12 / 52
【第2章】彼女がいた世界、そして笑う
第5話
しおりを挟む
「いったい、いつまでついてくるつもりなんだ」
朝の準備を終えた俺は、何も変わり映えのしない通学路を歩いていた。
ある一点を除いては。
「だってしょうがないじゃない。あなたから離れられないんだから」
ここでいう「あなたから離れられないんだから」は決して胸をときめくような状況などではない。
そりゃあ、前橋さんほどの美少女から「あなたから離れられない」と言われたのであれば、言葉のみを考えれば、美少女ゲーム内で確実にルートに入っている証拠である。
しかし、今この場においては、そんなことは一切ないと断言できる。
だとしたら、なぜなのか?
話は10分前に遡る。
朝の準備を終えた俺は、何も変わり映えのしない通学路を歩いていた。
ある一点を除いては。
「だってしょうがないじゃない。あなたから離れられないんだから」
ここでいう「あなたから離れられないんだから」は決して胸をときめくような状況などではない。
そりゃあ、前橋さんほどの美少女から「あなたから離れられない」と言われたのであれば、言葉のみを考えれば、美少女ゲーム内で確実にルートに入っている証拠である。
しかし、今この場においては、そんなことは一切ないと断言できる。
だとしたら、なぜなのか?
話は10分前に遡る。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる