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観月脩編
第四話 愛を知る④
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背が高いことを考えたら、可能性としてはあったはずだが、普段の優しく微笑みを浮かべる先生の姿に勝手に脳内変換していた。これがケンだったら百パーセント蹴飛ばしてでも逃げるところだ。
「……脩君、嫌じゃないですか」
俺を見下ろす先生の、ぎりぎり理性で衝動を抑え込んでいる切ない表情を見て、熱い息を吐き出す。俺の中に入りたいんだ、俺の身体が欲しいんだ、それでこんな顔をするんだ――そう思うと、堪らない気分になった。
「……芳慈さんが、欲しい……」
先生が大きく息を吐き出す。そして俺の両脚の間に身体を割り込ませて、硬く勃ち上がった肉棒を刺激を求めてひくついている後孔に宛がった。
「っ、う……っ、あ……」
太く硬い杭が肉を裂くように押し入ってきて、星がちかちかと目の前で瞬く。あまりの痛みと衝撃で頭が真っ白になった。
「痛い、ですか……?」
気遣うように俺の顔を覗き込み、いつの間に零れていたのか、先生が俺の頬を伝う涙を指で掬う。
「……痛くない、なんて言ったら嘘になるけど」
まだ半分くらいしか挿入ってない、と感覚で分かる。俺のことを気遣う余裕なんて本当は無いはずなのに。俺は先生の手を取り、指に指を絡ませ俺の顔の横に寝かせるように置いた。
「別に痛くても何でもいい……芳慈さんになら、何されてもいんだ……好きって、愛って……そういうものでしょ?」
先生が俺のもう片方の手を取り、指を絡めた。そして、俺に覆い被さるようにして口付けた。
「んっ……ふ、あっ……」
身体を貫くような痛みが走り、思わず身を捩った。痛い、苦しい。けれど、彼の全てを受け入れられたという喜びの方が大きくて、手をぎゅっと握り締めた。
「は、あ……ふ、っん……」
我慢していたのだと思う。俺の最奥まで届くほど何度も先生は腰を揺らし、突き上げた。その度に肉が引き攣って鈍い痛みが走ったが、先生が俺の唇を食むように口付けるのが心地良くて、身体の痛みは少しずつ遠退いていった。
「……っ……!」
その感覚は突然襲ってきた。身体が仰け反り、びくんと腰が勝手に動いた。そして、快感が脊椎を這うように上ってくる。
「あっ、待っ……あぁっ、ん……っ」
奥の壁に当たる度に、射精した時に似た快感が襲ってくる。それが先生の律動に合わせて何度も繰り返されるのだ。俺は今まで経験したことも無い快楽の渦に飲み込まれていくようで怖かった。
「……やっ、ん……芳慈、さっ……あぁっ……!」
がくがくと激しく身体を痙攣させて、大きく身体を仰け反らせた。頭の中は真っ白になって、何が起こったのか分からない。先生が動きを止めて、俺の顔を覗き込んだ。
「ああ、君は……なんて、綺麗なんだ」
俺は、先生の欲望を中に受け入れて、それだけで達したのだ。まだびくびくと小刻みに震えながら、俺の中心は白濁を吐き出している。
「は、ぁ……んっ……」
また、先生が身体を突き上げ始めると、その動きに合わせるように腰が勝手に動いた。達したばかりで敏感になっている俺の身体は、もっと刺激を欲しがるように奥へと誘い、先生のそれを締め付ける。中で脈打って、杭が一回り大きくなるのを感じた。
「芳慈、さ……中、に出、してっ……」
最奥に尖端を押し当てて、先生が短く息を切る。そして、中で杭が脈動し、飛沫が放たれる。
肩を上下させて呼吸を整える先生を、同じように息を吐きながらぼんやりと見上げた。先生は俺の前髪を掻き揚げて優しく唇を寄せ、ゆっくりと自分の一部を俺の中から引き抜く。
唇が離れ、先生の眼鏡の奥の瞳を覗き込む。俺を、まるで愛おしい人に向けるような優しい、慈愛に満ちた眼で見詰めていた。俺は勝手に溢れてきた涙を溢しながら、目の前にいる愛しい人に微笑みかけた。
鈍い痛みを発する身体を半分引き摺るようにして、シャワーを浴びて出てくると――先生は俺の介護を申し出たが、多分そうすると俺の性欲的に風呂で第二ラウンドが始まってしまうので断った――、先生は裸のままベッドの淵に座ってぼんやりと窓の外に見える夜景を見ていた。
「折角の景色なのに、見てなかったですね」
俺は部屋にあったガウンを羽織って、先生の隣に腰掛ける。結構高層階だったのだと、その時初めて気付いた。
「どうかしたんですか?」
様子が変なので顔を覗き込むと、先生は深く腹の底から吐き出すように溜息を吐く。
「……年甲斐もなく、君を乱暴に……してしまったと思って、反省しています」
先生のその台詞に、俺は思わず噴き出し、先生は俺の顔を驚いたように目を丸くして見詰めた。
「幻滅しませんでしたか?」
「しないです。逆に俺は、先生の男の部分というか、普段見れない一面が知れて良かったですけど」
そう言って俺が笑い掛けると、先生はほっとしたようで「よかった」と呟く。
「……脩君は、可愛かったですよ。いつも男らしいですから」
「なっ……」
少し顔を赤らめて微笑む芳慈さんを見た瞬間、初エッチで中イキした事実を思い出し、顔が沸騰したかのように熱くなった。色々と熱に浮かされて口走っていた気もするし、恥ずかしさのあまり死にそうだ。
「いや、忘れてください、さっきのことは……」
「いいえ、忘れません」
そう言うと、先生は俺の手を握って真っ直ぐに真剣な眼差しを向けた。
「愛する君と、深く繋がれたこの喜びを、私は一生忘れません」
心臓がどくんと脈打って、胸の真ん中がじんわりと温かくなる。ああ、これを幸福と言うのだと、思う。
「シャワーを浴びてきます。眠たかったら先に横になってくれていいですから」
先生は立ち上がると、そう言い残し、バスルームに消えて行った。
「……先に寝るわけねえじゃん、ばか」
俺はそう独り言ちて、大きなベッドにごろんと横になる。
しんと静まり返った部屋に、シャワーの音が微かに聞こえる。あと、もう一回くらい、本当は抱かれたいけど、あの人は俺の身体を心配して、してはくれないだろう。でも、先生は優しいから俺が強請ったら、今度はきっと優しく抱いてくれる。そう、思う。
甘えても、頼っても、許してくれる。だから俺も、全部を許そう。シャワーの音が止まるまで俺は目を瞑って、全身洗い立てのシーツで包み込むような、そんな幸せに浸った。
「……脩君、嫌じゃないですか」
俺を見下ろす先生の、ぎりぎり理性で衝動を抑え込んでいる切ない表情を見て、熱い息を吐き出す。俺の中に入りたいんだ、俺の身体が欲しいんだ、それでこんな顔をするんだ――そう思うと、堪らない気分になった。
「……芳慈さんが、欲しい……」
先生が大きく息を吐き出す。そして俺の両脚の間に身体を割り込ませて、硬く勃ち上がった肉棒を刺激を求めてひくついている後孔に宛がった。
「っ、う……っ、あ……」
太く硬い杭が肉を裂くように押し入ってきて、星がちかちかと目の前で瞬く。あまりの痛みと衝撃で頭が真っ白になった。
「痛い、ですか……?」
気遣うように俺の顔を覗き込み、いつの間に零れていたのか、先生が俺の頬を伝う涙を指で掬う。
「……痛くない、なんて言ったら嘘になるけど」
まだ半分くらいしか挿入ってない、と感覚で分かる。俺のことを気遣う余裕なんて本当は無いはずなのに。俺は先生の手を取り、指に指を絡ませ俺の顔の横に寝かせるように置いた。
「別に痛くても何でもいい……芳慈さんになら、何されてもいんだ……好きって、愛って……そういうものでしょ?」
先生が俺のもう片方の手を取り、指を絡めた。そして、俺に覆い被さるようにして口付けた。
「んっ……ふ、あっ……」
身体を貫くような痛みが走り、思わず身を捩った。痛い、苦しい。けれど、彼の全てを受け入れられたという喜びの方が大きくて、手をぎゅっと握り締めた。
「は、あ……ふ、っん……」
我慢していたのだと思う。俺の最奥まで届くほど何度も先生は腰を揺らし、突き上げた。その度に肉が引き攣って鈍い痛みが走ったが、先生が俺の唇を食むように口付けるのが心地良くて、身体の痛みは少しずつ遠退いていった。
「……っ……!」
その感覚は突然襲ってきた。身体が仰け反り、びくんと腰が勝手に動いた。そして、快感が脊椎を這うように上ってくる。
「あっ、待っ……あぁっ、ん……っ」
奥の壁に当たる度に、射精した時に似た快感が襲ってくる。それが先生の律動に合わせて何度も繰り返されるのだ。俺は今まで経験したことも無い快楽の渦に飲み込まれていくようで怖かった。
「……やっ、ん……芳慈、さっ……あぁっ……!」
がくがくと激しく身体を痙攣させて、大きく身体を仰け反らせた。頭の中は真っ白になって、何が起こったのか分からない。先生が動きを止めて、俺の顔を覗き込んだ。
「ああ、君は……なんて、綺麗なんだ」
俺は、先生の欲望を中に受け入れて、それだけで達したのだ。まだびくびくと小刻みに震えながら、俺の中心は白濁を吐き出している。
「は、ぁ……んっ……」
また、先生が身体を突き上げ始めると、その動きに合わせるように腰が勝手に動いた。達したばかりで敏感になっている俺の身体は、もっと刺激を欲しがるように奥へと誘い、先生のそれを締め付ける。中で脈打って、杭が一回り大きくなるのを感じた。
「芳慈、さ……中、に出、してっ……」
最奥に尖端を押し当てて、先生が短く息を切る。そして、中で杭が脈動し、飛沫が放たれる。
肩を上下させて呼吸を整える先生を、同じように息を吐きながらぼんやりと見上げた。先生は俺の前髪を掻き揚げて優しく唇を寄せ、ゆっくりと自分の一部を俺の中から引き抜く。
唇が離れ、先生の眼鏡の奥の瞳を覗き込む。俺を、まるで愛おしい人に向けるような優しい、慈愛に満ちた眼で見詰めていた。俺は勝手に溢れてきた涙を溢しながら、目の前にいる愛しい人に微笑みかけた。
鈍い痛みを発する身体を半分引き摺るようにして、シャワーを浴びて出てくると――先生は俺の介護を申し出たが、多分そうすると俺の性欲的に風呂で第二ラウンドが始まってしまうので断った――、先生は裸のままベッドの淵に座ってぼんやりと窓の外に見える夜景を見ていた。
「折角の景色なのに、見てなかったですね」
俺は部屋にあったガウンを羽織って、先生の隣に腰掛ける。結構高層階だったのだと、その時初めて気付いた。
「どうかしたんですか?」
様子が変なので顔を覗き込むと、先生は深く腹の底から吐き出すように溜息を吐く。
「……年甲斐もなく、君を乱暴に……してしまったと思って、反省しています」
先生のその台詞に、俺は思わず噴き出し、先生は俺の顔を驚いたように目を丸くして見詰めた。
「幻滅しませんでしたか?」
「しないです。逆に俺は、先生の男の部分というか、普段見れない一面が知れて良かったですけど」
そう言って俺が笑い掛けると、先生はほっとしたようで「よかった」と呟く。
「……脩君は、可愛かったですよ。いつも男らしいですから」
「なっ……」
少し顔を赤らめて微笑む芳慈さんを見た瞬間、初エッチで中イキした事実を思い出し、顔が沸騰したかのように熱くなった。色々と熱に浮かされて口走っていた気もするし、恥ずかしさのあまり死にそうだ。
「いや、忘れてください、さっきのことは……」
「いいえ、忘れません」
そう言うと、先生は俺の手を握って真っ直ぐに真剣な眼差しを向けた。
「愛する君と、深く繋がれたこの喜びを、私は一生忘れません」
心臓がどくんと脈打って、胸の真ん中がじんわりと温かくなる。ああ、これを幸福と言うのだと、思う。
「シャワーを浴びてきます。眠たかったら先に横になってくれていいですから」
先生は立ち上がると、そう言い残し、バスルームに消えて行った。
「……先に寝るわけねえじゃん、ばか」
俺はそう独り言ちて、大きなベッドにごろんと横になる。
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