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第17話:契約更新という名のプロポーズ
その日は、朝から抜けるような青空が広がっていた。
だが、ヴィオラの心は、低気圧が停滞しているかのように重かった。
今日は、ヴィオラとルーファスの間で交わされた雇用契約付き婚姻契約の満了日である。
執務室のデスクの上には、ヴィオラが徹夜で作成した最終業務報告書が置かれている。
厚さ五センチにも及ぶその束には、この一年間のインフラ整備状況、ゴム製品の輸出益、そして今後の十年にわたる領地発展のロードマップが、緻密な計算と共に記されていた。
「……完璧です。これさえあれば、私が去った後も、この領地のシステムは自律的に稼働し続けるでしょう」
ヴィオラは眼鏡の位置を直し、自分に言い聞かせるように呟いた。
契約は絶対だ。
ルーファスは「領地改革が軌道に乗るまで」と言った。
そして今、領地はかつてない繁栄を極めている。
つまり、彼女の任務はコンプリートしたのだ。
(……未練など、非論理的です。私は技術者として、最高の成果を出した。それで十分なはず)
だが、胸の奥にある冷却ポンプが故障したかのように、熱が引かない。
この部屋を出ていくことを想像するだけで、心臓の鼓動が乱れ、思考回路にノイズが走る。
ノックの音がして、重厚な扉が開かれた。
現れたのは、いつもと変わらぬ姿のルーファスだった。
だが、その表情は心なしか硬い。
「……おはよう、ヴィオラ」
「おはようございます、閣下。……いえ、今日で閣下とお呼びするのも最後ですね」
ヴィオラは努めて事務的なトーンで返した。
ルーファスは一瞬、眉をひそめたが、無言でデスクの対面に座った。
「報告書です。各プロジェクトの進捗率、予算消化率、すべて計画通りです。特にゴム加工工場の稼働率は予測値を一五%上回っています」
ヴィオラは報告書を差し出した。
ルーファスはそれを受け取り、パラパラとページをめくった。
だが、その目は文字を追っていないように見えた。
「……見事だ。文句のつけようがない」
「ありがとうございます。後任の技術者への引き継ぎマニュアルも添付してあります。誰が担当しても、品質のばらつきが出ないよう標準化しておきました」
完璧な仕事。
これなら、胸を張って退職できる。
「……そうか。引き継ぎまで、完璧か」
ルーファスの声が、少し低く沈んだ。
彼は報告書を机に置き、深く息を吐いた。
そして、琥珀色の瞳でヴィオラを真っ直ぐに見据えた。
「契約期間満了だ。……約束通り、君の自由を保証しよう」
その言葉が、ヴィオラの胸を鋭く刺した。
分かっていたことだ。
これが契約だ。
彼女は膝の上で拳を握りしめ、震えそうになる声を抑え込んだ。
「……お世話になりました。報酬は十分にいただきました。研究環境、生活基盤、そして何より……、私の技術への正当な評価。これ以上の対価はありません」
ヴィオラは立ち上がり、深く頭を下げた。
これで終わりだ。
荷物はまとめてある。
あとは馬車に乗って、どこか別の……、必要とされる場所へ行くだけだ。
「では、失礼いたし――」
「待て」
ヴィオラが踵を返そうとした瞬間、ルーファスの声がそれを引き留めた。
振り返ると、彼は懐から一枚の羊皮紙を取り出し、机の上に滑らせた。
「……新たな契約の提案だ」
「え?」
「俺は、君の過去の成果には満足している。だが、未来の計画には重大な欠陥があることに気づいた」
欠陥?
私のロードマップに?
技術者としてのプライドを刺激され、ヴィオラは思わず身を乗り出した。
「欠陥とは何ですか? 変数の設定ミスでしょうか、それともリスク評価の甘さですか?」
「人的リソースの不足だ」
ルーファスは真顔で答えた。
「この領地をさらに発展させるには、君のマニュアルだけでは足りない。未知のトラブルが発生した時、最適解を導き出し、俺と共に泥をかぶってくれるパートナーが欠落している」
彼は立ち上がり、ヴィオラの目の前まで歩み寄った。
その威圧感のある巨躯が、今は頼もしい壁のように感じられる。
「ヴィオラ。……俺の人生には、まだお前が必要らしい」
不器用な、けれど熱を帯びた言葉。
ヴィオラは目を見開いた。
必要とされること。
それは彼女にとって、甘美な響きだった。
「……その契約書、確認しても?」
「ああ。隅々まで読んでくれ。詐欺まがいの条項はないはずだ」
ヴィオラは震える手で羊皮紙を手に取った。
条項には、こう記されていた。
第一条:甲(ルーファス)は乙(ヴィオラ)に対し、生涯にわたり全幅の信頼と愛情を捧げる。
第二条:乙は甲に対し、その知識と技術、そして人生を共有する。
第三条:本契約の有効期限は、無期限とする。
極めつけは、最後の特記事項だ。
『尚、乙の健康管理および精神的ケアは、甲が責任を持って遂行する』
「……非論理的です」
ヴィオラは呟いた。
視界が滲んで、文字がよく見えない。
「私のような、色気も愛嬌もない技術者を、生涯雇用するなんて。費用対効果が見合いません」
「俺がそうしたいんだ。俺の計算では、お前がいない未来の方が、よほど損失が大きい」
ルーファスはヴィオラの頬に触れた。
「俺は、お前の作ったゴムのように、頑丈で融通の利かない男だ。だが、お前という可塑剤が隣にいれば……、もう少しマシな人間になれる気がする」
ヴィオラの目から、ポロリと雫がこぼれ落ちた。
心が完全に通電し、焼き切れるほどの熱量で満たされていく。
「……奇遇ですね。私も、貴方という存在が不可欠です」
ヴィオラは涙を拭うのも忘れ、ルーファスを見上げた。
「貴方がいないと、私の栄養バランスは崩壊し、精神的安定性も維持できません。……私の人生というシステムを正常稼働させるには、貴方が必要です」
彼女は机の上のペンを取り、契約書の署名欄に、迷いなくサインをした。
かつて王都を出る時に書いた、逃げるためのサインではない。
ここに根を張り、共に生きるための誓いのサインだ。
ヴィオラが微笑むと、ルーファスは彼女を強く抱きしめた。
骨が軋むほどの力。
けれど、そこには痛みはなく、圧倒的な安心感だけがあった。
「ああ。……契約成立だ」
ルーファスはヴィオラの顔を上げさせ、その唇に自らの唇を重ねた。
互いの体温、息遣い、そして魂を溶かし合わせるような、長く深い口づけだった。
窓の外では、春の風が吹き抜けていく。
領地の工場の煙突からは、今日も力強い煙が上がり、人々の営みが続いている。
その中心で、地味で堅物な令嬢と冷徹な辺境伯は、二度と解けない化学結合によって結ばれたのだった。
「……さて、ヴィオラ。契約更新の祝いだ。何が食いたい?」
「そうですね……、アップルパイをお願いします。糖分補給が必要です」
「ああ、最高に甘いやつを焼いてやる」
二人は腕を組み、執務室を出て行く。
その背中は、これからの長い人生におけるどんな困難も、二人なら乗り越えていけるという確信に満ちていた。
だが、ヴィオラの心は、低気圧が停滞しているかのように重かった。
今日は、ヴィオラとルーファスの間で交わされた雇用契約付き婚姻契約の満了日である。
執務室のデスクの上には、ヴィオラが徹夜で作成した最終業務報告書が置かれている。
厚さ五センチにも及ぶその束には、この一年間のインフラ整備状況、ゴム製品の輸出益、そして今後の十年にわたる領地発展のロードマップが、緻密な計算と共に記されていた。
「……完璧です。これさえあれば、私が去った後も、この領地のシステムは自律的に稼働し続けるでしょう」
ヴィオラは眼鏡の位置を直し、自分に言い聞かせるように呟いた。
契約は絶対だ。
ルーファスは「領地改革が軌道に乗るまで」と言った。
そして今、領地はかつてない繁栄を極めている。
つまり、彼女の任務はコンプリートしたのだ。
(……未練など、非論理的です。私は技術者として、最高の成果を出した。それで十分なはず)
だが、胸の奥にある冷却ポンプが故障したかのように、熱が引かない。
この部屋を出ていくことを想像するだけで、心臓の鼓動が乱れ、思考回路にノイズが走る。
ノックの音がして、重厚な扉が開かれた。
現れたのは、いつもと変わらぬ姿のルーファスだった。
だが、その表情は心なしか硬い。
「……おはよう、ヴィオラ」
「おはようございます、閣下。……いえ、今日で閣下とお呼びするのも最後ですね」
ヴィオラは努めて事務的なトーンで返した。
ルーファスは一瞬、眉をひそめたが、無言でデスクの対面に座った。
「報告書です。各プロジェクトの進捗率、予算消化率、すべて計画通りです。特にゴム加工工場の稼働率は予測値を一五%上回っています」
ヴィオラは報告書を差し出した。
ルーファスはそれを受け取り、パラパラとページをめくった。
だが、その目は文字を追っていないように見えた。
「……見事だ。文句のつけようがない」
「ありがとうございます。後任の技術者への引き継ぎマニュアルも添付してあります。誰が担当しても、品質のばらつきが出ないよう標準化しておきました」
完璧な仕事。
これなら、胸を張って退職できる。
「……そうか。引き継ぎまで、完璧か」
ルーファスの声が、少し低く沈んだ。
彼は報告書を机に置き、深く息を吐いた。
そして、琥珀色の瞳でヴィオラを真っ直ぐに見据えた。
「契約期間満了だ。……約束通り、君の自由を保証しよう」
その言葉が、ヴィオラの胸を鋭く刺した。
分かっていたことだ。
これが契約だ。
彼女は膝の上で拳を握りしめ、震えそうになる声を抑え込んだ。
「……お世話になりました。報酬は十分にいただきました。研究環境、生活基盤、そして何より……、私の技術への正当な評価。これ以上の対価はありません」
ヴィオラは立ち上がり、深く頭を下げた。
これで終わりだ。
荷物はまとめてある。
あとは馬車に乗って、どこか別の……、必要とされる場所へ行くだけだ。
「では、失礼いたし――」
「待て」
ヴィオラが踵を返そうとした瞬間、ルーファスの声がそれを引き留めた。
振り返ると、彼は懐から一枚の羊皮紙を取り出し、机の上に滑らせた。
「……新たな契約の提案だ」
「え?」
「俺は、君の過去の成果には満足している。だが、未来の計画には重大な欠陥があることに気づいた」
欠陥?
私のロードマップに?
技術者としてのプライドを刺激され、ヴィオラは思わず身を乗り出した。
「欠陥とは何ですか? 変数の設定ミスでしょうか、それともリスク評価の甘さですか?」
「人的リソースの不足だ」
ルーファスは真顔で答えた。
「この領地をさらに発展させるには、君のマニュアルだけでは足りない。未知のトラブルが発生した時、最適解を導き出し、俺と共に泥をかぶってくれるパートナーが欠落している」
彼は立ち上がり、ヴィオラの目の前まで歩み寄った。
その威圧感のある巨躯が、今は頼もしい壁のように感じられる。
「ヴィオラ。……俺の人生には、まだお前が必要らしい」
不器用な、けれど熱を帯びた言葉。
ヴィオラは目を見開いた。
必要とされること。
それは彼女にとって、甘美な響きだった。
「……その契約書、確認しても?」
「ああ。隅々まで読んでくれ。詐欺まがいの条項はないはずだ」
ヴィオラは震える手で羊皮紙を手に取った。
条項には、こう記されていた。
第一条:甲(ルーファス)は乙(ヴィオラ)に対し、生涯にわたり全幅の信頼と愛情を捧げる。
第二条:乙は甲に対し、その知識と技術、そして人生を共有する。
第三条:本契約の有効期限は、無期限とする。
極めつけは、最後の特記事項だ。
『尚、乙の健康管理および精神的ケアは、甲が責任を持って遂行する』
「……非論理的です」
ヴィオラは呟いた。
視界が滲んで、文字がよく見えない。
「私のような、色気も愛嬌もない技術者を、生涯雇用するなんて。費用対効果が見合いません」
「俺がそうしたいんだ。俺の計算では、お前がいない未来の方が、よほど損失が大きい」
ルーファスはヴィオラの頬に触れた。
「俺は、お前の作ったゴムのように、頑丈で融通の利かない男だ。だが、お前という可塑剤が隣にいれば……、もう少しマシな人間になれる気がする」
ヴィオラの目から、ポロリと雫がこぼれ落ちた。
心が完全に通電し、焼き切れるほどの熱量で満たされていく。
「……奇遇ですね。私も、貴方という存在が不可欠です」
ヴィオラは涙を拭うのも忘れ、ルーファスを見上げた。
「貴方がいないと、私の栄養バランスは崩壊し、精神的安定性も維持できません。……私の人生というシステムを正常稼働させるには、貴方が必要です」
彼女は机の上のペンを取り、契約書の署名欄に、迷いなくサインをした。
かつて王都を出る時に書いた、逃げるためのサインではない。
ここに根を張り、共に生きるための誓いのサインだ。
ヴィオラが微笑むと、ルーファスは彼女を強く抱きしめた。
骨が軋むほどの力。
けれど、そこには痛みはなく、圧倒的な安心感だけがあった。
「ああ。……契約成立だ」
ルーファスはヴィオラの顔を上げさせ、その唇に自らの唇を重ねた。
互いの体温、息遣い、そして魂を溶かし合わせるような、長く深い口づけだった。
窓の外では、春の風が吹き抜けていく。
領地の工場の煙突からは、今日も力強い煙が上がり、人々の営みが続いている。
その中心で、地味で堅物な令嬢と冷徹な辺境伯は、二度と解けない化学結合によって結ばれたのだった。
「……さて、ヴィオラ。契約更新の祝いだ。何が食いたい?」
「そうですね……、アップルパイをお願いします。糖分補給が必要です」
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