悪役令息に転生しけど楽しまない選択肢はない！

7話

なんで誰も話しかけてこないわけ？

めっちゃ見てくるくせに！

なんか勝手に気まずくなるからやめてくれよ。

世の中の美形達は大変だったんだな。話しかけても来ないのにずっと見られてんのしんどいんですけど。

いいよもう！俺は、1人寂しくなんか食ってるから！




「皆様、本日は、お集まり頂き誠にありがとうございます。」


あぁ、やっと来るのかよ！遅いぞ！


あれは宰相さんか？なんか喋ってるけど長いんだよ！

なんで偉い人はいちいち話が長いんだろ。

早く主人公を出せ！



男の話が終わったら、俺達が入ってきた扉とは別の扉が開いた。

主人公だ！

第2王子と一緒に主人公が登場した。

ミルクティー色のかみに茶色の目。

平民出身だからか、この国では特に珍しくない色味だ。

っっ！！可愛い！！

可愛いの擬人化のような可愛さだ。

彼と比べると俺は少し、美しすぎるな。

俺と同じくらいか少し低いくらいの身長で結構小柄だ。

だが彼は、成長しても可愛いのジャンルにいるだろう。

さすが主人公！

素晴らしい！


っと、第2王子の存在を忘れていた。

悪役令息は、良く第2王子に一目惚れしたな。

主人公しか目に入らなかったぞ。





「この度は、お集まり頂きありがとうございます。」

…可愛い。

何を喋っていても可愛い。

やはり主人公だな。…正義だ。

主人公の挨拶を聞いていたら、ふと主人公と目が合った。


「っ！！」

主人公が目を見開いてこちらを見た。

何をそんなに驚いているんだ。

俺の可愛さに驚いたか？自分の事鏡で見たことないのかこいつ。

驚いていても可愛いな。でも挨拶の途中だぞ。


「あっ、これからーーーーー」


頑張っている主人公えらいぞ！


俺は主人公の勇姿を見守った。