傷心令嬢の鬼ごっこ

夕鈴

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第22話 広報

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イリアナは戦場では得意な剣ではなく、槍で戦闘に参加していた。
剣と比べると槍は苦手だったが、それでも戦場でジオラルドに負けたのは悔しかった。
偶然会ったジオラルドの誘いに乗って、槍の訓練に付き合ってもらった。
大柄なジオラルドとの槍の訓練は手ごたえがあったため、お礼に相談に乗ったイリアナは心底驚いていた。
侯爵家嫡男が、爵位の重さを知らないという恐ろしい状況に。
ジオラルドが苦労しようとイリアナには関係ないが、責任感のない貴族は厄介事を招くことを知っていたので、関わらないでほしい気持ちがさらに大きくなった。
ただジオラルドがイリアナと関わりたいと思っているため、イリアナの願いは叶わないことに気づいていなかった。


第二騎士団長に呼ばれて、ヒューゴとイリアナは第二騎士団長室を訪ねた。
中には第二騎士団長だけでなく第一騎士団長もいた。

「礼はいらないから座りなさい」

仕事中に椅子を勧められる不自然さにイリアナもヒューゴも困惑しながら、命令通りにソファに座った。
イリアナ達の向かいの上座に座る第一騎士団長が口を開いた。

「王太子殿下がいずれは女性騎士を増やしたいとお考えだ。もちろん今まで通り男性騎士も大歓迎だ。将来騎士になりたい者が増えるように広報を頼みたい」


勧誘しなくても志を持ち騎士を目指す者が勝手に集まる、騎士の名門ラーナ侯爵家で育ったイリアナには広報の必要性が分からなかった。

「そんなに難しく考えないで。騎士の仕事を伝えて、将来の選択肢の一つとして考えてもらうくらいでいいんだ」

イリアナにとって憧れの欠片もない騎士達を束ねている第一騎士団長の言葉は受け入れがたかった。
第二騎士団長は不思議そうな顔をするイリアナに気付いた。

「ラーナ、言いたいことがあるなら言いなさい」

イリアナは呆れた表情を浮かべていたことに気付いて、慌てて真剣な表情を作って取り繕った。

「この役目を他国から来たばかりの私にはふさわしくありません。将来、シュナイダー王国の兵にするために洗脳しに来たように見えると思います」
「やはり第一騎士団でやらないか?」
「うちには適任者がいないので、殿下の望む成果を上げられません」

両団長同士が見つめ合い、しばらくすると第一騎士団長にイリアナは視線を向けられた。

「ラーナ家は騎士の名門で、シュナイダー王国でも騎士の多さは屈指だったろう? 広報はしないのか?」
「入団希望者はたくさんいますから必要もありません。テストをして適性のない者は落とします。適性があれば必要数に関係なく採用します。ラーナは採用枠はもともと定めてませんけど。うちの騎士たちは人数が多いので当番制で畑も耕すし、何でもします」

ラーナ領で騎士は一番人気の職業だったため男のほとんどが入団希望者だった。
騎士業のみだと侯爵領として成り立たなくなるため、騎士達は騎士業以外にも携わっていた。
ラーナ侯爵家は給金の分はしっかり働くことを求め、文句があるなら教育的指導が入るがイリアナには文句や不満の報告が来たことは一度もなかった。

イリアナの話に第一騎士団長は興味津々の顔をした。

「騎士の名門ラーナ家の話が聞けるとは興味深い。他に何か変わったことはしているのか?」

イリアナは考え込んだ。
他の侯爵領と比べると、一つだけ思い当たることがあった。

「子供は決められた日に親と一緒に集会所に集められます。5歳児には受け身の取り方、6歳児には自衛の体術を騎士達が指導します。その際に自分を守るため以外には決して使ってはいけないことを教え込みます。守らなかったらお仕置きです。最低限のモラルを守れないなら親子で罰則は当然です」
「それにはラーナも参加したのかい?」
「体の弱い弟以外は全員参加で集会所を周ります。領民達の教育は領主一家の務めですから」
「ラーナ、正直に教えてほしい。君はこの国の騎士たちをどう思う?」

イリアナは第一騎士団長のさらに答えにくい質問に対して「バカばっかりで、同じ騎士として恥ずかしい」と心の中で呟いたが、言葉にすべきでないことはわかっていた。

「他国のことなので、なんとも言えません」
「君の領の騎士だったら?」
「適性試験の時点で落ちますので、比べようがありません。うちの領民は適性試験に落ちるようなモラルのない者はほとんどいませんでしたが。他領からの転居者は別ですが」
「ラーナなら矯正できる?」


志のない騎士の指導経験がなく、貴族でないイリアナには第一騎士団長の求める成果のために努力する義務がないため、即答した。

「できません」
「殿下の命なら?」

主君の命令ならイリアナは遂行する義務がある。

「人格崩壊していいなら。たぶん、途中で心が砕けて逃げ出すと思います。レオ様の命なら、逃げても追いかけて矯正します。まずは何も持たずに獣だらけの夜の山頂に放り込めばいいと思います。好き嫌いなどなくなります」

淡々と話すイリアナをヒューゴが凝視した。

「体験談?」
「お恥ずかしながら、邸に帰ってからは好き嫌いは絶対に口にしないことを決めました」
「それ幾つの話?」

隣のヒューゴの声にイリアナは答えた。

「6歳です。懐かしいですね」

ラーナ家の常識は一般的に非常識なことをイリアナは知らなかった。
懐かしんでいるイリアナに、ヒューゴと第二騎士団長が憐れむような顔をしている。

「失礼しました。山に放り込まれても、帰ってくるのは簡単すぎますね。大人には向かない方法ですね。効果があるのは幼子だけで、大人相手には無駄ですね。お忘れください」
「自分の団員の教育は自分でやれ。ラーナを巻き込むな」
「ラーナ、広報だけ頼まれてくれないか」

第一騎士団長の問いかけに、どう対処すればいいのかわからないイリアナは面倒見のいい指導係に任せることにした。

「ヒューゴ、難題すぎてどうすればいいのでしょうか」
「広報といいますと、騎士の仕事を説明すればいいのですか?」
「ああ」

「義務も志もない子供達に訓練地獄の話をするんですか?騎士なんて、薄暗い未来しか待っていないのに…。ただ恐怖を覚えさせるだけでは?希望する人、皆無の未来が見えます」

「薄暗い未来……」
「失礼しました」

騎士団長達はイリアナの実力の裏に子供の頃から過酷な経験を積まされてきたことを察した。
ザビ王国の騎士は子供が憧れるような職業ではないと思い拒絶しているイリアナは、第二騎士団長にとっては息子を騎士の道に導いた存在だった。
言葉ではなく、行動で第二騎士団の雰囲気を変えたイリアナに憧れる騎士達を知っている第二騎士団長は方向性を変えることにした。

「ラーナ、子供達に身の守り方を教えることはできるかい?困ったら逃げて助けを呼ぶ。できれば騎士の詰め所に逃げ込むこと。騎士の仕事は教えなくていい」

直属の上司である第二騎士団長の命令ならイリアナは従うしか選択肢はなかった。
第一騎士団長からの難題と比べれば、現実的に可能なことだったので、静かに頷いた。

「かしこまりました。できれば、その日だけは第一騎士団の皆様から横槍が入らないように手を回していただけますか?民、特に子供の前で醜態はいかがなものかと。騎士団員であっても、不審者として捕える許可をいただけるとありがたいです」
「うちはお願いする立場だから、責任もって引き受けよう。もし邪魔する者がいるなら武力行使で構わない。一筆書こうか?」

笑顔で頷く第一騎士団長にイリアナは呆れた。
志のない騎士を受け入れ、育たないのは上官の責任である。
徴兵された民の一般兵を指揮することもある騎士の質の悪さに非常時統制が乱れるのは明らかだった。
振り返るとイリアナ達がゆっくりと戦を仕掛けた時も、ザビ王国の防衛は遅かった。
ザビ王国の未来なんてどうでもいいかと、イリアナは思考を放棄して第一騎士団長から書状を受け取り頭を下げた。

「ありがとうございます」

「ラーナ、すまんな。期待している」
「いえ、隊長の命なら従います。お任せください」

申し訳なさそうに話す第二騎士団長に礼をしてイリアナとヒューゴは退室した。

「やはりそうなったか。業務は調整するからヒューゴ達はそっちに専念して。人手や必要なものがあれば手配するから、遠慮なく相談を。最終確認はするから、報告は忘れずに」

ザビ王国の騎士になって、たった一人だけイリアナが尊敬できる人物がいた。
視野が広く、部下への指示も的確な第二騎士団小隊長の言葉に頷き、イリアナ達は打ち合わせをはじめた。

「教えることよりも、どうやって人を集めるか」
「知り合いに声を掛けて、呼び込んでもたかが知れてるからなぁ。貼り紙もいまいちだし」
「子供達が楽しめるもの…、炊き出しは準備が間に合わないし」
「大道芸なら伝手があるから、呼んであげようか?」
「小隊長?」
「大道芸人は子供達に人気の職業だから、手配すれば人は集まると思うよ」
「名案です。ありがとうございます」

イリアナとヒューゴが頭を抱えていると、同じ部屋で書類を読んでいた第二騎士団小隊長が助け舟を出した。
第二騎士団小隊長のアドバイスを受けながらイリアナは計画書を書き上げた。
第二騎士団小隊長の指導の下で書き上げた計画書は第二騎士団長からも許可が下りた。
限られた時間の中で、イリアナ達は着々と準備を進めた。

「アマルも来るのか?」
「外出嫌いのアマルが興味を持ってくれたから、見ごたえあるように頑張らないといけません」

当日にイリアナは騎士らしくヒューゴと剣の手合わせを見せるために、見世物用の剣の型の練習をしていた。

「外出嫌い?」

買い物の際に商人ときちんとやり取りしているアマルを知っているヒューゴは首を傾げた。

「ヒューゴ、姿勢が悪い。集中して」

ヒューゴの疑問通り、アマルは外出が嫌いではない。
アマルが家にいるのはイリアナと一緒にいるためである。
イリアナと一緒ならアマルは喜んで外出することを知らないため、この機会にアマルに気持ちの変化があればいいと、興味皆無だった広報活動にも力を入れるようになった。
当日になり会場に行くと、イリアナは予想外の人物に固まった。

「ジオラルド様、どうされました?」
「うちの隊長が団員がバカをするなら止めろって」

協力的な発言をしていた第一騎士団長は「バカなの?」とイリアナの眉がピクっと動いた。

「ジオラルド様が第一騎士団の皆様と親睦会でも開いてくれればよかったのに」
「なんで?」

小隊長であり侯爵家のジオラルドが親睦会を開けば、第一騎士団はほぼ強制参加である。
この会場に来ないようにもてなしてくれれば簡単だった。
事前に相談してほしかったとイリアナは思ったが後悔しても仕方がないのでしっかり釘を刺すことにした。

「すみません。心の声です。気にしないでください。子供の教育に悪いものは武力行使するので止めないでください」
「もちろん、協力するよ」
「さりげなく、人目につかずにですよ」

やる気満々のジオラルドの顔を見て、役に立たないどころか邪魔でしかないことをイリアナは確信した。


「入口に立っててください。中には入ってこないでくださいませ。武力行使はしなくていいです、女性には紳士に接してくださいね。よろしくお願いいたします」

未来のある子供達にバカな大人は見せたくないイリアナはジオラルドを囮に使うことにした。
ジオラルド目当ての女達はジオラルドが相手をするなら、イリアナ達の邪魔をすることはない。
侯爵子息貴族で、小隊長上司であるジオラルドへの扱いにヒューゴの物言いたげな視線を受けたイリアナは無視をし、明るく話しかけた。

「さすが大道芸。人の集まりはいい感じね」

会場には人が集まっていた。
余興があれば人が集まものである。
時間になったので、イリアナはステージの真ん中にヒューゴと立ち、騎士の礼をした。
イリアナはヒューゴと向き合い、二人で練習した見世物用の手合わせを披露した。
イリアナは宙返りをして、ヒューゴの剣を避け、高く飛び跳ね剣を振り下ろす。
イリアナのダイナミックな動きに視線が集まり、時々湧き上がる歓声に口元を緩ませた。
手合わせを終えて、二人で礼をすると拍手が沸き上がった。
イリアナは子供を怖がらせないように、ニコッと愛らしく微笑んだ。

「こんにちは。第二騎士団所属騎士のラーナです。楽しい大道芸の前にちょっとだけお話を聞いてくれますか?」

楽しいことをして見せたイリアナの言葉に集まっていた子供達が頷く。

「うん」
「お話、聞いたらさっきのやってくれる?」
「もっと見たい!!」

盛り上がる子供達にイリアナが悪戯顔で微笑む。

「良い子に聞いてくれたら、見せてあげるよ。できる人?」

歓声が上がり、「聞く!!」と挙手した子供達の元気のいい返事に満足し、イリアナは拍手して褒めた。

「覚えてほしいことが二つあります。まずは」

イリアナは身の守り方の説明をすると、子供達が真似をはじめた。
ザビ王国の騎士団に入団し、初めて有意義に感じた業務にイリアナの口元が緩んだ。

「素直でやる気があるって素晴らしいね。この調子で真似してみよう」

イリアナは入り口に視線を向けると女性騎士とジオラルドが一緒にいた。

『あの人達をここに近づかないように遠征でも命じてくれればすんだのに…。やっぱり第一騎士団って全員駄目なのかな…。でもレオ様が無能を団長に置くとは思えない。うん。気にしない。ジオには丁寧に優しく対応してと言いくるめたからきっと平気よね。ヒューゴの意味深な視線は気にしない。任務遂行のために使えるものは、なんでも使うものよ』

嫌なものを見ていたイリアナは子供達に視線を戻した。
子供の出来栄えにイリアナは満足げに頷いた。

「うん。よくできてる子が多い。将来バカな大人にならないようにね」
「ラーナ…」

見たことがないほど楽しそうなイリアナにヒューゴは言葉を掛けるのをやめた。

「みんなすごい。上手でびっくりしたわ。でも、身を守るのは最後の手段。まずは逃げよう!!怖い人が追いかけてきたり、ぶたれそうになったらすぐに逃げる。人がいるところに逃げながら、助けを呼んで。もう一つあるんだけど、覚えられるかな?」
「逃げて、助けを呼ぶ。うん。できるよ」
「人がいるところに逃げて、助けてって言えばいいんだね。簡単だよ」
「その通り。賢いね。将来が楽しみ。賢いみんなに覚えて欲しい最後の一つは、大人に聞けばわかるんだけど、私達騎士団のお家があるから、覚えてね。怖いことがあったら、騎士を呼んで。もし、助けを求める人がいたら、騎士団のおうちまで知らせにきて。私達騎士はみんなが安心して暮らせるためにいるからね。怖い思いをしても、諦めないで生きて。貴女たちが生きて助けを求めてくれれば、私達騎士は助けに行くから」
「ラーナ、脱線してる。全然一つじゃなくなってる」

ヒューゴの言葉にイリアナは自分の間違えに気づいた。
子供の指導もイリアナの仕事の一環だったため、ラーナ領にいた頃の習慣が体に染みついていた。
一呼吸してイリアナは真剣な表情を作った。

「話し過ぎてごめんなさい。どんなときも諦めずに、逃げて、助けを呼ぶことを覚えてください。私たちからのお話は終わりです。きちんと聞いてくれてありがとうございました」

礼をしたイリアナが剣を投げて宙返りをして受け止めて鞘にしまうと拍手が沸いた。
イリアナはアマルを見つけ、手を振ると嬉しそうに手を振り返すアマルに微笑む。

「うちのアマルは可愛い。明るい未来が待ってる子供達の教育に悪いバカな騎士達は絶対に目に入れさせないようにしないと」と思いながら、イリアナはステージから降りると子供に囲まれた。

「お姉ちゃん、格好いい!!」
「ありがと」
「僕もお姉ちゃんみたいになれる?」
「うーん。正しい心と努力する根気があればなれるかなぁ」
「正しい心?」
「うん。正しい心。頑張ってね」
「お姉ちゃん、また会える?」

キラキラした目で見つめてくる子供にどう答えたらいいかわからないイリアナは近くで見守っているヒューゴに助けを求めた。

「ヒューゴ、どうしよう」
「お姉ちゃんは明るい時間に街の見まわりをしてるから、運が良ければ会えるかもな。お姉ちゃんが見回りするのは明るい時間だけだからな。あと、この制服を着てのんびり歩いている時は声をかけてもいいけど、それ以外は仕事の邪魔だからやめてくれ。できるか?」

「うん、お仕事の邪魔しない」
「お姉ちゃんが駄目って言うときは言うことを聞くんだよ。お姉ちゃんは忙しいからな」
「わかった」
「約束を守れなかったら、お姉ちゃんは街の見まわりやめるからな」
「約束守るもん」
「頑張って守れよ。今日は解散。大道芸がはじまってるから行ってきな」

ヒューゴが誘導し、子供達は大道芸のほうに走っていく。
イリアナはヒューゴの子供の扱いのうまさに関心した。

「これで無事に終わったでいいのかな?」
「隊長に任された仕事は終わったから引き上げよう。アマルが寂しがってるから、さっさと帰ってやらないとな」
「そうね」

ジオラルドには声を掛けずに、勤務時間が終わったイリアナ達は引き上げた。
この日から時々、騎士の詰め所に子供達が現れて、中を覗いて残念そうに帰ることがはじまった。

「お勉強したい子は入っておいで」

イリアナは詰め所待機の暇な時間に、文字と他人に危害を加えないと約束できる子供には護身術を教えることにした。
この日から第二騎士団の詰め所の雰囲気はさらに変わった。

「騎士団の詰め所の場所を覚えて、助けを求められそうな子供は増えようだ。騎士のイメージアップになり、人選は的確だったな」
「遊びたくて、家を抜け出す子供が出れば本末転倒ですので、相手をするのは昼間のみと保護者の許可を得ることは徹底するように指示してあります。最近は熱意ある保護者から差し入れを受け取って欲しいと懇願され、断るのが難しいとラーナが困っていましたが」
「金品は受け取るのは許可できないが、送り主と差し入れを記録し、危険物でなければ食べ物くらいは受け取ってもいいだろう。節度を忘れることはないように徹底を」
「かしこまりました」

第二騎士団の詰め所での子供達への対応の規律ができ、第二騎士団の詰め所は子供の遊び場になりつつあった。
イリアナを見て、他の騎士も面白がって子供達に教育するようになった。
神殿学校より実生活に身になることを教えられるため、親子で聞き入るものも少なくなかった。
騎士のイメージアップだけでなく、騎士と民の関係性がよくなっていることに貢献したことなど、こっそり差し入れを持って帰りアマルに食べさせていたイリアナは気付くことはなかった。
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