10 / 154
1-09 清々しい朝
しおりを挟む
***
太陽の日差しが、優しく頬に触れる。その懐かしくもあり、温かくもある心地よい感覚によって、意識がゆっくりと浮上する。一度始まった意識の浮上を、途中で拒むことは出来ない。
意識の覚醒に伴い、目を開くと、豪華な景色が脳裏に刻まれる。天井、寝具、窓など全てのものが高級なものだ。
横になっていた体を起こし、今度は体を覚醒させる。体全体を伸ばすと、全身の疲れはなくなっており、動かしやすかった。
寝具から降り、窓の傍に近づく。自分の存在を誇示せんとばかりに、太陽が輝いている。
今日も何かが起こりそうな、晴れ晴れとした気持ちのいい朝だった。
***
「ふわぁぁ」
オリエンス支部の廊下に、間の抜けた欠伸が響き渡る。
その声の持ち主――リッカ・ヴェントは、目を擦りながら、ぼんやりと廊下を歩いていた。
気を抜かして大きく口を開けていたリッカだったが、ハッとして口元を手で隠した。誰もいないからと少々気を抜きすぎてしまっていたようだ。
目を覚まそうと、リッカは肩を回した。
リッカはただいま朝の身支度をするために、洗面所へと向かう途中である。普段束ねている髪は、寝起きのためか、ボサボサと乱雑になっていた。
「……うーん。三日目になると、なかなか疲れも溜まってくるものね」
肩を回しながら、リッカは小さく呟いた。
目が覚めた時は疲れていないように感じていたが、徐々に活動を始めると、体のキレが思ったよりも戻っていないことに気付く。
いくら気を引き締めても、体の疲れは誤魔化せなかったのだった。
「彼はちゃんと眠れたのかな。夜遅くまで起きていたみたいだけど……」
リッカは昨日の夜のことを思い出す。
客間でオリエンスの説明を一通りした後、夜も更けてきたことから、体を休めることを勧めた。世界政府の拠点には、世界政府の人間が休めるようにと寝室がたくさん用意されている。その内の一つが現在使われていなかったので、クルムに使ってもらうことにした。
クルムは礼を言って、その寝室に入っていったが、その後も色々とやらなければいけないことをやっていたようだ。全てを把握しているわけではないが、リッカが寝ようとしていた時には、まだ何かに取り組んでいたのは確かだ。
リッカも遅くまで起きていた自信があったが、クルムはリッカよりも床に就くのが遅かった。
だから、クルムはまだ眠っているのだろうとリッカは判断して、何も取り繕わないで廊下を歩いていた。現在、この拠点で動いているのはリッカ一人だ。
「……?」
そう思っていたはずだが、拠点に違和感を覚える。
「普段より……綺麗?」
このオリエンス支部の拠点に来てから、リッカは自分が使っている部屋以上の場所を掃除できていなかった。それなのにリッカが歩く廊下は塵一つ落ちていなく、窓は太陽の日差しを反射させて輝いていた。
リッカは近くの窓に近寄り、指でサッシに触れてみた。指先には全く汚れが付いておらず、リッカが微かに抱いた疑問は確信に変わる。
この拠点の中全てが掃除されている。
「一体、誰が……?」
しかし、疑問が確信に変わったとはいえ、また別の疑問が浮かぶ。リッカは思わず新たな疑問を口から言葉として出していた。しかし、改めて口に出すことによって、その疑問は全く意味を持たないものだと気づく。
なぜなら――
「あ」
リッカは件の人物の姿を窓の外で捉え、無意識の内に声が漏れた。
そこには、オリエンス支部の庭を掃除している人物がいた。
掃除をしている人物は黒い髪をしており、手に持った箒で、丁寧に地面を掃いていた。大きいゴミがあれば、しっかりと手に持ってから邪魔にならないところにまとめている。ふと見える横顔からは、無理にしているという感情は感じられず、自ら望んでやっているように見えた。
しばらくの間、目を奪われたようにその人物を見つめていたが、リッカは急に首を横に振った。
そして、リッカは両手で自分の頬を叩くと、急いで洗面所へと向かった。
***
「おじさん、ありがとー! また遊んでね」
子供たちの無邪気な声が、オリエンスの居住区に位置する世界政府の拠点の前で元気よく響いた。
その言葉を掛けられた本人――クルム・アーレントは、子供たちに反応を返すのが遅れた。そんなクルムを気にすることなく、子供たちは純粋に手を振り続けている。
クルムはまだ二十代だ。そして、その見た目は年齢以上に若々しくある。そんなクルムは、自分がおじさんと言われるなんて思ってもいなかった。
しかし咄嗟に、子供から見たら大人は変わらないか、と少し納得すると、クルムは声を漏らして小さく笑った。
「はい、約束です」
そう言ってクルムは笑顔で手を振り返した。子供たちの後ろでは、朝食の準備をし終えた母親たちが、クルムに対して頭を下げていた。
クルムはその母親たちの行動を見て、焦る思いで両手を振って否定した。実際、そんなに頭を下げられるようなことはしていないのだ。
ただクルムがしたことといえば――
「すごいね、クルムって」
子供たちとその母親たちが見えなくなったタイミングで、クルムは柔らかく透き通った声に呼び掛けられる。
後ろを振り向けば、そこには世界政府の一員であるリッカ・ヴェントがいた。
相変わらず、リッカは世界政府のコートを着ないで自由な服装をしていた。頭の上からちょっと飛び出している特徴的な髪型も健在だった。
リッカは優しく微笑みながら、クルムと今は誰もいなくなったその先の道を見つめていた。
「そんなことないですよ。子供たちが勝手に僕を慕ってくれただけで……」
「それがすごいんだって。だって、私とは全然仲良くしてくれなかったもん」
クルムの言葉を聞いて、リッカは拗ねた表情を浮かべた。口もツンと尖らせている。
その姿を見て、思わずクルムは笑ってしまった。自分の感情をありのまま表現するリッカがリッカらしいと思ったからだ。
「ねぇ、いったい何をしたの?」
その質問が耳に入った時、クルムはリッカと目があった。期待の眼差しだ。
そんな眼差しを向けられるとは思っていなかったので、クルムは困った。恐らく、リッカが求めている答えを与えることは出来ないだろう。クルムは後頭部に触れながら、「あー」と自分の頭の中で言葉を探った。
「えっと、特別なことはしてないですよ。僕がしたことといえば――」
リッカの期待に応えられないだろうとは思いつつ、クルムはありのままの事実を述べるために言葉を紡ぎ始めた。
太陽の日差しが、優しく頬に触れる。その懐かしくもあり、温かくもある心地よい感覚によって、意識がゆっくりと浮上する。一度始まった意識の浮上を、途中で拒むことは出来ない。
意識の覚醒に伴い、目を開くと、豪華な景色が脳裏に刻まれる。天井、寝具、窓など全てのものが高級なものだ。
横になっていた体を起こし、今度は体を覚醒させる。体全体を伸ばすと、全身の疲れはなくなっており、動かしやすかった。
寝具から降り、窓の傍に近づく。自分の存在を誇示せんとばかりに、太陽が輝いている。
今日も何かが起こりそうな、晴れ晴れとした気持ちのいい朝だった。
***
「ふわぁぁ」
オリエンス支部の廊下に、間の抜けた欠伸が響き渡る。
その声の持ち主――リッカ・ヴェントは、目を擦りながら、ぼんやりと廊下を歩いていた。
気を抜かして大きく口を開けていたリッカだったが、ハッとして口元を手で隠した。誰もいないからと少々気を抜きすぎてしまっていたようだ。
目を覚まそうと、リッカは肩を回した。
リッカはただいま朝の身支度をするために、洗面所へと向かう途中である。普段束ねている髪は、寝起きのためか、ボサボサと乱雑になっていた。
「……うーん。三日目になると、なかなか疲れも溜まってくるものね」
肩を回しながら、リッカは小さく呟いた。
目が覚めた時は疲れていないように感じていたが、徐々に活動を始めると、体のキレが思ったよりも戻っていないことに気付く。
いくら気を引き締めても、体の疲れは誤魔化せなかったのだった。
「彼はちゃんと眠れたのかな。夜遅くまで起きていたみたいだけど……」
リッカは昨日の夜のことを思い出す。
客間でオリエンスの説明を一通りした後、夜も更けてきたことから、体を休めることを勧めた。世界政府の拠点には、世界政府の人間が休めるようにと寝室がたくさん用意されている。その内の一つが現在使われていなかったので、クルムに使ってもらうことにした。
クルムは礼を言って、その寝室に入っていったが、その後も色々とやらなければいけないことをやっていたようだ。全てを把握しているわけではないが、リッカが寝ようとしていた時には、まだ何かに取り組んでいたのは確かだ。
リッカも遅くまで起きていた自信があったが、クルムはリッカよりも床に就くのが遅かった。
だから、クルムはまだ眠っているのだろうとリッカは判断して、何も取り繕わないで廊下を歩いていた。現在、この拠点で動いているのはリッカ一人だ。
「……?」
そう思っていたはずだが、拠点に違和感を覚える。
「普段より……綺麗?」
このオリエンス支部の拠点に来てから、リッカは自分が使っている部屋以上の場所を掃除できていなかった。それなのにリッカが歩く廊下は塵一つ落ちていなく、窓は太陽の日差しを反射させて輝いていた。
リッカは近くの窓に近寄り、指でサッシに触れてみた。指先には全く汚れが付いておらず、リッカが微かに抱いた疑問は確信に変わる。
この拠点の中全てが掃除されている。
「一体、誰が……?」
しかし、疑問が確信に変わったとはいえ、また別の疑問が浮かぶ。リッカは思わず新たな疑問を口から言葉として出していた。しかし、改めて口に出すことによって、その疑問は全く意味を持たないものだと気づく。
なぜなら――
「あ」
リッカは件の人物の姿を窓の外で捉え、無意識の内に声が漏れた。
そこには、オリエンス支部の庭を掃除している人物がいた。
掃除をしている人物は黒い髪をしており、手に持った箒で、丁寧に地面を掃いていた。大きいゴミがあれば、しっかりと手に持ってから邪魔にならないところにまとめている。ふと見える横顔からは、無理にしているという感情は感じられず、自ら望んでやっているように見えた。
しばらくの間、目を奪われたようにその人物を見つめていたが、リッカは急に首を横に振った。
そして、リッカは両手で自分の頬を叩くと、急いで洗面所へと向かった。
***
「おじさん、ありがとー! また遊んでね」
子供たちの無邪気な声が、オリエンスの居住区に位置する世界政府の拠点の前で元気よく響いた。
その言葉を掛けられた本人――クルム・アーレントは、子供たちに反応を返すのが遅れた。そんなクルムを気にすることなく、子供たちは純粋に手を振り続けている。
クルムはまだ二十代だ。そして、その見た目は年齢以上に若々しくある。そんなクルムは、自分がおじさんと言われるなんて思ってもいなかった。
しかし咄嗟に、子供から見たら大人は変わらないか、と少し納得すると、クルムは声を漏らして小さく笑った。
「はい、約束です」
そう言ってクルムは笑顔で手を振り返した。子供たちの後ろでは、朝食の準備をし終えた母親たちが、クルムに対して頭を下げていた。
クルムはその母親たちの行動を見て、焦る思いで両手を振って否定した。実際、そんなに頭を下げられるようなことはしていないのだ。
ただクルムがしたことといえば――
「すごいね、クルムって」
子供たちとその母親たちが見えなくなったタイミングで、クルムは柔らかく透き通った声に呼び掛けられる。
後ろを振り向けば、そこには世界政府の一員であるリッカ・ヴェントがいた。
相変わらず、リッカは世界政府のコートを着ないで自由な服装をしていた。頭の上からちょっと飛び出している特徴的な髪型も健在だった。
リッカは優しく微笑みながら、クルムと今は誰もいなくなったその先の道を見つめていた。
「そんなことないですよ。子供たちが勝手に僕を慕ってくれただけで……」
「それがすごいんだって。だって、私とは全然仲良くしてくれなかったもん」
クルムの言葉を聞いて、リッカは拗ねた表情を浮かべた。口もツンと尖らせている。
その姿を見て、思わずクルムは笑ってしまった。自分の感情をありのまま表現するリッカがリッカらしいと思ったからだ。
「ねぇ、いったい何をしたの?」
その質問が耳に入った時、クルムはリッカと目があった。期待の眼差しだ。
そんな眼差しを向けられるとは思っていなかったので、クルムは困った。恐らく、リッカが求めている答えを与えることは出来ないだろう。クルムは後頭部に触れながら、「あー」と自分の頭の中で言葉を探った。
「えっと、特別なことはしてないですよ。僕がしたことといえば――」
リッカの期待に応えられないだろうとは思いつつ、クルムはありのままの事実を述べるために言葉を紡ぎ始めた。
0
あなたにおすすめの小説
『紅茶の香りが消えた午後に』
柴田はつみ
恋愛
穏やかで控えめな公爵令嬢リディアの唯一の楽しみは、幼なじみの公爵アーヴィンと過ごす午後の茶会だった。
けれど、近隣に越してきた伯爵令嬢ミレーユが明るく距離を詰めてくるたび、二人の時間は少しずつ失われていく。
誤解と沈黙、そして抑えた想いの裏で、すれ違う恋の行方は——。
竜皇女と呼ばれた娘
Aoi
ファンタジー
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……
差し出された毒杯
しろねこ。
恋愛
深い森の中。
一人のお姫様が王妃より毒杯を授けられる。
「あなたのその表情が見たかった」
毒を飲んだことにより、少女の顔は苦悶に満ちた表情となる。
王妃は少女の美しさが妬ましかった。
そこで命を落としたとされる少女を助けるは一人の王子。
スラリとした体型の美しい王子、ではなく、体格の良い少し脳筋気味な王子。
お供をするは、吊り目で小柄な見た目も中身も猫のように気まぐれな従者。
か○みよ、○がみ…ではないけれど、毒と美しさに翻弄される女性と立ち向かうお姫様なお話。
ハピエン大好き、自己満、ご都合主義な作者による作品です。
同名キャラで複数の作品を書いています。
立場やシチュエーションがちょっと違ったり、サブキャラがメインとなるストーリーをなどを書いています。
ところどころリンクもしています。
※小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿しています!
【完結】捨てられた皇子の探し人 ~偽物公女は「大嫌い」と言われても殿下の幸せを願います~
ゆきのひ
恋愛
二度目の人生は、前世で慕われていた皇子から、憎悪される運命でした…。
騎士の家系に生まれたリュシー。実家の没落により、生きるために皇宮のメイドとなる。そんなリュシーが命じられたのは、廃屋同然の離宮でひっそりと暮らすセレスティアン皇子の世話係。
母を亡くして後ろ盾もなく、皇帝に冷遇されている幼い皇子に心を寄せたリュシーは、皇子が少しでも快適に暮らしていけるよう奮闘し、その姿に皇子はしだいに心開いていく。
そんな皇子との穏やかな日々に幸せを感じていたリュシーだが、ある日、毒を盛られて命を落とした……はずが、目を開けると、公爵令嬢として公爵家のベッドに横たわっていた。けれどその令嬢は、リュシーの死に因縁のある公爵の一人娘……。
望まぬ形で二度目の生を享けたリュシーと、その死に復讐を誓った皇子が、本当に望んでいた幸せを手に入れるまでのお話。
※本作は「小説家になろう」さん、「カクヨム」さんにも投稿しています。
※表紙画像はAIで作成したものです
お姫様は死に、魔女様は目覚めた
悠十
恋愛
とある大国に、小さいけれど豊かな国の姫君が側妃として嫁いだ。
しかし、離宮に案内されるも、離宮には侍女も衛兵も居ない。ベルを鳴らしても、人を呼んでも誰も来ず、姫君は長旅の疲れから眠り込んでしまう。
そして、深夜、姫君は目覚め、体の不調を感じた。そのまま気を失い、三度目覚め、三度気を失い、そして……
「あ、あれ? えっ、なんで私、前の体に戻ってるわけ?」
姫君だった少女は、前世の魔女の体に魂が戻ってきていた。
「えっ、まさか、あのまま死んだ⁉」
魔女は慌てて遠見の水晶を覗き込む。自分の――姫君の体は、嫁いだ大国はいったいどうなっているのか知るために……
四人の令嬢と公爵と
オゾン層
恋愛
「貴様らのような田舎娘は性根が腐っている」
ガルシア辺境伯の令嬢である4人の姉妹は、アミーレア国の王太子の婚約候補者として今の今まで王太子に尽くしていた。国王からも認められた有力な婚約候補者であったにも関わらず、無知なロズワート王太子にある日婚約解消を一方的に告げられ、挙げ句の果てに同じく婚約候補者であったクラシウス男爵の令嬢であるアレッサ嬢の企みによって冤罪をかけられ、隣国を治める『化物公爵』の婚約者として輿入という名目の国外追放を受けてしまう。
人間以外の種族で溢れた隣国ベルフェナールにいるとされる化物公爵ことラヴェルト公爵の兄弟はその恐ろしい容姿から他国からも黒い噂が絶えず、ガルシア姉妹は怯えながらも覚悟を決めてベルフェナール国へと足を踏み入れるが……
「おはよう。よく眠れたかな」
「お前すごく可愛いな!!」
「花がよく似合うね」
「どうか今日も共に過ごしてほしい」
彼らは見た目に反し、誠実で純愛な兄弟だった。
一方追放を告げられたアミーレア王国では、ガルシア辺境伯令嬢との婚約解消を聞きつけた国王がロズワート王太子に対して右ストレートをかましていた。
※初ジャンルの小説なので不自然な点が多いかもしれませんがご了承ください
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる