。どうぞ、お戻りください。
おそらく大事なお客様のようですから。」
「わかりました。」
「お心遣いありがとうございます。」
「いえいえ。」
「あ、この鍵を旦那様にお渡しくださいますか?
わたしはこのまま、外の準備をしますので。」
「わかりました。」


型をとるかな?
いやだな、試すのって。
わざとかな?こっちを試してるのかな?


ん?

(ガイライ?)
(ははは!やはりわかりますか?)
(あ、いるんだ。いや、見えないよ?でも、気配はする)
(ええ、いま、出しましたから)
(どうしたの?)
(ええ、少し気になることがありますので、このまま傍にいていいですか?)
(いいよ?ごはんは?)
(は!ごはんですか?いただきます)
(んとね、新人さんいるんだ。だから、いつもみたいにできないけど、おいしいもの食べようね)
(中の2人ですね?)
(そう。気配消して入ってみ?)
(分かりました)
(あ、わたしと2人の時に急に消えないでね。怖いから、声を掛けて)
(怖い?)
(怖いでしょ?いなくなるのは?)
(わかりました。では、見てきましょう)
(うん)

あ、ガイライが来てくれたのは助かったな。
またお名前聞けるもの。


さ、テーブルセッティングしていこうかな。





─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘






「セサミナ様、いらしたようですね。馬車が3台、18人です。」

マティスがルグに伝えて、ルグがセサミンに。

「御者が3人として、15人か?
マリー!15と3だ。馬は?」
「6頭です。」
「馬が、6だ。」

2頭馬車か。うんち籠作っておいてよかった。
におい消しと、扇風機付きです。匂いが来ないように。
風は便利だよね。



「ランサー殿、ようこそおいでくださいました。」
「いや、すまん。10人ほどのつもりが、増えてしまって。
くじ引きで決めたのよ。公平にな。」
「どうぞ、ごゆるりと。まずは、お席にお座りください。
ルグ、案内を。」


マティスとドーガーは中で。
新人二人は中継。
わたしとルグが配膳。
新人2人を客の前に出すわけにはいかない。
もちろん礼儀作法はわたしよりも叩きこまれている。
が、なにをやらかすかわからないのだ。
なにかを混ぜるかもしれない。腹下しとか。
それは言霊で、強制的に無効。
鶏館から出る食べ物で体調が崩れることはないと。


ガイライは客の顔ぶれを見て驚いているようだ。
が、なにも言わないので、後で聞こう。

15人、5つのテーブルに分かれて座る。
テーブルには商品のサンプルも置いている。
まずはその説明。


わたしは御者と馬たちを奥に。



「お疲れ様です。
同じものは出せないけど、ここで、休憩してくださいな。
こっちのほうが若者向け。量があるから。
爺たちにはおなかがもたれるからね。あ!内緒、内緒。」
「なんですかこれ?パン?」
「うすいパンにお肉とチーズね。甘味はクッキーとクレープ。
ミートパイと、アップルパイ。
コーヒーはそこの大きなポットに。
馬たちのうんこは向こうでさせてね。
えーとあなたたちは、その小さな小屋の中で。」
「便所?」
「そうね。で、手を洗ってね。水はそこから出るから。
タオルもどうぞ。持って帰ってもらって結構ですよ。
1人3枚までね。」
「わたし達にまで!ありがたい。」
「うふふふ。ただじゃないよ。
その紙に、文字でも、絵でもいいから、こうしたほうがいいって言うのかいてほしい。
今後の参考にするから。いわばこれはお仕事です。
誰かに言われたらそう言ってね。」
 「仕事!いい仕事だ!」
「そう?じゃ、何かあったら呼んでください。
ごゆっくり。」


馬たちにもざっと撫でるようにきれいにして、
説明だけ。
水と、茶葉と、リンゴ。
ちょうど、チャーたちが戻ってきたから、
お話しててとお願い。



急いで戻って、給仕だ。
もちろん、きれいにしてからですよ。

「お飲み物のお好みを。
コーヒーか紅茶、コム茶、緑のお茶もございます。
コーヒーも乳を泡立てたもの、冷たいもの。」
「冷たいもの?」
「ええ、氷を入れています。ああ、キトロスの絞り汁もありますよ。
が、すこし寒いかもしれませんね。アイスもありますし。
2杯目は温かいものがいいかもしれませんが、お試しください。
おひざ元寒くはありませんか?
樹石で、温度をあげています。寒かったり、逆に暑すぎましたらおっしゃってください。」
「樹石は明日の会合でお話が出ると思います。
この袋にいれて腰や、足元に置くと暖かいですよ。カイロと呼んでいます。
それに適した袋と油紙に巻いた樹石もありますから見てください。」
「油紙?どうして?」
「イリアスの方々は樹石を長年使ってこられたので
扱いも慣れています。
しかし、我々は慣れていません。もし、万が一、火が付けば恐ろしいことになりますから。
念のため。使うときは、すこし破って、袋に。そうすれば、温度を維持できるだけで
燃えることはないと。
それに、汚れませんから。」

セサミンが樹石の営業だ。
ものはイリアスから買えばいいが、
それを便利に使う商品はコットワッツ製品だ。


「コットワッツは湿地を買ったのだったな。」
「ええ、しかし、急激に採取したためか、ぱたりと取れなくなりました。
意気込んで購入したのですが、お恥ずかしい結果になりました。」

これは嘘じゃない。
本当に出ないんだ。そうしたからね。
相手は天秤院。嘘はつけない。


「さ、ルグ、マリー。お持ちして。」


ティースタンドには、サンドイッチや一口サイズのピザもある。
もちろん、おかきも。ごちゃまぜだけど、
そこは色遣いのうまいドーガーがきれいに並べている。


穏やかにお茶会は進んでいる。
やはり人気はクッションだ。
タオルも売れる。

そろそろ終りかというころにまた誰かがやって来た。



「セサミナ様、また、馬車が来ますね。
4台。20人です。馬は16頭です。」
「ランサー殿?あとからいらっしゃる方が?」
「いや、みな泣く泣くあきらめたんだ。
我が院の者ではないな。」
「そうですか。ああ、日持ちする甘味もありますので、
それはお持ち帰りください。あとで、皆さまで。
孫の手と一緒にお渡しいたしますから。」
「それはうれしいな。
もう少し楽しみたいのだがな。」
「では、そう致しましょう。
マリー!出迎えを。」
「はい、旦那様。」


4頭馬車。
ああ、西馬か!そりゃ、4頭いるわ。



─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘─┘


「時に、セサミナ殿?
今日は護衛殿が見えぬが?中か?」
「ああ、2人は謁見時まで休暇中です。」
「そうか。
御者の3人を呼んできた方がいいかな。」
「いいえ。我が領国筆頭も、次席もいますので。御心配には及びませんよ。」
「そうか?すまないな。中の良し悪しは分かるが、
力量となるととんと。そのものに自信があるかないかほどしかわからぬからな。」
「それは素晴らしい。では、わたしの自信のほどもお分かりになるのでは?」
「それよ。若き領主は怖いもの知らずか、どうなのか。
ああ、そう言われるのは好まぬな。」
「いえ、その言葉は期待が込められていると言われましたので、
いまは誉め言葉だと思っております。」
「ほほほほ!良いな!では、次は温かいものをもらおうか?」







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