あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活

mio

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四章 お買い物

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 さて、今日は町へ買い物に来ている。
 隣には兄様。
 ここへは馬車で来たのだが、たまには自分たちだけで買い物してきなさい、というお母様のひと言で買い物自体は二人ですることになった。
 私はそもそも買い物に出かけるのは、初めてなので、不安でいっぱいなのだが、兄様はなれているようで、あっさりうなずいた。
 まあ、兄様がいるなら大丈夫か。

 制服を作るついでに、いろいろな小物を調達しに来たのだ。
 母様は診療所のほうが忙しいようで、結局二人で来ることとなったのだ。
 リュラはお留守番。
 まあ、単純に考えて8歳と12歳の子が4歳児連れて買い物とか大変だよね。

「先に制服を新調しに行こうか。
 買い物の後だと荷物がかさばっちゃうし」

 という兄様のひと言で服屋さんにやってきた。
 広く高級そうな場所だ。
 そこに迷いなく入っていく兄様の後ろにくっついて私も入っていった。


「あれ、なんでここにいるんだ?」

 入ってすぐに驚いた声を上げた兄様に背後からそっと覗くと、久しぶりに見かけた兄様の友人がいた。
 確か名前はミハルトさんだったっけ?

「フルトこそ。
 僕は中等科の制服を取りにきたんだよ。
 あれ、後ろにいるのはアーネ嬢かい?」

「えっと、お久しぶりです、ミハルトさん」

 名前を呼んだとたんにミハルトさんの表情がぱっと明るくなった。
 兄様は苦い顔をしている。

「名前を覚えてくれていたなんて嬉しいな!
 本当はお家にお邪魔したかったんだけど、フルトが許してくれなくてね」

「アーネ、そろそろ行こう。
 帰りが遅くなってしまうよ」

 わかりやすく私をミハルトさんから遠ざける兄様に気をわるくした様子もなく、ミハルトさんはこちらに手を振った。

「アーネ嬢も入学してくるのだろう。
 よろしくね」

「は、はい。
 よろしくお願いします」

 ぐいぐいと手を引っ張られ、奥へと連れていかれてしまった。

「おや、いらっしゃいませ」

 そこにいたのは、きっちりとした身なりをした優しそうなおじいさま。
 この店の店主らしい。

「制服を新調しに参りました。
 僕と妹の分もよろしくお願いします」

「かしこまりました。
 おーい、クリス手伝ってくれ」

 奥から出てきたのは可愛い女性だった。
 店員さんみたいだね。

「お嬢様はどうぞこちらに」

 クリスと呼ばれた女性に連れられた先で、身長などをはかっていく。
 なんだか、緊張するな。

「はい、もう大丈夫ですよ」

 クリスさんに終わりを告げられ、元の場合に行くと、兄様のほうも終わっていた。

「三日ほどで仕上がりますので、またお越しください」

 意外と早くできるようで、安心した。
 制服、楽しみだな。

「行こうか、アーネ」

 さて、次はどこかな?

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