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二章 兄 学園へ
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「ねえ、見てみてアーネ!
学園の制服だよ」
満面の笑みで僕に制服を見せてくるのは8歳になった兄さん。
僕も無事に4歳になりました。
水色のセーラーの制服に半ズボン、よく似合って
ます!
「兄様、かっこいいね~」
そう言うと、兄に僕の頭を撫でてくれた。
僕が話せるようになったのは、結構早くてもう普通にしゃべれるようになっていた。
「あ~、やっぱり学園に行きたくないな」
これでわかるように、兄は立派なシスコンに育ちました。
お返しとばかりに僕も兄さんの頭をなでる。
「フルト様、何を言っているんですか」
はぁ、とため息をつきながら入っていたのは先生。
今年から僕もこの先生に教わるようだ。
「せっかく中央ミズリア学園に合格されたのに。
そこの騎士特進科に行かれるのが目標だったのでしょう。
まあ、どうやら魔法特進科にも合格されたようですが……」
「それはそうだけど。
だって父様の後を継ぎたいしね」
「ならば、頑張ってください」
先生の言葉に兄さんは何も返せない様子だった。
「それに、屋敷が王都にあるので毎日屋敷から場で通われるのでしょう。
毎日アーネ様に会えるので良いではないですか」
はーい、と兄さんは返事をする。
ここで少し学園のことを紹介したいと思う。
学園のことは兄さんから散々聞かされて結構知っている。
この国では、8歳になると学園への入学を義務付けられる。
それは平民も貴族も一緒。
その中で兄さんが入る中央ミズリア学園というのは、名門中の名門。
基本的には、貴族が入るところだが、優秀な平民の子も特待生として入る。
まあ、入る科によってその後の進路は変わるわけだが、~特進科と言われているところを卒業すると、将来は王宮の重要な役所に就くことができるわけだ。
特例はあるが、大抵は入った科は卒業まで変わらない。
そのために貴族の家では子供が幼いときから教育し、この学園に受からせようとするのだ。
ちなみに、最近知ったことなのだが、我が家は代々優秀な騎士を輩出する名家で、父は現在騎士団の秘密部隊の隊長を担っている。
この位は、大抵我が家の嫡男が就いているようで、兄も目指しているというわけだ。
頑張ってね、兄さん!
学園の制服だよ」
満面の笑みで僕に制服を見せてくるのは8歳になった兄さん。
僕も無事に4歳になりました。
水色のセーラーの制服に半ズボン、よく似合って
ます!
「兄様、かっこいいね~」
そう言うと、兄に僕の頭を撫でてくれた。
僕が話せるようになったのは、結構早くてもう普通にしゃべれるようになっていた。
「あ~、やっぱり学園に行きたくないな」
これでわかるように、兄は立派なシスコンに育ちました。
お返しとばかりに僕も兄さんの頭をなでる。
「フルト様、何を言っているんですか」
はぁ、とため息をつきながら入っていたのは先生。
今年から僕もこの先生に教わるようだ。
「せっかく中央ミズリア学園に合格されたのに。
そこの騎士特進科に行かれるのが目標だったのでしょう。
まあ、どうやら魔法特進科にも合格されたようですが……」
「それはそうだけど。
だって父様の後を継ぎたいしね」
「ならば、頑張ってください」
先生の言葉に兄さんは何も返せない様子だった。
「それに、屋敷が王都にあるので毎日屋敷から場で通われるのでしょう。
毎日アーネ様に会えるので良いではないですか」
はーい、と兄さんは返事をする。
ここで少し学園のことを紹介したいと思う。
学園のことは兄さんから散々聞かされて結構知っている。
この国では、8歳になると学園への入学を義務付けられる。
それは平民も貴族も一緒。
その中で兄さんが入る中央ミズリア学園というのは、名門中の名門。
基本的には、貴族が入るところだが、優秀な平民の子も特待生として入る。
まあ、入る科によってその後の進路は変わるわけだが、~特進科と言われているところを卒業すると、将来は王宮の重要な役所に就くことができるわけだ。
特例はあるが、大抵は入った科は卒業まで変わらない。
そのために貴族の家では子供が幼いときから教育し、この学園に受からせようとするのだ。
ちなみに、最近知ったことなのだが、我が家は代々優秀な騎士を輩出する名家で、父は現在騎士団の秘密部隊の隊長を担っている。
この位は、大抵我が家の嫡男が就いているようで、兄も目指しているというわけだ。
頑張ってね、兄さん!
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