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『人生で唯一の最初で最後の彼女』

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周りを見渡せば みんな結婚をして
幸せな家庭を築いてる
僕はといえば アラフォーになっても
彼女いない歴=年齢が続いてる
同じ年に生まれ 同じ地域で育ち
同じ学校に通ったのに
ずいぶん差がついたものだ

人生で唯一の最初で最後の彼女は
いつ できるんだろう
生きてるうちに できるのかな?
それとも できないまま人生を終えるのかな
そんな事を嘆きながら 一人の休日を過ごす

人生で唯一の最初で最後の彼女ができたら
どんなデートをすればいいんだろう
特にやりたい事もないし
特に行きたい場所もないし
彼女の希望を叶えられたらいいかな

私に何してほしい?って聞かれたらどうしよう
私と何がしたい?って聞かれたらどうしよう
頭の中 心の中では エッチな事でいっぱいでも
エッチな事がしたいって言うのは
とりあえずやめておこう

人生で唯一の最初で最後の彼女だから
嫌われたくないし 不快な思いはさせたくない
アラフォーで彼女いない歴=年齢の童貞男を
恋人に選んでくれるだけでも奇跡だから
僕が誰かを好きになれても
誰かが僕を好きになる事も奇跡だから

人生で唯一の最初で最後の彼女
妄想は膨らむけれど
現実はデートをする事もなければ
女性とプライベートな事を話す機会もない

すぐに手を出したがる男とは違う
すぐにやりたがる男とは違う
すぐに付き合いたがる男とは違う
2人きりになっても 何もしない自信がある
いや 何もできない自信がある
女性を傷つける怖さと 女性に嫌われる怖さ

コンプレックスとトラウマと人間不信
人生で唯一の最初で最後の彼女を作るには
あまりにも分厚すぎる壁が僕にはある
年齢を重ねるごとに壁が分厚くなっている
彼女いない歴=年齢を更新するほど 
女性が怖くなっていく
そして臆病になっていく

人生で唯一の最初で最後の彼女
僕にはまだまだ難しい
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