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ラフメイカー
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時にあなた達はラフメイカーという職業を知っているだろうか
ラフメイカーとは通称笑顔を届ける仕事
ラフメイカーが笑わせる人は多様だ、愛おしい人を亡くした人、一世一代の大勝負に負けた人、そして失恋をした人など本当にいろいろだ
そして私はそのラフメイカーとして今働いている
おっと自己紹介がまだだったな、俺の名前は「城崎笑多」
親が自他ともに笑顔の多い人生を歩めるようにつけてくれた名前だ
今日は中学からの親友で同じくラフメイカーを仕事としている「櫻井充」と駅でばったり出くわし通勤している途中だ
「いやー、俺らも幸運だよな昔から得意だった人を笑わせるということを仕事にできてさらにはホワイト企業と来たほんとについてるぜ。なぁ笑多」
「本当だな」
「どうした、反応が薄いじゃねぇか彼女に怒られたのか?」
「さすが充だなぁよくわかってらっしゃる」
最近は彼女との喧嘩が多くなってきたのでこの会話はもう何回繰り返したか分からない。
そんな他愛もない会話をしているうちに会社についた。
俺たちの業務は依頼が入らない限りないというわけではない、デスクワークも必要なのだ。
席に着くと隣の席にすわっていたこいつは「品川青戸」こいつもまた俺らの中学からの仲だ
「今日は依頼入ってるのか?」
「よくぞ聞いてくれた笑多、俺は今日2件も依頼が入ってるこのままお前を超す日も近いな!」
「ふっ、残念だったな俺も今日は2件入ってるんだ」
そう、何を隠そう私はこの業界では優秀な部類に入る人間だ
「なんだよぉ、あと2件差だから今日で追いつけると思ったのにな」
「それじゃ俺はもう行かなきゃいけないから行ってくるな」
「ちょっと待てよ俺ももう出るんだ一緒に行こうぜ」
「はいはい、早く準備しろよな」
そうして俺らは依頼者のもとに向かった。
今日の1件目の依頼者は「高橋三郎」58才3年前妻が死別しついに娘が独り立ちし一人になってしまったため辛いとのことだった
「趣味はボーリングか、、」
今日はどのようなことで笑わせようか考えているうちに待ち合わせの場所についた
「おはようございます、今日担当させていただく城崎笑多といいます」
「おお、よく来てくれた。書いてあったとおりひとり身になってしまってね久しぶりに笑いたいと思ってね」
「私にお任せください。ご趣味はボーリングでしたね、やはりシンプルに趣味をするのはとても心にもいいですから。早速行きましょう」
そうして私たちは都内にあるボーリングセンターに向かった
三ゲームほどして私は狙って毎回逆転される形で依頼者の1点下をとり続けた
そうするうちにやはり私の思惑どうりに依頼者の顔には自然と笑みがこぼれていた
この顔だ、この顔があるからこの仕事は続けてて飽きない
「今日はありがとう久しぶりに思いっきり体を動かして笑うことができたよ」
「ご満足いただき光栄です」
そうして今日の午前の仕事は終わった。
昼食休憩を取ろうと思いどこかで飯を食おうかとしているとこちらも仕事終わりであろう充に出会った
「お、朝ぶりだな!そっちも依頼をこなしてきた感じか。せっかくだし一緒に飯食おうぜ」
「おう、そうだな」
そうして適当な店に入って注文を済ませた。
「そんで、彼女との件はどうするんだよ。」
「どうするかって言ってもなぁここから謝るのしんどいなぁ、謝るにしてもここから空いてる日まで結構あるんだよな」
「そうれはダメだな謝るなら早めじゃないと明日有給でも取って謝りに行ってきたらどうだ?」
「でも、明日も依頼入ってるし、、」
「それなら青戸に頼んでみたらどうだ?明日暇だって言ってたし、業績稼ぎたいらしいしな。」
「そうするかぁ会社に帰ったら頼むかぁ」
そうこうして昼食をとって午後の分の仕事も終わらせるのであった。
そうしてよる七時会社に帰り青戸に事情を説明した
「そうか、まぁこちらにもおいしい話だ受ける以外の選択肢はないな」
「マジか、ありがとな、じゃあこの話上に通してくる」
そういって私は彼女とどう話すかを考えながらこのことを伝えに行った
そうして次の日私は彼女を呼び出しカフェで彼女を待っていた。
そうすると店に彼女が入ってきた。
「それで?なんで今日呼び出してきたわけ?」
「それは、この前のことで謝りたくて」
「へぇ?それで?」
やはり怒ってるなぁ。
そうして私は昨日夜寝る間も惜しんで考えた申し訳ないという気持ちを伝えた
「確かに俺はこの仕事をしているうえでお前に心配させたくないから女の人が依頼してきたら伝えるとは言った、たとえそれが初老の淑女であっても約束を守るべきだった、申し訳ない」
「はぁ、まあ今回は確かにおばあさんだったから連絡を怠ったっていうのも分かるから許してあげる、ただ今度からきちんと報告をすること!分かった?」
「はい、、、」
「はい!そんなしょんぼりしない許してあげるって言ってるんだから、せっかくだしこの後デートしない?会社休みなんでしょ?」
「ああ、ありがとう。それじゃあ行こうか」
そうして私たちはカフェを出て久しぶりのデートに向かった
集まったのが朝ということもあって昼前に少し遊んでから昼食をとることにした。
「どこに行きたいとかある?」
「そうねぇ、最近ゲームセンターに行ってなかったし久しぶりに行きたいわね」
「よし、じゃあ行くか」
そうして私たちはゲームセンターへと足を向けた
「最初はどれからする?」
「私パンチングマシーンやりたい!」
「パンチングマシーンねぇこれ毎回まけるんだよなぁ」
「笑多が弱いからだよぉ。私を守ってくれるならもっと強くなってもらわないと、ほらやるよ」
「わかりましたよ」
そうして私たちはパンチングマシーンを楽しんだ
結果は惨敗これは俺が弱すぎるのかこいつが強すぎるだけなのか
「楽しかったぁ動いたらおなかすいたそろそろご飯食べに行こうよ!」
「おっけー、じゃあどこで食べる?」
「うーん、いまはファミレスの気分」
そういうことなので私たちはよくいく賑やかなファミレスに行って昼食をとった
そうして私たちはデートの午後の部に入った
そうして遊んでいるとそこで運命の歯車が回り始めた
プルルルルルルr
「ごめんちょっと電話出てくる」
「いいよー」
「もしもし」
「笑多、落ち着いて聞いてくれ、いまからいうことは全部本当のことだ」
「おう、わかった」
「青戸が、青戸が引かれて死んだ」
「は?どういうことだよ!」
「青戸は今日午後に笑多が受けるはずだった依頼に行くとき飲酒運転のトラックに信号無視されえてそのままだそうだ、ごめん俺も今人と話す気分じゃないからこれで切るぞ」
「私の、、、せいだ」
「どうしたの笑多?誰からの電話だったの?」
「ごめん、ごめん、ごめん、ごめん」
そうして私は一心不乱に走って家に帰った
そうして二日間立った
ご飯もろくに食べられない水ですらのどを通らない
意識がもうろうとしてきた
こんな中でも涙だけは出てくる
もうこのまま青戸のもとに行くのもいいかもしれない
そんなとき家にノックの音が響く
誰にも会えない顔なのにもう何だよ
私は扉の内側に座り込んだ
「どちら様?」
「名乗るほど大した名じゃないな誰かがこう呼ぶラフメイカー」
声でわかった明らかに充の声だったしかし頭ではわかっていても叫ばずにはいられなかった
「ラフメイカー?冗談じゃない!そんなもん呼んだ覚えはない構わず消えてくれ!
そこに要られたら泣けないだろ、、」
しばらく沈黙が続いたのちにまたノックの音が響いた
あの野郎まだいやがったのか
「消えてくれって言っただろう」
「そんな言葉を言われたのは生まれてこの方初めてだ、非常に悲しくなってきたどうしよう泣きそうだ」
「冗談じゃない!あんたが泣いてちゃしょうがない、泣きたいのは俺のほうさ、こんなもんをんだ覚えはない」
ドアを挟んで背中合わせになってしゃっくり交じりの泣き声で泣き合っていた
そうしてしばらくたった今この状況は二人は泣き疲れて泣き声が小さくなってきたそうして俺は耐えられなくなり充に話しかける
「まだお前は俺を笑わせてくれようとしているのか?」
「それだけが生きがいなんだ、笑わせられなきゃ帰れない」
少しだけ考えたのち私は充に話しかけた
「今ではお前を部屋に入れてもいいと思えたが困ったことにドアが開かない、
溜った涙の水圧のせいだな」
冗談交じりにそう言ってみたが反応がなかった
「どうした、おいラフメイカー、冗談じゃない!今更おれ一人置いて、構わず消えやがったのか?」
しんじた瞬間に裏切られた
「本当に、冗談じゃない!」
そうして床をたたきまた泣き出してしまった
その瞬間部屋の反対側で窓ガラスの割れる音がした
そちらをむくと鉄パイプをもって泣き笑いしている顔の充が立っていた
あんたに笑顔を届けに来たぜ
そうして充は俺に向けて小さな手鏡をこちらに向けてこう言い放った
「あんたの泣き顔、笑えるぜ」
呆れたなだが確かに
「あぁ、笑えるな!」
そうして俺らはまた互いに泣き合った
ラフメイカーとは通称笑顔を届ける仕事
ラフメイカーが笑わせる人は多様だ、愛おしい人を亡くした人、一世一代の大勝負に負けた人、そして失恋をした人など本当にいろいろだ
そして私はそのラフメイカーとして今働いている
おっと自己紹介がまだだったな、俺の名前は「城崎笑多」
親が自他ともに笑顔の多い人生を歩めるようにつけてくれた名前だ
今日は中学からの親友で同じくラフメイカーを仕事としている「櫻井充」と駅でばったり出くわし通勤している途中だ
「いやー、俺らも幸運だよな昔から得意だった人を笑わせるということを仕事にできてさらにはホワイト企業と来たほんとについてるぜ。なぁ笑多」
「本当だな」
「どうした、反応が薄いじゃねぇか彼女に怒られたのか?」
「さすが充だなぁよくわかってらっしゃる」
最近は彼女との喧嘩が多くなってきたのでこの会話はもう何回繰り返したか分からない。
そんな他愛もない会話をしているうちに会社についた。
俺たちの業務は依頼が入らない限りないというわけではない、デスクワークも必要なのだ。
席に着くと隣の席にすわっていたこいつは「品川青戸」こいつもまた俺らの中学からの仲だ
「今日は依頼入ってるのか?」
「よくぞ聞いてくれた笑多、俺は今日2件も依頼が入ってるこのままお前を超す日も近いな!」
「ふっ、残念だったな俺も今日は2件入ってるんだ」
そう、何を隠そう私はこの業界では優秀な部類に入る人間だ
「なんだよぉ、あと2件差だから今日で追いつけると思ったのにな」
「それじゃ俺はもう行かなきゃいけないから行ってくるな」
「ちょっと待てよ俺ももう出るんだ一緒に行こうぜ」
「はいはい、早く準備しろよな」
そうして俺らは依頼者のもとに向かった。
今日の1件目の依頼者は「高橋三郎」58才3年前妻が死別しついに娘が独り立ちし一人になってしまったため辛いとのことだった
「趣味はボーリングか、、」
今日はどのようなことで笑わせようか考えているうちに待ち合わせの場所についた
「おはようございます、今日担当させていただく城崎笑多といいます」
「おお、よく来てくれた。書いてあったとおりひとり身になってしまってね久しぶりに笑いたいと思ってね」
「私にお任せください。ご趣味はボーリングでしたね、やはりシンプルに趣味をするのはとても心にもいいですから。早速行きましょう」
そうして私たちは都内にあるボーリングセンターに向かった
三ゲームほどして私は狙って毎回逆転される形で依頼者の1点下をとり続けた
そうするうちにやはり私の思惑どうりに依頼者の顔には自然と笑みがこぼれていた
この顔だ、この顔があるからこの仕事は続けてて飽きない
「今日はありがとう久しぶりに思いっきり体を動かして笑うことができたよ」
「ご満足いただき光栄です」
そうして今日の午前の仕事は終わった。
昼食休憩を取ろうと思いどこかで飯を食おうかとしているとこちらも仕事終わりであろう充に出会った
「お、朝ぶりだな!そっちも依頼をこなしてきた感じか。せっかくだし一緒に飯食おうぜ」
「おう、そうだな」
そうして適当な店に入って注文を済ませた。
「そんで、彼女との件はどうするんだよ。」
「どうするかって言ってもなぁここから謝るのしんどいなぁ、謝るにしてもここから空いてる日まで結構あるんだよな」
「そうれはダメだな謝るなら早めじゃないと明日有給でも取って謝りに行ってきたらどうだ?」
「でも、明日も依頼入ってるし、、」
「それなら青戸に頼んでみたらどうだ?明日暇だって言ってたし、業績稼ぎたいらしいしな。」
「そうするかぁ会社に帰ったら頼むかぁ」
そうこうして昼食をとって午後の分の仕事も終わらせるのであった。
そうしてよる七時会社に帰り青戸に事情を説明した
「そうか、まぁこちらにもおいしい話だ受ける以外の選択肢はないな」
「マジか、ありがとな、じゃあこの話上に通してくる」
そういって私は彼女とどう話すかを考えながらこのことを伝えに行った
そうして次の日私は彼女を呼び出しカフェで彼女を待っていた。
そうすると店に彼女が入ってきた。
「それで?なんで今日呼び出してきたわけ?」
「それは、この前のことで謝りたくて」
「へぇ?それで?」
やはり怒ってるなぁ。
そうして私は昨日夜寝る間も惜しんで考えた申し訳ないという気持ちを伝えた
「確かに俺はこの仕事をしているうえでお前に心配させたくないから女の人が依頼してきたら伝えるとは言った、たとえそれが初老の淑女であっても約束を守るべきだった、申し訳ない」
「はぁ、まあ今回は確かにおばあさんだったから連絡を怠ったっていうのも分かるから許してあげる、ただ今度からきちんと報告をすること!分かった?」
「はい、、、」
「はい!そんなしょんぼりしない許してあげるって言ってるんだから、せっかくだしこの後デートしない?会社休みなんでしょ?」
「ああ、ありがとう。それじゃあ行こうか」
そうして私たちはカフェを出て久しぶりのデートに向かった
集まったのが朝ということもあって昼前に少し遊んでから昼食をとることにした。
「どこに行きたいとかある?」
「そうねぇ、最近ゲームセンターに行ってなかったし久しぶりに行きたいわね」
「よし、じゃあ行くか」
そうして私たちはゲームセンターへと足を向けた
「最初はどれからする?」
「私パンチングマシーンやりたい!」
「パンチングマシーンねぇこれ毎回まけるんだよなぁ」
「笑多が弱いからだよぉ。私を守ってくれるならもっと強くなってもらわないと、ほらやるよ」
「わかりましたよ」
そうして私たちはパンチングマシーンを楽しんだ
結果は惨敗これは俺が弱すぎるのかこいつが強すぎるだけなのか
「楽しかったぁ動いたらおなかすいたそろそろご飯食べに行こうよ!」
「おっけー、じゃあどこで食べる?」
「うーん、いまはファミレスの気分」
そういうことなので私たちはよくいく賑やかなファミレスに行って昼食をとった
そうして私たちはデートの午後の部に入った
そうして遊んでいるとそこで運命の歯車が回り始めた
プルルルルルルr
「ごめんちょっと電話出てくる」
「いいよー」
「もしもし」
「笑多、落ち着いて聞いてくれ、いまからいうことは全部本当のことだ」
「おう、わかった」
「青戸が、青戸が引かれて死んだ」
「は?どういうことだよ!」
「青戸は今日午後に笑多が受けるはずだった依頼に行くとき飲酒運転のトラックに信号無視されえてそのままだそうだ、ごめん俺も今人と話す気分じゃないからこれで切るぞ」
「私の、、、せいだ」
「どうしたの笑多?誰からの電話だったの?」
「ごめん、ごめん、ごめん、ごめん」
そうして私は一心不乱に走って家に帰った
そうして二日間立った
ご飯もろくに食べられない水ですらのどを通らない
意識がもうろうとしてきた
こんな中でも涙だけは出てくる
もうこのまま青戸のもとに行くのもいいかもしれない
そんなとき家にノックの音が響く
誰にも会えない顔なのにもう何だよ
私は扉の内側に座り込んだ
「どちら様?」
「名乗るほど大した名じゃないな誰かがこう呼ぶラフメイカー」
声でわかった明らかに充の声だったしかし頭ではわかっていても叫ばずにはいられなかった
「ラフメイカー?冗談じゃない!そんなもん呼んだ覚えはない構わず消えてくれ!
そこに要られたら泣けないだろ、、」
しばらく沈黙が続いたのちにまたノックの音が響いた
あの野郎まだいやがったのか
「消えてくれって言っただろう」
「そんな言葉を言われたのは生まれてこの方初めてだ、非常に悲しくなってきたどうしよう泣きそうだ」
「冗談じゃない!あんたが泣いてちゃしょうがない、泣きたいのは俺のほうさ、こんなもんをんだ覚えはない」
ドアを挟んで背中合わせになってしゃっくり交じりの泣き声で泣き合っていた
そうしてしばらくたった今この状況は二人は泣き疲れて泣き声が小さくなってきたそうして俺は耐えられなくなり充に話しかける
「まだお前は俺を笑わせてくれようとしているのか?」
「それだけが生きがいなんだ、笑わせられなきゃ帰れない」
少しだけ考えたのち私は充に話しかけた
「今ではお前を部屋に入れてもいいと思えたが困ったことにドアが開かない、
溜った涙の水圧のせいだな」
冗談交じりにそう言ってみたが反応がなかった
「どうした、おいラフメイカー、冗談じゃない!今更おれ一人置いて、構わず消えやがったのか?」
しんじた瞬間に裏切られた
「本当に、冗談じゃない!」
そうして床をたたきまた泣き出してしまった
その瞬間部屋の反対側で窓ガラスの割れる音がした
そちらをむくと鉄パイプをもって泣き笑いしている顔の充が立っていた
あんたに笑顔を届けに来たぜ
そうして充は俺に向けて小さな手鏡をこちらに向けてこう言い放った
「あんたの泣き顔、笑えるぜ」
呆れたなだが確かに
「あぁ、笑えるな!」
そうして俺らはまた互いに泣き合った
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