あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活

mio

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八章 テスト期間!

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 リュラとテラスへ行くと、すでに準備は整っていた。
 さすがベンネ。
 お花まで添えてあってきれいだ。

 丁度母様とベンネが談笑しているところで、こちらに気付くと母様は手を振ってくれた。
 
「お待たせいたしました」

「大丈夫よ。
 さあ、いただきましょう」

 母様に誘われて、席へ着く。 
 ベンネはリュラのための座席も用意してくれていたようだ。

「ベンネ、準備をしてくれてありがとう。
 もう大丈夫だから休憩してきて」

「ありがとうございます。
 では少ししたらまた参りますね」

「ありがとう。
 クッキー、ぜひ持って行ってね」

 ベンネは一礼すると、クッキーを一皿持って去っていった。
 休憩室に行くと言っていたから、ついでに届けてもらうのだ。

「食べていいですか?」

 待ちきれない、といった様子でリュラがそう問いかけてくる。
 ええ、とうなずくとリュラはすぐにパクり、とクッキーを口に入れた。
 それにつられて、母様もクッキーを口に運ぶ。
 ど、どうかな……?

「おいしいです!」

「おいしいわ!」

 目を見張ってそういう様子になんだか嬉しくなる。
 プロの料理人が作ったものの方がおいしいに決まっているし、これはとてもシンプルなクッキーだ。
 だいぶ大げさに反応してもらっている気はするが、それでもやっぱり嬉しい。

「良かったです」

 言いながら自分でも一つ口に運ぶ。
 少し冷えてきてしまっていたが、さくさくとした触感にこの味。
 うん、やっぱりおいしい。

「アーネはお菓子を作れたのね。
 知らなかったわ」

「簡単なものだけです」

「すごいわね。
 とてもさくさくとしていておいしいわ」

 大好評で、本当に良かった。
 やっぱりこうやって食べてもらえるのはいいな。
 
 母様と話している間にもリュラはクッキーを食べている。
 ぽろぽろとこぼしてはいるが、その様子はとても可愛い。
 苦笑しながら、クッキーをもう一枚食べてから紅茶をすする。
 ベンネの入れる紅茶はいつでもおいしい。

 穏やかな気候に、きれいなお庭を眺めながらのお茶会は想像以上にいいものになった。
 

「今日はありがとうございました」

 クッキーを食べ終わったころ、ちょうどよくベンネがこちらへとやってきた。
 どこかで見ているのではないか、と思うほどにピッタリなのは本当にすごい。
 そして、二人を送ったあとに自室へと戻り一息ついた。



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