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3-03 オーヴでの初仕事
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***
ただでさえ人通りの少ないオーヴ、その路地裏は更に人の気配はなくなり、閑散としていた。まだ昼だというのに仄暗く、誰が悪事を働こうとも分からない状況だ。
そんな路地裏を密かに通り抜けようとする人物が、一人――否、二人いた。体格のいい一人の男と、その男に背負われている小さな女の子だ。
男は背中にいる女の子に目を向けた。女の子は疲れているからか、寝息も立てないほどにぐっすりと眠っている。その様子に男は笑みを向けると、警戒するように周りを見て、暗い路地裏の中へと溶け込もうとした。
「その子、あなたの妹さん……という訳ではないですよね」
しかし、そうなる直前、男の背後から誰かの声が聞こえた。男は反射的に振り返る。
目の前には、マントを羽織った男――クルムがいた。クルムを知らない男にとって、クルムの黄色い双眸には底知れぬ力が籠っているように見え、その威圧から容易に動くことが出来なかった。優しい声音、細い線をした体なのに、どこか油断ならない。
男は息を呑むと、ようやく口を開き、
「……は、はぁ? こ、こいつは正真正銘、俺の妹だが?」
「では、その子の名前は何というのですか?」
「……っ」
クルムの鋭い質問に、男は言葉を詰まらせた。とっさに嘘でも吐けばよかったのだが、クルムの前では何でも見透かされているような気がして、自分でも驚くほど頭が回らなかった。
「本当にこの子の兄だというならば、こんな薄暗い路地裏を通らずに、堂々と大通りを通ればいいのではないでしょうか?」
そんな男の焦りを知ってか知らずか、クルムは変わらずに落ち着いた態度で話し続ける。
「な、なんだ、お前!?」
さすがにこのままの状態を続けてはまずいと感じた男は、声を荒げながら、クルムに問いかけた。
「僕は何でも屋をしながら旅をしている、クルム・アーレントです」
「そ、そんなこと聞いてんじゃねぇよ!」
的外れな回答に怒りの沸点を超えた男は、幼い女の子を背負いながら器用に攻撃を仕掛けてきた。しかし、男の右ストレートは難なくクルムに受け止められる。
「なっ!?」
予想外の反撃に、男は驚きの声を上げた。その男の声にも、クルムは反応を示さないでいる。
「その子を連れて、どこに行こうとしているのですか?」
先ほどまでと変わらない柔らかな口調で、クルムは問いかけた。しかし、その一方で、男の拳を握るクルムの手がだんだんと強くなっていく。それに連動して、男の表情は苦痛へと歪み始めた。
このまま終わらせるわけにはいかない男は、反抗の意志も込めてクルムを睨みつけた。クルムと男の視線が重なる。
意志を砕くような鋭い瞳が男に向けられていた。その眼に男はひるんでしまった。
そして、
「返答次第では――」
クルムが言葉を紡いだ瞬間、男は身の危険を確信した。仲間がいない状況で相手をしても敵わない相手だと男は悟ってしまったのだ。
「ッ! て、てめぇ、覚えてろよ……」
背負っている女の子を器用に背中から下ろし、自由になった左手でクルムの右手を弾くと、男は痛む右手を擦りながら暗い路地裏へと姿を消した。
クルムは男が去っていった路地裏を見つめると、一度だけ溜め息を吐き、
「……すみません。こういう手はあまり使うべきではなかったのですが――」
眠っている女の子――否、男によって眠らされた女の子の頭を優しく撫でてから、女の子を背負う。
「さて、シンクにどう説明をしましょうか……」
クルムは頭を悩ませながら、路地裏から大通りへと出て行った。
***
シンクは知らない町で一人頬杖を突きながら、大通りを歩く人々の姿を見つめていた。オーヴの町を歩く人の数は、今までシンクが訪れた二つの町よりもあからさまに少ない。それに、歩く人たちの表情もどこか浮かなく、何か困苦に陥っているのは明らかだった。
そんな人たちの往来を長時間見つめていても、シンクが待ち望む人の姿は一向に見えなかった。リッカが世界政府の支部に行き、クルムがトイレに行ってから、一体どれくらいの時間が経っただろうか。
シンクの体感的には、あまりにも長い時間が経っている気がする。
「……暇だな。ちょっとくらいオーヴの町でも歩き回るか」
行きたい場所なんてシンクにはどこにもなかったのだが、暇を持て余すよりは歩いていた方がいいだろう。
そう思い、シンクが立ち上がった時だった。一人の人物が、シンクの方に近づいて来るのが見えた。その人物の輪郭は、シンクが今まで見続けて、慣れ親しんだものだ。
シンクは自分でも頬が緩むのを感じながら、件の人物の元へと走っていき、
「クルム! だいぶ遅かったな――って、誰?」
「お手洗いに行く途中で、この子が迷子になっているのを見かけたので連れて来たんです。それで歩いている内に、疲れて眠ってしまったみたいで」
クルムは背負っている女の子を起こさないように、小さな声量で言葉を紡ぐ。シンクはクルムの説明に納得したように頷いた。困っている人を見たら放っておけない性格は、いかにもクルムらしい性格だ。
そして、クルムが次の取ろうとする行動も、シンクには手に取るように読めた。
「ってことは、オーヴでの初仕事は、そいつの母親を探すこと――」
「ディアナ!?」
「って、あら」
言った直後に初仕事が終わってしまい、シンクは肩透かしを食らったような気分になる。
そんなシンクとは裏腹に、クルムは動じることなく声の持ち主の方へと向いた。シンクもクルムに続いて、そちらに視線を移動させる。
声の持ち主を見ると、そこにはクルムに背負われている女の子――ディアナを心配そうに見ている女性がいた。その顔には汗が滴っており、ディアナがいなくなってからずっと探していたことが窺える。
そのディアナは、クルムの背中で安らかに寝息を立てている。
大切な愛娘が無事だったことに対して、女性は胸を撫で下ろすと、
「よかった。ありがとうございま――ッ!?」
クルムに近づこうとしたところで、その足を止めた。ディアナの母親の表情が、安堵から一転、恐怖と怒りが入り混じったような表情へと変わる。
「大丈夫ですよ、眠っているだけですから」
クルムはそんな母親を宥めるように優しい声音で言うと、背負っていたディアナを母親に渡した。
母親はクルムの腕からディアナを強引に受け取ると、
「……あなたが何かしたんじゃ」
ディアナを守るように抱きながら、クルムを睨みつけた。
その瞳は娘を見つけてくれた恩人に向けるものではなく、犯人に対して向けられる敵意の籠った瞳だった。
「クルムがそんなことするわけねーだろ!」
そのことを敏感に感じ取ったシンクは、ディアナの母親に食い掛るように声を上げた。
「……そんな言葉、信じられない」
しかし、シンクの言葉を母親は全く受け入れようとしなかった。むしろ、まだ子供であるシンクに対しても、クルムと同じような視線を隠すことなくぶつけて来る。
その視線に、シンクは二の句を継ぐことが出来なかった。
誰も言葉を交わさない膠着状態に陥った状況で、
「この子は路地裏のところで、誰かに連れ去られるところでした。きっと怖い思いをたくさんしてしまったでしょうから……、目を覚ましたら傍にいてあげてくださいね」
クルムは母親とその腕に眠るディアナに、安心させるように語り掛けた。そのクルムの対応は、今まで敵意を向けられていた相手に出来るようなものではなかった。
それでも、クルムは変わることのない態度で接し続ける。
「――ふんっ。あなたに言われなくても、そうするつもりよ」
母親は罰の悪くなったような顔を浮かべると、ディアナの存在を確かめるように一度強く抱きしめてから、クルムに礼を言うこともなく背を向けて走り去っていった。
ただでさえ人通りの少ないオーヴ、その路地裏は更に人の気配はなくなり、閑散としていた。まだ昼だというのに仄暗く、誰が悪事を働こうとも分からない状況だ。
そんな路地裏を密かに通り抜けようとする人物が、一人――否、二人いた。体格のいい一人の男と、その男に背負われている小さな女の子だ。
男は背中にいる女の子に目を向けた。女の子は疲れているからか、寝息も立てないほどにぐっすりと眠っている。その様子に男は笑みを向けると、警戒するように周りを見て、暗い路地裏の中へと溶け込もうとした。
「その子、あなたの妹さん……という訳ではないですよね」
しかし、そうなる直前、男の背後から誰かの声が聞こえた。男は反射的に振り返る。
目の前には、マントを羽織った男――クルムがいた。クルムを知らない男にとって、クルムの黄色い双眸には底知れぬ力が籠っているように見え、その威圧から容易に動くことが出来なかった。優しい声音、細い線をした体なのに、どこか油断ならない。
男は息を呑むと、ようやく口を開き、
「……は、はぁ? こ、こいつは正真正銘、俺の妹だが?」
「では、その子の名前は何というのですか?」
「……っ」
クルムの鋭い質問に、男は言葉を詰まらせた。とっさに嘘でも吐けばよかったのだが、クルムの前では何でも見透かされているような気がして、自分でも驚くほど頭が回らなかった。
「本当にこの子の兄だというならば、こんな薄暗い路地裏を通らずに、堂々と大通りを通ればいいのではないでしょうか?」
そんな男の焦りを知ってか知らずか、クルムは変わらずに落ち着いた態度で話し続ける。
「な、なんだ、お前!?」
さすがにこのままの状態を続けてはまずいと感じた男は、声を荒げながら、クルムに問いかけた。
「僕は何でも屋をしながら旅をしている、クルム・アーレントです」
「そ、そんなこと聞いてんじゃねぇよ!」
的外れな回答に怒りの沸点を超えた男は、幼い女の子を背負いながら器用に攻撃を仕掛けてきた。しかし、男の右ストレートは難なくクルムに受け止められる。
「なっ!?」
予想外の反撃に、男は驚きの声を上げた。その男の声にも、クルムは反応を示さないでいる。
「その子を連れて、どこに行こうとしているのですか?」
先ほどまでと変わらない柔らかな口調で、クルムは問いかけた。しかし、その一方で、男の拳を握るクルムの手がだんだんと強くなっていく。それに連動して、男の表情は苦痛へと歪み始めた。
このまま終わらせるわけにはいかない男は、反抗の意志も込めてクルムを睨みつけた。クルムと男の視線が重なる。
意志を砕くような鋭い瞳が男に向けられていた。その眼に男はひるんでしまった。
そして、
「返答次第では――」
クルムが言葉を紡いだ瞬間、男は身の危険を確信した。仲間がいない状況で相手をしても敵わない相手だと男は悟ってしまったのだ。
「ッ! て、てめぇ、覚えてろよ……」
背負っている女の子を器用に背中から下ろし、自由になった左手でクルムの右手を弾くと、男は痛む右手を擦りながら暗い路地裏へと姿を消した。
クルムは男が去っていった路地裏を見つめると、一度だけ溜め息を吐き、
「……すみません。こういう手はあまり使うべきではなかったのですが――」
眠っている女の子――否、男によって眠らされた女の子の頭を優しく撫でてから、女の子を背負う。
「さて、シンクにどう説明をしましょうか……」
クルムは頭を悩ませながら、路地裏から大通りへと出て行った。
***
シンクは知らない町で一人頬杖を突きながら、大通りを歩く人々の姿を見つめていた。オーヴの町を歩く人の数は、今までシンクが訪れた二つの町よりもあからさまに少ない。それに、歩く人たちの表情もどこか浮かなく、何か困苦に陥っているのは明らかだった。
そんな人たちの往来を長時間見つめていても、シンクが待ち望む人の姿は一向に見えなかった。リッカが世界政府の支部に行き、クルムがトイレに行ってから、一体どれくらいの時間が経っただろうか。
シンクの体感的には、あまりにも長い時間が経っている気がする。
「……暇だな。ちょっとくらいオーヴの町でも歩き回るか」
行きたい場所なんてシンクにはどこにもなかったのだが、暇を持て余すよりは歩いていた方がいいだろう。
そう思い、シンクが立ち上がった時だった。一人の人物が、シンクの方に近づいて来るのが見えた。その人物の輪郭は、シンクが今まで見続けて、慣れ親しんだものだ。
シンクは自分でも頬が緩むのを感じながら、件の人物の元へと走っていき、
「クルム! だいぶ遅かったな――って、誰?」
「お手洗いに行く途中で、この子が迷子になっているのを見かけたので連れて来たんです。それで歩いている内に、疲れて眠ってしまったみたいで」
クルムは背負っている女の子を起こさないように、小さな声量で言葉を紡ぐ。シンクはクルムの説明に納得したように頷いた。困っている人を見たら放っておけない性格は、いかにもクルムらしい性格だ。
そして、クルムが次の取ろうとする行動も、シンクには手に取るように読めた。
「ってことは、オーヴでの初仕事は、そいつの母親を探すこと――」
「ディアナ!?」
「って、あら」
言った直後に初仕事が終わってしまい、シンクは肩透かしを食らったような気分になる。
そんなシンクとは裏腹に、クルムは動じることなく声の持ち主の方へと向いた。シンクもクルムに続いて、そちらに視線を移動させる。
声の持ち主を見ると、そこにはクルムに背負われている女の子――ディアナを心配そうに見ている女性がいた。その顔には汗が滴っており、ディアナがいなくなってからずっと探していたことが窺える。
そのディアナは、クルムの背中で安らかに寝息を立てている。
大切な愛娘が無事だったことに対して、女性は胸を撫で下ろすと、
「よかった。ありがとうございま――ッ!?」
クルムに近づこうとしたところで、その足を止めた。ディアナの母親の表情が、安堵から一転、恐怖と怒りが入り混じったような表情へと変わる。
「大丈夫ですよ、眠っているだけですから」
クルムはそんな母親を宥めるように優しい声音で言うと、背負っていたディアナを母親に渡した。
母親はクルムの腕からディアナを強引に受け取ると、
「……あなたが何かしたんじゃ」
ディアナを守るように抱きながら、クルムを睨みつけた。
その瞳は娘を見つけてくれた恩人に向けるものではなく、犯人に対して向けられる敵意の籠った瞳だった。
「クルムがそんなことするわけねーだろ!」
そのことを敏感に感じ取ったシンクは、ディアナの母親に食い掛るように声を上げた。
「……そんな言葉、信じられない」
しかし、シンクの言葉を母親は全く受け入れようとしなかった。むしろ、まだ子供であるシンクに対しても、クルムと同じような視線を隠すことなくぶつけて来る。
その視線に、シンクは二の句を継ぐことが出来なかった。
誰も言葉を交わさない膠着状態に陥った状況で、
「この子は路地裏のところで、誰かに連れ去られるところでした。きっと怖い思いをたくさんしてしまったでしょうから……、目を覚ましたら傍にいてあげてくださいね」
クルムは母親とその腕に眠るディアナに、安心させるように語り掛けた。そのクルムの対応は、今まで敵意を向けられていた相手に出来るようなものではなかった。
それでも、クルムは変わることのない態度で接し続ける。
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