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第三話

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ふぅ~
お父様や国王様と仲良くなっていたとはいえ、少し緊張しました…
一歩間違えば即死刑でしたし…
ともかく、良かったです…
私の次の死亡フラグは確か、あと一ヶ月後ですね
私の死亡フラグは一つや二つではありません
全部のフラグを叩き折って生きてやります!
それにしても、スカートが邪魔です
ひらひらしてますし、楽な格好に着替えましょうか


トントン


「マリア、入っていいー?」

この声は…

「嫌ですわ!」

お兄様!
しかも、この気配

「いいだろ。入るぞ」

ちょ…

「流石に無礼では…」

バンッ!

「キャー‼」

私、着替え中…
今、下着姿…

「なんだー、マリア、着替え中だったの?てか、意外と胸大きいねー」

は?

「悪い」

「す、すいません‼」



「く…け…」
「え?マリア、なにー?」
「早く…出ていけー‼」


「どうぞ。お兄様方、お入り下さい」
「マリア、怒ってる?」

は?

「怒ってないと思っておいでで?」
「イエ、ゴメンナサイ…」
ふん!

この三人は私の兄です
長男のカイ・マーガレット(チャラ男)
次男のルイハ・マーガレット(真面目)
三男のサイハ・マーガレット(クール)
因みに、ルイハお兄様とサイハお兄様は双子なんです
全然似てませんが
二卵性双生児ってやつですね

「で、お兄様方、何かご用ですか?」

私は今、凄く気分が悪いんですが!
主にカイお兄様に対して!

「いや、マリアがハルスのバカ王子に婚約破棄されたと聞いてな」

サイハお兄様?
からかいに来たのですか?

「慰めに来たのです」

ルイハお兄様
はっきり言って、余計なお世話です

「だから…」
「カイお兄様は喋らないで下さい」

声聞くだけで苛つきます

「可愛い妹が冷たい…(泣)」
「「カイ兄様が悪いです。女性の胸の事を言うからです」」

ですよね!
サイハお兄様、ルイハお兄様!
よく分かってます!

「弟まで…(泣)」

シスコン兄が
女の子の胸の事を言うのがいけないんだ!

「マリア、本当にごめんなさい!」

ふー

「もういいや」

カイお兄様、本当に泣きそうだし

「本当にいいのか?」
「はい!」

カイお兄様は泣くと面倒くさいですし

「マリアは優しいですね」
「ありがとうございます!」

で、

「本題はなんですか?慰めが本題ではないでしょう?」
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