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第59話 納涼祭の夜
茜の空が宵闇に染まる頃、地上では提灯の灯が一斉に点った。
赤青緑、色鮮やかな光に照らされて、樹間に吊るされた吹き流しが風に揺れる。
さわさわ、ざわざわ。
願いの短冊を載せた笹の葉の鳴らす音に混じって、やがて陽気な祭囃子が聴こえてくる。
校庭の中央、紅白幕を垂らした櫓の周りを取り囲むように、人々が集まっていた。
その上に本来あるべき和太鼓は置かれておらず、代わりにそこに配されたのは、華やかな浴衣姿の姫君達。
「下僕ども~! 期末試験の結果はどうだった? まぁまぁだった人も散々だった人も、何はともあれお疲れ~!」
マイクの前で口上を述べたのは、黒字に赤とピンクの薔薇柄の浴衣を着た棗先輩だ。
黒のレースに縁取られたそれはゴシックな雰囲気を醸し出しており、背中には濃ピンクの帯のリボンから 黒い悪魔の翼が生えている。
ピンクの髪には揃いの赤い薔薇飾りが揺れて、美少女めいた彼の容貌を一層可憐に彩っていた。
「今日はお前らが待ちに待った納涼祭! 今夜ばかりはテストの点数も嫌なことも何もかも全て忘れて、思いっきり楽しんじゃえ!」
わっ、と場が呼応して盛り上がる。――いよいよ、納涼祭が始まった。
四季折学園の恒例行事である納涼祭は、期末テストの直後に催される。浴衣に花火に屋台。試験勉強に疲れた生徒達の慰労祭であり、遅めの七夕祭りも兼ねた、いわゆる日本古来の夏祭りだ。
(ちなみにオレは猛勉強の甲斐有り、期末では無事に学年二位に返り咲いた。どうせなら一位が取りたかったけれど、そこは万年銀メダリストの宿命のようだ……)
生徒を労う為のものであるからには、祭りの準備はほぼ外注。飾り付けも屋台も業者や街の有志の方々によるもので、櫓はあれど振り付けを覚える必要のある踊りなどは行われない。
この日だけは生徒達も一般参加者と同じようにお客さん気分で大いに羽を伸ばせるという趣向だった。
……とはいえ、〝姫〟は通常営業である。
「ほら、ハルくん!」
「あえっ、えっと」
場の空気に圧倒されていると、突如棗先輩によってマイクの前に押し出された。
櫓の下から全校生徒プラス一般参加者達の幾千もの視線が注がれる。
うぅ……吐きそう。
生成の地に黄色の向日葵柄、白と茶のレースに、黄色い帯。背中には白い天使の翼と、オレの衣装は棗先輩とは真逆のコンセプトだ。
三つ編みを駆使して複雑に結い上げられたロングヘアのウィッグには、同じく向日葵の髪飾り。ウィッグにも女装にも大分慣れてきたつもりではいたが、注目されるのはやはり慣れない。
「な、なんと今年は特別ゲストが来てます!」
窮して、早々にバトンを回すことにした。傍に控えめに立っていた今一人を示して、皆の関心をそちらに向ける。
「ご存知! 去年まで中等部で〝姫〟を務めていた姫川 翠さんです! 今年は三年の〝姫〟が諸事情で不在の為、他校のミドリさんに応援に来てもらいました! さ、どうぞ、ミドリさん!」
歓声が、今宵の主役を迎えた。
◆◇◆
「……本当に、アイツら来るの?」
不安げなミドリさんの呟き。開催前の準備時間、着替えの為に集まった衣装室でのことだった。
〝アイツら〟とはミドリさんの学校のクラスメイト達のことだ。オレは首肯で応じた。
「うん。改めてLI〇Eで確認したけど、皆来るって」
「……そう」
短く返して、それきりミドリさんは俯いてしまう。無理もない。ミドリさんをいじめていた奴らだ。本気の〝姫〟モードを披露して彼らを見返してやろうというのが此度の目標だが、当のミドリさんは成功するとは思っていない様子。
――またバカにされる! 気持ち悪いって、笑われるに決まってる!
あの時のミドリさんの言葉が、今の彼の心情を如実に表していた。励ましたくて、オレは力強く告げた。
「大丈夫だって! 今のミドリさん、すっごい綺麗なんで! 自信持って!」
実際、お世辞抜きに今の彼は美しかった。
濃緑の地に、白菊と牡丹、そしてアゲハ蝶の柄。紫の帯の背にはアゲハ蝶の羽がリボンのようにあしらわれており、特徴的なおかっぱ頭には白菊の髪飾り。まるで東洋の妖精のようなエキゾチックで幻想的な美が、そこにはあった。
やっぱり、和風な顔立ちの彼には和装の浴衣が誰よりも似合っている。
それでも、ミドリさんは懐疑的な表情を崩さない。ひたすらに悪い想像ばかりが頭を占めているようだ。
果たして、大丈夫なのか――と、心配していたけれど。
◆◇◆
「ご紹介に預かりました、元〝姫〟の姫川 翠です。転校と共に引退した身にも関わらず、またこうして晴れの舞台に呼んで頂く機会を得、幸甚に思います。四季折の皆様には当時大変お世話になりましたので、少しでもご恩に報いることが出来ればなと、今回伺いました。貴重な機会を、誠にありがとうございます。皆様、今日は沢山楽しんでいってくださいね」
数分前までの萎れた様子とは打って変わって、ミドリさんの挨拶は実に堂々としたものだった。
さすが元〝姫〟。経験がものを言う。内心の不安を微塵も見せずに艶やかに微笑む彼に、あちこちで感嘆の声が上がった。
オレもホッとした。これなら、大丈夫だ。
櫓の下を見るが、ここからではミドリさんのクラスメイト達がどこにいるのかは分からなかった。
――でも、きっと見ている筈。
祈るような気持ちで開催宣言を終えると、オレ達は揃って櫓を降りた。
「陽様、お役目、大儀なことでございました」
「ありがとう」
下では御影さんと巌隆寺さんが待機していた。二人と合流を果たし、さて移動を図ろうか――と思った、その時。
「姫! 屋台巡り、お供させてください!」
「あっ、ずるいぞ、抜け駆け! それなら俺も!」
「いいや、俺と回ってください! 姫!」
わらわらと群衆に取り囲まれてしまった。
「え、えーっと」
「申し訳ございません。陽様は……」
困り果てるオレを庇うように御影さんが前に出た。すると、彼が皆まで言う前に、不意に横から腕を引かれ、
「ダーメ。ハルくんはボクと回るの! モブ共が邪魔しないでよね!」
「な、棗先輩っ!」
見せつけるように腕を絡めて、周囲をしっしと手で払う。そんな棗先輩の変わらぬ距離の近さに、オレは内心戸惑った。しかし、声を掛けてきた生徒達はそれで納得したようで、
「くぅっ……ナツハル尊い」
「供給、ありがとうございます!」
「そうだよな、ハル姫にはユーリ姫が居るもんな」
「姫を独占していいのは姫だけだ。俺たち一般モブは遠くから見守ろう」
「YES姫、NOタッチ」
そうして、彼らは引き下がっていった。
「すみません、先輩」
「べっつにー?」
納涼祭を前に告白の返事をしたものの、オレと棗先輩の偽恋人契約の方はそのままなし崩し的に続いている。
その方が互いにとって都合が良いというのはあるが、公然と距離を取ったりしたら、別れただ何だのと変な騒動に発展しそうだからだ。
でも、何だか……申し訳ないような気もする。
想いに応えることは出来ないのに恋人のフリをし続けるだなんて、彼を余計に傷つけることになりはしないか。
――なんて、そんな風に考えるのも傲慢か。
横で笑う棗先輩に隠れて、オレはそっと口元に苦笑を刷いた。
赤青緑、色鮮やかな光に照らされて、樹間に吊るされた吹き流しが風に揺れる。
さわさわ、ざわざわ。
願いの短冊を載せた笹の葉の鳴らす音に混じって、やがて陽気な祭囃子が聴こえてくる。
校庭の中央、紅白幕を垂らした櫓の周りを取り囲むように、人々が集まっていた。
その上に本来あるべき和太鼓は置かれておらず、代わりにそこに配されたのは、華やかな浴衣姿の姫君達。
「下僕ども~! 期末試験の結果はどうだった? まぁまぁだった人も散々だった人も、何はともあれお疲れ~!」
マイクの前で口上を述べたのは、黒字に赤とピンクの薔薇柄の浴衣を着た棗先輩だ。
黒のレースに縁取られたそれはゴシックな雰囲気を醸し出しており、背中には濃ピンクの帯のリボンから 黒い悪魔の翼が生えている。
ピンクの髪には揃いの赤い薔薇飾りが揺れて、美少女めいた彼の容貌を一層可憐に彩っていた。
「今日はお前らが待ちに待った納涼祭! 今夜ばかりはテストの点数も嫌なことも何もかも全て忘れて、思いっきり楽しんじゃえ!」
わっ、と場が呼応して盛り上がる。――いよいよ、納涼祭が始まった。
四季折学園の恒例行事である納涼祭は、期末テストの直後に催される。浴衣に花火に屋台。試験勉強に疲れた生徒達の慰労祭であり、遅めの七夕祭りも兼ねた、いわゆる日本古来の夏祭りだ。
(ちなみにオレは猛勉強の甲斐有り、期末では無事に学年二位に返り咲いた。どうせなら一位が取りたかったけれど、そこは万年銀メダリストの宿命のようだ……)
生徒を労う為のものであるからには、祭りの準備はほぼ外注。飾り付けも屋台も業者や街の有志の方々によるもので、櫓はあれど振り付けを覚える必要のある踊りなどは行われない。
この日だけは生徒達も一般参加者と同じようにお客さん気分で大いに羽を伸ばせるという趣向だった。
……とはいえ、〝姫〟は通常営業である。
「ほら、ハルくん!」
「あえっ、えっと」
場の空気に圧倒されていると、突如棗先輩によってマイクの前に押し出された。
櫓の下から全校生徒プラス一般参加者達の幾千もの視線が注がれる。
うぅ……吐きそう。
生成の地に黄色の向日葵柄、白と茶のレースに、黄色い帯。背中には白い天使の翼と、オレの衣装は棗先輩とは真逆のコンセプトだ。
三つ編みを駆使して複雑に結い上げられたロングヘアのウィッグには、同じく向日葵の髪飾り。ウィッグにも女装にも大分慣れてきたつもりではいたが、注目されるのはやはり慣れない。
「な、なんと今年は特別ゲストが来てます!」
窮して、早々にバトンを回すことにした。傍に控えめに立っていた今一人を示して、皆の関心をそちらに向ける。
「ご存知! 去年まで中等部で〝姫〟を務めていた姫川 翠さんです! 今年は三年の〝姫〟が諸事情で不在の為、他校のミドリさんに応援に来てもらいました! さ、どうぞ、ミドリさん!」
歓声が、今宵の主役を迎えた。
◆◇◆
「……本当に、アイツら来るの?」
不安げなミドリさんの呟き。開催前の準備時間、着替えの為に集まった衣装室でのことだった。
〝アイツら〟とはミドリさんの学校のクラスメイト達のことだ。オレは首肯で応じた。
「うん。改めてLI〇Eで確認したけど、皆来るって」
「……そう」
短く返して、それきりミドリさんは俯いてしまう。無理もない。ミドリさんをいじめていた奴らだ。本気の〝姫〟モードを披露して彼らを見返してやろうというのが此度の目標だが、当のミドリさんは成功するとは思っていない様子。
――またバカにされる! 気持ち悪いって、笑われるに決まってる!
あの時のミドリさんの言葉が、今の彼の心情を如実に表していた。励ましたくて、オレは力強く告げた。
「大丈夫だって! 今のミドリさん、すっごい綺麗なんで! 自信持って!」
実際、お世辞抜きに今の彼は美しかった。
濃緑の地に、白菊と牡丹、そしてアゲハ蝶の柄。紫の帯の背にはアゲハ蝶の羽がリボンのようにあしらわれており、特徴的なおかっぱ頭には白菊の髪飾り。まるで東洋の妖精のようなエキゾチックで幻想的な美が、そこにはあった。
やっぱり、和風な顔立ちの彼には和装の浴衣が誰よりも似合っている。
それでも、ミドリさんは懐疑的な表情を崩さない。ひたすらに悪い想像ばかりが頭を占めているようだ。
果たして、大丈夫なのか――と、心配していたけれど。
◆◇◆
「ご紹介に預かりました、元〝姫〟の姫川 翠です。転校と共に引退した身にも関わらず、またこうして晴れの舞台に呼んで頂く機会を得、幸甚に思います。四季折の皆様には当時大変お世話になりましたので、少しでもご恩に報いることが出来ればなと、今回伺いました。貴重な機会を、誠にありがとうございます。皆様、今日は沢山楽しんでいってくださいね」
数分前までの萎れた様子とは打って変わって、ミドリさんの挨拶は実に堂々としたものだった。
さすが元〝姫〟。経験がものを言う。内心の不安を微塵も見せずに艶やかに微笑む彼に、あちこちで感嘆の声が上がった。
オレもホッとした。これなら、大丈夫だ。
櫓の下を見るが、ここからではミドリさんのクラスメイト達がどこにいるのかは分からなかった。
――でも、きっと見ている筈。
祈るような気持ちで開催宣言を終えると、オレ達は揃って櫓を降りた。
「陽様、お役目、大儀なことでございました」
「ありがとう」
下では御影さんと巌隆寺さんが待機していた。二人と合流を果たし、さて移動を図ろうか――と思った、その時。
「姫! 屋台巡り、お供させてください!」
「あっ、ずるいぞ、抜け駆け! それなら俺も!」
「いいや、俺と回ってください! 姫!」
わらわらと群衆に取り囲まれてしまった。
「え、えーっと」
「申し訳ございません。陽様は……」
困り果てるオレを庇うように御影さんが前に出た。すると、彼が皆まで言う前に、不意に横から腕を引かれ、
「ダーメ。ハルくんはボクと回るの! モブ共が邪魔しないでよね!」
「な、棗先輩っ!」
見せつけるように腕を絡めて、周囲をしっしと手で払う。そんな棗先輩の変わらぬ距離の近さに、オレは内心戸惑った。しかし、声を掛けてきた生徒達はそれで納得したようで、
「くぅっ……ナツハル尊い」
「供給、ありがとうございます!」
「そうだよな、ハル姫にはユーリ姫が居るもんな」
「姫を独占していいのは姫だけだ。俺たち一般モブは遠くから見守ろう」
「YES姫、NOタッチ」
そうして、彼らは引き下がっていった。
「すみません、先輩」
「べっつにー?」
納涼祭を前に告白の返事をしたものの、オレと棗先輩の偽恋人契約の方はそのままなし崩し的に続いている。
その方が互いにとって都合が良いというのはあるが、公然と距離を取ったりしたら、別れただ何だのと変な騒動に発展しそうだからだ。
でも、何だか……申し訳ないような気もする。
想いに応えることは出来ないのに恋人のフリをし続けるだなんて、彼を余計に傷つけることになりはしないか。
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