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三学期編
決闘当日 その後
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決闘の結果を簡潔に言うならば【瞬殺】でした。
この結果に若干ロベリア様がつまらなそうにしているのは気のせいですよね?
ただ、開始直前にイタイ娘エリカ様が発した一言でお兄様が不機嫌MAXになったのはちょっと・・・イヤかなり怖かった。
何を考えているのか『サリエル様~!私のために勝ってください!』なんて言っていた。
その瞬間、お兄様から噴出す黒いオーラ・・・
審判する学園の先生方は腰抜かしそうになっているし、見学していた騎士科の学生も、騎士団の皆様も顔面蒼白。
ちらりと自分の近くにいる方達を見れば、ラジェル様以外の方達も顔面蒼白。
っていうか、ラジェル様は何で大丈夫なんだろう?七不思議だわ(笑)
しっかし一学生が現役騎士様が真っ青になるようなオーラを出すなんて・・・
我に帰った陛下が近衛の騎士様に、エリカ様を訓練場から出すように指示してました(笑)
しかも『血は争えんな・・・昔のギルフォードにそっくり・・・』なんて陛下が呟いてたけど、お父様は一体陛下にナニをしたのでしょうね?
ボーナイト騎士団長も、お兄様の黒オーラを見て、若干青ざめて小刻みに震えてました。
まさか一ヶ月位前にお父様がお一人で出かけたのって・・・
帰りの馬車の中でお母様にあんなにこってりとお説教されたのに、懲りてなかったのですね(笑)
今日、帰ったら早速お母様に密告のお手紙を出さないと。お父様も少しは反省してくれると良いんですけどね~
静かになった訓練場でお兄様は、ライアン様の持つ模擬刀を一撃で跳ね飛ばしてました。
・・・絶対にお兄様を怒らせないようにしようと決意した瞬間です(汗)
負けたライアン様がお兄様何か言ってますね~
『婚約者のエリカ・リナライト男爵令嬢をなぜ今日の決闘に招待しなかったのか?』ですって?
あぁ・・・一度治まったお怒りが再度、MAXになってしまいましたね(泣)
『私に婚約者などいない。あの娘に何を吹き込まれたのかは知らないが、公衆の面前でそのような戯言を言わないで頂きたい』
って・・・お兄様の絶対零度の眼差しでライアン様を見てます。
怖いよ~お兄様マジで怖い(涙)
お兄様が訓練場でライアン様を瞬殺していたとき、観覧席から強制退場させられたエリカ嬢は、王宮の応接室に閉じ込められてました。
リナライト男爵夫妻を陛下と王妃様が呼び出しているみたいです。
よくよく考えると、リナライト男爵夫妻も可哀想です。
自分達の躾不足とはいえ、度々学園に呼び出され、王宮夜会の日も陛下に呼び出され、今日もまた王宮に呼び出されてます。しかも、今回は陛下と王妃様に加えて、ボーナイト騎士団長も同席しているという・・・
なぜ、騎士団長も同席しているのかって?
それは訓練場に入るためにお兄様の婚約者だと嘘をライアン様に言ったから。
しかも、大勢の人達の前でも。更にタイミング悪く陛下たちが王族専用の見学席に到着してからも言ったから。
ある意味、王族に嘘をついたと判断されたみたい。
お兄様の黒オーラも良くなかったと思うけど・・・陛下めっちゃ怯えてたし(笑)
大人たちが男爵夫妻のお説教のためいなくなったので、私達はお兄様の控え室へ向かいました。
控え室に入ると、お兄様はもの凄く良い笑顔でした。
(ちょっと怖いと感じたのは私だけじゃないはず・・・)
「すごかったですわ。お兄様」
「ありがとう。開始直前に変な叫びが聞こえてきたから手加減出来なかったよ」
そんな笑顔で言い切られても、反応にちょっと困る(汗)
そして、ジェリク様とアラン様の顔色がまだちょっと良くないですね。
リリウム様はさすがのスルースキル(笑)
美しい微笑で受け流してます。ラジェル様も微笑みで受け流してるし(笑)
サフィール侯爵家の教育ってどうなってんだろう?
「まぁ。でも、お兄様にもライアン様にもお怪我がなくて安心しました」
「マリアは私のことを心配してくれてたの?」
「当たり前ですわ!大事なお兄様ですのよ!?お父様がお兄様にライアン様へ決闘を申し込むように言わなければこのような事にはならなかったではないですか」
「父上は私に何も言っていないよ?」
「えっ!?あの・・・だって・・・新年祝賀会の翌日、お昼頃までお父様と何かお話しされてましたよね?」
「あぁ。確かに話してたけど、それはライアン殿との決闘についてじゃないよ」
「えっ!?そうなのですか?」
「そうだよ。まさか、マリアは学園で流れてた噂を本気にしていたの?」
「・・・うぅ。はい・・・だってお父様もお兄様も何も言わないし、学園では気づけば決闘のお話しで持ちきり。祝賀会でボーナイト騎士団長が私のことを見ていたとお父様にお伝えしたら、騎士団長様のことをシメるとか仰るから、てっきりお兄様にライアン様へ決闘を申し込むようにと仰ったのかと思ったのです・・・」
まさかの勘違い!?イヤ~恥ずかしすぎる!!
なんで皆して残念の子をみる目で私をみるの~(涙)
この結果に若干ロベリア様がつまらなそうにしているのは気のせいですよね?
ただ、開始直前にイタイ娘エリカ様が発した一言でお兄様が不機嫌MAXになったのはちょっと・・・イヤかなり怖かった。
何を考えているのか『サリエル様~!私のために勝ってください!』なんて言っていた。
その瞬間、お兄様から噴出す黒いオーラ・・・
審判する学園の先生方は腰抜かしそうになっているし、見学していた騎士科の学生も、騎士団の皆様も顔面蒼白。
ちらりと自分の近くにいる方達を見れば、ラジェル様以外の方達も顔面蒼白。
っていうか、ラジェル様は何で大丈夫なんだろう?七不思議だわ(笑)
しっかし一学生が現役騎士様が真っ青になるようなオーラを出すなんて・・・
我に帰った陛下が近衛の騎士様に、エリカ様を訓練場から出すように指示してました(笑)
しかも『血は争えんな・・・昔のギルフォードにそっくり・・・』なんて陛下が呟いてたけど、お父様は一体陛下にナニをしたのでしょうね?
ボーナイト騎士団長も、お兄様の黒オーラを見て、若干青ざめて小刻みに震えてました。
まさか一ヶ月位前にお父様がお一人で出かけたのって・・・
帰りの馬車の中でお母様にあんなにこってりとお説教されたのに、懲りてなかったのですね(笑)
今日、帰ったら早速お母様に密告のお手紙を出さないと。お父様も少しは反省してくれると良いんですけどね~
静かになった訓練場でお兄様は、ライアン様の持つ模擬刀を一撃で跳ね飛ばしてました。
・・・絶対にお兄様を怒らせないようにしようと決意した瞬間です(汗)
負けたライアン様がお兄様何か言ってますね~
『婚約者のエリカ・リナライト男爵令嬢をなぜ今日の決闘に招待しなかったのか?』ですって?
あぁ・・・一度治まったお怒りが再度、MAXになってしまいましたね(泣)
『私に婚約者などいない。あの娘に何を吹き込まれたのかは知らないが、公衆の面前でそのような戯言を言わないで頂きたい』
って・・・お兄様の絶対零度の眼差しでライアン様を見てます。
怖いよ~お兄様マジで怖い(涙)
お兄様が訓練場でライアン様を瞬殺していたとき、観覧席から強制退場させられたエリカ嬢は、王宮の応接室に閉じ込められてました。
リナライト男爵夫妻を陛下と王妃様が呼び出しているみたいです。
よくよく考えると、リナライト男爵夫妻も可哀想です。
自分達の躾不足とはいえ、度々学園に呼び出され、王宮夜会の日も陛下に呼び出され、今日もまた王宮に呼び出されてます。しかも、今回は陛下と王妃様に加えて、ボーナイト騎士団長も同席しているという・・・
なぜ、騎士団長も同席しているのかって?
それは訓練場に入るためにお兄様の婚約者だと嘘をライアン様に言ったから。
しかも、大勢の人達の前でも。更にタイミング悪く陛下たちが王族専用の見学席に到着してからも言ったから。
ある意味、王族に嘘をついたと判断されたみたい。
お兄様の黒オーラも良くなかったと思うけど・・・陛下めっちゃ怯えてたし(笑)
大人たちが男爵夫妻のお説教のためいなくなったので、私達はお兄様の控え室へ向かいました。
控え室に入ると、お兄様はもの凄く良い笑顔でした。
(ちょっと怖いと感じたのは私だけじゃないはず・・・)
「すごかったですわ。お兄様」
「ありがとう。開始直前に変な叫びが聞こえてきたから手加減出来なかったよ」
そんな笑顔で言い切られても、反応にちょっと困る(汗)
そして、ジェリク様とアラン様の顔色がまだちょっと良くないですね。
リリウム様はさすがのスルースキル(笑)
美しい微笑で受け流してます。ラジェル様も微笑みで受け流してるし(笑)
サフィール侯爵家の教育ってどうなってんだろう?
「まぁ。でも、お兄様にもライアン様にもお怪我がなくて安心しました」
「マリアは私のことを心配してくれてたの?」
「当たり前ですわ!大事なお兄様ですのよ!?お父様がお兄様にライアン様へ決闘を申し込むように言わなければこのような事にはならなかったではないですか」
「父上は私に何も言っていないよ?」
「えっ!?あの・・・だって・・・新年祝賀会の翌日、お昼頃までお父様と何かお話しされてましたよね?」
「あぁ。確かに話してたけど、それはライアン殿との決闘についてじゃないよ」
「えっ!?そうなのですか?」
「そうだよ。まさか、マリアは学園で流れてた噂を本気にしていたの?」
「・・・うぅ。はい・・・だってお父様もお兄様も何も言わないし、学園では気づけば決闘のお話しで持ちきり。祝賀会でボーナイト騎士団長が私のことを見ていたとお父様にお伝えしたら、騎士団長様のことをシメるとか仰るから、てっきりお兄様にライアン様へ決闘を申し込むようにと仰ったのかと思ったのです・・・」
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