あいつに無理矢理連れてこられた異世界生活

mio

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五章 学園生活 1‐1

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 クラスの座席が大体埋まってきたころ、魔法検査のときの一番最初の試験官だった人がやってきた。
 担任の先生なのかな?

「私が今日から君らの担任になるスイタール・アベだ。
 よろしく頼む。
 とりあえず、出席をとるぞ!」

 アベ先生が順番に名前を呼び上げていく。
 全員ちゃんといたようだ。
 それにしても、数が少ない。
 全体で二十人いかないくらい、と言ったところだろうか。
 
「さっそくだが、入学式だ。
 これから、説明をするのでよく聞くように」

 アベ先生がつらつらと入学式の説明をしていく。
 とはいってもよくある形のもので、あまり難しくない。
 これならば失敗することもなさそうだと安心した。

 先生の誘導に従って入学式の会場に向かうと、新入生が大勢いる。
 だれがどの科に所属しているかは、男子はネクタイ、女子はリボンの色を見ればわかるのだが、魔法科の方は60人ほどいそうだ。
 合図と共に先頭がゆっくりと会場に入っていく。
 それに従って私も会場に足を踏み入れると、二階まで続く保護者席が見えた。
 予想以上の人に酔ってしまいそうだ。

 全員が着席すると、式は滞りなく進んだ。
 新入生代表の言葉ではルイベルト様が前回よりもしっかりとした態度で読み上げた。
 少しほっとしたのは、ルイベルト様が学園長に向かって話していたため、私に気がつかなかったことだ。

 そして、何よりも驚いたのは、在校生の言葉のときだった。
 話したのは初等科三年の先輩だったのだが、その後に紹介された生徒会役員のなかに兄様がいたのだ。
 それも、前初等科代表として。
 それにミハルトさんも前副代表として前に立っていた。
 どうして教えてくれなかったのだろう、と兄様のを見ていると目が合う。 
 すると、いたずらが成功した子供のように笑った。
 つまり、兄様は私を驚かせたかったのですね、はい。

 生徒会役員が舞台から去ると、誰かがまとめの言葉を言った。
 どうやら、入学式はこれで終わりのようだ。
 今度は後ろからゆっくりと退場していく。
 人数が少ないとはいえ、日本での学校と比べるとやはり多い。
 待っているのも退屈になってきてしまった。
 ぼんやりしていると、隣に座っていたルカ様が声をかけてくれる。

「ルイ、無事に話せて良かったわ。
 あの子、あがり症だから」

「そうなんですか?
 堂々としていらっしゃったから、得意なのかと……」

「苦手なりに努力してるの」

 そこまで言うと、私たちのクラスが呼ばれる。
 列になって教室に戻っていった。
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