何度でも

アスナ

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出逢い

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【高校1年の春  入学式  1年2組】 





「麻生  和(アソウ  カズ)です!よろしくお願いしまっす☆」

そのとき、
ドッ  
と、心臓を矢で貫かれた様な衝撃を受けた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あの日から俺、朝霧  亮は同じクラスの麻生和に片思いをしている。 
麻生は明るい性格で誰にでも平等に接するので、男女共に人気が高い。
まぁ、俺も一目惚れだからその一人なんだけどね。

あ、ちなみに俺はクラスの中でも人気な方だと思う。それこそ、麻生と同じくらいに。


男子にだけど。


男女共に人気な麻生と、男子と仲がいい俺。
共通の話題なんかあるはずもない。話すことがあると言ったら挨拶ぐらいだ。
そんな時、親友に肩を叩かれ我に帰る。

「亮、今度の日曜ラーメン屋開拓しに行こうぜ!」
「またか?別に良いけどお前もよく飽きないよな。」
「ははっ。1日3食でも行けるぜ?」
「自慢じゃないし、腹壊すなよ?」
「ご心配どーも。」

俺の友達、伊月  恭平(イヅキ  キョウヘイ)についても紹介しておこう。
伊月は顔よし性格良しの俺の自慢の幼馴染だ。
〈ちなみに頭は普通で運動も普通だ。〉

そんなアイツはモテない筈がないのに、何故か彼女を作っていない。
理由を今度聞いておこう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーー日曜日ーーー

俺は恭平と共にラーメンを啜っていた。 
ここは当たりだった様だ。
文句無しにうまい。
どうやら恭平は食べ終わったらしく、ケータイをいじくっている。
俺は、昨日思った疑問をぶつけてみる事にした。

「恭平、」 
「んー?」
「お前さぁ、何で彼女作らないの?」
「女って怖いじゃん…。」
「ふーん。」

お前過去に何があったんだ。だが俺はそんな言葉を残った汁と共に呑み込んで、ラーメン屋を後にした。

「恭平。俺コンビニ寄って帰るから。」
「りょ。じゃなな。」
「おー。」

コンビニで妹に頼まれていたシャー芯を買って自動ドアを潜ろうとすると、下衆な笑みを浮かべる清楚?何ソレ美味しいの状態の男と、ここからでも解るくらい可愛い子が男の誘いを必死に断っている姿があった。
好奇心の元近づいてみると、
俺はその子の顔と声を見て言葉を失った。
そこで絡まれていたのは俺の思い人、麻生だった。
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