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いつもなら日付が変わる時間まで続く夜会も今日ばかりは早く終わる。フリージアとしては初めの夜会にへとへとになって帰ると、すぐにドレスを脱ぎ、化粧を落とし、ベッドに倒れこんでしまった。
「お疲れさまでした、フリージア様」
「ありがとう。
本当に疲れたわ……。
あ、そうだ」
「どうかされましたか?」
「ユースルイベ殿下にね、明日からどこかに行こうと言われたの。
アンナは何か聞いている?」
「あら、ええ、聞いておりますよ」
「どこに行くか知っている?」
「知っておりますが、ユースルイベ殿下が仰っていないのであれば、私からお伝えすることはできません。
ですが、とても素敵な場所とだけはお伝えしておきますね」
どこか嬉しそうにアンナが笑う。そう言われると、これ以上聞けないじゃない。お疲れでしょう、とアンナにマッサージをしてもらうとあっという間に眠りの世界に落ちていった。
―――――――――
翌日から私は馬の上にいた。一人で乗馬はできないから、必然的に誰かに乗せてもらうことになるのだけれど……。はい、今私のすぐ後ろにはユースルイベ殿下がいらっしゃいます。ち、近い……。
「申し訳ないのだけれど、あまり城を空けるわけにはいかなくてね。
駆け足になってしまう」
「か、駆け足って、どうしてこんなことに」
「舌を噛むから話さない方がいいよ。
寝ててくれても大丈夫だから」
寝られるわけないじゃない……。
何とか流れていく周りの風景に目を向けていると、どこか見覚えがある。一体ユースルイベ殿下はどこに向かおうとしているのだろうか。疑問には思ったけれど、それを口に出す余裕はなかった。
途中小休憩をはさみつつ、馬を飛ばすこと一日。日が沈むころにはどこへ向かっているのか目星がついた。そして、都の入り口でその予感が当たっていることを知った。
「ミールフィ領都……」
「うん」
見知った街並みを馬で歩く。かつての私が日常を過ごしていた街並みがそこにはあった。街はどこか浮足立っていて、いたるところに装飾が施されている。ああ、そうか。今の時期だったっけ。
やがて馬はゆっくりと歩みを止めた。その目の前にはかつて暮らしていた屋敷があった。警備に立っている兵が、何も言わずに門を開けてくれる。そのまま屋敷の前に来ると、そこには懐かしい顔がそろっていた。
「フィー、……フリージア様。
そしてユースルイベ殿下。
お待ちしておりました」
「急な訪問で申し訳ない」
「お気になさらないでください」
「リミーシャ、さん。
ブランスさん、ラシェットさん、それにアンさんも」
「久しぶりね、フィーアと、そう呼んでもいいのかしら」
「っ、はい!」
「お帰り、フィーア。
ずっと待っていたわ」
「ただいま、戻りました」
馬から降りて、リミーシャさんに抱き着く。ああ、温かい。本当にリミーシャさんが目の前にいる。そうしていると、その横からさらに抱きしめられる。ブランスさんだった。
「お帰り、フィーア」
「はい、ブランスさん」
「もう、こんなところにいないで中に入ろうよ。
皆さんお疲れでしょう」
ラシェットさんの言葉に慌てたように中へ通される。屋敷の中はほとんど変わっていなかった。でも、何かが違う気がする。何が違うのだろうと考えていると、奥から泣き声が聞こえてきた。
「子供……?」
「あら、起きてしまったのね」
不思議に思っていると、泣き声がだんだんと近づいてくる。その声の正体はまだ幼い子供だった。すぐにアンさんが駆け寄って子供を抱き上げる。一緒についてきていた女性と何か言葉を交わすと、子供を抱えたままこちらへと戻ってきた。
「アーフィルというの。
私とラシェットの子よ」
「え……、え⁉」
まだ泣いているアーフィルを抱いてあげてと渡される。とっさに受け取ったけれど、え、どうしたらいいの⁉ そして意外と重い。よろけていると、後ろからユースルイベ殿下が支えてくれた。いつもだったらきっと緊張してしまう距離だけれど、今日一日一緒に馬に乗った影響か、もう緊張することはなかった。
「な、泣き止んで~。
大丈夫よ、アーフィル」
よしよしと頭をなでてあげると、だんだんと声が小さくなっていく。大きな目をこちらにまっすぐと向けている。これはこれで気まずい。
「おひめさま?」
「え……」
違う、という言葉を言う前にそうだよ、と前から答えが返ってくる。って、何を言っているの、ラシェットさん!
「私はお姫様ではないですよ」
「でも王太子妃だろう?
アーフィルにとっては一緒だよ」
「ええ……。
そんな適当なことを子供に教えていいのですか」
「おひめさまじゃ、ないの?」
「ああ、泣かないで」
また泣いてしまう、とおろおろとしているとラシェットさんがアーフィルを抱き上げた。さすが父なだけあるのか、あやしはじめるとすぐに笑顔になる。か、かわいい……。
「部屋に行きましょう。
夜はまだ冷えるから、風邪でも引いたら大変だわ」
リミーシャさんの言葉にみんなで応接室へ移動することになった。もう朝からいろんなことがありすぎてそろそろついていけなくなりそう……。
「ひとまず、元気そうで何よりだよフィーア。
そしてまたこうして会えて嬉しく思う」
「私も嬉しいです、ラシェットさん。
皆さん、元気そうでよかった」
そう口にしながら、自然と目はアンさんの方へと向いてしまう。もう病気は大丈夫なのだろうか。
「私も元気よ。
すべてフィーアさんのおかげです。
あなたが、私の危機を伝えてくれたからこうしてアーフィルを授かることができた」
優しく微笑むアンさんは本当に幸せそうで。そんなアンさんを見ることができただけでも涙が出そうなほど嬉しかった。
「よかった、です。
そうだ、デビュタントのドレスもありがとうございます。
とっても素敵な生地と宝石で……」
「喜んでもらえたのならよかったわ。
それを着たあなたを見ることができなかったことはとても残念だけれど。
あなたのためにいくつか宝石を見繕っているから、いつでも声をかけてね」
「ありがとうございます」
遠慮するべきなのかもしれない、という考えが頭をよぎらないわけではない。でも、きっと私が付けることでセンタリア商会にも何かを還元できるはずだから、これは素直に受け取った方がいいのだろう。
「それにしても王城でもうまくやっているようで安心したよ。
王妃様もマリアンナ殿下も、君をとても大切にしてくれているようだ」
「ええ、とても心を配ってくださいます。
だから何も不自由することなく、暮らせているのですよ」
「うん、よかったよ。
今日はここでゆっくり休んで。
明日は……」
そこで不自然に言葉が途切れる。なんだろう、と言葉の続きを待っていると、まあ楽しみにしていてと言われてしまった。なんだか気になる表情なのだけれど……。
でも疲れているのも事実で、寝る支度をしてもらうとすぐにベッドへと潜りこんで眠ってしまった。ちなみにユースルイベ殿下と違う部屋が用意されていました。
「お疲れさまでした、フリージア様」
「ありがとう。
本当に疲れたわ……。
あ、そうだ」
「どうかされましたか?」
「ユースルイベ殿下にね、明日からどこかに行こうと言われたの。
アンナは何か聞いている?」
「あら、ええ、聞いておりますよ」
「どこに行くか知っている?」
「知っておりますが、ユースルイベ殿下が仰っていないのであれば、私からお伝えすることはできません。
ですが、とても素敵な場所とだけはお伝えしておきますね」
どこか嬉しそうにアンナが笑う。そう言われると、これ以上聞けないじゃない。お疲れでしょう、とアンナにマッサージをしてもらうとあっという間に眠りの世界に落ちていった。
―――――――――
翌日から私は馬の上にいた。一人で乗馬はできないから、必然的に誰かに乗せてもらうことになるのだけれど……。はい、今私のすぐ後ろにはユースルイベ殿下がいらっしゃいます。ち、近い……。
「申し訳ないのだけれど、あまり城を空けるわけにはいかなくてね。
駆け足になってしまう」
「か、駆け足って、どうしてこんなことに」
「舌を噛むから話さない方がいいよ。
寝ててくれても大丈夫だから」
寝られるわけないじゃない……。
何とか流れていく周りの風景に目を向けていると、どこか見覚えがある。一体ユースルイベ殿下はどこに向かおうとしているのだろうか。疑問には思ったけれど、それを口に出す余裕はなかった。
途中小休憩をはさみつつ、馬を飛ばすこと一日。日が沈むころにはどこへ向かっているのか目星がついた。そして、都の入り口でその予感が当たっていることを知った。
「ミールフィ領都……」
「うん」
見知った街並みを馬で歩く。かつての私が日常を過ごしていた街並みがそこにはあった。街はどこか浮足立っていて、いたるところに装飾が施されている。ああ、そうか。今の時期だったっけ。
やがて馬はゆっくりと歩みを止めた。その目の前にはかつて暮らしていた屋敷があった。警備に立っている兵が、何も言わずに門を開けてくれる。そのまま屋敷の前に来ると、そこには懐かしい顔がそろっていた。
「フィー、……フリージア様。
そしてユースルイベ殿下。
お待ちしておりました」
「急な訪問で申し訳ない」
「お気になさらないでください」
「リミーシャ、さん。
ブランスさん、ラシェットさん、それにアンさんも」
「久しぶりね、フィーアと、そう呼んでもいいのかしら」
「っ、はい!」
「お帰り、フィーア。
ずっと待っていたわ」
「ただいま、戻りました」
馬から降りて、リミーシャさんに抱き着く。ああ、温かい。本当にリミーシャさんが目の前にいる。そうしていると、その横からさらに抱きしめられる。ブランスさんだった。
「お帰り、フィーア」
「はい、ブランスさん」
「もう、こんなところにいないで中に入ろうよ。
皆さんお疲れでしょう」
ラシェットさんの言葉に慌てたように中へ通される。屋敷の中はほとんど変わっていなかった。でも、何かが違う気がする。何が違うのだろうと考えていると、奥から泣き声が聞こえてきた。
「子供……?」
「あら、起きてしまったのね」
不思議に思っていると、泣き声がだんだんと近づいてくる。その声の正体はまだ幼い子供だった。すぐにアンさんが駆け寄って子供を抱き上げる。一緒についてきていた女性と何か言葉を交わすと、子供を抱えたままこちらへと戻ってきた。
「アーフィルというの。
私とラシェットの子よ」
「え……、え⁉」
まだ泣いているアーフィルを抱いてあげてと渡される。とっさに受け取ったけれど、え、どうしたらいいの⁉ そして意外と重い。よろけていると、後ろからユースルイベ殿下が支えてくれた。いつもだったらきっと緊張してしまう距離だけれど、今日一日一緒に馬に乗った影響か、もう緊張することはなかった。
「な、泣き止んで~。
大丈夫よ、アーフィル」
よしよしと頭をなでてあげると、だんだんと声が小さくなっていく。大きな目をこちらにまっすぐと向けている。これはこれで気まずい。
「おひめさま?」
「え……」
違う、という言葉を言う前にそうだよ、と前から答えが返ってくる。って、何を言っているの、ラシェットさん!
「私はお姫様ではないですよ」
「でも王太子妃だろう?
アーフィルにとっては一緒だよ」
「ええ……。
そんな適当なことを子供に教えていいのですか」
「おひめさまじゃ、ないの?」
「ああ、泣かないで」
また泣いてしまう、とおろおろとしているとラシェットさんがアーフィルを抱き上げた。さすが父なだけあるのか、あやしはじめるとすぐに笑顔になる。か、かわいい……。
「部屋に行きましょう。
夜はまだ冷えるから、風邪でも引いたら大変だわ」
リミーシャさんの言葉にみんなで応接室へ移動することになった。もう朝からいろんなことがありすぎてそろそろついていけなくなりそう……。
「ひとまず、元気そうで何よりだよフィーア。
そしてまたこうして会えて嬉しく思う」
「私も嬉しいです、ラシェットさん。
皆さん、元気そうでよかった」
そう口にしながら、自然と目はアンさんの方へと向いてしまう。もう病気は大丈夫なのだろうか。
「私も元気よ。
すべてフィーアさんのおかげです。
あなたが、私の危機を伝えてくれたからこうしてアーフィルを授かることができた」
優しく微笑むアンさんは本当に幸せそうで。そんなアンさんを見ることができただけでも涙が出そうなほど嬉しかった。
「よかった、です。
そうだ、デビュタントのドレスもありがとうございます。
とっても素敵な生地と宝石で……」
「喜んでもらえたのならよかったわ。
それを着たあなたを見ることができなかったことはとても残念だけれど。
あなたのためにいくつか宝石を見繕っているから、いつでも声をかけてね」
「ありがとうございます」
遠慮するべきなのかもしれない、という考えが頭をよぎらないわけではない。でも、きっと私が付けることでセンタリア商会にも何かを還元できるはずだから、これは素直に受け取った方がいいのだろう。
「それにしても王城でもうまくやっているようで安心したよ。
王妃様もマリアンナ殿下も、君をとても大切にしてくれているようだ」
「ええ、とても心を配ってくださいます。
だから何も不自由することなく、暮らせているのですよ」
「うん、よかったよ。
今日はここでゆっくり休んで。
明日は……」
そこで不自然に言葉が途切れる。なんだろう、と言葉の続きを待っていると、まあ楽しみにしていてと言われてしまった。なんだか気になる表情なのだけれど……。
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