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19 猫被り
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それから30分後、私は無事に復活して、子供達に勉強を教えました。
あの子達と話しているのはとても楽しく、いつしか夕方になっていました。
空が真っ赤に染まっていて、とても、幻想的な風景でした。つい息を呑んで立ち尽くしていると、雉さんに肩を叩かれました。
「送っていくよ。」
「いいえ。まだ遅くはありませんし、大丈夫ですよ。ご心配をおかけしました。」
「俺が送りたいだけだからいいんだよ。さぁ、行こっか。」
普通の女性ならここでキュンっ!とかなるんでしょうね。だが私はそうは行かないんです。
あいにくひねくれた性分でして。
「ウザいです。」
「ははっ、本っ当に釣れないなぁ。もう少し可愛げを持っても良いんじゃない?」
「可愛げなんて少し前に捨てましたけど?」
「つ【タンスの角に小指ぶつける呪い】」
「ごめんなさい。私が悪かったです。」
「じゃあ、行こっか!」
この人何気に酷いことしますね。
人は見かけによらないとはこの事です。
私がまさか雉さんに屈することになろうとは、思いませんでした。
悔しいです。
すると不意に雉さんが喋りだしました。
「今日は本当にありがとう、皆喜んでいたよ。」
「いえいえ、お礼を言われる事ではありませぬ。こちらこそ、有意義な時間をありがとうございました。」
「ん。でさ、こっからが本題なんだけど。今度お礼させてくんない?何か奢るy「お断りします。」
そちらのペースに巻き込まれる何て嫌です。
私はプライドが高いですからね。1度決めたことは例外を除いて変えません。
「じゃ、じゃあさ!何かある?」
「ありませんし嫌です。」
「……チッ。折角俺が口説いてやってんのにつまんねぇ女だなぁ。少しは可愛げっつーもんを覚えろよど突くぞ。」
おっ、これが本性ですか。恐い恐い。
普段は優しそうな人ほど怒ると恐いって奴ですかねぇ。それとも、ただ単に猫被りが上手いだけでしょうか。
でも、少し、傷つきました……。
私はあえて何も喋りませんでした。相手の反応を見るためです。
「へぇ?驚かないんだ。」
「いいえ、十分驚いていますよ?表情筋が働いていないだけです。」
「あっそ。」
「あの、貴方は、今まで猫被ってたんですか?だから、笑顔もあんなに嘘臭かったんですか?」
「あー、そうかもね。だったら?」
「いえ、別に。」
「つーか、何してほしいか言えよさっさと。」
これは、流石に何か言わないとまずいですね。
あ、例外ってこう言うことですよ?
私、死にたくないですもん。
「仕事場に行きたいです。」
「はぁ!?」
「ですから、仕事場に行きたいですと言っているんです。一回で聞いてくださいよ面倒くさい。あ、勘違いしないで下さいね。私はただ、いつも仕事場に来る女の人が見たいだけです。」
「好奇心かよ、ったく。解った。いつでも良いから来い。」
「はい。ありがとうございます。」
そしてまた無言。気まずいです。
話題がない。共通の。
まさかこれがこんなに恐いとは思いませんでした……!
家に入りたい。こたつでぬくぬくしたぁい!
くっ……。
会話!何か話して下さいこの野郎!
「お前の家って、誰か居るよな?」
ありがとうございます!なんとお優しい……
「居ますよ!」
「うおっ!何急にテンション高くなってんだよ、驚かすな。」
話題を振ってくれたのは天然だったって言うのですか……?
「いいえ。天然なのに空気の読める猫被りゲス野郎は、素敵ですね。」
「それ、俺の事いってる……?」
「さぁ、どうでしょうねぇ?」
私は雉さんに会ってから初めて笑顔を見せた。
とびっきりの
良い笑顔を。
「殺すよ……?」
「嫌です。なにがなんでも生き延びてやる。」
「てかお前キャラどこいった。」
「そんなもの溝に捨ててきましたよ。そっちこそ口悪いキャラなんて作者の後付けですよ?」
「あ?ざけんなよお前[ピー]たろか?」
「17歳のくせに[ピー]音使ってんじゃないですよ[ピー]ますよ。」
「お前も使ってんじゃねぇかよ。」
「使ってないです。」
「もう少しで家着くぞ。」
「いよっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
コンコン、と、雉さんがドアをノックする。
すると、はいはーいと言いながら姉が出迎えに来た。
あ、皆さんには姉と兄のスペックを教えておきますね。
【三巴 波江】ミツドモエ ナミエ
・おっとり系美人
・巨乳
・術は弱く、どちらかと言えば回復が得意
・絵にかいたような女子[18歳]
・妹大好き
【三巴 一成】ミツドモエ カズナリ
・男前イケメン
・高身長
・回復が弱く、どちらかと言えば術が得意
・波江と双子
・妹大好き
これを行きに話していたら、お前の家どんだけハイスペックなの。
と、驚かれました。
「どうもこんにちは。雉昌幸と申します。はじめまして。」
なっ、貴方……!さっきの言葉遣いはどこへ!?
「はじめまして~、鶴ちゃんの姉の波江です~。よろしくね~。」
「はい。よろしくお願いします。では、無事に送り届けましたので僕はこれで。お鶴さんにお姉さま、さようなら。」
「ばいばい。お休みなさい~」
最後に会釈をして、雉さん(笑)は帰っていきました。なんという好青年でしょうか。
つくづく雉さんには驚かされますね。
私は、ただいまかえりました。
と言って、家に入りました。
その夜、私はきずきました。
私、雉さんのペースに巻き込まれていたっ!
悔しいです。
あの子達と話しているのはとても楽しく、いつしか夕方になっていました。
空が真っ赤に染まっていて、とても、幻想的な風景でした。つい息を呑んで立ち尽くしていると、雉さんに肩を叩かれました。
「送っていくよ。」
「いいえ。まだ遅くはありませんし、大丈夫ですよ。ご心配をおかけしました。」
「俺が送りたいだけだからいいんだよ。さぁ、行こっか。」
普通の女性ならここでキュンっ!とかなるんでしょうね。だが私はそうは行かないんです。
あいにくひねくれた性分でして。
「ウザいです。」
「ははっ、本っ当に釣れないなぁ。もう少し可愛げを持っても良いんじゃない?」
「可愛げなんて少し前に捨てましたけど?」
「つ【タンスの角に小指ぶつける呪い】」
「ごめんなさい。私が悪かったです。」
「じゃあ、行こっか!」
この人何気に酷いことしますね。
人は見かけによらないとはこの事です。
私がまさか雉さんに屈することになろうとは、思いませんでした。
悔しいです。
すると不意に雉さんが喋りだしました。
「今日は本当にありがとう、皆喜んでいたよ。」
「いえいえ、お礼を言われる事ではありませぬ。こちらこそ、有意義な時間をありがとうございました。」
「ん。でさ、こっからが本題なんだけど。今度お礼させてくんない?何か奢るy「お断りします。」
そちらのペースに巻き込まれる何て嫌です。
私はプライドが高いですからね。1度決めたことは例外を除いて変えません。
「じゃ、じゃあさ!何かある?」
「ありませんし嫌です。」
「……チッ。折角俺が口説いてやってんのにつまんねぇ女だなぁ。少しは可愛げっつーもんを覚えろよど突くぞ。」
おっ、これが本性ですか。恐い恐い。
普段は優しそうな人ほど怒ると恐いって奴ですかねぇ。それとも、ただ単に猫被りが上手いだけでしょうか。
でも、少し、傷つきました……。
私はあえて何も喋りませんでした。相手の反応を見るためです。
「へぇ?驚かないんだ。」
「いいえ、十分驚いていますよ?表情筋が働いていないだけです。」
「あっそ。」
「あの、貴方は、今まで猫被ってたんですか?だから、笑顔もあんなに嘘臭かったんですか?」
「あー、そうかもね。だったら?」
「いえ、別に。」
「つーか、何してほしいか言えよさっさと。」
これは、流石に何か言わないとまずいですね。
あ、例外ってこう言うことですよ?
私、死にたくないですもん。
「仕事場に行きたいです。」
「はぁ!?」
「ですから、仕事場に行きたいですと言っているんです。一回で聞いてくださいよ面倒くさい。あ、勘違いしないで下さいね。私はただ、いつも仕事場に来る女の人が見たいだけです。」
「好奇心かよ、ったく。解った。いつでも良いから来い。」
「はい。ありがとうございます。」
そしてまた無言。気まずいです。
話題がない。共通の。
まさかこれがこんなに恐いとは思いませんでした……!
家に入りたい。こたつでぬくぬくしたぁい!
くっ……。
会話!何か話して下さいこの野郎!
「お前の家って、誰か居るよな?」
ありがとうございます!なんとお優しい……
「居ますよ!」
「うおっ!何急にテンション高くなってんだよ、驚かすな。」
話題を振ってくれたのは天然だったって言うのですか……?
「いいえ。天然なのに空気の読める猫被りゲス野郎は、素敵ですね。」
「それ、俺の事いってる……?」
「さぁ、どうでしょうねぇ?」
私は雉さんに会ってから初めて笑顔を見せた。
とびっきりの
良い笑顔を。
「殺すよ……?」
「嫌です。なにがなんでも生き延びてやる。」
「てかお前キャラどこいった。」
「そんなもの溝に捨ててきましたよ。そっちこそ口悪いキャラなんて作者の後付けですよ?」
「あ?ざけんなよお前[ピー]たろか?」
「17歳のくせに[ピー]音使ってんじゃないですよ[ピー]ますよ。」
「お前も使ってんじゃねぇかよ。」
「使ってないです。」
「もう少しで家着くぞ。」
「いよっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
コンコン、と、雉さんがドアをノックする。
すると、はいはーいと言いながら姉が出迎えに来た。
あ、皆さんには姉と兄のスペックを教えておきますね。
【三巴 波江】ミツドモエ ナミエ
・おっとり系美人
・巨乳
・術は弱く、どちらかと言えば回復が得意
・絵にかいたような女子[18歳]
・妹大好き
【三巴 一成】ミツドモエ カズナリ
・男前イケメン
・高身長
・回復が弱く、どちらかと言えば術が得意
・波江と双子
・妹大好き
これを行きに話していたら、お前の家どんだけハイスペックなの。
と、驚かれました。
「どうもこんにちは。雉昌幸と申します。はじめまして。」
なっ、貴方……!さっきの言葉遣いはどこへ!?
「はじめまして~、鶴ちゃんの姉の波江です~。よろしくね~。」
「はい。よろしくお願いします。では、無事に送り届けましたので僕はこれで。お鶴さんにお姉さま、さようなら。」
「ばいばい。お休みなさい~」
最後に会釈をして、雉さん(笑)は帰っていきました。なんという好青年でしょうか。
つくづく雉さんには驚かされますね。
私は、ただいまかえりました。
と言って、家に入りました。
その夜、私はきずきました。
私、雉さんのペースに巻き込まれていたっ!
悔しいです。
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