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六章 フルトの誕生祭
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そういえば忘れそうだった。
箱をそばの机に置いて、私は持ってきていた袋を取り出した。
「あの、父様ご相談が……」
言いながら、袋を父様に渡した。
父様はその中を確認すると、ぎぎぎと音がしそうな感じで顔をこちらに向けた。
「これは……」
「その、私の魔力を込めた石、ですね……」
やっぱりか、と父様は大きなため息をついた。
ううっ、ごめんなさい。
なんだか父様の心労を増やしてしまった気がする。
「こんなにも作っているとは思わなかったよ。
さて、どうしたものか……」
ああ、頭を抱えないで~!!
申し訳ないとは思うけど、仕方がなかったと言いますか……。
「ひとまず、自分で管理できるか?
誰にも渡してはいけないぞ。
ああ、でも私が持っていた方がいいのか?
あそこに入れておけば見つかる心配もないだろうし……」
父様がなんだかひとりでぶつぶつ言い始めてしまった……!
これはどうしたらいいのだろう?
おろおろしながら父様の言葉を待っていると、こちらの様子に気が付いた父様が一つ咳ばらいをした。
「すまない……。
これは一度私が預かろう。
これですべてか?」
「はい、今のところは」
「そうだよな、今後も増えるよな……。
どうするか、また考えなくてはいけないな」
うーん、やっぱり石の扱いには困るのかな。
これのおかげで魔力暴走起こさずに済んでいるからとても助かっているんだけどね。
「これはとても質の高いものだからな。
なんとしてでも手に入れたいと思うものは多いはずだ。
だから、下手にばれるわけにはいけないんだ」
「人気が高いということですか?
それならば売っても……」
「それはだめだ。
今、アーネミリアがねらわれても自分の身を守ることができないだろう?」
私がこの石に魔力をためていると知られたらそんなにも危険なの?
箱をそばの机に置いて、私は持ってきていた袋を取り出した。
「あの、父様ご相談が……」
言いながら、袋を父様に渡した。
父様はその中を確認すると、ぎぎぎと音がしそうな感じで顔をこちらに向けた。
「これは……」
「その、私の魔力を込めた石、ですね……」
やっぱりか、と父様は大きなため息をついた。
ううっ、ごめんなさい。
なんだか父様の心労を増やしてしまった気がする。
「こんなにも作っているとは思わなかったよ。
さて、どうしたものか……」
ああ、頭を抱えないで~!!
申し訳ないとは思うけど、仕方がなかったと言いますか……。
「ひとまず、自分で管理できるか?
誰にも渡してはいけないぞ。
ああ、でも私が持っていた方がいいのか?
あそこに入れておけば見つかる心配もないだろうし……」
父様がなんだかひとりでぶつぶつ言い始めてしまった……!
これはどうしたらいいのだろう?
おろおろしながら父様の言葉を待っていると、こちらの様子に気が付いた父様が一つ咳ばらいをした。
「すまない……。
これは一度私が預かろう。
これですべてか?」
「はい、今のところは」
「そうだよな、今後も増えるよな……。
どうするか、また考えなくてはいけないな」
うーん、やっぱり石の扱いには困るのかな。
これのおかげで魔力暴走起こさずに済んでいるからとても助かっているんだけどね。
「これはとても質の高いものだからな。
なんとしてでも手に入れたいと思うものは多いはずだ。
だから、下手にばれるわけにはいけないんだ」
「人気が高いということですか?
それならば売っても……」
「それはだめだ。
今、アーネミリアがねらわれても自分の身を守ることができないだろう?」
私がこの石に魔力をためていると知られたらそんなにも危険なの?
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