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亮兄の受難
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「亮兄ーー!おっきってーー!(ドゴッ)」
「兄さん、起きて、起きて!」
ぐえっ!と情けない声をあげた少女二人の兄ーすなわち朝霧亮は、呆れた顔をして妹に声をかけた。
「朝から騒がしいな、咲・華」
そう言うと嬉しそうに笑ったのが先程兄に向かって蹴りを食らわした天真爛漫な妹の咲、それとは対に申し訳なさそうに舌を出したおとなしめな姉、華。
この風景を見て、今日1日が始まったと実感した亮であった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
リビングに入ると、もうそこには朝御飯が並んであった。ご飯は湯気が立っており、近くにある卵もとても新鮮なものであると思われる。味噌汁も、とても美味しそうだ。
あー……。もしかして。
そして、お母さんにお父さん、妹までもが俺を見てニヤニヤとしている。
俺は悟った。これはヤバイとーーー。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーー教室ーーー
「はよーっす。」
俺はいつも通り笑って教室にはいる。すると男子がおはー、だとか声を掛けてくる。それに返そうとすると、茶色い毛玉が俺向かって飛んできた。
俺はそれを朝とは違って受け止める。ドヤァ……。
てか今日はよくぶつかられるな。
「なんだ?……って、粟生かよ!」
「粟生だよ!」
粟生ノリ良いな。
「急にぶつかってくんな、危ないから。な?」
「は、はい!でね……」
「お、おう?」
粟生 縁。俺の想い人、麻生の親友であり、とても仲が良い。それは、粟生と言えば麻生。麻生と言えば粟生。というようにクラスに認識されるほどである。
元来大人しい性格であるが、麻生が絡まると急に積極的になってくる。
今突撃してきたと言うことは、麻生絡みであると言って良いだろう。というか、麻生は何処だ。麻生を出せ。麻生ぅぅぅ!
「昨日はありがとうっ!あ、和は今お手洗いに行ってるよ?」
「そうなの?てか、俺何かした?」
「あのね、和ってほら、すごく可愛いでしょう?よくナンパされるの。だから危なっかしくて……。昨日和が1人でコンビニ行ってたらナンパされて、朝霧君に助けて貰ったってLINEで言ってきたから、お礼を……。お、お節介って解ってるんだけどね!」
こいつはそんな事を思っているのか?
多分、昔だれかに嫉妬されて言われたんだろうな。気にすることなんか無いのに。
女子の世界は難しいな。
「粟井、教えてやる。そういうのはお節介なんて言わねぇよ。友達思いって言うんだ。確かに重すぎるのは駄目だが、そうじゃないだろ。」
そう言うと照れくさそうに俺から目を背けた後、弾けたようにくしゃっと笑った。
麻生ばっかで解んなかったが、粟井も結構可愛いんだよな。
俺が麻生一筋なのは変わらないが。
すると、可愛らしいーーとは言えないが、元気の良い足音が聞こえて麻生が教室にはいってきた。
よっしゃ。
麻生キタァァァァァァァ!
「朝霧!おはよう!昨日はありがとう!あのっこれっ!」
随分と箇条書きな挨拶だな。
「おー。そんな急いでどうした?」
「ら、ラブレター!」
は?
いや、待って。これ俺告白されてんの?
断る理由は無いけど自分から言いたいって言うか……!
それに、皆みてんじゃん?
は?
ちょ?
「さっき女の子から朝霧にって!渡されたんだよっ!」
あ、そういう……うん、まぁね。
解ってたよ。
でもね、ごめん。
泣いて良い??(すでに泣きそう)
「はい!」
そう言って渡されたのは可愛い封筒にはいった白い紙。
手紙の内容を見る俺。
『朝霧君へ
お話があるので今日の放課後、近くの公園に来て下さい。
待っています。』
なんて、簡潔に書かれてあった。
「え、何ー?亮モッテモテじゃん。このハーレムヤロウー(棒)」
「殴るよ?それと恭平、お前の存在感のなさな。」
「うっわ。それ言っちゃう?それにさ、今日って亮デートじゃなかった?良いの?」
「「え、彼女いるの!?」」
女二人が食いついてきた。
それにデートじゃない。妹と服を選びにいくだけだ。
今日は午前中授業な日のため、学校が終わったら近くの施設で着替え、ショッピングモールに直行する。
咲と華から、俺の選んだ服は友達から評判が良いらしい。だから選んでくれと言われたら首を縦に振るしかあるまい。
それを説明したら二人は納得したようだったが、さて、
どうしようか。
「兄さん、起きて、起きて!」
ぐえっ!と情けない声をあげた少女二人の兄ーすなわち朝霧亮は、呆れた顔をして妹に声をかけた。
「朝から騒がしいな、咲・華」
そう言うと嬉しそうに笑ったのが先程兄に向かって蹴りを食らわした天真爛漫な妹の咲、それとは対に申し訳なさそうに舌を出したおとなしめな姉、華。
この風景を見て、今日1日が始まったと実感した亮であった。
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リビングに入ると、もうそこには朝御飯が並んであった。ご飯は湯気が立っており、近くにある卵もとても新鮮なものであると思われる。味噌汁も、とても美味しそうだ。
あー……。もしかして。
そして、お母さんにお父さん、妹までもが俺を見てニヤニヤとしている。
俺は悟った。これはヤバイとーーー。
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ーーー教室ーーー
「はよーっす。」
俺はいつも通り笑って教室にはいる。すると男子がおはー、だとか声を掛けてくる。それに返そうとすると、茶色い毛玉が俺向かって飛んできた。
俺はそれを朝とは違って受け止める。ドヤァ……。
てか今日はよくぶつかられるな。
「なんだ?……って、粟生かよ!」
「粟生だよ!」
粟生ノリ良いな。
「急にぶつかってくんな、危ないから。な?」
「は、はい!でね……」
「お、おう?」
粟生 縁。俺の想い人、麻生の親友であり、とても仲が良い。それは、粟生と言えば麻生。麻生と言えば粟生。というようにクラスに認識されるほどである。
元来大人しい性格であるが、麻生が絡まると急に積極的になってくる。
今突撃してきたと言うことは、麻生絡みであると言って良いだろう。というか、麻生は何処だ。麻生を出せ。麻生ぅぅぅ!
「昨日はありがとうっ!あ、和は今お手洗いに行ってるよ?」
「そうなの?てか、俺何かした?」
「あのね、和ってほら、すごく可愛いでしょう?よくナンパされるの。だから危なっかしくて……。昨日和が1人でコンビニ行ってたらナンパされて、朝霧君に助けて貰ったってLINEで言ってきたから、お礼を……。お、お節介って解ってるんだけどね!」
こいつはそんな事を思っているのか?
多分、昔だれかに嫉妬されて言われたんだろうな。気にすることなんか無いのに。
女子の世界は難しいな。
「粟井、教えてやる。そういうのはお節介なんて言わねぇよ。友達思いって言うんだ。確かに重すぎるのは駄目だが、そうじゃないだろ。」
そう言うと照れくさそうに俺から目を背けた後、弾けたようにくしゃっと笑った。
麻生ばっかで解んなかったが、粟井も結構可愛いんだよな。
俺が麻生一筋なのは変わらないが。
すると、可愛らしいーーとは言えないが、元気の良い足音が聞こえて麻生が教室にはいってきた。
よっしゃ。
麻生キタァァァァァァァ!
「朝霧!おはよう!昨日はありがとう!あのっこれっ!」
随分と箇条書きな挨拶だな。
「おー。そんな急いでどうした?」
「ら、ラブレター!」
は?
いや、待って。これ俺告白されてんの?
断る理由は無いけど自分から言いたいって言うか……!
それに、皆みてんじゃん?
は?
ちょ?
「さっき女の子から朝霧にって!渡されたんだよっ!」
あ、そういう……うん、まぁね。
解ってたよ。
でもね、ごめん。
泣いて良い??(すでに泣きそう)
「はい!」
そう言って渡されたのは可愛い封筒にはいった白い紙。
手紙の内容を見る俺。
『朝霧君へ
お話があるので今日の放課後、近くの公園に来て下さい。
待っています。』
なんて、簡潔に書かれてあった。
「え、何ー?亮モッテモテじゃん。このハーレムヤロウー(棒)」
「殴るよ?それと恭平、お前の存在感のなさな。」
「うっわ。それ言っちゃう?それにさ、今日って亮デートじゃなかった?良いの?」
「「え、彼女いるの!?」」
女二人が食いついてきた。
それにデートじゃない。妹と服を選びにいくだけだ。
今日は午前中授業な日のため、学校が終わったら近くの施設で着替え、ショッピングモールに直行する。
咲と華から、俺の選んだ服は友達から評判が良いらしい。だから選んでくれと言われたら首を縦に振るしかあるまい。
それを説明したら二人は納得したようだったが、さて、
どうしようか。
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