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3-13 微かな希望
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気付けば、手足は動かなくなっていた。自分の物ではないように、体が重い。視界もぼやけているのか、世界の輪郭を捉えることは叶わない。
それでも前に行かなければならない、という一種の使命感のような衝動が心臓を襲う。
すべての限界を振り払い、前に前にと進む。見てくれなど気にすることなく、とにかく進んだ。
いつの間にか視界も少しずつ晴れてきて、気付けば、目の前は見たことのない景色だった。この世に存在するとは思えない景色。
その景色の先にいる者は、もう見慣れた人物で、ようやく待ち望む場所に辿り着けたことを実感する。
しかし、目の前にいる人物は、銃口を向ける。その瞳はどこか寂し気で、苦しそうだ。
そんな景色に――。
「――っ」
シンクは心臓が握り潰されるような悪寒に、はっと目を覚ました。心臓の鼓動がやけに早く、背中には嫌な汗が滝のように流れている。四肢は固められたように動くことが出来ず、感覚を取り戻すのに時間が掛かりそうだ。
そもそも時間も場所も、現状を把握出来ていない状況だ。
いつ眠ってしまったのかと自分で疑問を抱きながら、シンクは回らない思考を精一杯回し、眠る前の記憶を呼び起こす。
「――お目覚めかな?」
しかし、自らの力で記憶を呼び覚ますことなく、外部から聞こえる声にシンクはハッとする。立ち上がろうとしたが、足が、体が動かない。シンクは自分の体に視線を落としてみると、手足が全て縛られていた。どうやら先ほど四肢に違和感を覚えたのは、これのせいだった。
縛られた手足を見たシンクは自分の置かれた状況――バルット荒地で複数人に攫われた状況を思い出し、目の前にいる人物を睨みつけた。
「……お前、人攫いの一味か?」
「ハハハ。開口早々、威勢のいいガキだ」
まるで子供の悪戯を楽しむように目の前にいる男は、大口を開けて笑っている。シンクのことを何も出来ない子供だと高を括っているようだ。
しかし、実際その通りだ。四肢を縛られたシンクには――、そもそも子供のシンクには、どうすることも出来ない。動揺していることを悟られまいと、言葉を強くするだけだ。
だから、シンクは目の前の男が何者なのか観察をする。
男は高そうなブーツを履いており、綺麗なコートを羽織っている。手には金色のアクセサリーがじゃらじゃらと付いていた。男の顔はサングラスに隠れていてよく分からないが、屈強な体つきに、いきり立った短髪、そのことだけでも男がいつも自信に溢れていることが窺える。
「俺の名前はティルダ。お前が言う人攫い――メルコス組は俺が作った組織でな、そこで一応ボスを務めている」
シンクの意図に気付いたのか、男――ティルダ・メルコスは自己紹介を始めた。
目の前にいる男が、今回オーヴを騒がしている事件の首謀者だ。実際にティルダの傍らには、シンクを攫った人物が一人立っていた。
そして、その奥にもう一人。壁に寄りかかるようにして、シンクのことを見つめている人物がいた。シンクを襲い煙幕を投げた人物よりも屈強な体つきをしている。どこかオレオル・ズィーガーに似た雰囲気を感じたのと同時、鋭い眼光に当てられて、シンクの背筋にぞっと寒気がよだった。
シンクは一度ぐっと唾を呑み込むと、
「……なんでこんなことをしているんだ?」
「そんなの単純なことだ。ガキは金になる」
「ッ! ふっざけんなよ、そんな自分勝手なことで――ッ!?」
理不尽なティルダの物言いに、シンクが声を荒げた時だった。突如、シンクの頬に激痛が走ったと思ったら、勢いよく体が地を転がっていた。四肢が縛られているため、うまく受け身を取ることが出来ない。
シンクは何事かと顔を上げた。そこには目の前に握り拳を作っているティルダがいた。
「ガキが対等になった気になって騒いでんじゃねぇぞ」
ティルダの声音は怒りに満ち溢れており、サングラスに隠れて見えないが、その双眸も血に滲ませていることだろう。
そのティルダの横暴を見かねた人物――まさしくシンクを捕らえ、バルット荒地に煙幕を投げた本人は、恐る恐るティルダに近づき、
「……ティルダ様、さすがに商品に傷がつくのは――」
「アンガス、そいつは杞憂だ。ガキ共を取引に出すのは明日……、それまでには腫れぐらい引いてるさ。それにこいつらのせいで、俺たちの当初の目的が台無しになったんだ。これぐらい許されるだろ」
シンクは背筋が凍りつく感覚を味わった。サングラスに隠れているはずのティルダの視線が、あからさまな怒りをもってシンクに当てられたのだ。
しかし、シンクには思い当たる節がない。一体いつシンクがメルコス組の邪魔をしたと言うのだろうか。
「――それより、本当にこいつの連れは来るんだろうな?」
「もちろん。今頃手負いの状態でこちらに近づいているはずです」
「ハハッ、丁度いい。下手な正義感かまして俺達の仕事を妨害した罰を与えるとしよう。それと俺達のことを舐めているオーヴの連中も許さねぇ」
ティルダはそう言うと、シンクから興味を失ったように踵を返すと、部屋から飛び出していった。アンガスと呼ばれるティルダの仲間も、急いでティルダの後を追う。
そして、最後に屈強な男がゆっくりと部屋から出ていった。その男の足取りだけ、どこか余裕があるように見えた。
「……」
シンクは今の話を聞いて、ようやく点と点が繋がった。
つまり、ティルダは本来攫うはずだった子供を、クルムによって妨害されたことが許せないのだ。このままでは済ませられないティルダ率いるメルコス組は、たまたまクルムとシンクが連れであることを知り、時を見計らってシンクを攫った。そして、ティルダはシンクを餌にして、クルムをおびき寄せ、復讐をしようと企んでいる。
「ちくしょう……っ。また俺はクルムの足を引っ張るのか……」
シンクが自分の力のなさに歯噛みしている時だった。
「――誰?」
シンクの背後から今にも消え入りそうなか細い声と共に、何かが動く音が聞こえた。その声に、自由に身動きが出来ないシンクは、顔だけ後ろに向けた。
すると、そこにはシンクより幼い子供が男女合わせて五人――オーヴの町で攫われた人数と同じ人数が、シンクのことを恐る恐る見つめていた。五人の子供たちは、シンクと同じように手足を縛られていた。
シンクは自分が縛られているのを忘れて、ひとまず胸を撫で下ろした。もし攫われた子供たちがメルコス組のアジトにいなかったとしたら、それは絶望的だった。けれど、実際はまだ子供たちはこの場所にいる。
どうやらティルダは、攫った子供たちを纏めて闇市場に送り出そうとしているようだ。
何のため、という疑問はシンクに残るが、それを見出すことも出来ないので、
「俺はシンク・エルピスだ。何でも屋の見習いとして、この世界を旅してるんだぜ」
今目の前にいる自分よりも幼い子供たちを安心させるように、明るい声で言葉を紡いだ。
しかし、子供たちはシンクが言ったことを理解出来ていないのか、きょとんとした顔を浮かべていた。
「なんでもや?」
「困っている人を助ける仕事。依頼されたら、何でもするのさ」
「何でも……? じゃあ、助けてって言えば、僕達を助けてくれるの?」
そう言う子供たちの視線はキラキラと輝いていた。一番長い子供で、この場所に六日近くも閉じ込められているのだ。早くここから抜け出したいと思うのは当然だろう。
「俺は見習いで、しかもお前らと同じ状況だから出来ないな」
シンクの堂々たる言い振りに、子供たちは明らかに気を落としていた。
この場において、子供であるシンクには何も出来ない。手足が縛られている状態で抜け出すことは出来ないし、子供たちを助けることも叶わない。人助けをこなすクルムの傍で僅かな日数を過ごしたからといって、自分にもそのような力が備わっているという錯覚は起こしていない。
けれど、そんなシンクでも一つだけ出来ることはある。
「でも、心配しなくていいぞ」
シンクは勿体ぶるように言葉を区切る。こんな状況でも笑みを見せるシンクに、子供たちの目に少しだけ期待という光が灯る。
「クルムが――、俺の英雄が必ず助けに来る」
捕らわれた子供たちに、かつて自分を闇から救い出してくれた希望の存在を伝え、それによって子供たちに希望の光を見出させること――、それが今シンクに出来る唯一のことだった。
「……本当に?」
「本当だ」
シンクが迷わずに答えた時だった。
正確な場所は分からないが、同じ建物の中から大きな物音が起こった。その音に子供たちは身を震わせていたが、シンクだけは驚くことなく堂々とした態度を貫いていた。まるで物音の原因を知っているかのようだ。
「――な、言った通りだろ。すぐにここまで来るから、帰る準備でもしとけ」
シンクはそう言うと、助けに来るはずの人物がこの部屋の唯一の出入り口である扉から入って来るのを見届けようと、真っ直ぐ前に向き直った。
まるで侵入者を拒むように、建物の中は慌ただしく騒然とし始めた。
気付けば、手足は動かなくなっていた。自分の物ではないように、体が重い。視界もぼやけているのか、世界の輪郭を捉えることは叶わない。
それでも前に行かなければならない、という一種の使命感のような衝動が心臓を襲う。
すべての限界を振り払い、前に前にと進む。見てくれなど気にすることなく、とにかく進んだ。
いつの間にか視界も少しずつ晴れてきて、気付けば、目の前は見たことのない景色だった。この世に存在するとは思えない景色。
その景色の先にいる者は、もう見慣れた人物で、ようやく待ち望む場所に辿り着けたことを実感する。
しかし、目の前にいる人物は、銃口を向ける。その瞳はどこか寂し気で、苦しそうだ。
そんな景色に――。
「――っ」
シンクは心臓が握り潰されるような悪寒に、はっと目を覚ました。心臓の鼓動がやけに早く、背中には嫌な汗が滝のように流れている。四肢は固められたように動くことが出来ず、感覚を取り戻すのに時間が掛かりそうだ。
そもそも時間も場所も、現状を把握出来ていない状況だ。
いつ眠ってしまったのかと自分で疑問を抱きながら、シンクは回らない思考を精一杯回し、眠る前の記憶を呼び起こす。
「――お目覚めかな?」
しかし、自らの力で記憶を呼び覚ますことなく、外部から聞こえる声にシンクはハッとする。立ち上がろうとしたが、足が、体が動かない。シンクは自分の体に視線を落としてみると、手足が全て縛られていた。どうやら先ほど四肢に違和感を覚えたのは、これのせいだった。
縛られた手足を見たシンクは自分の置かれた状況――バルット荒地で複数人に攫われた状況を思い出し、目の前にいる人物を睨みつけた。
「……お前、人攫いの一味か?」
「ハハハ。開口早々、威勢のいいガキだ」
まるで子供の悪戯を楽しむように目の前にいる男は、大口を開けて笑っている。シンクのことを何も出来ない子供だと高を括っているようだ。
しかし、実際その通りだ。四肢を縛られたシンクには――、そもそも子供のシンクには、どうすることも出来ない。動揺していることを悟られまいと、言葉を強くするだけだ。
だから、シンクは目の前の男が何者なのか観察をする。
男は高そうなブーツを履いており、綺麗なコートを羽織っている。手には金色のアクセサリーがじゃらじゃらと付いていた。男の顔はサングラスに隠れていてよく分からないが、屈強な体つきに、いきり立った短髪、そのことだけでも男がいつも自信に溢れていることが窺える。
「俺の名前はティルダ。お前が言う人攫い――メルコス組は俺が作った組織でな、そこで一応ボスを務めている」
シンクの意図に気付いたのか、男――ティルダ・メルコスは自己紹介を始めた。
目の前にいる男が、今回オーヴを騒がしている事件の首謀者だ。実際にティルダの傍らには、シンクを攫った人物が一人立っていた。
そして、その奥にもう一人。壁に寄りかかるようにして、シンクのことを見つめている人物がいた。シンクを襲い煙幕を投げた人物よりも屈強な体つきをしている。どこかオレオル・ズィーガーに似た雰囲気を感じたのと同時、鋭い眼光に当てられて、シンクの背筋にぞっと寒気がよだった。
シンクは一度ぐっと唾を呑み込むと、
「……なんでこんなことをしているんだ?」
「そんなの単純なことだ。ガキは金になる」
「ッ! ふっざけんなよ、そんな自分勝手なことで――ッ!?」
理不尽なティルダの物言いに、シンクが声を荒げた時だった。突如、シンクの頬に激痛が走ったと思ったら、勢いよく体が地を転がっていた。四肢が縛られているため、うまく受け身を取ることが出来ない。
シンクは何事かと顔を上げた。そこには目の前に握り拳を作っているティルダがいた。
「ガキが対等になった気になって騒いでんじゃねぇぞ」
ティルダの声音は怒りに満ち溢れており、サングラスに隠れて見えないが、その双眸も血に滲ませていることだろう。
そのティルダの横暴を見かねた人物――まさしくシンクを捕らえ、バルット荒地に煙幕を投げた本人は、恐る恐るティルダに近づき、
「……ティルダ様、さすがに商品に傷がつくのは――」
「アンガス、そいつは杞憂だ。ガキ共を取引に出すのは明日……、それまでには腫れぐらい引いてるさ。それにこいつらのせいで、俺たちの当初の目的が台無しになったんだ。これぐらい許されるだろ」
シンクは背筋が凍りつく感覚を味わった。サングラスに隠れているはずのティルダの視線が、あからさまな怒りをもってシンクに当てられたのだ。
しかし、シンクには思い当たる節がない。一体いつシンクがメルコス組の邪魔をしたと言うのだろうか。
「――それより、本当にこいつの連れは来るんだろうな?」
「もちろん。今頃手負いの状態でこちらに近づいているはずです」
「ハハッ、丁度いい。下手な正義感かまして俺達の仕事を妨害した罰を与えるとしよう。それと俺達のことを舐めているオーヴの連中も許さねぇ」
ティルダはそう言うと、シンクから興味を失ったように踵を返すと、部屋から飛び出していった。アンガスと呼ばれるティルダの仲間も、急いでティルダの後を追う。
そして、最後に屈強な男がゆっくりと部屋から出ていった。その男の足取りだけ、どこか余裕があるように見えた。
「……」
シンクは今の話を聞いて、ようやく点と点が繋がった。
つまり、ティルダは本来攫うはずだった子供を、クルムによって妨害されたことが許せないのだ。このままでは済ませられないティルダ率いるメルコス組は、たまたまクルムとシンクが連れであることを知り、時を見計らってシンクを攫った。そして、ティルダはシンクを餌にして、クルムをおびき寄せ、復讐をしようと企んでいる。
「ちくしょう……っ。また俺はクルムの足を引っ張るのか……」
シンクが自分の力のなさに歯噛みしている時だった。
「――誰?」
シンクの背後から今にも消え入りそうなか細い声と共に、何かが動く音が聞こえた。その声に、自由に身動きが出来ないシンクは、顔だけ後ろに向けた。
すると、そこにはシンクより幼い子供が男女合わせて五人――オーヴの町で攫われた人数と同じ人数が、シンクのことを恐る恐る見つめていた。五人の子供たちは、シンクと同じように手足を縛られていた。
シンクは自分が縛られているのを忘れて、ひとまず胸を撫で下ろした。もし攫われた子供たちがメルコス組のアジトにいなかったとしたら、それは絶望的だった。けれど、実際はまだ子供たちはこの場所にいる。
どうやらティルダは、攫った子供たちを纏めて闇市場に送り出そうとしているようだ。
何のため、という疑問はシンクに残るが、それを見出すことも出来ないので、
「俺はシンク・エルピスだ。何でも屋の見習いとして、この世界を旅してるんだぜ」
今目の前にいる自分よりも幼い子供たちを安心させるように、明るい声で言葉を紡いだ。
しかし、子供たちはシンクが言ったことを理解出来ていないのか、きょとんとした顔を浮かべていた。
「なんでもや?」
「困っている人を助ける仕事。依頼されたら、何でもするのさ」
「何でも……? じゃあ、助けてって言えば、僕達を助けてくれるの?」
そう言う子供たちの視線はキラキラと輝いていた。一番長い子供で、この場所に六日近くも閉じ込められているのだ。早くここから抜け出したいと思うのは当然だろう。
「俺は見習いで、しかもお前らと同じ状況だから出来ないな」
シンクの堂々たる言い振りに、子供たちは明らかに気を落としていた。
この場において、子供であるシンクには何も出来ない。手足が縛られている状態で抜け出すことは出来ないし、子供たちを助けることも叶わない。人助けをこなすクルムの傍で僅かな日数を過ごしたからといって、自分にもそのような力が備わっているという錯覚は起こしていない。
けれど、そんなシンクでも一つだけ出来ることはある。
「でも、心配しなくていいぞ」
シンクは勿体ぶるように言葉を区切る。こんな状況でも笑みを見せるシンクに、子供たちの目に少しだけ期待という光が灯る。
「クルムが――、俺の英雄が必ず助けに来る」
捕らわれた子供たちに、かつて自分を闇から救い出してくれた希望の存在を伝え、それによって子供たちに希望の光を見出させること――、それが今シンクに出来る唯一のことだった。
「……本当に?」
「本当だ」
シンクが迷わずに答えた時だった。
正確な場所は分からないが、同じ建物の中から大きな物音が起こった。その音に子供たちは身を震わせていたが、シンクだけは驚くことなく堂々とした態度を貫いていた。まるで物音の原因を知っているかのようだ。
「――な、言った通りだろ。すぐにここまで来るから、帰る準備でもしとけ」
シンクはそう言うと、助けに来るはずの人物がこの部屋の唯一の出入り口である扉から入って来るのを見届けようと、真っ直ぐ前に向き直った。
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