英雄の弾丸

葉泉 大和

文字の大きさ
15 / 154

1-14 また会えた

しおりを挟む
 ***

 懐で抱く少女――ララが眠ったことに気付くと、リッカは世界政府の白いコートを脱ぎ、ララを包み込むようにそのコートを羽織わせた。
 リッカはララに目を向ける。ララの体には小さくはあるものの、幾つかの傷が出来ていた。その傷を見ながら、リッカは申し訳ない思いで胸が締め付けられた。
 ララが襲われていることをリッカが認識したのは、ララがトバスに蹴られた時だ。

 暗い夜中であるはずなのに、道の真ん中に小さな子供の影と大きな男の影があることに、リッカは違和感を覚えていた。二人が何か話していることは分かったが、声が小さかったために詳しい内容までは聞き取れなかった。
 リッカが男に対して注意をし、帰宅するように促せばいいと最初は思っていた。だから、リッカはひとまず二人の影に近づき、その様子を窺おうとした。
 しかし、次の瞬間、男の影が足を蹴り上げたことで、小さな子供の影は吹き飛ばされた。小さな可愛らしい声を上げていたことから、その子供は女の子――ララだと分かった。
 そして、男――トバスは腰から剣を取り出し、畳み掛けるように剣を振り上げていたのだ。
 リッカはララを守るべく、全力で走り出していた。
 しかし、距離にしたら長くはなかったが、間に合うかどうか微妙なものだった。

 ――走っても間に合わないっ!

 そう判断したリッカはなりふり構わず、ララの元に飛び込んだ。リッカは宙に浮いたまま、ララの体を自分の方へと引き寄せ、抱きしめた。
 その直後、地面の割れる大きな音が響いた。トバスが持っていた剣によるものだ。
 ほっと一息吐く間もなく、リッカは地面に足を着けようと思ったが、勢いを殺しきれず、ララを抱えたまま、二転三転と体を転がしてしまった。
 リッカはララの体を守ろうと、さらにギュッと抱きしめ、身を挺して守った。
 そして、現在に至る。

 ――気づいた瞬間に早く駆け寄っていれば、怖い思いをさせなかったのに……。

 目を瞑っているララの頭を撫でながら、リッカは自分の不甲斐なさに歯を食いしばっていた。

「ひゅぅ。やるねぇ、世界政府のお嬢ちゃん」

 リッカは後ろから口笛がなるのを聞こえ、意識をララからトバスの方へと向けた。トバスの軽い口調とは裏腹に、冷ややかな視線がリッカに向けられているのが分かる。
 トバスはリッカに対して完全なる敵意を剝き出しにしていた。

 ――そうだ。まだ何も解決されていない。

 敵意に当てられたリッカは、その場で深呼吸をした。自分を落ち着けるため、そして、次の行動の準備をするためだ。

「こんな小さな子に……自分が何をしたのか分かってるの?」
「俺はただこいつがシエル様の計画の邪魔になるような行動をしたから、それを止めようとしただけだ」

 リッカの問いかけに対し、トバスは悪びれる様子もなく、むしろ当然のことをしているかのように主張する。

「それに、だ。その嬢ちゃんは父親の場所を聞いて来たんだ。ははっ、ちょうどよかったじゃねえか。こいつはあの世で父親に会えるはずだった」

 一歩、一歩とトバスはゆっくりとリッカの方に近づいて来る。余裕なのか、剣を片手で振り回していた。

「だが、感動の親子の再会をお前が邪魔した。その代償はしっかりと――ぐっ!?」

 突然、暗かったはずの世界に、光が満ちる。
 その眩しさのあまり、トバスは声を漏らしながら、空いている手で目を覆った。

 リッカは光る光源――エインセルを右手に持つと、トバスに向けて照らした。
 光が当たったことによって、トバスの全貌は明らかにされる。トバスはリッカより一回りも大きい体つきをしており、腰には鞘、手には大剣が収まっている。目元が隠されているため、どのような顔をしているか分からなかったが、体に見合った顔の形をしていた。
 何より特徴的なのは、トバスの首元にある黒い首輪のようなものだ。

「あなた、カペル・リューグの関係者ね」

 その姿を見て、トバスの正体に更に確信を持ちながら、リッカは言った。
 理由は分からないが、カペルに従う人間は例外なく黒い首輪をつけている。
 つまり、目の前にいる人間がカペルの仲間だということは、火を見るよりも明らかなのだ。
 トバスはまだ光に対応できず、苦しそうに目を押さえていた。

「さぁ、大人しく私をカペルの元に――」
 ――連れていきなさい。

 そう告げようとした時だった。

「……カペルじゃない」

 リッカの言葉は、低く重い声によって遮られた。いや、トバスから発せられていた雰囲気が明らかに変わったことにより、リッカは怯み、言葉にする前に喉の奥で潰されてしまったのだ。

「……な、何?」

 リッカはトバスが急変したことを理解できず、思わず疑問にならない疑問を言葉に出していた。
 しかし、トバスはリッカの言葉にまるで耳を傾ける気配はなかった。
 リッカは驚きのあまり、トバスに目を奪われている。だから、その時、リッカの胸の辺りで何かが疼くことに、全く気付けなかった。
 トバスは、目を押さえていた手に力を入れた。それによって、こめかみから血が溢れるが、全く気にも留める様子はない。
 痛みすらも超越する動機が、今のトバスを動かしている。
 それは――、

「あの方は! シエル・クヴント様だッ!」

 そう叫ぶと、トバスは目元を隠していた手を外した。初めて見るトバスの目は黒く、ただ黒く染まっていた。血も滴っていることもあってか、その目には、邪魔者に対する怒りしか存在していないように見えた。

 今のトバスを動かす原動力。それは、侮辱されたことに対する憤慨だ。
 信頼しきっているシエル・クヴントを、カペル・リューグと言われた。
 英雄として崇高しているのに、人――それも英雄とは反対の存在である罪人に間違われること以上の侮辱があるだろうか。
 それが、トバスの逆鱗に触れたのだ。

 怒り狂う姿は、もはや、ただ我を忘れた獣の姿のようだった。
 リッカはその時、初めて「危険」という思考に至る。次の行動に移ろうとするが、上手く頭が回らない。脈打つ鼓動が、思考の邪魔をする。

「絶対! 許さんッ!」

 トバスは剣を持つ手に力を入れると、怒号を上げながら、リッカの方へと駆け出した。トバスが動き出したことに気付くと、リッカはハッと我に返った。そして、リッカは大きく息を吐き、全神経をトバスに傾ける。

 ――私が彼を止めるしかないっ!

 リッカはトバスの動きを見逃さないように、目を見張る。トバスは剣を引きずりながら、走っている。その動きが変わる様子はなかった。

 トバスはただ一直線にこちらに向かって突進しているだけだった。
 そして、その後のトバスの行動は剣を振り上げることだろう。その時、両腕を天に突き上げるように真っ直ぐに伸ばすに違いない。

 トバスがそのようにするとリッカが確信するのには理由がある。
 先ほどトバスが剣でララを斬ろうとした時、剣先を空高く向けていた。その姿は、まるで捧げものを捧げるようだった。
 隙だらけの構えであるはずなのに、わざわざそうする理由は限られる。
 この構えこそ、トバスがシエル・クヴントに忠誠を尽くす意思の表れなのだ。

 ならば、トバスが剣を振り上げた瞬間を狙って、腰にある鞭で、剣を握っている手を払い、剣を手放させるしかない。そして、トバスが動揺した時を狙って、取り押さえる。

 これが、リッカの出したこの場を切り拓く打開策だ。
 それ以外、最善の策は浮かばなかった。浮かんだとしても、結局、ララを抱えている以上、大きな行動は出来ない。
 結局、現状はこれしかトバスに対抗する方法がないのだ。
 不幸中の幸いか、トバスの剣の構えを一度だけ見ることが出来たのはよかった。その情報があるだけでも、傾向と対策を立てることが出来たからだ。

 目の前に迫り来るトバスを見ながら、リッカはエインセルを持つ手に自然と力が入る。作戦を始める機会を見極めるためだ。
 トバスが剣を振り上げるために踏み込むまで、あと数歩のタイミング――

「ッ!?」

 商業区一帯は、再び光を失った。
 唯一の光源であったエインセルを、リッカが懐に閉まったのだ。
 急激な状況変化と共に、トバスの動きはほんのわずかだが鈍くなった。
 リッカはその隙に、音を立てないように、右手を懐から腰に移動させる。

「そんなのぉ! 無駄なあがきだぁ!」

 トバスが叫ぶと、リッカの目の前からジャリッと石を踏み込む音とが聞こえると共に、風が下から上にと吹き上げた。
 トバスが剣を振り上げた証拠だ。

 ――今だ!

 リッカは腰にある鞭を右手で掴み、狙い通りに行動しようとした。あとは鞭を振って、トバスの手から剣を落とすだけだ。
 しかし、この絶好のタイミングで、リッカの予想外の出来事が起こった。

「う、うぅん」

 リッカの懐に眠るララが息苦しそうに小さく吐息を漏らした。
 その瞬間、リッカの意識はララの方に向いてしまった。いや、向けてしまった。
 ララは目を開けてはいなかったが、どこか苦しそうな表情を浮かべていた。安心させようと、ララを抱えている左手に自然と力が入る。
 そして、リッカは失態を犯したことに気付く。

 すぐさまリッカは視線をララからトバスに移した。
 剣を垂直に立てているトバスの影は厳かで、刑を執行させるための冷酷な断頭台のように感じた。そこに遠慮という言葉は一切なく、トバスはニヤリと笑いながら、剣を思い切り振り下ろした。

「二人ともに散れぇ!」

 風が、空間が切り裂かれていくのが分かる。リッカとララの命を遠慮なく奪おうとしている。
 そうさせまいと、もう一度リッカは鞭で迎え撃とうとした。
 しかし、剣はリッカの予想よりも速い速度で振り下ろされている。もう剣を払うことはおろか、鞭を取り出すことさえ出来ないと、リッカは判断してしまった。

 リッカはララを守るように、鞭を掴んでいた右手をララに回した。せめてララだけは守れるようにと、両腕で強く抱きかかえる。リッカの服を掴む力が、少しだけ強くなった気がした。
 リッカは死を覚悟して、目を固く閉じる。

 ――私一人だと、こんなにも何も出来ない。この小さな女の子、一人だって守ることが出来ない。

 リッカは自分の無力さを嘆いていた。
 世界政府の大陸支部に配属されてから、どこか浮かれていたのかもしれない。
 あの世界政府なのだから、何でも出来ると思っていた。一人でも、町一つくらいなら守れると思っていた。
 リッカの夢――正しい人が苦しまない世界を作ることが出来ると思っていた。
 しかし、現実は違った。
 所詮は、肩書だけだったのだ。リッカ自身に力が付いたわけではない。
 そのことに気付いて、今更助けを求めるにしても、もう遅い。
 クレイや世界政府の仲間は来ない。
 クルムも、もうどこかへ旅立ってしまった。
 成す術は、どこにも何もない。
 唯一リッカに出来ること――、それは奇跡が起こることをただ祈るだけだ。
 この状況を打破できるのは、もはや奇跡以外はなかった。

 リッカはララを強く抱きしめながら、現実から目を背けるようにずっと目を閉じていた。
 命が奪われる瞬間というのは、こんなにも長く、孤独で、辛いものなのかと、リッカは初めて知った。一瞬が永遠のようだ。
 しかし、いつまで経っても自分の命を閉ざす刃は、襲ってこない。迎えるはずの終わりが来ないのだ。
 リッカは不審に思い、固く閉ざしていた目を開くと、信じられない現実が真っ先に目に入った。

 リッカの意志とは関係なく、そうすべきであるように涙が流れる。

「お、お前……何者だ……?」

 そこには、困惑する敵と、何者かの後ろ姿があった。

「――僕、ですか?」

 優しい声。穏やかな声。それでいて、人を安心させる心強い声。
 マントを羽織っているその人の顔は、背中越しで見ることは叶わない。

「僕は、ダオレイスを駆け回る何でも屋――」

 しかし、それが誰なのかは、リッカはわざわざ問わなくても、答えられる自信があった。

「クルム・アーレントです」

 目の前にいる男――クルム・アーレントはそう告げた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

『紅茶の香りが消えた午後に』

柴田はつみ
恋愛
穏やかで控えめな公爵令嬢リディアの唯一の楽しみは、幼なじみの公爵アーヴィンと過ごす午後の茶会だった。 けれど、近隣に越してきた伯爵令嬢ミレーユが明るく距離を詰めてくるたび、二人の時間は少しずつ失われていく。 誤解と沈黙、そして抑えた想いの裏で、すれ違う恋の行方は——。

【完結】能力が無くても聖女ですか?

天冨 七緒
恋愛
孤児院で育ったケイトリーン。 十二歳になった時特殊な能力が開花し、体調を崩していた王妃を治療する事に… 無事に王妃を完治させ、聖女と呼ばれるようになっていたが王妃の治癒と引き換えに能力を使い果たしてしまった。能力を失ったにも関わらず国王はケイトリーンを王子の婚約者に決定した。 周囲は国王の命令だと我慢する日々。 だが国王が崩御したことで、王子は周囲の「能力の無くなった聖女との婚約を今すぐにでも解消すべき」と押され婚約を解消に… 行く宛もないが婚約解消されたのでケイトリーンは王宮を去る事に…門を抜け歩いて城を後にすると突然足元に魔方陣が現れ光に包まれる… 「おぉー聖女様ぁ」 眩い光が落ち着くと歓声と共に周囲に沢山の人に迎えられていた。ケイトリーンは見知らぬ国の聖女として召喚されてしまっていた… タイトル変更しました 召喚されましたが聖女様ではありません…私は聖女様の世話係です

ざまぁに失敗したけど辺境伯に溺愛されています

木漏れ日
恋愛
天才魔術師セディが自分の番である『異界渡りの姫』を召喚したとき、16歳の少女奈緒はそれに巻き込まれて、壁外という身分を持たない人々が住む場所に落ちました。 少女は自分を異世界トリップに巻き込んだ『異界渡り姫』に復讐しようとして失敗。なぜかロビン辺境伯は少女も『異界渡りの姫』だと言って溺愛するのですが…… 陰陽の姫シリーズ『図書館の幽霊って私のことですか?』と連動しています。 どちらからお読み頂いても話は通じます。

四人の令嬢と公爵と

オゾン層
恋愛
「貴様らのような田舎娘は性根が腐っている」  ガルシア辺境伯の令嬢である4人の姉妹は、アミーレア国の王太子の婚約候補者として今の今まで王太子に尽くしていた。国王からも認められた有力な婚約候補者であったにも関わらず、無知なロズワート王太子にある日婚約解消を一方的に告げられ、挙げ句の果てに同じく婚約候補者であったクラシウス男爵の令嬢であるアレッサ嬢の企みによって冤罪をかけられ、隣国を治める『化物公爵』の婚約者として輿入という名目の国外追放を受けてしまう。  人間以外の種族で溢れた隣国ベルフェナールにいるとされる化物公爵ことラヴェルト公爵の兄弟はその恐ろしい容姿から他国からも黒い噂が絶えず、ガルシア姉妹は怯えながらも覚悟を決めてベルフェナール国へと足を踏み入れるが…… 「おはよう。よく眠れたかな」 「お前すごく可愛いな!!」 「花がよく似合うね」 「どうか今日も共に過ごしてほしい」  彼らは見た目に反し、誠実で純愛な兄弟だった。  一方追放を告げられたアミーレア王国では、ガルシア辺境伯令嬢との婚約解消を聞きつけた国王がロズワート王太子に対して右ストレートをかましていた。 ※初ジャンルの小説なので不自然な点が多いかもしれませんがご了承ください

お姫様は死に、魔女様は目覚めた

悠十
恋愛
 とある大国に、小さいけれど豊かな国の姫君が側妃として嫁いだ。  しかし、離宮に案内されるも、離宮には侍女も衛兵も居ない。ベルを鳴らしても、人を呼んでも誰も来ず、姫君は長旅の疲れから眠り込んでしまう。  そして、深夜、姫君は目覚め、体の不調を感じた。そのまま気を失い、三度目覚め、三度気を失い、そして…… 「あ、あれ? えっ、なんで私、前の体に戻ってるわけ?」  姫君だった少女は、前世の魔女の体に魂が戻ってきていた。 「えっ、まさか、あのまま死んだ⁉」  魔女は慌てて遠見の水晶を覗き込む。自分の――姫君の体は、嫁いだ大国はいったいどうなっているのか知るために……

竜皇女と呼ばれた娘

Aoi
ファンタジー
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる その歳まで人間と交流する機会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ 国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……

異世界でカイゼン

soue kitakaze
ファンタジー
作者:北風 荘右衛(きたかぜ そうえ)  この物語は、よくある「異世界転生」ものです。  ただ ・転生時にチート能力はもらえません ・魔物退治用アイテムももらえません ・そもそも魔物退治はしません ・農業もしません ・でも魔法が当たり前にある世界で、魔物も魔王もいます  そこで主人公はなにをするのか。  改善手法を使った問題解決です。  主人公は現世にて「問題解決のエキスパート」であり、QC手法、IE手法、品質工学、ワークデザイン法、発想法など、問題解決技術に習熟しており、また優れた発想力を持つ人間です。ただそれを正統に評価されていないという鬱屈が溜まっていました。  そんな彼が飛ばされた異世界で、己の才覚ひとつで異世界を渡って行く。そういうお話をギャグを中心に描きます。簡単に言えば。 「人の死なない邪道ファンタジーな、異世界でカイゼンをするギャグ物語」 ということになります。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

処理中です...