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7話

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目が覚めた。夢なんか見なかった。まあ、たまにはそういう日もあってもいいだろう。もしかしたら俺以外の誰かの夢に出てきたかもしれないので聞いてみることにした。それはそうと、俺が起きると部屋には誰もいなかった。まさか一番遅いだなんて。それ自体については何も思わないし、自分だけ睡眠効果のある何かを飲まされていたのだから仕方がない。毛布を畳んでハーヴェイのと一緒にベッドに重ねようとした。
「・・・・・・。」
オスカーの奴、起きたら畳まずシーツとかもうぐちゃぐちゃのまんま。ほっときたかったけど、この上に置くんならついでだしきれいにしておこう。やれやれ全く・・・。下の部屋に降りると、聖音、ハーヴェイ、オスカーの三人が朝食をとっていた。リコリスはいない。一つ、誰も座っていない席にも置いてある。見慣れた形をした丸いパンと野菜サラダ。見た感じでは鶏肉を炒めたようなものと、あとはやっぱり紅茶。ほかに食べ物があるだけマシか。
「リュド君おはよ!」
「おはよう・・・。」
みんなの調子は良さそうだ。自然に俺は空いている席に座る。
「これ朝食。リュドミールの分。」
「紅茶がゲロみたいな味することを除けばまあまあだな。」
オスカーよ、お前、人が今から口にするというのになんてことを言うんだ。本人がいないから言っていいとかそういう問題じゃないぞ。俺にまでダメージを与えたんだからな。昨日の紅茶の味をまだ舌が覚えていて、
嫌でも思い出す。うーん、しかし、まずいのが飲み物だけでよかった・・・のか?
「いただきます・・・。」
それぞれを一口ずつ噛み締めてみる。想像していた以上に普通というか、純粋に美味しかった。よかった、一安心だ。これで紅茶の口直しができる。そこで、例のまずいという紅茶を一気に飲み干そうとしたが寝ぼけていたのかどうなのか、熱々なのに気づなかった。
「あっっづ!!!」
なんとかこぼさずカップを置けたのはいいものの、あまりの熱さに頭が混乱した。
「大丈夫!?」
聖音は心配してくれているというのにハーヴェイとオスカーは声を出して笑ってやがる。情けない・・・。
「だ、大丈夫・・・。」
びっくりしてはやくなった鼓動と呼吸を落ち着かせる。
「あっ・・・聖音、寝れたか?俺は夢なんか見ないほど爆睡しちゃった。」
どんな夢を見たか、と聞くのも他の二人からしたらなぜわざわざそんなことを聞くのかと思われるかもしれない。だから遠回しに聞いてみたが伝わるだろうか。
「あっ、え!?うん、よく寝れたよ!」
・・・・・・。
それだけ?
「・・・ママとパパと遊園地行く夢なんか見たの。ホームシックこじらせちゃうよ。」
出てこなかったのか。それだけならまだしも今の状況でそんな夢を見るのもつらいな。そのつもりはなかったが、少し空気を重くさせてしまった。
「俺は眠れなかった。聞いてよ、オスカーがさあ、全然寝かせてくれなかった・・・。」
ハーヴェイが冗談を挟むとオスカーからまだ手をつけていないパンをよりにもよってフォークで奪われた。
「あ、あれ!?」
さすがのハーヴェイもうろたえる。一方で悪びれもせず。
「よく言うぜ。寝言かなんか知らねーけどテメェ寝ながらずっと笑ってただろが。おかげで目ぇ覚めたんだぞこっちはよ。」
パンを一口で半分以上頬張りながら不機嫌そうなオスカーに対し最初はぽかんとしていたハーヴェイも、朝食の三分の一をとられたことにより若干拗ねた。
「最初、君のいびきで寝れなかったのは本当なんだからね。」
どっちもどっち、か。今のを聞いてるともしかしたら、睡眠を促す紅茶を飲まなかったら俺は眠れていなかったかもしれないな。
「あははは、想像するとおかしいね。」
呑気に笑いながらパンを食べている聖音。すごいな。
「あらあらー。」
玄関のドアが突然開く。首のないスージーの体を担いでいる例のロボットとマシューの生首を抱えたリコリスがいた。
「ひいっ!」
思わず悲鳴をあげたのは聖音。俺も、そんなの見た途端一気に飯が不味くなる。
「ぐっもーにーん。」
相変わらずどこか抜けた能天気な素振りのリコリス。魔女というには程遠い。
「おはよう。」
「リコリス、洗面所とかトイレってどこにあるの?」
さりげないハーヴェイの問いに対し、リコリスは指を鳴らして魔法で答えてくれた。一つの大きな棚が勝手に移動すると隠れていた扉が姿を現した。
「わかんないよね、こんなの・・・。」
「設計ミス☆」
ウインク飛ばして笑顔で言わないでほしい。
「使い方は~おおむねあなたたちの世界と同じだから~。すごいのよ、勝手に流れるようにしたのよ、私ってば本当すごい・・・そうそうみんなこれからどうするの?」
自画自賛からの急すぎる話題変更。話題でさえ頻繁にコロコロ変わるのが彼女なのであった。
「どうするって・・・。」
急に聞かれても、今起きて朝食をいただいているばかりで何も考えていない。
「元の世界に戻る手がかりを探したいけど、なにからどう手をつければ・・・。」
「魔法とか、この世界のこともまだよくわかんないし・・・。」
「外は危ないし。」
一人興味なさそうに黙々と朝食を食べ続けるオスカーを除く面々が顔を見合わせてそれぞれが困った表情を浮かべていた。方法がわからず闇雲に外で探っても時間を無駄に過ごすだけだ、というのは俺の意見だ。
「元の世界ねぇ。セドリックって子がいたら手がかりになりそうなことを聞けそうなものだけど・・・。」
玄関のドア付近を腕を組んでうろうろしている。
「あの記憶保持媒体。結局はパンドラが持ってるのよね?」
「ああ・・・。」
久々に聞いた名前に少しだけ鳥肌が立った。俺たちにある種のトラウマを刻みつけた、いまや立ちはだかる強敵。そういえば、俺たちがあの中身を見ることは結局のところなかった。
「そうねぇ、あれさえ手に入れたら・・・。」
すると、プルルルと軽い感じの電話のベルのような音が聞こえてきた。前方からだ。
「あらあら。さっきから何回も鳴ってるのよ、ウザいわねぇ。出てあげようかしら。」
近くにある小さな椅子と壁に慎重に首のない体を座らせて、服の中から携帯を取り出すと対応できない所持者の代わりに電話に出た。何回もなっていたのなら緊急の用事かもしれないし、仕方ない・・・。
「はぁい、もしもし。・・・あら、ライナスじゃなーい・・・私?スージーのお友達よん。今ねえ訳ありで出れないから代わりに出てあげたの。」
スージーとは親しい間柄のような、ガラクタを売りさばいている男性からの電話だった。しばらくは返事のみで対応している。
「・・・・・・いいわ。届けてちょうだい。あっ、そうだわ!無茶を言うようで申し訳ないのだけれど、配達員の指定ってできないかしら?ダメならダメで・・・そう。すぐにでも発送できる?時間指定・・・うんうん、いまから住所教えるからー、そこに届けるように言って~。」
店員と客との取引の電話が一通り終わった後、別れの挨拶をして切った。
「お前の連れの持ち物がまたここに届いてるぞってお電話よ。」
なるほど、だからひっきりなしにかけていたのか。ライナスは知る由もない、今のスージーがとても電話に出られる状態ではないということを。ん?連れの持ち物?
「・・・あっ!!」
なんてことだ。あんな大きく存在感のあるものを俺はすっかり忘れていた。
「ツルハシが・・・。」
こう何回も忘れてはかえって申し訳ないが、言い訳をすると「それどころではなかった」。取りに戻る暇などどこにある?
「いい加減そのなんだ、ツルツルってやつにご執着するのやめにしねえか。」
ツルハシだこの野郎。
「いいんだよ、あれが。」
刃や銃に比べたら使用目的がそもそも違うため頼りにならないが、あれぐらいでいい。刃物は鋭利だし、銃は軽いくせに重みがある。大きいからいちいち邪魔にはなるが。それにしても、最後に見たのは確かアマリリアの家の自分の部屋だったか?アマリリアにとったらガラクタだもの、そら捨てるよなぁ。
「・・・・・・あっ。」
何かを思い出したリコリスが謎の部屋に入ってしまう。ガチャンというやかましい音が度々鳴って忙しなく、数分ぐらい経ってからまた出てきた。
「みんなにちょっとおつかいを頼んでもいいかしらー。」
「えらい、急だな・・・。」
残りの朝食を食べながら呟く。
「今思いついたもの☆まーでも、必要なものよ。」
急にあると思っていたものがなかったり無くなったりするのは仕方のないことである。俺としては、休ませてもらってる分手伝えることがあるなら手伝いたいけど場所や内容にもよる。
「暇だし、いってやってもいいぜ。」
オスカーは珍しく快諾した。命令するより頼んだらあいつは引き受けてくれる確率が高い。リコリスは多分そこら辺まで考えていなさそうだが。
「俺もいいよ。」
「私も・・・でもリコリスさん。私たちだけで行くのは危険だと思うの。」
俺が気にしていたのはそれもある。俺なんか手ぶらだ。例の銃にはまだ弾が入っていたかもしれないが、それでも沢山の敵に襲われたらさすがにもたない。
「あなた達だけに行かせたりなんかしないわよ。私の素敵なフレンズをお供としてつれて行かせるわ。ということで。」
リコリスが指を鳴らすとドアが勢いよく開いた。それはもう開いたドアが壁にぶつかってそばにある大きな棚が地震でも起きたみたいにガタガタ揺れるぐらいには。そこから出てきたのは、足で蹴飛ばして開けた小さなメイドのロボットと頭に花を飾った陽気なロボットと・・・得体の知れないものが一匹いて目を疑った。
「この三つから一つ選んでね~。あ、そうそう。改めて紹介しなくっちゃ。」
順番に横に並ぶ異形の列。魔物が魔物から守ってくれる、というわけかどうか知らないが・・・。
「こっちはアマリリアの所有するオートマタを戦闘特化型に改良したβ1。名前はヴェーチ。かわいいでしょ。小型だけど中にはたくさんの兵器を内蔵しているわ。こっちも量産型だから、呼べば沢山集まるの。ちなみに会話は出来ないわ。」
リコリスはそう言って背中に刺さっていたネジを抜いて頭にねじ込んだ。
「頭と背中に穴があって、戦闘モードの時は必ずここに差し替えてね。ま、背中にあると邪魔だしね。」
ネジを何回かまわすがヴェーチはびくともしなかった。
「で、お次はフラワー。この子も戦闘に特化しているけど近い距離で直接攻撃するよりは遠くから攻撃する方が得意ね。でも強いの。魔法攻撃もできるわ。なにより賢いしかわいい。」
頭の花が特徴的だからといってそのまんますぎる名前で呼ばれたロボット、フラワーは目にあたる液晶に微笑みをあらわす記号を表示していた。
「フラワー。さっき名前を聖音からもらったノ。」
マジか。だいぶ仲良くなってるな。俺の視線を感じた聖音は照れ臭そうにしている。
「だって名前がないっていうから勝手にそう呼んだら気にいって・・・。」
「最後は・・・うん。戦えないけど、賢い。」
親切丁寧に解説してくれたリコリスが最後の何かの時だけ異様なまでに適当だった。笑顔だから、悪気はないんだろうけど。そう、得体のしれないもの。見た目の特徴を言い表すなら、小さい子供ぐらいの大きさがあり、二つの目が縦に並んでついている、歩くヒトデだ。何をいっているんだろうと自分でも思うけど、そうとしか言いようがないんだもの。ひとつはロボット、もうひとつは人間そのものの姿、これはいかにも魔物というのにふさわしい外見だった。
「いやいやいや俺たちだけ雑ゥ!」
「確かに弱いクソ雑魚だけど!ていうかそれを知ってなんで呼ばれたん!?」
その魔物は、コミカルな動きとともに自分達の扱いの酷さに声を大にしてつっこんだ。口がないのにどう喋っているのかは気にしないが、一つの体から二人分の声がしたのが妙な感じだ。
「汚ねぇヒトデだな。」
「星型の肉塊。」
軽蔑の眼差しで見下ろすオスカーと、すごい冷たい顔のハーヴェイがそれぞれの印象を容赦なく言葉に出す。どっちの呼び方もぴったりで、ますます見る目が変わってしまう。
「無理やり呼ばれた上にこの扱い!」
そうか、無理やり呼ばれたのか・・・。可哀想というかなんというか。うん、俺ぐらいはせめて何も言わないでおいてあげよう。
「一応紹介だけさせて!上が兄貴のトム、俺が弟のジョージ。」
二人で一つなのか?どこからが兄と弟とわかれる境なんだ?気にし出したらキリがないな。
「弱いけど・・・うん、弱い!なんにもない!以上!」
ああ、卑屈を通り越して完全に開き直っている。かける言葉も浮かばない。
「賢いのは本当なのよぅ。道案内はもちろん、ここらへんの魔物に関する知識は一通り覚えているからガイドにはぴったりね。」
他の二体は戦闘および護衛に特化していて、この一体だけは特別なのか。襲ってきたり、そうでなくても強い魔物ばかりに遭遇してきたがなにもそれだけが奴らの特徴ではない。弱くても賢く、意志の疎通だって正確にできる。なにより一番話しやすそうだ・・・。
「ま、弱いからいざとなったら逃げるけどな!」
「死にたくなきゃ他を選びな!」
なあ、賢いって念を押されてるんだぞ?もう少し自分の良いところに自信を持ってもいいんじゃないか?
「案内はみんなできるから、あとは好きな子を選んで頂戴。」
「・・あの、ところで、お使いって、何を・・・。」
そういえば聞いていなかったので手をあげてたずねてみると。
「それもこの子達に教えてあるわ。見てからのお楽しみに☆」
頼んだものがわからないお使いってなんなんだ?
「俺たちが行く必要あるの?」
ハーヴェイがごもっともすぎる質問を投げかける。俺はハーヴェイを睨んで黙って首を横に振った。きっとなにかしら意味があるんだ。そう、きっと。
「じゃあ選んで選んで~。」
一方でリコリスはなにを選ぶかが気になるご様子だ。みんなと話し合おう。
「私が選びたい。」
聖音が早速名乗り出る。
「お前に任せるとろくなことねぇ、ひっこんでろ。」
「な、なんで!?」
オスカーに即止められた。予想では聖音は名付けるほど仲良くなったフラワーを指名する、と思う。
「俺はあの星以外ならどっちでも構わねえ、だからリュドミール、お前が選びな。」
「えっ、俺・・・!?」
まさかオスカーから託されるだなんて。
「何かあってもお前のせいにできるからな。」
さすが、オスカーらしい納得できる理由である。
「俺もリュドミールに任せる。俺は信じてるから。」
「・・・・・・。」
ハーヴェイに至っては嬉しい理由だけど、今は喜べない。さて、残るは聖音だが。
「迷うなぁ。」
結局迷っているだけなので待つのもアホらしくなった。とはいえそれは俺も同じだ。
「うーむ。」
さて、どれにしようか。
>>「ヴェーチ」
>>「フラワー」
>>「トム&ジョージ」

「・・・ヴェーチ。」
名前とともに、口を大きく開けたまま陽気な表情を変えず胸を張ってビシッと立っているメイドの服を着た小さい少女の姿のロボットを指差した。会話ができないので、ヴェーチはただただ直立不動。
「あらー、この子にしたのね。」
「ショックだワ!」
いち早く反応したフラワー。液晶に大きいバツが表示された。
「へえ、お前あんなのが好きなのか?」
なんとでも言え。どうせオスカーのことだ。なにを選んでも適当な理由つけてからかうんだ。トム達を選んだら、念を押しただけあってブチ切れるんだろうけど。
「悩んだけど、量産型っていうのがいいかなって。他のはもしにしたってかわりがなくなるだろ?」
選んだ理由はそれだ。案内ができるならあとはとにかく戦うことに特化した方が良いとも判断した。
「いや、使い捨てにするつもりはないけど、ほら・・・万が一の事もあるし・・・。」
「なるほど!ワタシたちは一人しかいないワ!だから気を遣ってくれたのネ!」
フラワーは思っていた以上に前向きだった。せっかく託されたものを使えない状態にしたくない。というのは、選んだこれにも言える事だけど。
「心底ほっとしたわ。」
「俺ら死んだら終わりだもんな、ハハ。」
トムとジョージがお互いに視線を向けて安堵する。そうか、フラワーはまだロボット然としているからまだなんとかなるかもしれないがコイツらは魔物とはいえ俺たちと同じひとつ限りの命しかない生き物なんだもんな。
「そんなかしこーいお前にこいつをやろう。」
トムが椅子に置いてあった紙の束を持ってくる。白いメモ帳をホッチキスで止めた簡単な本みたいなものだ。
「これは・・・。」
差し出されたそれを手に取って、ページをめくる。様々な魔物と思われる生き物の写真、デッサンのような絵と複雑な文字に所々赤い丸がついていて、空いているスペースにその文字を俺たちの言葉に翻訳した文が書いてあった。
「魔物図鑑・・・というより俺らのメモ書きだ。ちったぁ役に立つと思うぜ。ページの端に印があるのは「強いから逃げろ」ってえ奴らだ。」
確かに、ページの下の端に星のマークがついてある。
「まさか、俺たちのために?」
「いや。こいつはリコリスの研究を手伝っていたときの副産物っつーか。仮にお前さんたちのために拵えるとしてこんなのがすぐにできると思うか?」
確かに、数十ページぎっしりと物凄い情報量が詰まっている。
「大事なところの翻訳と印つける作業しかしてねーよ。でもま、お前さんたちのためにしたのは本当だ。是非とも活かしてやってくれ。」
ああ、ぜひそうできるといいな。
「うわっ!」
ヴェーチがトム達を押し除けてキビキビした動きで玄関の扉の前に直立する。
「あら、早くお仕事がしたくて仕方がないのね?かわいい❤︎」
びしっと敬礼をする。確かに、見た目はとても可愛らしい外見をしている。女子から見たら小動物的な可愛さと言っていいのだろうか、そんなふうに見えているのかもしれない。リコリスはことあるごとにかわいいと言っているし、ヴェーチを見る聖音の表情は無自覚にもだらしなく綻んでいる。
「じゃあ行ってきます・・・。」
再び俺たちは危険な外へ駆り出される。
「いってらっしゃ~い、気をつけて。」
「行ってらっしゃイ!!!」
「生きて帰れよ。」
とそれぞれが見送りの言葉をかけてくれた。意気揚々と歩く小柄な背中に並んでついていく。


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