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第2話:強面伯爵の健康理論
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翌朝、リディアが目を覚ますと、身体の節々の痛みが嘘のように引いていた。
昨晩の黄金のスープの効果だろうか。
鉛のように重かった四肢に、微かだが力が戻っている。
リディアは身支度を整え、恐る恐る部屋を出た。
辺境伯邸は、王宮のような煌びやかさは皆無だった。
廊下に飾られた絵画もなく、花瓶も置かれていない。
ただ、磨き上げられた石の床と、堅牢な柱が続いている。
質実剛健。
この屋敷の主人の気質そのものだ。
「……まずは、ご挨拶をしなければ」
リディアは緊張で喉を鳴らした。
昨夜は衰弱していたため意識が朦朧としていたが、改めて思い返せば、ジェラルド・ファン・ベルク辺境伯は噂通りの恐ろしい容貌をしていた。
粗相があれば、すぐに雪山へ放り出されるかもしれない。
王宮で「無能」「陰気」と罵られ続けてきたリディアの自己評価は、極限まで低いままだ。
食堂へ向かうと、既にジェラルドは席についていた。
長いテーブルの上座。
新聞を広げ、片手でコーヒーカップを持っているだけなのに、まるで軍議の真っ最中のような威圧感がある。
給仕をしているメイドの手が、小刻みに震えているのが見えた。
「お、おはようございます……、ジェラルド様」
リディアが声をかけると、ジェラルドが新聞から顔を上げた。
鋭い眼光がリディアを射抜く。
思わず背筋が伸びる。
「……ふむ」
ジェラルドは新聞を畳み、立ち上がってリディアの元へ歩み寄ってきた。
巨大な影がリディアを覆う。
殴られる――とまでは思わなかったが、リディアは反射的に目を伏せた。
しかし、伸びてきた大きな手は、リディアの瞼を親指でくいっと持ち上げただけだった。
「眼球結膜の充血は解消。顔色も青白から薄桃色へ推移。……昨夜のスープで、グリコーゲンの再合成が上手くいったようだな」
「は、はい……? あ、ありがとうございます。とても美味しかったです」
「礼には及ばん。あれは料理というより、君という生体マシンの起動シーケンスだ」
ジェラルドは満足げに頷くと、席に戻り、リディアにも着席を促した。
出された朝食は、野菜をふんだんに使ったオムレツと、全粒粉のパン、そして果実水。
彩り豊かで、見た目も美しい。
「さて、リディア・クロワ」
食事の手を動かしながら、ジェラルドが切り出した。
「君をこの辺境に呼んだのは、ボランティアではない。君の技術が必要だからだ」
「私の、技術……、ですか?」
リディアはフォークを止めた。
王宮では掃除係扱いだった自分に、何を求めているのか。
「我が領地は、軍事と農業で国を支えているが、文化的な側面では未開の地だ。教会にある絵画はカビだらけ、出土する古美術品も扱いがわからず倉庫で腐っている。……君には、それらの修復と管理、そして美の観点からの助言を頼みたい」
それは、リディアが王宮でやりたくてもやらせてもらえなかった、本来の専門職務だった。
胸の奥が熱くなる。
だが、すぐに不安が頭をもたげた。
「……ですが、私のような地味で暗い顔をしている女に、務まるでしょうか。王太子殿下にも、華がないと言われて……」
「華? 植物の話か?」
ジェラルドは心底不思議そうに首を傾げた。
「君に必要なのは光合成能力ではない。知識と技術、そして論理的思考だ。それに、君が暗い顔をしているのは、君の責任ではない。管理不足による栄養失調だ」
彼はコーヒーを一口飲み、リディアをじっと見た。
その視線が鋭すぎて、近くにいた若いメイドが「ひっ」と小さな悲鳴を上げて盆を取り落としそうになる。
銀食器が僅かな音を立てた。
メイドは真っ青になり、震えながら平謝りする。
「も、申し訳ございません! 旦那様のお顔が、あまりにも怖……、いえ、威厳があって!」
「……気にするな」
ジェラルドは表情一つ変えず、淡々と言った。
「恐怖による叫びや緊張は、肺活量を鍛え、瞬間的な血流を促進する。健康増進の一環として受け取っておこう」
「……え?」
リディアは目を丸くした。
今、この人は何を言ったのだろう。
自分の顔が怖いことを認めた上で、それを健康法だと言い張ったのか?
「さて、契約の話に戻るぞ」
ジェラルドは何事もなかったかのように続けた。
「君には王宮筆頭修復師に相応しい給与と、専用のアトリエ、そして必要な画材の購入権限を与える。予算については心配するな」
「で、ですが……、画材は高価です。特に顔料は……」
「問題ない。私が直接交渉する」
ジェラルドはニヤリと――やはり子供が見たら泣き出しそうな――凶悪な笑みを浮かべた。
「いいことを教えてやろう、リディア。この顔を商談のテーブルに黙って置いておくだけで、相手の提示額が勝手に二割下がるんだ。私はこれを顔面割引と呼んで、経費削減の柱にしている」
しんと静まり返っていた食堂の空気が、一瞬止まった。
リディアはぽかんと口を開けた。
強面であることへのコンプレックスなど微塵も感じさせない、あまりにも論理的で、かつ自虐的なジョーク。
不意に、リディアの喉から音が漏れた。
「ふ、ふふ……、顔面割引、ですか……」
一度漏れた笑いは止まらなかった。
王宮での陰湿な嫌がらせや、婚約破棄の理不尽さ。
それらで凝り固まっていた心が、彼のぶっきらぼうな冗談で解れていく。
気がつけば、リディアは声を上げて笑っていた。
「……ふん」
笑い転げるリディアを見て、ジェラルドは照れくさそうに視線を逸らし、パンを齧った。
「私が笑うと社会問題になるが、君が笑う分には、まあ……、悪くない。免疫力も上がるだろう」
その耳が少しだけ赤くなっていることに気づいたのは、リディアだけだった。
怖い顔をして、栄養学を語り、変なジョークを言う領主様。
ここなら、息ができるかもしれない。
「よろしくお願いいたします、ジェラルド様。……私、頑張って働きます」
リディアが涙を拭って微笑むと、ジェラルドは眩しいものを見るように目を細めた。
辺境での二日目の朝。
質素な食堂には、久しぶりに温かな空気が流れていた。
昨晩の黄金のスープの効果だろうか。
鉛のように重かった四肢に、微かだが力が戻っている。
リディアは身支度を整え、恐る恐る部屋を出た。
辺境伯邸は、王宮のような煌びやかさは皆無だった。
廊下に飾られた絵画もなく、花瓶も置かれていない。
ただ、磨き上げられた石の床と、堅牢な柱が続いている。
質実剛健。
この屋敷の主人の気質そのものだ。
「……まずは、ご挨拶をしなければ」
リディアは緊張で喉を鳴らした。
昨夜は衰弱していたため意識が朦朧としていたが、改めて思い返せば、ジェラルド・ファン・ベルク辺境伯は噂通りの恐ろしい容貌をしていた。
粗相があれば、すぐに雪山へ放り出されるかもしれない。
王宮で「無能」「陰気」と罵られ続けてきたリディアの自己評価は、極限まで低いままだ。
食堂へ向かうと、既にジェラルドは席についていた。
長いテーブルの上座。
新聞を広げ、片手でコーヒーカップを持っているだけなのに、まるで軍議の真っ最中のような威圧感がある。
給仕をしているメイドの手が、小刻みに震えているのが見えた。
「お、おはようございます……、ジェラルド様」
リディアが声をかけると、ジェラルドが新聞から顔を上げた。
鋭い眼光がリディアを射抜く。
思わず背筋が伸びる。
「……ふむ」
ジェラルドは新聞を畳み、立ち上がってリディアの元へ歩み寄ってきた。
巨大な影がリディアを覆う。
殴られる――とまでは思わなかったが、リディアは反射的に目を伏せた。
しかし、伸びてきた大きな手は、リディアの瞼を親指でくいっと持ち上げただけだった。
「眼球結膜の充血は解消。顔色も青白から薄桃色へ推移。……昨夜のスープで、グリコーゲンの再合成が上手くいったようだな」
「は、はい……? あ、ありがとうございます。とても美味しかったです」
「礼には及ばん。あれは料理というより、君という生体マシンの起動シーケンスだ」
ジェラルドは満足げに頷くと、席に戻り、リディアにも着席を促した。
出された朝食は、野菜をふんだんに使ったオムレツと、全粒粉のパン、そして果実水。
彩り豊かで、見た目も美しい。
「さて、リディア・クロワ」
食事の手を動かしながら、ジェラルドが切り出した。
「君をこの辺境に呼んだのは、ボランティアではない。君の技術が必要だからだ」
「私の、技術……、ですか?」
リディアはフォークを止めた。
王宮では掃除係扱いだった自分に、何を求めているのか。
「我が領地は、軍事と農業で国を支えているが、文化的な側面では未開の地だ。教会にある絵画はカビだらけ、出土する古美術品も扱いがわからず倉庫で腐っている。……君には、それらの修復と管理、そして美の観点からの助言を頼みたい」
それは、リディアが王宮でやりたくてもやらせてもらえなかった、本来の専門職務だった。
胸の奥が熱くなる。
だが、すぐに不安が頭をもたげた。
「……ですが、私のような地味で暗い顔をしている女に、務まるでしょうか。王太子殿下にも、華がないと言われて……」
「華? 植物の話か?」
ジェラルドは心底不思議そうに首を傾げた。
「君に必要なのは光合成能力ではない。知識と技術、そして論理的思考だ。それに、君が暗い顔をしているのは、君の責任ではない。管理不足による栄養失調だ」
彼はコーヒーを一口飲み、リディアをじっと見た。
その視線が鋭すぎて、近くにいた若いメイドが「ひっ」と小さな悲鳴を上げて盆を取り落としそうになる。
銀食器が僅かな音を立てた。
メイドは真っ青になり、震えながら平謝りする。
「も、申し訳ございません! 旦那様のお顔が、あまりにも怖……、いえ、威厳があって!」
「……気にするな」
ジェラルドは表情一つ変えず、淡々と言った。
「恐怖による叫びや緊張は、肺活量を鍛え、瞬間的な血流を促進する。健康増進の一環として受け取っておこう」
「……え?」
リディアは目を丸くした。
今、この人は何を言ったのだろう。
自分の顔が怖いことを認めた上で、それを健康法だと言い張ったのか?
「さて、契約の話に戻るぞ」
ジェラルドは何事もなかったかのように続けた。
「君には王宮筆頭修復師に相応しい給与と、専用のアトリエ、そして必要な画材の購入権限を与える。予算については心配するな」
「で、ですが……、画材は高価です。特に顔料は……」
「問題ない。私が直接交渉する」
ジェラルドはニヤリと――やはり子供が見たら泣き出しそうな――凶悪な笑みを浮かべた。
「いいことを教えてやろう、リディア。この顔を商談のテーブルに黙って置いておくだけで、相手の提示額が勝手に二割下がるんだ。私はこれを顔面割引と呼んで、経費削減の柱にしている」
しんと静まり返っていた食堂の空気が、一瞬止まった。
リディアはぽかんと口を開けた。
強面であることへのコンプレックスなど微塵も感じさせない、あまりにも論理的で、かつ自虐的なジョーク。
不意に、リディアの喉から音が漏れた。
「ふ、ふふ……、顔面割引、ですか……」
一度漏れた笑いは止まらなかった。
王宮での陰湿な嫌がらせや、婚約破棄の理不尽さ。
それらで凝り固まっていた心が、彼のぶっきらぼうな冗談で解れていく。
気がつけば、リディアは声を上げて笑っていた。
「……ふん」
笑い転げるリディアを見て、ジェラルドは照れくさそうに視線を逸らし、パンを齧った。
「私が笑うと社会問題になるが、君が笑う分には、まあ……、悪くない。免疫力も上がるだろう」
その耳が少しだけ赤くなっていることに気づいたのは、リディアだけだった。
怖い顔をして、栄養学を語り、変なジョークを言う領主様。
ここなら、息ができるかもしれない。
「よろしくお願いいたします、ジェラルド様。……私、頑張って働きます」
リディアが涙を拭って微笑むと、ジェラルドは眩しいものを見るように目を細めた。
辺境での二日目の朝。
質素な食堂には、久しぶりに温かな空気が流れていた。
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