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第百十一話 時渡り5
クロード殿下は眠っている私に会うためにルーン公爵邸に面会依頼を出しましたが断られました。
お一人で訪問するなら転移魔法で忍び込むそうですがセリアを連れていくので正式な訪問の手続きを取っています。冷静になったら厳重なルーンの結界に忍びこめるクロード殿下の魔法の腕が恐ろしいです。
クロード殿下はセリアと一緒にルーン公爵邸を訪問しました。
冷たい顔をしているルーン公爵夫人とエドワードが礼をして迎えました。
王族の命令を使い強引に訪問し治療するので仕方ないんですが、二人とも不敬ですよ。エドワードはきちんと礼儀をわきまえる弟でしたのに社交の笑みも浮かべず無表情なんて・・。いつもの爽やかな笑みはどうしたんですか。
クロード殿下の願いを断ることも不敬ですがその態度はいけませんよ。クロード殿下とエドワードはそれなりに親しかったはずですが。エドワードの頬を引っ張ってもすり抜けました。
ルーン公爵邸の全体の空気が緊張しています。使用人達は穏やかな顔なのに纏う空気が冷たいです。こんなの初めてですわ。
ルーン公爵の血はすでに採取が終わってます。シオンの研究のためと説得しました。私の体はクロード殿下に任せましょう。殿下はうちの家族や家臣を不敬罪に罰したりしないでしょう。
「殿下、私は起こしてきますので、体をお願いします」
頷いたクロード殿下に任せて青白い顔で眠っている私の体に入りこむと、暗い世界に吸い込まれました。
ふわふわと体が浮いている感覚がします。まっすぐに進んでいると足で何かを蹴とばしました。
足元には耳を塞いで膝を抱えている幼い私がいました。
頭を思いっきり叩こうと思いましたがやめました。
怒らせて余計に警戒心を煽りますわ。
当時は監禁され冷たい部屋で幻聴がずっと聞こえてました。
怖いのも辛いのも我慢して必死に平静を装うために心を閉ざした私をそっと抱きしめるとしばらくして顔を上げた歪んだ顔の私がいました。
「リオ兄様、ちがう、お母様、ごめんなさい」
息を飲んで、お母様にお説教されると泣くのを我慢して平静を装うとする私に優しく笑いかけます。
「泣いてもいいですよ。もう目を開けても冷たい部屋にはいません。暖かいお部屋で皆が目覚めを待ってます」
「いらないって。私は」
首を振っている私にゆっくりと声を掛けます。不安も恐怖もよくわかります。信じたものに捨てられ現実が怖くて堪らない気持ちも。耳を塞いでも聞こえるみたいです。
「リオ兄様が貴方に酷いことをしたエイベルを怒って殴りました。あんなに怖いお顔は初めて見ました。クロード殿下は眠っている貴方の手を握ってずっと泣いてました。今も起きてほしいってずっと暗いお顔をしています。お父様とお母様とエドワードも貴方の目覚めを待ってる。貴方を傷つけた王族に会わせたくないってクロード殿下の訪問を断りました。魔石の部屋の言葉は嘘です。少なくとも貴方が大事に想う人達は誰も酷い言葉は言いません。ただ一心に貴方が起きることを願っています」
「殿下はルメラ様を」
「それは起きて直接聞いてください。怖いことは何もありません。クロード殿下が泣いてます。放っておいていいんですか?」
「殿下は私のために泣きません」
即答する気持ちがよくわかって笑ってしまいました。
「私もそう思っていました。でも本当の殿下は違います。私はクロード殿下のことを何も知りませんでした。後悔してます。最後の瞬間にクロード殿下を信じられなかったことを。もし起きて辛くて耐えられないならリオ兄様が助けてくれます。リオ兄様はなにがあってもシアの味方でしょ?」
「リオ兄様」
ゆっくりと顔をあげました。この頃の私にとってもリオは絶対的な味方です。
「口うるさいけど、優しくて頼りになるリオ兄様がいるから大丈夫です。貴方が閉じ込められて必死に探してましたわ。公務でクロード殿下と出かけていました。帰ってきた二人はすぐに見つけてくれましたわ。必死な顔でずっと名前を呼んでました。もう一度だけ、頑張って起きましょう。あなたはレティシア・ルーンでしょう?ルーン公爵令嬢が逃げるんですか?」
しばらくして頷いた小さい私が立ち上がると小さい光が見えました。手を繋いで光を目指して歩きます。どんどん体が重くなりますが、気合いで進みます。
私の足が止まりました。
「怖い」
「よくわかります。レティ、貴方は知らないといけないことがたくさんあります。知れば心が温かくなって幸せになります。私は気付くのが遅すぎました。でも貴方は間に合います。これから今まで我慢していたことはいくらでもできます。木の上でお昼寝して、蜂蜜もたくさん食べて、心のままに笑うんです」
「はしたないと怒られます」
ありえないって顔をする私に笑ってしまいました。物凄く気持ちはわかります。
「大丈夫ですよ。クロード様もリオ兄様もお願いすれば笑顔で叶えてくれます。貴方の笑顔が二人は好きなんですよ。我慢しないで心のままに。公務のときだけ令嬢モードで頑張ればいいんです」
「どうしてわかるの?」
「私もレティシアだもの。レティなら大丈夫。もしどうしても辛くて逃げたくなればリオにお願いして。抱きついて、大好きって言えばリオ兄様はお願いを叶えてくれるわ。本人に聞いたから効果抜群よ」
「リオ兄様が?」
「そうよ。リオ兄様はレティのお願いに弱いから。王族になりたくないって言っても叶えてくれます」
「お父様が許しません。きっと怒ってる。ルーン公爵令嬢として」
「お父様は怒ってません。貴方の無事を祈り目覚めることだけを願ってます。貴方を罰する者は許さないって。ルーンの力で可愛い娘を守ってくださるって。不謹慎だけど私はお父様の言葉に喜んでしまったわ。お父様もお母様も貴方を愛しています。マールの伯母様達と変わりません。起きたら素直になって。きっと殺伐とした世界が色鮮やかな優しい世界になりますわ」
「本当?」
「本当ですよ。私は間に合わなかった。でもレティは間に合いますよ。礼儀正しいエドワードも殿下の前なのに無表情なんですよ」
お父様達の様子を伝えるとコクンと頷いて前を向いた私がギュっと握る手に力をこめました。きっと大丈夫です。前を向いて進むと決めたら怯えても笑顔で隠して足を進めるのがルーン公爵令嬢です。
光を抜けると、怒鳴り声が聞こえました。
「殿下、いい加減にしてください!!王命でどこまで娘を苦しめるんですか」
「叔母上、落ち着いてください。殿下がシアのためにならないことを」
「血を与えるなんて、何かあれば。被験者にするなど」
ルーン公爵夫人をリオが取り押さえています。
セリアは気にせず処置をしています。血の供給の研究が形になっていて良かったです。徐々に顔色が良くなりました。さすが魔力に富んだ治癒効果のあるルーンの血です。この生き血は命の妙薬と言われるほど効果がありますが一部の者しか知りません。
私の目がゆっくりと開きました。
「でんか、りおにいさま」
「レティ!!良かった。本当に。」
「シア、心配させるな。バカ。叔母上!?」
「私はどうして」
起き上がろうとする私を殿下が支えて起こしてくれました。お母様が崩れ落ちたのをリオが支えてくれました。エドワードが固まっています。
「守れなくてごめん。次は守るから」
クロード殿下に抱きしめられている私が混乱していることがよくわかります。
「生きててよかった。目覚めないレティを見て生きた心地がしなかった」
「殿下?」
クロード殿下が泣いてます。ゆっくりと私が背に手を回しました。
「殿下、泣かないでください」
「ごめん。安心して」
リオがお母様とエドワードとセリアを追い出し、手を振りました。ごゆっくりと呟くので気を遣って二人にしたんでしょう。
リオがいつ来たのかはわかりません。
「レティ、私達の婚約は反対されている。それでも、私は君以外を妃に迎えたくない。私は君といられるなら継承権も王族位を捨ててもいい。だから傍にいてくれないか。クロードにはレティシアが必要だ。君がいないと食事も睡眠もとれない」
「私はお邪魔なのでは、殿下はルメラ様を」
「ありえないよ。一度もレティ以外の女性を大事に想ったことはない。ルメラ嬢は事情があり気に掛けてただけだよ。それにレティに危害を加えないか心配だったんだよ」
「高慢で可愛げのないバカで愚かな私など」
「真面目で努力家で一生懸命私のために尽くすレティにそんなこと言う者は不敬罪にしようか」
「お戯れを。醜聞持ちの私にお傍にいる権利は」
「私は王族位を返上してもいい」
「クロード殿下、ご冗談はおやめください」
「本気だよ。王子でなければ傍にいてくれない?」
「私はクロード殿下のものですわ。最後までお付き合い致します」
条件反射で言いましたわ。すべてはクロード殿下のためと幼い頃から聞かされました。お願いだからよく考えて!!
「婚約破棄させないように協力してくれる?」
「殿下のお心のままに」
クロード殿下の言葉に戸惑いながらも頷く私の言葉には心が籠ってません。それでも殿下は嬉しそうに笑いました。殿下の笑みにつられて笑った私の顔は本物です。私は殿下の本物の笑みを見ると嬉しくてつい笑みが零れてしまいますから。初めて殿下の笑顔を見て不安を覚えましたわ。
「大魔導士様、これで願いは叶ったんでしょうか?」
「もう少し見守りましょうか」
大魔導士様はなにがお気に召さないんでしょうか。
正直、婚約の継続は難しいと思います。今回の罪で平民に落として、妾に召し上げれば簡単ですがクロード殿下はしませんよね・・。平民に落としたらお父様達も許しませんよね・・。
お一人で訪問するなら転移魔法で忍び込むそうですがセリアを連れていくので正式な訪問の手続きを取っています。冷静になったら厳重なルーンの結界に忍びこめるクロード殿下の魔法の腕が恐ろしいです。
クロード殿下はセリアと一緒にルーン公爵邸を訪問しました。
冷たい顔をしているルーン公爵夫人とエドワードが礼をして迎えました。
王族の命令を使い強引に訪問し治療するので仕方ないんですが、二人とも不敬ですよ。エドワードはきちんと礼儀をわきまえる弟でしたのに社交の笑みも浮かべず無表情なんて・・。いつもの爽やかな笑みはどうしたんですか。
クロード殿下の願いを断ることも不敬ですがその態度はいけませんよ。クロード殿下とエドワードはそれなりに親しかったはずですが。エドワードの頬を引っ張ってもすり抜けました。
ルーン公爵邸の全体の空気が緊張しています。使用人達は穏やかな顔なのに纏う空気が冷たいです。こんなの初めてですわ。
ルーン公爵の血はすでに採取が終わってます。シオンの研究のためと説得しました。私の体はクロード殿下に任せましょう。殿下はうちの家族や家臣を不敬罪に罰したりしないでしょう。
「殿下、私は起こしてきますので、体をお願いします」
頷いたクロード殿下に任せて青白い顔で眠っている私の体に入りこむと、暗い世界に吸い込まれました。
ふわふわと体が浮いている感覚がします。まっすぐに進んでいると足で何かを蹴とばしました。
足元には耳を塞いで膝を抱えている幼い私がいました。
頭を思いっきり叩こうと思いましたがやめました。
怒らせて余計に警戒心を煽りますわ。
当時は監禁され冷たい部屋で幻聴がずっと聞こえてました。
怖いのも辛いのも我慢して必死に平静を装うために心を閉ざした私をそっと抱きしめるとしばらくして顔を上げた歪んだ顔の私がいました。
「リオ兄様、ちがう、お母様、ごめんなさい」
息を飲んで、お母様にお説教されると泣くのを我慢して平静を装うとする私に優しく笑いかけます。
「泣いてもいいですよ。もう目を開けても冷たい部屋にはいません。暖かいお部屋で皆が目覚めを待ってます」
「いらないって。私は」
首を振っている私にゆっくりと声を掛けます。不安も恐怖もよくわかります。信じたものに捨てられ現実が怖くて堪らない気持ちも。耳を塞いでも聞こえるみたいです。
「リオ兄様が貴方に酷いことをしたエイベルを怒って殴りました。あんなに怖いお顔は初めて見ました。クロード殿下は眠っている貴方の手を握ってずっと泣いてました。今も起きてほしいってずっと暗いお顔をしています。お父様とお母様とエドワードも貴方の目覚めを待ってる。貴方を傷つけた王族に会わせたくないってクロード殿下の訪問を断りました。魔石の部屋の言葉は嘘です。少なくとも貴方が大事に想う人達は誰も酷い言葉は言いません。ただ一心に貴方が起きることを願っています」
「殿下はルメラ様を」
「それは起きて直接聞いてください。怖いことは何もありません。クロード殿下が泣いてます。放っておいていいんですか?」
「殿下は私のために泣きません」
即答する気持ちがよくわかって笑ってしまいました。
「私もそう思っていました。でも本当の殿下は違います。私はクロード殿下のことを何も知りませんでした。後悔してます。最後の瞬間にクロード殿下を信じられなかったことを。もし起きて辛くて耐えられないならリオ兄様が助けてくれます。リオ兄様はなにがあってもシアの味方でしょ?」
「リオ兄様」
ゆっくりと顔をあげました。この頃の私にとってもリオは絶対的な味方です。
「口うるさいけど、優しくて頼りになるリオ兄様がいるから大丈夫です。貴方が閉じ込められて必死に探してましたわ。公務でクロード殿下と出かけていました。帰ってきた二人はすぐに見つけてくれましたわ。必死な顔でずっと名前を呼んでました。もう一度だけ、頑張って起きましょう。あなたはレティシア・ルーンでしょう?ルーン公爵令嬢が逃げるんですか?」
しばらくして頷いた小さい私が立ち上がると小さい光が見えました。手を繋いで光を目指して歩きます。どんどん体が重くなりますが、気合いで進みます。
私の足が止まりました。
「怖い」
「よくわかります。レティ、貴方は知らないといけないことがたくさんあります。知れば心が温かくなって幸せになります。私は気付くのが遅すぎました。でも貴方は間に合います。これから今まで我慢していたことはいくらでもできます。木の上でお昼寝して、蜂蜜もたくさん食べて、心のままに笑うんです」
「はしたないと怒られます」
ありえないって顔をする私に笑ってしまいました。物凄く気持ちはわかります。
「大丈夫ですよ。クロード様もリオ兄様もお願いすれば笑顔で叶えてくれます。貴方の笑顔が二人は好きなんですよ。我慢しないで心のままに。公務のときだけ令嬢モードで頑張ればいいんです」
「どうしてわかるの?」
「私もレティシアだもの。レティなら大丈夫。もしどうしても辛くて逃げたくなればリオにお願いして。抱きついて、大好きって言えばリオ兄様はお願いを叶えてくれるわ。本人に聞いたから効果抜群よ」
「リオ兄様が?」
「そうよ。リオ兄様はレティのお願いに弱いから。王族になりたくないって言っても叶えてくれます」
「お父様が許しません。きっと怒ってる。ルーン公爵令嬢として」
「お父様は怒ってません。貴方の無事を祈り目覚めることだけを願ってます。貴方を罰する者は許さないって。ルーンの力で可愛い娘を守ってくださるって。不謹慎だけど私はお父様の言葉に喜んでしまったわ。お父様もお母様も貴方を愛しています。マールの伯母様達と変わりません。起きたら素直になって。きっと殺伐とした世界が色鮮やかな優しい世界になりますわ」
「本当?」
「本当ですよ。私は間に合わなかった。でもレティは間に合いますよ。礼儀正しいエドワードも殿下の前なのに無表情なんですよ」
お父様達の様子を伝えるとコクンと頷いて前を向いた私がギュっと握る手に力をこめました。きっと大丈夫です。前を向いて進むと決めたら怯えても笑顔で隠して足を進めるのがルーン公爵令嬢です。
光を抜けると、怒鳴り声が聞こえました。
「殿下、いい加減にしてください!!王命でどこまで娘を苦しめるんですか」
「叔母上、落ち着いてください。殿下がシアのためにならないことを」
「血を与えるなんて、何かあれば。被験者にするなど」
ルーン公爵夫人をリオが取り押さえています。
セリアは気にせず処置をしています。血の供給の研究が形になっていて良かったです。徐々に顔色が良くなりました。さすが魔力に富んだ治癒効果のあるルーンの血です。この生き血は命の妙薬と言われるほど効果がありますが一部の者しか知りません。
私の目がゆっくりと開きました。
「でんか、りおにいさま」
「レティ!!良かった。本当に。」
「シア、心配させるな。バカ。叔母上!?」
「私はどうして」
起き上がろうとする私を殿下が支えて起こしてくれました。お母様が崩れ落ちたのをリオが支えてくれました。エドワードが固まっています。
「守れなくてごめん。次は守るから」
クロード殿下に抱きしめられている私が混乱していることがよくわかります。
「生きててよかった。目覚めないレティを見て生きた心地がしなかった」
「殿下?」
クロード殿下が泣いてます。ゆっくりと私が背に手を回しました。
「殿下、泣かないでください」
「ごめん。安心して」
リオがお母様とエドワードとセリアを追い出し、手を振りました。ごゆっくりと呟くので気を遣って二人にしたんでしょう。
リオがいつ来たのかはわかりません。
「レティ、私達の婚約は反対されている。それでも、私は君以外を妃に迎えたくない。私は君といられるなら継承権も王族位を捨ててもいい。だから傍にいてくれないか。クロードにはレティシアが必要だ。君がいないと食事も睡眠もとれない」
「私はお邪魔なのでは、殿下はルメラ様を」
「ありえないよ。一度もレティ以外の女性を大事に想ったことはない。ルメラ嬢は事情があり気に掛けてただけだよ。それにレティに危害を加えないか心配だったんだよ」
「高慢で可愛げのないバカで愚かな私など」
「真面目で努力家で一生懸命私のために尽くすレティにそんなこと言う者は不敬罪にしようか」
「お戯れを。醜聞持ちの私にお傍にいる権利は」
「私は王族位を返上してもいい」
「クロード殿下、ご冗談はおやめください」
「本気だよ。王子でなければ傍にいてくれない?」
「私はクロード殿下のものですわ。最後までお付き合い致します」
条件反射で言いましたわ。すべてはクロード殿下のためと幼い頃から聞かされました。お願いだからよく考えて!!
「婚約破棄させないように協力してくれる?」
「殿下のお心のままに」
クロード殿下の言葉に戸惑いながらも頷く私の言葉には心が籠ってません。それでも殿下は嬉しそうに笑いました。殿下の笑みにつられて笑った私の顔は本物です。私は殿下の本物の笑みを見ると嬉しくてつい笑みが零れてしまいますから。初めて殿下の笑顔を見て不安を覚えましたわ。
「大魔導士様、これで願いは叶ったんでしょうか?」
「もう少し見守りましょうか」
大魔導士様はなにがお気に召さないんでしょうか。
正直、婚約の継続は難しいと思います。今回の罪で平民に落として、妾に召し上げれば簡単ですがクロード殿下はしませんよね・・。平民に落としたらお父様達も許しませんよね・・。
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