8 / 11
とある竜人の話
しおりを挟む
竜人の里、ユランの里で生まれた俺は竜王の息子と言われ、小さい頃から後に王になるのだからと遊ぶことは許されず、訓練の日々だった。
竜人の中でも種類があり、炎を扱うのを得意とするサラマンダー種、毒が得意なエキドナ種、氷が得意なムシュフシュ種とある。俺は雷を得意とするタラニス種だ。里の中では俺1人しかいないから、多分希少種だ。竜人では親子で種類が違うことはよくあるらしい。里の中にも何人かいるからそれほど気にしていない。
俺は周りより強い力をコントロールするのが苦手だった。俺が驚けば雷が落ち、感情が高まれば俺の周りには電気が走る。そんな危ない奴には近づきたがる者はおらず、自然と周りから人はいなくなった。お前は王になる子だからと、耳にタコができるほど言ってきた大人だって、俺の手を離した。
必死に訓練し、力をコントロールできるようになったからと訓練を強いてきた大人に話しかけにいけば、「近寄るな、化け物!」と火を吹いて攻撃してきた。
嫌になった。耐えきれなかった。力がコントロールできるようになれば、またみんなと話せると思ってた。みんなと遊んで、ふざけて、大人に叱られて。そんな事ができるようになると、思ってた。しかし、既に手遅れだった。俺が里から離れて訓練している間に、竜王の息子は化け物になっていた。
俺は竜化し、ユランの里から逃げた。こんな場所、2度と戻ってくるものか。
竜化。竜人族が使えるスキルだ。言葉の通り竜に変化するスキル。獣人なら獣化が使える。人間の姿よりも竜化、獣化した姿の方が何倍も力が強くなる。俺は広い場所での戦闘の時は竜化して一気に殲滅している。1体1体相手にするよりも断然楽だ。
無我夢中で空を飛びユランの里から遥か南東にあるウルティの街まで来た。街の中まで竜化していくわけにもいかないので、俺の目でギリギリ街が見えるところで降り、竜化を解いて街まで歩いた。
なんとなくで冒険者登録し、話しかけてきた3人とパーティを組み、依頼を受け、達成したら報告し寝るを繰り返した。
Lvが上がるにつれ、俺の力も強くなっていった。その分今までよりもコントロールが難しく抑えることに気を取られ怪我をするか、力加減を間違えて魔物を丸焦げにしてしまい、証拠品を提出しなければならない依頼が達成できなかったりとパーティの足を引っ張ってしまっていた。それが理由で2、3個のパーティを追放された。
追放されてからしばらく1人で依頼をこなしていたら、また3人組のパーティに声をかけられた。剣士の男、魔導士の女、パラディンの男の3人組だ。1人足りなくて困っているからパーティを組んでくれとのことだ。俺は事情を説明し、それでもいいかと確認を取ったら全然大丈夫と言われたのでパーティを組んだ。
前のパーティよりは足を引っ張ってはいないものの、やはり多少のミスは犯してしまった。最初のうちは笑って許してくれた。そしてだんだんミスもなくなり、やっと役に立てるようになってきた。だが
「ふざけんなよ!キラーハウンドの群れは経験値の宝庫だって前に言ったよな!?何してくれてんだよ!」
やってしまった。
普通に魔物を殺し毛皮を剥ぐならまだしも、不必要に痛めつけ苦しめるパーティメンバーに腹が立ち、気がついたら放電し1体逃してしまった。傷だらけでもう保たないとは思うが、それでも殺し損ねたら経験値は入らない。
逃げた存在に気づいた剣士に殴られる。殴った拳がまだ震えてる。相当お怒りのようだ。これはもうパーティに居られないどころの騒ぎじゃないかもしれない。
肩を掴まれ壁際に追いやられる。
「お前のせいで1体逃しただろうが!どうしてくれんだ、この無能が!!」
「もうこいつ居なくて良くね??荷物持ちにしかならないし、てかバングルあるから荷物持ちいらないし。サポートも全然できない、役立たずなんか生きてるだけ無駄っしょ?邪魔よ。」
言われてしまった。一番言われたくなかった言葉を。俺だって、抑えるために努力してきたつもりだった。でもそんなもの、パーティを組んだばかりのこいつらに伝わるわけがない。証拠品を丸焦げにし、獲物を逃し、荷物持ちにさえならない無能で役立たず。
…なんの為に頑張ったのか、分からなくなった。もういいか。こいつらの言う通り、無能で役立たずは生きてるだけ無駄だ。
剣士が何かを呟いたが、もう何を言っていたのか分からなかった。耳に入ってこなかった。どうでもよかった。ここで俺はどうせ死ぬ。聞くだけ無駄だろう。
剣士が剣を振り下ろす音が聞こえる。そろそろ終わりか。
キィン。
なんの音だ?俺の首は金属音なんかしないはず。
顔を上げたらこの薄暗いダンジョンには見合わない白が、俺の視界いっぱいに広がった。
「あ?なんだよてめぇ。お前も殺されてぇの?」
「こいつ、1階で会った痛いやつじゃん。なに邪魔してくれてんの?」
俺の前に立って剣を塞いだのは、このダンジョンに入る前、いろんなパーティに馬鹿にされ笑われていた奴だった。そんな声をものともせずダンジョンに入っていった奴だ。
手入れされていないボサボサショートの髪、伸びた襟足を一本に纏めた特徴的な髪型。黒地に赤いラインが入った大鎌に、同じ黒のフード付きコート。まるで死神みたいな服装だ。
「嫌だなぁ。怒鳴り声を聞くとさ前の事を思い出すんだよ、惨めで哀れなあの時をさ。何で邪魔するかだっけ?前の自分見てる見てるみたいで腹立つからだよ。」
俺を庇ってくれた子、仮に死神ちゃんとするが、死神ちゃんは剣を弾き返しながらそう答えた。
剣士とパラディンが俺を殺すのを邪魔され怒っているのを感じる。
「もういいや、そこ退く気ないみたいだし。お前も邪魔。」
剣士がそう呟き、死神ちゃんも殺すことに決めたようだ。武器を構えて戦闘態勢に入った。
ゆっくりと立ち上がり俺も構える。最近覚えた体の一部分だけの竜化なら、ここでも使えるしコントロールもしやすい。
「無駄な時間を使いたくない。サクッと終わらせよう。」
その言葉を聞いた瞬間、周りが暗闇に閉ざされた。ダンジョンと違って自分の体すら見えない、完全な闇だ。こんな魔法使う奴、パーティにはいなかったはず。どういうことだ。
上の方で魔法の詠唱や武器の音が聞こえる。ここは地面の中になるのか?なんとか抜け出して死神ちゃんに加勢しないといけないのに、どこを見ても出口らしきものは見当たらないし、動いてみても自分がどこにいるのかさっぱり分からない。どうしたらいいものか。
なんて考えてるうちに体が暗闇から弾き飛ばされた。外はさっきまでの場所じゃなく、空中。とにかく体制を立て直さなければと体を捻った瞬間、水に叩きつけられた。近くで一緒に水に入ったモノを離さないようしっかり掴み、水面まで浮上する。ここも暗いからどれくらいが水面か分からないが、とにかく上へ泳ぐ。
「ぶっは!なんだここ。おい!大丈夫か?」
返事はなかった。嫌な予感がして俺はファイアボールの下位互換であるファイアスフィアを空中に放ち、灯りを確保し、陸を探した。
幸い陸はそんなに離れていなかった。さっき掴んだモノを上まで引っ張りだし死神ちゃんであることを確認してから陸まで泳ぐ。
「しっかりしろ!おい!」
陸まで引っ張り上げたが、死神ちゃんの反応はない。もしかしたら水を飲んでしまっているのかもしれない。
この場合って人工呼吸になるのか…?嫌なわけじゃない、助けられたからその借りを返さなきゃいけない。
「…よし。」
竜人の中でも種類があり、炎を扱うのを得意とするサラマンダー種、毒が得意なエキドナ種、氷が得意なムシュフシュ種とある。俺は雷を得意とするタラニス種だ。里の中では俺1人しかいないから、多分希少種だ。竜人では親子で種類が違うことはよくあるらしい。里の中にも何人かいるからそれほど気にしていない。
俺は周りより強い力をコントロールするのが苦手だった。俺が驚けば雷が落ち、感情が高まれば俺の周りには電気が走る。そんな危ない奴には近づきたがる者はおらず、自然と周りから人はいなくなった。お前は王になる子だからと、耳にタコができるほど言ってきた大人だって、俺の手を離した。
必死に訓練し、力をコントロールできるようになったからと訓練を強いてきた大人に話しかけにいけば、「近寄るな、化け物!」と火を吹いて攻撃してきた。
嫌になった。耐えきれなかった。力がコントロールできるようになれば、またみんなと話せると思ってた。みんなと遊んで、ふざけて、大人に叱られて。そんな事ができるようになると、思ってた。しかし、既に手遅れだった。俺が里から離れて訓練している間に、竜王の息子は化け物になっていた。
俺は竜化し、ユランの里から逃げた。こんな場所、2度と戻ってくるものか。
竜化。竜人族が使えるスキルだ。言葉の通り竜に変化するスキル。獣人なら獣化が使える。人間の姿よりも竜化、獣化した姿の方が何倍も力が強くなる。俺は広い場所での戦闘の時は竜化して一気に殲滅している。1体1体相手にするよりも断然楽だ。
無我夢中で空を飛びユランの里から遥か南東にあるウルティの街まで来た。街の中まで竜化していくわけにもいかないので、俺の目でギリギリ街が見えるところで降り、竜化を解いて街まで歩いた。
なんとなくで冒険者登録し、話しかけてきた3人とパーティを組み、依頼を受け、達成したら報告し寝るを繰り返した。
Lvが上がるにつれ、俺の力も強くなっていった。その分今までよりもコントロールが難しく抑えることに気を取られ怪我をするか、力加減を間違えて魔物を丸焦げにしてしまい、証拠品を提出しなければならない依頼が達成できなかったりとパーティの足を引っ張ってしまっていた。それが理由で2、3個のパーティを追放された。
追放されてからしばらく1人で依頼をこなしていたら、また3人組のパーティに声をかけられた。剣士の男、魔導士の女、パラディンの男の3人組だ。1人足りなくて困っているからパーティを組んでくれとのことだ。俺は事情を説明し、それでもいいかと確認を取ったら全然大丈夫と言われたのでパーティを組んだ。
前のパーティよりは足を引っ張ってはいないものの、やはり多少のミスは犯してしまった。最初のうちは笑って許してくれた。そしてだんだんミスもなくなり、やっと役に立てるようになってきた。だが
「ふざけんなよ!キラーハウンドの群れは経験値の宝庫だって前に言ったよな!?何してくれてんだよ!」
やってしまった。
普通に魔物を殺し毛皮を剥ぐならまだしも、不必要に痛めつけ苦しめるパーティメンバーに腹が立ち、気がついたら放電し1体逃してしまった。傷だらけでもう保たないとは思うが、それでも殺し損ねたら経験値は入らない。
逃げた存在に気づいた剣士に殴られる。殴った拳がまだ震えてる。相当お怒りのようだ。これはもうパーティに居られないどころの騒ぎじゃないかもしれない。
肩を掴まれ壁際に追いやられる。
「お前のせいで1体逃しただろうが!どうしてくれんだ、この無能が!!」
「もうこいつ居なくて良くね??荷物持ちにしかならないし、てかバングルあるから荷物持ちいらないし。サポートも全然できない、役立たずなんか生きてるだけ無駄っしょ?邪魔よ。」
言われてしまった。一番言われたくなかった言葉を。俺だって、抑えるために努力してきたつもりだった。でもそんなもの、パーティを組んだばかりのこいつらに伝わるわけがない。証拠品を丸焦げにし、獲物を逃し、荷物持ちにさえならない無能で役立たず。
…なんの為に頑張ったのか、分からなくなった。もういいか。こいつらの言う通り、無能で役立たずは生きてるだけ無駄だ。
剣士が何かを呟いたが、もう何を言っていたのか分からなかった。耳に入ってこなかった。どうでもよかった。ここで俺はどうせ死ぬ。聞くだけ無駄だろう。
剣士が剣を振り下ろす音が聞こえる。そろそろ終わりか。
キィン。
なんの音だ?俺の首は金属音なんかしないはず。
顔を上げたらこの薄暗いダンジョンには見合わない白が、俺の視界いっぱいに広がった。
「あ?なんだよてめぇ。お前も殺されてぇの?」
「こいつ、1階で会った痛いやつじゃん。なに邪魔してくれてんの?」
俺の前に立って剣を塞いだのは、このダンジョンに入る前、いろんなパーティに馬鹿にされ笑われていた奴だった。そんな声をものともせずダンジョンに入っていった奴だ。
手入れされていないボサボサショートの髪、伸びた襟足を一本に纏めた特徴的な髪型。黒地に赤いラインが入った大鎌に、同じ黒のフード付きコート。まるで死神みたいな服装だ。
「嫌だなぁ。怒鳴り声を聞くとさ前の事を思い出すんだよ、惨めで哀れなあの時をさ。何で邪魔するかだっけ?前の自分見てる見てるみたいで腹立つからだよ。」
俺を庇ってくれた子、仮に死神ちゃんとするが、死神ちゃんは剣を弾き返しながらそう答えた。
剣士とパラディンが俺を殺すのを邪魔され怒っているのを感じる。
「もういいや、そこ退く気ないみたいだし。お前も邪魔。」
剣士がそう呟き、死神ちゃんも殺すことに決めたようだ。武器を構えて戦闘態勢に入った。
ゆっくりと立ち上がり俺も構える。最近覚えた体の一部分だけの竜化なら、ここでも使えるしコントロールもしやすい。
「無駄な時間を使いたくない。サクッと終わらせよう。」
その言葉を聞いた瞬間、周りが暗闇に閉ざされた。ダンジョンと違って自分の体すら見えない、完全な闇だ。こんな魔法使う奴、パーティにはいなかったはず。どういうことだ。
上の方で魔法の詠唱や武器の音が聞こえる。ここは地面の中になるのか?なんとか抜け出して死神ちゃんに加勢しないといけないのに、どこを見ても出口らしきものは見当たらないし、動いてみても自分がどこにいるのかさっぱり分からない。どうしたらいいものか。
なんて考えてるうちに体が暗闇から弾き飛ばされた。外はさっきまでの場所じゃなく、空中。とにかく体制を立て直さなければと体を捻った瞬間、水に叩きつけられた。近くで一緒に水に入ったモノを離さないようしっかり掴み、水面まで浮上する。ここも暗いからどれくらいが水面か分からないが、とにかく上へ泳ぐ。
「ぶっは!なんだここ。おい!大丈夫か?」
返事はなかった。嫌な予感がして俺はファイアボールの下位互換であるファイアスフィアを空中に放ち、灯りを確保し、陸を探した。
幸い陸はそんなに離れていなかった。さっき掴んだモノを上まで引っ張りだし死神ちゃんであることを確認してから陸まで泳ぐ。
「しっかりしろ!おい!」
陸まで引っ張り上げたが、死神ちゃんの反応はない。もしかしたら水を飲んでしまっているのかもしれない。
この場合って人工呼吸になるのか…?嫌なわけじゃない、助けられたからその借りを返さなきゃいけない。
「…よし。」
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛
タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】
田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる