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4-24 次なる目的
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「さてと……、クルム。今回の一件で、また色々と聞きたいことが増えたんだけど……」
ダイバースを出立して、開口一番、リッカがそう言った。リッカはジーっと問い詰めるような瞳を、クルムに向けている。
クルムは真剣な表情でゆっくりと頷くと、
「そうですね。元々隠すつもりはありませんでしたが、そろそろ話さないといけない時だと僕も思います。ですが、それは次の目的地でゆっくり話しましょう。……おそらく、長く、複雑な話となりますから」
「次の目的地? じゃあ、ようやくシンギルってところに行くのか?」
シンクがワクワクしたように声を張らす。
シンギルは、今クルム達がいるグリーネ大国の中心都市で、学問や芸術など様々な分野において栄えている。ダオレイス全体に影響を及ぼすほどシンギルの影響力は大きく、シンクはオリエンスを発ってからシンギルに訪れるのを楽しみにしていた。
しかし、シンクの期待を裏切るように、クルムは首を横に振った。
「すみません、シンク。シンギルに向かうことは、一度止めます」
「えっ……!」
シンクが分かりやすく絶句する。表情から見ても、ショックを受けていることは明らかだった。それほど中心都市シンギルに行くことを楽しみにしていたのだろう。
「どうしてシンギルに向かうのを止めるの? スーデル街道を歩いていれば、一週間もかからずに着くと思うけど……」
リッカは抱いた疑問を包み隠さず、クルムに問いかける。
スーデル街道を道通りに南行していけば、中心都市であるシンギルに辿り着けるようになっている。この世界のことをまだ知らないシンクの見聞を広げるためにも、シンギルに連れて行こうという話になっていた。
それにも関わらず、シンギルへ行くのを止めるというのは、クルムにとって余程の事情があるに違いない。
クルムは一度ゆっくりと目を瞑った。その瞬間、クルムが何を考えたのかは分からない。そして、目を開くと、
「――この先も悪魔から人々を救うためには、どうやら僕自身このままではいけない状態になっているようです」
「……っ。もしかして、さっきの?」
リッカの頭に過ったのは、ガルフとのやり取り――否、ガルフに伝言を託したリテイトという人物の言葉だった。
クルムはリッカの言葉に頷く。
災厄の解放が起こり、クルムが終の夜を離れてから、悪魔による被害は拡大した。
終の夜では、悪魔に関する情報をしっかりとまとめているため、クルムにとっても顔見知りであるリテイトの言葉は信頼に値するものだ。
悪魔によって苦しんでいる多くの人を救うためにも、クルムが最優先にすべきこと。それは――、
「なので、一度シンギルに向かうことを止め、パルマ・ティーフォという博士に逢いに行きます」
「パルマ・ティーフォ?」
「その人は一体何者なの?」
クルムの口から知らない人物の名前が出て来て、シンクとリッカは首を傾げる。
クルムはどう説明すべきか迷いあぐね、懐から黄色い銃を出した。
「……パルマ博士がいなければ、僕は今こうして悪魔の手から人々を救うことが出来ませんでした。きっと、終の夜という組織も誕生していなかったでしょう。悪魔との戦いにおいて、彼女は必要不可欠な方です」
銃を見つめるクルムの瞳は、真剣そのものだった。
クルムの銃には悪魔人を救うための不思議な力が秘められている。そして、ガルフが使っていたゴーグルにも、人の中に悪魔が潜んでいるかどうか確認することが出来る機能があった。
正直これらの技術は、世界政府に所属するリッカでさえも知らない技術だ。
だから、パルマ博士に今逢いに行かなければ、救える命も今後救えなくなる。
「分かった。なら、そのパルマ・ティーフォという博士に逢いに行こう」
リッカの声にシンクも頷いた。
クルムがパルマと出会って何を依頼するのかは分からないが、今後悪魔との戦いを優位にするためにはパルマに協力してもらうことは必然だ。それに、もしかしたらクルムだけでなく、リッカも悪魔人との戦いに携わるヒントを得られる可能性もある。これ以上指を咥えて眺めていることは、もうリッカは御免だった。
「ありがとうございます」
理由も詳しく分からないというのに従ってくれる二人の優しさに、クルムは礼を言う。
「それで、その博士はどこにいるの?」
「分からないんです」
「……はい?」
一瞬、聞き間違えたのかとリッカは思った。しかし、クルムは申し訳なさそうに頬を掻いて苦笑いを浮かべていた。
「実は、最後に逢ったのが、三年以上も前なので……。それ以降は連絡も取り合っていないですから」
「じゃあ、どうしようもねぇじゃん!」
シンクがわざとらしく肩を落として、落胆してみせる。リッカは自分の頬が引き攣るのを感じていた。
次の目的が決まっただけで、目的地まで決まっている訳ではなかったのだ。
リッカは自分を落ち着かせる意味合いも込めて息を吐くと、
「一か八か、世界政府の情報網を使ってみる?」
エインセルを取り出して、クルムに聞いてみた。ただし、基本的にエインセルには一般市民の情報は載っていない。罪人の情報の確認や地図、また世界政府同士のやり取りが一般的な使い道だ。パルマが一般人の枠を超えた有名人なら情報が出て来るかもしれないが、絶対とは言い切れない。
「いえ、それは後々の手段に取っておきましょう。とりあえず最後に彼女と逢った町、デムテンに向かいます。ここからなら、そう距離もありませんから」
デムテンはスーデル街道からは離れるが、ダイバースのような無法地帯の町を遥かに超えた場所に位置するため、秩序正しく町が保たれている。それに世界政府もデムテンに支部を設けている。だから、立て続けに戦闘に巻き込まれるようなこともないだろう。
それに、ダイバースからなら二日か三日もあれば辿り着くことが出来るはずだ。
「分かった。そしたら、デムテンに向かおう」
「よっしゃ、楽しみだぜ!」
「リッカ、シンク、ありがとうございます」
二人の同意を得られたクルムは、丁寧に頭を下げると、西の方角に向かって体を向けた。リッカとシンクも同じように西の方に体を向ける
「あー!」
すると、シンクが大きな声を上げた。
「い、いきなりどうしたのよ……?」
「空、見ろよ! すっげーぞ!」
瞳を輝かせて上を見つめているシンクに促されて、クルムとリッカも空を見上げた。
「……わぁ」
「――っ。幸先がいいですね」
その景色に言葉を失い、ここ数日の疲労もどこかへ吹っ飛んでいく。
雨が止んで陽が沈み掛けている夕暮れ時の空には、大きな虹が掛かっていた。
ダイバースを出立して、開口一番、リッカがそう言った。リッカはジーっと問い詰めるような瞳を、クルムに向けている。
クルムは真剣な表情でゆっくりと頷くと、
「そうですね。元々隠すつもりはありませんでしたが、そろそろ話さないといけない時だと僕も思います。ですが、それは次の目的地でゆっくり話しましょう。……おそらく、長く、複雑な話となりますから」
「次の目的地? じゃあ、ようやくシンギルってところに行くのか?」
シンクがワクワクしたように声を張らす。
シンギルは、今クルム達がいるグリーネ大国の中心都市で、学問や芸術など様々な分野において栄えている。ダオレイス全体に影響を及ぼすほどシンギルの影響力は大きく、シンクはオリエンスを発ってからシンギルに訪れるのを楽しみにしていた。
しかし、シンクの期待を裏切るように、クルムは首を横に振った。
「すみません、シンク。シンギルに向かうことは、一度止めます」
「えっ……!」
シンクが分かりやすく絶句する。表情から見ても、ショックを受けていることは明らかだった。それほど中心都市シンギルに行くことを楽しみにしていたのだろう。
「どうしてシンギルに向かうのを止めるの? スーデル街道を歩いていれば、一週間もかからずに着くと思うけど……」
リッカは抱いた疑問を包み隠さず、クルムに問いかける。
スーデル街道を道通りに南行していけば、中心都市であるシンギルに辿り着けるようになっている。この世界のことをまだ知らないシンクの見聞を広げるためにも、シンギルに連れて行こうという話になっていた。
それにも関わらず、シンギルへ行くのを止めるというのは、クルムにとって余程の事情があるに違いない。
クルムは一度ゆっくりと目を瞑った。その瞬間、クルムが何を考えたのかは分からない。そして、目を開くと、
「――この先も悪魔から人々を救うためには、どうやら僕自身このままではいけない状態になっているようです」
「……っ。もしかして、さっきの?」
リッカの頭に過ったのは、ガルフとのやり取り――否、ガルフに伝言を託したリテイトという人物の言葉だった。
クルムはリッカの言葉に頷く。
災厄の解放が起こり、クルムが終の夜を離れてから、悪魔による被害は拡大した。
終の夜では、悪魔に関する情報をしっかりとまとめているため、クルムにとっても顔見知りであるリテイトの言葉は信頼に値するものだ。
悪魔によって苦しんでいる多くの人を救うためにも、クルムが最優先にすべきこと。それは――、
「なので、一度シンギルに向かうことを止め、パルマ・ティーフォという博士に逢いに行きます」
「パルマ・ティーフォ?」
「その人は一体何者なの?」
クルムの口から知らない人物の名前が出て来て、シンクとリッカは首を傾げる。
クルムはどう説明すべきか迷いあぐね、懐から黄色い銃を出した。
「……パルマ博士がいなければ、僕は今こうして悪魔の手から人々を救うことが出来ませんでした。きっと、終の夜という組織も誕生していなかったでしょう。悪魔との戦いにおいて、彼女は必要不可欠な方です」
銃を見つめるクルムの瞳は、真剣そのものだった。
クルムの銃には悪魔人を救うための不思議な力が秘められている。そして、ガルフが使っていたゴーグルにも、人の中に悪魔が潜んでいるかどうか確認することが出来る機能があった。
正直これらの技術は、世界政府に所属するリッカでさえも知らない技術だ。
だから、パルマ博士に今逢いに行かなければ、救える命も今後救えなくなる。
「分かった。なら、そのパルマ・ティーフォという博士に逢いに行こう」
リッカの声にシンクも頷いた。
クルムがパルマと出会って何を依頼するのかは分からないが、今後悪魔との戦いを優位にするためにはパルマに協力してもらうことは必然だ。それに、もしかしたらクルムだけでなく、リッカも悪魔人との戦いに携わるヒントを得られる可能性もある。これ以上指を咥えて眺めていることは、もうリッカは御免だった。
「ありがとうございます」
理由も詳しく分からないというのに従ってくれる二人の優しさに、クルムは礼を言う。
「それで、その博士はどこにいるの?」
「分からないんです」
「……はい?」
一瞬、聞き間違えたのかとリッカは思った。しかし、クルムは申し訳なさそうに頬を掻いて苦笑いを浮かべていた。
「実は、最後に逢ったのが、三年以上も前なので……。それ以降は連絡も取り合っていないですから」
「じゃあ、どうしようもねぇじゃん!」
シンクがわざとらしく肩を落として、落胆してみせる。リッカは自分の頬が引き攣るのを感じていた。
次の目的が決まっただけで、目的地まで決まっている訳ではなかったのだ。
リッカは自分を落ち着かせる意味合いも込めて息を吐くと、
「一か八か、世界政府の情報網を使ってみる?」
エインセルを取り出して、クルムに聞いてみた。ただし、基本的にエインセルには一般市民の情報は載っていない。罪人の情報の確認や地図、また世界政府同士のやり取りが一般的な使い道だ。パルマが一般人の枠を超えた有名人なら情報が出て来るかもしれないが、絶対とは言い切れない。
「いえ、それは後々の手段に取っておきましょう。とりあえず最後に彼女と逢った町、デムテンに向かいます。ここからなら、そう距離もありませんから」
デムテンはスーデル街道からは離れるが、ダイバースのような無法地帯の町を遥かに超えた場所に位置するため、秩序正しく町が保たれている。それに世界政府もデムテンに支部を設けている。だから、立て続けに戦闘に巻き込まれるようなこともないだろう。
それに、ダイバースからなら二日か三日もあれば辿り着くことが出来るはずだ。
「分かった。そしたら、デムテンに向かおう」
「よっしゃ、楽しみだぜ!」
「リッカ、シンク、ありがとうございます」
二人の同意を得られたクルムは、丁寧に頭を下げると、西の方角に向かって体を向けた。リッカとシンクも同じように西の方に体を向ける
「あー!」
すると、シンクが大きな声を上げた。
「い、いきなりどうしたのよ……?」
「空、見ろよ! すっげーぞ!」
瞳を輝かせて上を見つめているシンクに促されて、クルムとリッカも空を見上げた。
「……わぁ」
「――っ。幸先がいいですね」
その景色に言葉を失い、ここ数日の疲労もどこかへ吹っ飛んでいく。
雨が止んで陽が沈み掛けている夕暮れ時の空には、大きな虹が掛かっていた。
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