あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活

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十二章 学園生活2

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「おお!」

 さっそく次の日に先生のところに行き、おそらく完成した魔法陣を見てもらう。魔力を流すように言われて、流し始めると、いつも止まってしまっていたところも乗り越えて、全体にいきわたってくれた。そのままひときわ強く光ると、光が消えていく。

「結局ここ以外にも変えたのですね」

「はい。
 やっぱりここだけ変えるとバランスが悪くなってしまう気がして……」

「なるほど。
 これで完成ですね」

 先生も満面の笑みでそういってくれる。これが完成するまでにはいろいろと助けてもらったもんね。無事に完成できて、本当に安心した!

「それにしても、なにかきっかけがあったのですか?」

「はい!」

 うれしくて、笑みを浮かべながらそう答える。先生はそうですか、というと深くは聞かずに席を立った。どこへ行くんだろう?
 するとあまり時間をおかないで帰ってくる。その手にはすでに見慣れた石がいくつかと、何だろう。

「せっかくなので完成させてしまいましょう」

 石を持ってきたということは、魔法石を? それは楽しみだ! というか、石はこの石でよかったのか。

「一度、お手本をみせますね」

 というと丁寧に説明をしながらやって見せてくれる。まず、魔法陣をなるべく小さくして書く。それを魔法陣には傷がつかないように切り抜き、下に敷いて、その魔法陣を特殊な紙に特殊なペンで書き写す。そのままその魔法陣全体が光りきるほどの魔力を注いだ。そのあとは、その魔法陣の大きさに合う石を選んで、割った⁉
 しかも結構きれいに二つに割れている。そして、その上に魔法陣を書いた特殊な紙を置き、そのまま紙を挟むように片割れの石を上に置く。そして、再び魔力を流すと石の割れ目がきれいに消えた。

「これで完成です」

 少し息が上がった先生に言われて石をよく見てみると、紙はなくなっていて、石の中心にぼんやりと光る魔法陣が浮いている状態だ。本当に魔力量にものを言わせているよね。それにしても……。

「きれいです」

「ありがとうございます。
 オリベルトさんのものもやってみましょう」

「はい」

 説明を受けながら、丁寧に丁寧にやっていく。めちゃくちゃ緊張するけど……。

「できました、か?」

「ええ。
 さすがです」

 先ほど先生が見せてくれたようにぼんやりと光る魔法陣が中央に浮かんでいる。うまくいってよかった。ちなみに石を割るときに使ったもの、これも少々特殊だそうで石の特性を使用してきれいに割れるようにしているそう。これも力を入れずに済むから私でも簡単に割ることができた。

「こちらは、どなたか大切な方に渡してはどうでしょう?」

「いいのですか?」

「はい。
 売買をするのであればいろいろ規約があるのですが、譲渡でしたら大丈夫でしょう。
 特にあなたはまだ正式な魔術師ではありませんから。
 規約はすべて魔術師の資格を持つ人に向けたものですしね」

「規約ですか?」

「はい。
 まず、売買は専門の機関を通じてのみ行うことができます。
 同じ魔法石とはいえ、作った方によって質は大きく異なりますから、不当な値で売買されないように、という理由です。
 それに、一目見ただけではその良しあしもわかりませんから」

 なるほど。確かに必要なことかもしれない。

「でも、譲渡はいいのですね?」

「うーん……。
 正確にはだめですが、先ほども言ったようにオリベルトさんは魔術師ではありませんから」

 あ、それで押し通す感じですか。了解です。

「なら、お父様に渡したいです」
 
「それは素敵ですね」

 うん、早くお父様に会いたいな。

 


 


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