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四章 お買い物
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席について、渡されたメニュー表とにらめっこ。
どれ食べようかな?
とりあえずケーキでしょ、あとは、んー。
「アーネ、良かったらリゾットを一緒に食べないか?」
「いいのですか、兄様!
ぜひ、お願いします」
そう、リゾットにも興味があったものの、それだと8歳の私には多くなってしまうので困っていたのだ。
「トマトとバジルのリゾットとかどう?」
「はい、それでお願いします。
ケーキは後で頼みますか?」
「一緒に頼んで、後で持ってきてもらうといいかもしれないね」
のほほんと兄様と会話をしていると、ミハルトさんが少し寂しそうな顔をしている。
どうしよう……。
「本当に仲が良いよね、君たち。
じゃあ、僕はグラタンを頼もうかな。
フルトにもわけてあげよう。
ケーキはどうする?」
先程の表情が嘘のように明るくにこっと笑うミハルトさん。
その様子に私はなにも言えなくなってしまった。
「あの、私はブルーベリーのレアチーズケーキがいいです」
「じゃあ、僕は季節のタルトで」
「2人とも決めるの早いな~。
じゃあ、僕はショートケーキにしようかな」
後で分け合おうね、と約束をして店員さんを呼び、注文をする。
料理がくるまでまだしばらく時間がある。
「それしても、こんなに早く再開するとは思わなかったな。
アーネ嬢に会えるのは次は入学式だと思っていたから」
「私も驚きました。
ミハルトさんはお元気でしたか?」
「うん。
アーネ嬢も元気そうでなによりだよ。
フルトからいろいろと話は聞いているから、また会えるのを楽しみにしていたんだ」
一体なにを話しているのですか?兄様。
と兄のほうを睨んでみるも、綺麗にスルーされてしまった。
「ミハルト、余計なことは言わなくていいから」
どうせばれるのに、とミハルトさんは困ったように笑った。
「アーネ嬢はどの科に入るの?」
「えっと、魔法特進科に入ろうと考えています」
「さすが、オリベルト家だね。
特進科に受かるほどの魔力とは。
フルトは騎士特進科に入って、先生達を泣かせたが、妹はなんとか入ってくれるわけだ」
「べつに、泣かせてはいない。
それに、僕の将来の夢を考えてもやはり今の科で良かったし」
兄様はミハルトさんがいると、なんだか印象がかわる。
いつも、私やリュラの前ではしっかりとした優しい兄、という感じなのだが、今ミハルトさんと話している兄は年相応の少年という感じだ。
兄のいつもとは違う一面が見れて嬉しいな。
そんなことをぼんやりと考えていると、2人に少し心配されてしまった。
「とにかく、改めて。
合格おめでとう、アーネ嬢」
「ありがとうございます、ミハルトさん」
どれ食べようかな?
とりあえずケーキでしょ、あとは、んー。
「アーネ、良かったらリゾットを一緒に食べないか?」
「いいのですか、兄様!
ぜひ、お願いします」
そう、リゾットにも興味があったものの、それだと8歳の私には多くなってしまうので困っていたのだ。
「トマトとバジルのリゾットとかどう?」
「はい、それでお願いします。
ケーキは後で頼みますか?」
「一緒に頼んで、後で持ってきてもらうといいかもしれないね」
のほほんと兄様と会話をしていると、ミハルトさんが少し寂しそうな顔をしている。
どうしよう……。
「本当に仲が良いよね、君たち。
じゃあ、僕はグラタンを頼もうかな。
フルトにもわけてあげよう。
ケーキはどうする?」
先程の表情が嘘のように明るくにこっと笑うミハルトさん。
その様子に私はなにも言えなくなってしまった。
「あの、私はブルーベリーのレアチーズケーキがいいです」
「じゃあ、僕は季節のタルトで」
「2人とも決めるの早いな~。
じゃあ、僕はショートケーキにしようかな」
後で分け合おうね、と約束をして店員さんを呼び、注文をする。
料理がくるまでまだしばらく時間がある。
「それしても、こんなに早く再開するとは思わなかったな。
アーネ嬢に会えるのは次は入学式だと思っていたから」
「私も驚きました。
ミハルトさんはお元気でしたか?」
「うん。
アーネ嬢も元気そうでなによりだよ。
フルトからいろいろと話は聞いているから、また会えるのを楽しみにしていたんだ」
一体なにを話しているのですか?兄様。
と兄のほうを睨んでみるも、綺麗にスルーされてしまった。
「ミハルト、余計なことは言わなくていいから」
どうせばれるのに、とミハルトさんは困ったように笑った。
「アーネ嬢はどの科に入るの?」
「えっと、魔法特進科に入ろうと考えています」
「さすが、オリベルト家だね。
特進科に受かるほどの魔力とは。
フルトは騎士特進科に入って、先生達を泣かせたが、妹はなんとか入ってくれるわけだ」
「べつに、泣かせてはいない。
それに、僕の将来の夢を考えてもやはり今の科で良かったし」
兄様はミハルトさんがいると、なんだか印象がかわる。
いつも、私やリュラの前ではしっかりとした優しい兄、という感じなのだが、今ミハルトさんと話している兄は年相応の少年という感じだ。
兄のいつもとは違う一面が見れて嬉しいな。
そんなことをぼんやりと考えていると、2人に少し心配されてしまった。
「とにかく、改めて。
合格おめでとう、アーネ嬢」
「ありがとうございます、ミハルトさん」
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