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19/1/31
19/1/27
布団に入っても1、2時間は寝付けない、寝ている途中に何度も目が覚めてしまう、という話をしたら、新しく睡眠薬を処方された。おそらく弱いものだろうが、それだけでも何となく救われたような気がした。
しかし効き目はと言われると……こうして深夜に書いている辺り、ご察しだろう。代わりに日中は物凄い眠気に襲われるという素敵なオマケ付きである。
何もかも勘弁してほしい、と思うが、まだ使い始めたばかりなのだから諦めるのは早いだろう、と思うようにはなれるようになってきた。
ぐるぐると頭の中で考えてしまうのは良くない。紙に書き出した方がいいだろうかと頭を捻らせます。
なんだか嫌な音がしました。
骨の砕けるような音と、水が滴る音。
嫌な音だ。嫌な音がしました。
足の踏み入る音と、瞬きの音。
嫌な……嫌な音がしました。嫌な音が、しました。
自己顕示欲の蓋を壊す音、と、評価欲しさに苦しむ愚行を見つめる嗚咽の音と、声と、音が。しました。
嫌なものは常に傍に。しかしそれが嫌で堪らない。
誰にも批判なぞ出来ない人の心を批判し、批判に囚われた人類はいつか生に対しても批判し始めて矛盾を辿るのだろうか?
おぞましくて、汚くて、文も字も僕には読み返せなかった。
生に対する執着は一種の贖罪で、そんなの抜きで僕は抜け出したかった、けれど償わないと気が済まないのだ。
心の壊れた人形は適当な羅列を並べているだけだ。
あだってそうだった。それがいになろうとうになろうとえになろうと、その内容も本質も何もかもを変わりやしないのです。
そんなもの、要りやしないのでした。
暗い視界に見える白い幾何学模様を目でなぞり、四角い板にプラグを差し込んで、僕は眠りにつこうとした。
グッと喉が押し上げられ、しかしそれは嘔吐感ではなく、ただただ嫌な音がしました。
電球の明るさを調節するリモコンと、充電器に接続されたスマートフォンの光が淡く淡く形になり、しかし窓から入る月光は形にはなりませんでした。
あなたはどこにいるのですか?
そんな疑問も宇宙から見たらちっぽけだと言う人間がいた。いた。いた。いたはずだ。
物事の大きさを自分の物差しで測ってはいけない。
怖くなったので僕は目を閉じた。嫌な気持ちになった。
僕に出来ることがわからなくなったので目を閉じた。嫌な音がしました。嫌な気持ちになりました。
自己肯定感の容器を壊すような、そんな音でした。
それでも僕は、頑張って器を作るのでした。
何度も壊された器の破片を集めて集めて、頑張って形に成すのでした。嫌な気持ちになろうとしました。
それは必要な器だからでした。必要で大切な、決して不要品なんかではないものでした。だけど誰かがそれを壊してしまうのです。嫌な気持ちになりました。
壊しているのは自分だ。僕は白状したが、ぼくは信じてくれなかったのです。他者のせいだと言って聞かなかったのです。
自分で下げて自分で壊した自己肯定感の器で作った自己肯定感の器を、僕は黙って見つめました。
欲しかったものは、本当にこれですか?
望んでいたものは、本当に、こ҈れ҈ですか?
渇望҈ơ̟̤̖̗͖͇̍͋̀͆̓́͞͡していơ̟̤̖̗͖͇̍͋̀͆̓́͞͡た҈のは ͜͜͏̘̣͔͙͎͎̘当にこれơ̟̤̖̗͖͇̍͋̀͆̓́͞͡ですか̜ͪ̅̍̅͂͊ ͜͜͏̘̣͔͙͎͎̘?
19/1/27
布団に入っても1、2時間は寝付けない、寝ている途中に何度も目が覚めてしまう、という話をしたら、新しく睡眠薬を処方された。おそらく弱いものだろうが、それだけでも何となく救われたような気がした。
しかし効き目はと言われると……こうして深夜に書いている辺り、ご察しだろう。代わりに日中は物凄い眠気に襲われるという素敵なオマケ付きである。
何もかも勘弁してほしい、と思うが、まだ使い始めたばかりなのだから諦めるのは早いだろう、と思うようにはなれるようになってきた。
ぐるぐると頭の中で考えてしまうのは良くない。紙に書き出した方がいいだろうかと頭を捻らせます。
なんだか嫌な音がしました。
骨の砕けるような音と、水が滴る音。
嫌な音だ。嫌な音がしました。
足の踏み入る音と、瞬きの音。
嫌な……嫌な音がしました。嫌な音が、しました。
自己顕示欲の蓋を壊す音、と、評価欲しさに苦しむ愚行を見つめる嗚咽の音と、声と、音が。しました。
嫌なものは常に傍に。しかしそれが嫌で堪らない。
誰にも批判なぞ出来ない人の心を批判し、批判に囚われた人類はいつか生に対しても批判し始めて矛盾を辿るのだろうか?
おぞましくて、汚くて、文も字も僕には読み返せなかった。
生に対する執着は一種の贖罪で、そんなの抜きで僕は抜け出したかった、けれど償わないと気が済まないのだ。
心の壊れた人形は適当な羅列を並べているだけだ。
あだってそうだった。それがいになろうとうになろうとえになろうと、その内容も本質も何もかもを変わりやしないのです。
そんなもの、要りやしないのでした。
暗い視界に見える白い幾何学模様を目でなぞり、四角い板にプラグを差し込んで、僕は眠りにつこうとした。
グッと喉が押し上げられ、しかしそれは嘔吐感ではなく、ただただ嫌な音がしました。
電球の明るさを調節するリモコンと、充電器に接続されたスマートフォンの光が淡く淡く形になり、しかし窓から入る月光は形にはなりませんでした。
あなたはどこにいるのですか?
そんな疑問も宇宙から見たらちっぽけだと言う人間がいた。いた。いた。いたはずだ。
物事の大きさを自分の物差しで測ってはいけない。
怖くなったので僕は目を閉じた。嫌な気持ちになった。
僕に出来ることがわからなくなったので目を閉じた。嫌な音がしました。嫌な気持ちになりました。
自己肯定感の容器を壊すような、そんな音でした。
それでも僕は、頑張って器を作るのでした。
何度も壊された器の破片を集めて集めて、頑張って形に成すのでした。嫌な気持ちになろうとしました。
それは必要な器だからでした。必要で大切な、決して不要品なんかではないものでした。だけど誰かがそれを壊してしまうのです。嫌な気持ちになりました。
壊しているのは自分だ。僕は白状したが、ぼくは信じてくれなかったのです。他者のせいだと言って聞かなかったのです。
自分で下げて自分で壊した自己肯定感の器で作った自己肯定感の器を、僕は黙って見つめました。
欲しかったものは、本当にこれですか?
望んでいたものは、本当に、こ҈れ҈ですか?
渇望҈ơ̟̤̖̗͖͇̍͋̀͆̓́͞͡していơ̟̤̖̗͖͇̍͋̀͆̓́͞͡た҈のは ͜͜͏̘̣͔͙͎͎̘当にこれơ̟̤̖̗͖͇̍͋̀͆̓́͞͡ですか̜ͪ̅̍̅͂͊ ͜͜͏̘̣͔͙͎͎̘?
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