あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活

mio

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四章 お買い物

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「つぎは……」

 兄様がきょろきょろとしていると、いいにおいがしてきた。
 そういえば、もうお昼時。
 お腹空いてきたな。

「先にご飯食べようか。
 お腹空いちゃったし」

 この兄、すごすぎる!と心の中で思いつつ、元気に返事をする。
 どこで食べるのかな?

「確か、母様がこの辺りにおすすめのお店があるって言っていたんだよね。
 ただ、行ったのは大部昔らしくて、あるかわからないって言われちゃった」

「何を売っているお店なのですか?」

「グラタンとかリゾットとかって言ってたかな。
 あと、ケーキがとてもおいしいんだって」

 ケーキ! 
 楽しみだな~。
 わぁ、と笑顔になった私の頭を兄様が撫でてくれました。
 ちなみに、先程買ったものは総べて兄様が持ってくれている。
 優しいな~。

「あれっ、見当たらない……。
 もう、ないのかな」

 なかなか、見つからなず、段々と兄様の元気がなくなってくる。
 もしかして、もう無くなったのかな?

「あれ、フルト。
 また会ったね」

 そこに現れたのはミハルトさん。 
 今日はよく会うな。

「ミハルト……。
 なあ、この辺りにケーキがおいしい、グラタンとか出しているお店知らない?」

「ケーキがおいしいお店……。
 心当たりなら一件あるけど」

「あ、あの、案内してもらってもいいですか?」

「もちろん」

 快く引き受けてくれたミハルトさんのおかげで、無事に着きそうだ。
 良かった。

 

「ここかな」

 着いたのは、ログハウス風のお店。
 窓際に置いてある人形やかかっているカーテンがかわいらしい。
 
「あっ、ここだ!
 ありがとう、ミハルト。
 ……なんで母様が、僕一人のときにここを勧めなかったのかよくわかった」

「まあ、男一人は入りにくいね。
 僕もまだお昼を食べていないんたけど、一緒に食べちゃ駄目かな?
 ここにも、久しぶりに行ってみたかったし」

「ぜひ!」

 明るく答えた私とは対称的に兄様は嫌そうな顔をする。
 友達にその顔はないでしょう。

「じゃあ、よろしくね」

 そんな兄様の様子も気にせずミハルトさんはきらっとした笑みを浮かべた。

 三人で中に入ると、お店はなかなか混み合っている。
 だが、お客さんのほとんどが女性。
 またはカップルである。
 これは確かに男子だけは入りずらい。
 ただ、ぱっと見年上の美形の男子を2人連れた私は周りにどう思われているのだろうか。

「お客様、三名様でしょうか?」

「はい、そうです」

「お席にご案内します。
 こちらへどうぞ」 

 三人で店員さんについて行くと、途中で他のお客さんの前を通る。

「ねえねえ、兄妹かな?
 みんなかわいい~!」

 たまたま、聞こえきただけなんだけど恥ずかしいな。
 ミハルトさんも兄妹だと思われているみたい。
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