【完結】変身したら幼女になる。そんなヒーローってアリですか?

竜竜

文字の大きさ
16 / 37
【第4章】議論! チーム名と決めゼリフ‼

第1話

しおりを挟む
「俺にはとてもとても不満に思っていることがあります。どれくらい不満かというと、寝る前に『あなたの不満に思ってることは何ですか』と聞かれたら、秒で『これじゃ!』と答えらえるくらいに、ものすごく不満に思っていることがあるのです! 一大事です!」

 三人ともお風呂から上がった直後、銭湯の待合室でいつものようにミーティングを開催。
 開始早々、俺がいかに不満を抱いているのかプレゼンを始めようとした。

 しかし、

「んっ、んっ、んっ、んっ、んっ、ぷはーっ! 今日は牛乳じゃなくてフルーツ牛乳にしてみたけど、案外捨てたもんじゃないわね!」
「……はいっ! お風呂上がりの火照った身体をマイルドに冷やしてくれます!」

 事前に、風呂上がり後すぐにミーティングをしたいと言っていたからなのか、杏沙も一葉もまだ髪がしっとり濡れた状態。

 しかも、服は汗でベタベタのため洗濯中ということで、二人ともゆったりめなワンピース型タオル?(名前は知らん)を着ているものだから、お泊り会的なラフさのある雰囲気を醸し出している。

 一言で言ってしまえば『エッティ』だ。
 それもかなりのエッティ。エッティ・オブ・エッティだ。

 俺には妹がいるから、女の子のこういう無防備な感じには慣れているが、仮に、俺のような紳士じゃなかったら、狼出没警報が発令されること間違いなしだぞ?

 そんな俺のヤキモキした気持ちを察しもしないで、二人仲良く女子トークを繰り広げている。
俺のことは蚊帳の外だ。

 ん? 蚊帳の外? 無視されてる?

「ちょっと! 君たち! 俺の話聞いてる⁉⁉⁉⁉」
「だって、なんかめんどくさいことを話そうとしてない? 変なことに巻き込まれるのはごめんよ。それに……」
「それに……?」

 杏沙は自分の胸元を隠すような動作を取り、

「さっきから目がエロい」
「違うし! 何も思ってねぇし! 勘違いしねぇでほしいし!」
「あの……その……武能さん最低ですっ!」

 一葉の目がうるうるし始める。

「ちょっと一葉ちゃんまで! 俺は断じてエッティなことは考えてませぬ! ませぬったらませぬ!」
「そうやってムキになるってことは、やっぱり変な目で見てたんだ!」
「あっ、くそ! かまかけやがったな!」
「かまかけなくても、あんたの変態的思考はお見通しなのよ」
「はぁ⁉ 俺の論理的ロジカルシンキング思考をお見通しだと⁉」
「それ、意味被ってるから」

 俺と杏沙が言い合っていたところに横やりが入る。

「こういうときだけ新斗と杏沙は仲がいいピ」
「「良くない!」」
「ほら、息ぴったりダピ」
「「ぬいぐるみは、おとなしく棚に並んでろ!」」

 ボコンッ!

 壁にめり込むぬいぐるみ……もとい、ネコ型AI・ダピル。

「ダピルさん、大丈夫ですか……?」

 ダピルを優しく介抱する一葉。やっぱりいい子だな。
 そんな彼女を横目に、狂暴女・杏沙と言葉による死闘を繰り広げた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます

天田れおぽん
ファンタジー
 ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。  ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。  サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める―――― ※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。

ラム猫
恋愛
 異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。  『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。  しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。  彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。 ※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。

幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない

しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。

神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜

シュガーコクーン
ファンタジー
 女神のうっかりで死んでしまったOLが一人。そのOLは、女神によって幼女に戻って異世界転生させてもらうことに。  その幼女の新たな名前はリティア。リティアの繰り広げる異世界ファンタジーが今始まる!  「こんな話をいれて欲しい!」そんな要望も是非下さい!出来る限り書きたいと思います。  素人のつたない作品ですが、よければリティアの異世界ライフをお楽しみ下さい╰(*´︶`*)╯ 旧題「神による異世界転生〜転生幼女の異世界ライフ〜」  現在、小説家になろうでこの作品のリメイクを連載しています!そちらも是非覗いてみてください。

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

悪役令嬢に転生したので、ゲームを無視して自由に生きる。私にしか使えない植物を操る魔法で、食べ物の心配は無いのでスローライフを満喫します。

向原 行人
ファンタジー
死にかけた拍子に前世の記憶が蘇り……どハマりしていた恋愛ゲーム『ときめきメイト』の世界に居ると気付く。 それだけならまだしも、私の名前がルーシーって、思いっきり悪役令嬢じゃない! しかもルーシーは魔法学園卒業後に、誰とも結ばれる事なく、辺境に飛ばされて孤独な上に苦労する事が分かっている。 ……あ、だったら、辺境に飛ばされた後、苦労せずに生きていけるスキルを学園に居る内に習得しておけば良いじゃない。 魔法学園で起こる恋愛イベントを全て無視して、生きていく為のスキルを習得して……と思ったら、いきなりゲームに無かった魔法が使えるようになってしまった。 木から木へと瞬間移動出来るようになったので、学園に通いながら、辺境に飛ばされた後のスローライフの練習をしていたんだけど……自由なスローライフが楽し過ぎるっ! ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

【完結】異世界で神の元カノのゴミ屋敷を片付けたら世界の秘密が出てきました

小豆缶
ファンタジー
父の遺したゴミ屋敷を片付けていたはずが、気づけば異世界に転移していた私・飛鳥。 しかも、神の元カノと顔がそっくりという理由で、いきなり死刑寸前!? 助けてくれた太陽神ソラリクスから頼まれた仕事は、 「500年前に別れた元恋人のゴミ屋敷を片付けてほしい」というとんでもない依頼だった。 幽霊になった元神、罠だらけの屋敷、歪んだ世界のシステム。 ポンコツだけど諦めの悪い主人公が、ゴミ屋敷を片付けながら異世界の謎を暴いていく! ほのぼのお仕事×異世界コメディ×世界の秘密解明ファンタジー

処理中です...