あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活

mio

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十二章 学園生活2

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 さて、テストもまた同点で終わり、長期休みが始まりました。やっと父様が帰ってくるとのこと。ずっと渡せずにいたあの魔法石をようやく渡せる。実は最近兄様もいなくなることがある。母様に聞いてみると、回数はまだまだ少ないが兄様は父様について仕事を手伝っているのだそう。どうやら私が母様を手伝っていたのに触発されたとか……。いやいやいや。危険度が全く違うからね⁉
 だから今日は父様と一緒に兄様も帰ってくるみたい。

「けがをしていないといいのですが……」

「きっと大丈夫よ」

 もうすぐ帰ってくるとのことで玄関で待っていると、なんだか不安になってくる。うう、となっていると、リュラも大丈夫です、と元気つけてくれる。情けない姉で申し訳ない。

「ご帰宅されましたよ」

 その声とともに扉が開かれる。よかった、二人とも元気そうだ。

「おかえりなさいませ」

「おかえりなさい」

「おかえりなさい!」

 三人それぞれそう口にすると父様も兄様も嬉しそうに笑った。うん、やっぱりお出迎えすることにしてよかった。
 時間も遅めだったので、このまま食堂へ移動することに。父様方は着替えてからくるみたい。

 そして、食事を終えると父様の部屋へ向かうことに。自分から用事があると言ったら驚いてはいたけれど、快く受け入れてくれた。

「それで、用事とは?」

 いつもの席について父様がそう話しかける。まあ、そんな大した用事ではないから、誰かに綿いておくように頼んでおけばよかったかも……。それも今となってはどうしようもないか。

「あの、これを渡したかっただけなのです」

 箱に入れてもらったものをそのまま父様に渡す。そしてそのまま部屋を出ていこうとすると、待て、と呼び止められてしまった。

「これは?」

 扉へと行くのに背を向けていたものを、父様の方へと向く。すでにその手にある箱はフタをあけられていた。

「初めて作ってみた魔法石です。
 範囲は使用者一人ですが、ないよりはましかと」

 そっか、効能がわからないと使えないよね。魔法陣を見てわかる人もいるというけれど、それは基本的にその属性の使い手だけだ。つまり、父様はわからないよね。

「魔法石……。
 アーネミリアが作った、だと?」

 はい、とうなずくしかない。それを見ると父様にため息をつかれてしまいました。うーん、予想はできていたとは言え、その反応をされると少し傷つくといいますか……。そのまま、頭を振ると、そうか、という。

「これは私がもらってしまっていいのか?」

「はい。
 先生が大切な人に渡せばいいと言ってくださいましたので」

 そういうと、父様は驚いたように少し目を見開きこちらを見た。何か変なことを言ったかな?

「……そうか。
 ありがとう、大切にする」

「はい!」

 まあ、喜んでもらえたみたいなのでよかった!


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