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2-12 心の導火線
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――最悪だ。
一度通った暗い路地裏の道を走りながら、リッカは遺憾の思いに苛まされていた。
シエル教団の巡回を迎えているヴェルルは、鳴り止むことのない歓喜の声で満ち溢れている。リッカ達は巡回が行なわれている広場から離れるように走っているというのに、その響く声の大きさは一定で、衰えるということを知らない。
リッカは路地裏を駆けながら、深く息を吐く。その息の吐き方は、呼吸というよりも溜め息に近かった。
そして、溜め息と共に思い出されるのは――、先ほどの巡回の途中、クルムが一番現れてはいけないタイミングで、舞台上に現れてしまった時のことだ。
願っていたはずの目的は果たされたのに、その喜びを噛み締める余裕を、状況は与えてはくれなかった。
――最悪の形で叶った。
あれほどクルムを見つけないといけないと焦らせていた第六感は、こうなることを予期しての警鐘だったということを今更になって悟る。
立ってはいけない場面で、あの場に立ったクルムを、ヴェルルにいる人々は受け入れなかった。それも当然の話だろう。シエル教団の最高指揮官を待ち望んでいたのに、いきなり無関係の人間が出てきたら、誰だって怒り狂い排斥しようとするのも頷ける。
だから、これから運命がどのようにクルムと接するのか、今のリッカには分からない。しかし、一つだけ容易に予想がつくことがある。
巡回を邪魔したということが、世界中に伝わってしまえば、クルムは安寧と旅を続けることも難しくなるだろう。
だが、今は先の分からない未来を予想して、悲観するよりもやることがある。
まずはクルムに直接会うこと。
そして、会ったら一番初めに、リッカには一言どうしても言いたいことが――、
「わ痛ぁッ!」
考え事に集中していたため、目の前を走るソマクが立ち止まったことに気付けなかったリッカは、止まることが出来ずにソマクの背中に顔から突っ込む形になった。尻もちをつかずに済んだものの、シエル教団特注の鎧にぶつけた鼻が、ひりひりと痛む。暗くてよく見えないが、紅くなっているのは間違いない。
「大丈夫か?」
「うん、これくらい何でもない……」
しっかりと立ち止まっていて無傷なシンクは、余裕そうにリッカに聞く。痛む鼻を押さえながら、リッカは平然と答えた。しかし、その声は若干涙声になっている。
リッカは急に立ち止まったソマクに目線を送った。しかし、ソマクはリッカ達にわき目も振らず、ただ黙って前を見つめている――警戒するように前を睨み付けているだけだ。
「……ソマクさん?」
リッカは恐る恐るソマクの名前を呼んだ。しかし、反応は返ってこない。
リッカの知っているソマクなら、即座に自らの体にぶつかったリッカのことを優しく気遣ってくれそうなのに、今はそれがなかった。
ソマクは警戒を最大に張っており、腰にかざしている剣にも触れている。しかし、それ以上の行動を起こす様子はなかった。状況が読めない故に、不要な行動を起こせないのだ。
そこまでソマクにさせるとは、前方に一体何があるというのだろうか。
前に進ませないように立つソマクの横から、リッカは顔だけ出して様子を盗み見る。反対側からはシンクも前方の様子を探るために、顔を出していた。
「……っ!?」
しかし、目の前の光景を見たリッカは、思わず言葉を失ってしまった。
そこには、二人の人物が地に倒れ込む姿があった。一人は体つきが大きく頑丈で、もう一人は比較してしまうと小さく見えてしまう。
彼らの体には切り傷があったが、まだ辛うじて息をしていた。だが、斬られてから時間が経っているのか、彼らの周りは血が海のように滴っている。
先ほど巡回が始まる前にソマクに案内されて通った時は、確かにこのような悲惨な状況はなかったはずだ。
「何なんだ、これ!?」
同様に前方を見ていたシンクが驚きの声を上げる。一瞬、ソマクはここ一番に警戒を張り巡らせた。リッカとシンクが自らよりも前に進むことがないように、ソマクは体全体を使って、盾としての役割に徹し始める。
しかし、事態は何も変化を起こさない。ただ冷たい風が吹くだけだ。
ソマクはゆっくりと息を吐くと、剣から手を離した。
目の前の人間を傷つけた犯人から二次被害を防ぐために、ソマクは今まで身動きを取らずにいた。しかし、シンクが声を上げても数十秒の間何も起こらなかったことで、ソマクはその警戒を解いたのだ。
「……、彼らはヴェルルの中でも、悪童として有名なグラン兄弟だ。きっと悪事を働いている最中に、誰かに返り討ちにあったのだろう。問題は――」
ソマクは話の途中で、ぷつりと言葉を止めた。話している最中に何かに気付いたようだ。そして、ソマクは気付いたことをハッキリさせるためにグラン兄弟に近づくと、すぐにしゃがみ込んで注意深く彼らの傷を見つめた。
リッカとシンクも、ソマクの後に続き、横たわるグラン兄弟の姿を捉える。
兄の傷と弟の傷は、よく見比べると違っていた。
「この傷口……、まさか……っ」
「何か分かったんですか?」
一人納得するソマクに、リッカは言葉を掛けた。その言葉にソマクは小さく頷き、
「すまないが、私はここから別行動に移させてもらう」
短く、唐突な判断を下した。
「この場は私に任せて、君たちは先にクルム君の所へ行ってくれ」
ソマクは更に言葉を続けていく。突然の発言に、二人は揺れる瞳をソマクに向けた。
「で、でも、危険では……」
クルムのことも心配ではあるが、この状況の中、ソマクの指示を聞いてソマクだけを置いて行くことは出来なかった。
「大丈夫、この一件に関しては大方予想がついているんだ。それよりも、君たちはクルム君に会うためにここまで来たのだろう?」
立ち尽くすリッカに、ソマクは優しく語り掛ける。改めて言われるその言葉に、リッカとシンクは一瞬身を固くさせた。
「さぁ、この道を真っ直ぐ行けば、そこにクルム君がいるはずだよ」
二人の機微な動きを見逃さなかったソマクは、リッカとシンクに導火線を付けるように、路地裏の更に奥の道を指で示す。
ソマクの瞳は、確信に満ち、全くぶれることはない。
「……分かった!」
ソマクの言葉に、シンクは堂々と相槌を打った。リッカもやや思案したが、
「ソマクさん、ありがとうございます!」
すぐに覚悟を決めた声を出すと、頭を下げた。
素人同然で何も出来ないリッカ達がいても、かえって足手まといだろう。それに、ここで時間を浪費していたら、折角ソマクに作ってもらったクルムと面と面を合わせるチャンスを逃してしまう。
リッカとシンクは、倒れるグラン兄弟の横を通って、ソマクが指差す方向へと走り出した。
ソマクの優しさを胸に、リッカはただひたすらに暗い路地裏を駆ける。シンクも、リッカと同じ速度で走っている。
本来ならば何の音も聞こえないであろう人一人いない薄暗い路地裏には、今、あまりにも不釣り合いな大歓声が響き渡っていた。もちろん、その音の根源は路地裏ではなく、広場からだ。離れている路地裏まで人々の歓声が木霊となって聞こえるということは、それほどまでにシエル教団の巡回の影響力が大きいということを意味している。
しかし、今のリッカとシンクにはその歓声さえも耳には入って来なかった。
ただひたすらに目的を成すことだけに集中しているのだ。
――クルムに会う。
二人の間に言葉は存在しなかった。今は言葉を交わすよりも行動に移す時だと、互いに分かっているのだろう。
リッカとシンクは周りを見回しながら、路地裏を駆け抜けていく。やがて、目の前に開けた空間が現れた。
「――ッ!」
月明りが淡く照らすその場所は、どこか神秘的な場所のように彷彿とさせる。
そして、その場所にたった一人の人物が、空を見つめながら佇んでいた。
それが誰なのかは、リッカとシンクには確認する必要は最早ない。
「クルム!」
リッカとシンクは、半日以上探し続けた人物の名を、声に出して呼んだ。
――最悪だ。
一度通った暗い路地裏の道を走りながら、リッカは遺憾の思いに苛まされていた。
シエル教団の巡回を迎えているヴェルルは、鳴り止むことのない歓喜の声で満ち溢れている。リッカ達は巡回が行なわれている広場から離れるように走っているというのに、その響く声の大きさは一定で、衰えるということを知らない。
リッカは路地裏を駆けながら、深く息を吐く。その息の吐き方は、呼吸というよりも溜め息に近かった。
そして、溜め息と共に思い出されるのは――、先ほどの巡回の途中、クルムが一番現れてはいけないタイミングで、舞台上に現れてしまった時のことだ。
願っていたはずの目的は果たされたのに、その喜びを噛み締める余裕を、状況は与えてはくれなかった。
――最悪の形で叶った。
あれほどクルムを見つけないといけないと焦らせていた第六感は、こうなることを予期しての警鐘だったということを今更になって悟る。
立ってはいけない場面で、あの場に立ったクルムを、ヴェルルにいる人々は受け入れなかった。それも当然の話だろう。シエル教団の最高指揮官を待ち望んでいたのに、いきなり無関係の人間が出てきたら、誰だって怒り狂い排斥しようとするのも頷ける。
だから、これから運命がどのようにクルムと接するのか、今のリッカには分からない。しかし、一つだけ容易に予想がつくことがある。
巡回を邪魔したということが、世界中に伝わってしまえば、クルムは安寧と旅を続けることも難しくなるだろう。
だが、今は先の分からない未来を予想して、悲観するよりもやることがある。
まずはクルムに直接会うこと。
そして、会ったら一番初めに、リッカには一言どうしても言いたいことが――、
「わ痛ぁッ!」
考え事に集中していたため、目の前を走るソマクが立ち止まったことに気付けなかったリッカは、止まることが出来ずにソマクの背中に顔から突っ込む形になった。尻もちをつかずに済んだものの、シエル教団特注の鎧にぶつけた鼻が、ひりひりと痛む。暗くてよく見えないが、紅くなっているのは間違いない。
「大丈夫か?」
「うん、これくらい何でもない……」
しっかりと立ち止まっていて無傷なシンクは、余裕そうにリッカに聞く。痛む鼻を押さえながら、リッカは平然と答えた。しかし、その声は若干涙声になっている。
リッカは急に立ち止まったソマクに目線を送った。しかし、ソマクはリッカ達にわき目も振らず、ただ黙って前を見つめている――警戒するように前を睨み付けているだけだ。
「……ソマクさん?」
リッカは恐る恐るソマクの名前を呼んだ。しかし、反応は返ってこない。
リッカの知っているソマクなら、即座に自らの体にぶつかったリッカのことを優しく気遣ってくれそうなのに、今はそれがなかった。
ソマクは警戒を最大に張っており、腰にかざしている剣にも触れている。しかし、それ以上の行動を起こす様子はなかった。状況が読めない故に、不要な行動を起こせないのだ。
そこまでソマクにさせるとは、前方に一体何があるというのだろうか。
前に進ませないように立つソマクの横から、リッカは顔だけ出して様子を盗み見る。反対側からはシンクも前方の様子を探るために、顔を出していた。
「……っ!?」
しかし、目の前の光景を見たリッカは、思わず言葉を失ってしまった。
そこには、二人の人物が地に倒れ込む姿があった。一人は体つきが大きく頑丈で、もう一人は比較してしまうと小さく見えてしまう。
彼らの体には切り傷があったが、まだ辛うじて息をしていた。だが、斬られてから時間が経っているのか、彼らの周りは血が海のように滴っている。
先ほど巡回が始まる前にソマクに案内されて通った時は、確かにこのような悲惨な状況はなかったはずだ。
「何なんだ、これ!?」
同様に前方を見ていたシンクが驚きの声を上げる。一瞬、ソマクはここ一番に警戒を張り巡らせた。リッカとシンクが自らよりも前に進むことがないように、ソマクは体全体を使って、盾としての役割に徹し始める。
しかし、事態は何も変化を起こさない。ただ冷たい風が吹くだけだ。
ソマクはゆっくりと息を吐くと、剣から手を離した。
目の前の人間を傷つけた犯人から二次被害を防ぐために、ソマクは今まで身動きを取らずにいた。しかし、シンクが声を上げても数十秒の間何も起こらなかったことで、ソマクはその警戒を解いたのだ。
「……、彼らはヴェルルの中でも、悪童として有名なグラン兄弟だ。きっと悪事を働いている最中に、誰かに返り討ちにあったのだろう。問題は――」
ソマクは話の途中で、ぷつりと言葉を止めた。話している最中に何かに気付いたようだ。そして、ソマクは気付いたことをハッキリさせるためにグラン兄弟に近づくと、すぐにしゃがみ込んで注意深く彼らの傷を見つめた。
リッカとシンクも、ソマクの後に続き、横たわるグラン兄弟の姿を捉える。
兄の傷と弟の傷は、よく見比べると違っていた。
「この傷口……、まさか……っ」
「何か分かったんですか?」
一人納得するソマクに、リッカは言葉を掛けた。その言葉にソマクは小さく頷き、
「すまないが、私はここから別行動に移させてもらう」
短く、唐突な判断を下した。
「この場は私に任せて、君たちは先にクルム君の所へ行ってくれ」
ソマクは更に言葉を続けていく。突然の発言に、二人は揺れる瞳をソマクに向けた。
「で、でも、危険では……」
クルムのことも心配ではあるが、この状況の中、ソマクの指示を聞いてソマクだけを置いて行くことは出来なかった。
「大丈夫、この一件に関しては大方予想がついているんだ。それよりも、君たちはクルム君に会うためにここまで来たのだろう?」
立ち尽くすリッカに、ソマクは優しく語り掛ける。改めて言われるその言葉に、リッカとシンクは一瞬身を固くさせた。
「さぁ、この道を真っ直ぐ行けば、そこにクルム君がいるはずだよ」
二人の機微な動きを見逃さなかったソマクは、リッカとシンクに導火線を付けるように、路地裏の更に奥の道を指で示す。
ソマクの瞳は、確信に満ち、全くぶれることはない。
「……分かった!」
ソマクの言葉に、シンクは堂々と相槌を打った。リッカもやや思案したが、
「ソマクさん、ありがとうございます!」
すぐに覚悟を決めた声を出すと、頭を下げた。
素人同然で何も出来ないリッカ達がいても、かえって足手まといだろう。それに、ここで時間を浪費していたら、折角ソマクに作ってもらったクルムと面と面を合わせるチャンスを逃してしまう。
リッカとシンクは、倒れるグラン兄弟の横を通って、ソマクが指差す方向へと走り出した。
ソマクの優しさを胸に、リッカはただひたすらに暗い路地裏を駆ける。シンクも、リッカと同じ速度で走っている。
本来ならば何の音も聞こえないであろう人一人いない薄暗い路地裏には、今、あまりにも不釣り合いな大歓声が響き渡っていた。もちろん、その音の根源は路地裏ではなく、広場からだ。離れている路地裏まで人々の歓声が木霊となって聞こえるということは、それほどまでにシエル教団の巡回の影響力が大きいということを意味している。
しかし、今のリッカとシンクにはその歓声さえも耳には入って来なかった。
ただひたすらに目的を成すことだけに集中しているのだ。
――クルムに会う。
二人の間に言葉は存在しなかった。今は言葉を交わすよりも行動に移す時だと、互いに分かっているのだろう。
リッカとシンクは周りを見回しながら、路地裏を駆け抜けていく。やがて、目の前に開けた空間が現れた。
「――ッ!」
月明りが淡く照らすその場所は、どこか神秘的な場所のように彷彿とさせる。
そして、その場所にたった一人の人物が、空を見つめながら佇んでいた。
それが誰なのかは、リッカとシンクには確認する必要は最早ない。
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