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五章 学園生活 1‐1
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「しかも、そのうち一属性はわからないと聞きました。
それもまた、珍しい事態です……」
視線を落とした学園長につられて、ついごくりとつばを飲む。
あれ、こんなに深刻だったのか?
「他の二属性においても、なかなか利用価値がある。
これが、どのような意味をもつか、わかりますか?」
上げた視線にじっと見られては、どうしたらよいかわからなくなる。
まあ、学園長が言いたいことはなんとなくわかる。
でも、私こっちではまだ8歳ですよ?
なにも知りません~、で通したいじゃない。
そんな私の態度に何を思ったのか、学園長は一つため息をつくとまた話を始めた。
「このことはまだ関係者しか知りません。
なぜか、あなたの魔力が高いことはばれているのですが……。
とにかく、これからも周りに三属性持っていることをばれないようにしてください。
まあ、二属性はよいでしょう。
いいですか、これはこれからの生活を平穏に過ごすための約束です。
必ず守ってください」
「は、はい。
わかりました」
うなずきながら、返事をすると学園長は満足そうに笑った。
そういう表情を見ていると、まだ学生と言われても信じてしまいそうなほど若々しい。
うっ、美形の笑顔ってまぶしい……。
「あなたの才能や頭脳が素晴らしいのは確かです。
ぜひ、これからの学園生活で伸ばしてください。
期待していますよ」
「ありがとうございます」
頭を下げると、頭を撫でられる感覚が……、って、え?
頭を上げると、すぐ近くに学園長の手が見える。
それに、学園長か立っているのを見ると、勘違いではないだろう。
ちなみに、学園長の表情からは優しさが溢れていた。
「ああ、すいません、つい。
では、そろそろ教室へ。
引き留めてしまい、すいませんでした」
丁寧に出口までエスコートしてくれる学園長に、恐縮しながら部屋をでる。
周りには人がいない。
ああ、急がないと遅れてしまう。
……って、どうやってここから教室へ行けば?
現状に気づいた瞬間さぁっと青ざめる。
まさかの、学校で迷子!?
「オリベルト!
話は終わったか?」
そこで登場したのはアベ先生。
助かった!
「ん?
そんな青ざめてどうした」
「アベ先生~。
教室までの道がわからなくて、困っていたんです!
助かりました」
「あれ?
校内に詳しくないだろうから、迎えに来るって言ってなかったか?」
「きいてません!」
眉をつり上げた私を見た先生はまあまあ、と私をなだめながら教室へと案内してくれた。
それもまた、珍しい事態です……」
視線を落とした学園長につられて、ついごくりとつばを飲む。
あれ、こんなに深刻だったのか?
「他の二属性においても、なかなか利用価値がある。
これが、どのような意味をもつか、わかりますか?」
上げた視線にじっと見られては、どうしたらよいかわからなくなる。
まあ、学園長が言いたいことはなんとなくわかる。
でも、私こっちではまだ8歳ですよ?
なにも知りません~、で通したいじゃない。
そんな私の態度に何を思ったのか、学園長は一つため息をつくとまた話を始めた。
「このことはまだ関係者しか知りません。
なぜか、あなたの魔力が高いことはばれているのですが……。
とにかく、これからも周りに三属性持っていることをばれないようにしてください。
まあ、二属性はよいでしょう。
いいですか、これはこれからの生活を平穏に過ごすための約束です。
必ず守ってください」
「は、はい。
わかりました」
うなずきながら、返事をすると学園長は満足そうに笑った。
そういう表情を見ていると、まだ学生と言われても信じてしまいそうなほど若々しい。
うっ、美形の笑顔ってまぶしい……。
「あなたの才能や頭脳が素晴らしいのは確かです。
ぜひ、これからの学園生活で伸ばしてください。
期待していますよ」
「ありがとうございます」
頭を下げると、頭を撫でられる感覚が……、って、え?
頭を上げると、すぐ近くに学園長の手が見える。
それに、学園長か立っているのを見ると、勘違いではないだろう。
ちなみに、学園長の表情からは優しさが溢れていた。
「ああ、すいません、つい。
では、そろそろ教室へ。
引き留めてしまい、すいませんでした」
丁寧に出口までエスコートしてくれる学園長に、恐縮しながら部屋をでる。
周りには人がいない。
ああ、急がないと遅れてしまう。
……って、どうやってここから教室へ行けば?
現状に気づいた瞬間さぁっと青ざめる。
まさかの、学校で迷子!?
「オリベルト!
話は終わったか?」
そこで登場したのはアベ先生。
助かった!
「ん?
そんな青ざめてどうした」
「アベ先生~。
教室までの道がわからなくて、困っていたんです!
助かりました」
「あれ?
校内に詳しくないだろうから、迎えに来るって言ってなかったか?」
「きいてません!」
眉をつり上げた私を見た先生はまあまあ、と私をなだめながら教室へと案内してくれた。
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