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後編
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青年の声を初めて聞いたけれど、落ち着いた柔らかな声だ。
「フィリクス様」
執事長が名前を呼んだことで、その青年の名前がフィリクスだと知った。
って、あれ?フィリクス様って……。
「フィリクス様、帰っていらしてたんだ」
こそこそと聞こえる使用人仲間の声で思い出した。
たしか、フィリクス様は旦那様のお子様の一人で、皇宮に務めていて、普段は官僚専用の官舎で過ごしているので滅多にこっちには来ないっていう幻の次男。
レジーヌがこの屋敷に務め始めた頃にはもういなかったので、一度も会ったことがない。
はずなのだが、小屋で寝ていたのは何故?
「彼女は、先ほどお前のことを思いっきり拒絶していただろう?なのに、なぜそんなことを言えるんだ?それに被害者は彼女だけで、お前は加害者の方だ。全く関係のない彼女を巻き込んで、自分に都合の良い作り話をしようとしていただろう?執事長が見ていなければ、そっちのメイドの怒りが彼女に向けられて自分は逃げられるとでも思ったのか?」
「そ、それは……」
フィリクスの言葉に、ケビンは顔を真っ青にした。
使用人仲間だけならまだしも、執事長や雇い主の次男にここまで言われて、自分の先行きというものに、初めて危機感を覚えた。
「父上には、私から話しをしておこう。さっさと自分の持ち場に戻れ」
有無を言わせぬ命令に、使用人たちが仕事の続きを始めようとした。レジーヌも当然、掃除の続きをしようとしたら、執事長に呼ばれて部屋から連れ出された。
そのまま執事長と部屋を移動し始めたのだが、先頭に立って歩いているのはフィリクスだ。
連れて来られた部屋は、アイボリーを基調にした応接室だった。
どうしてよいのか戸惑っていると、ソファーに座るように促された。
戸惑いながらも執事長の目だけによる強い圧に屈したレジーヌは、大人しく座った。
フィリクスは向かい側に座り、執事長はそのすぐ後ろの立った。
ものすごく居心地の悪さを感じる。
「レジーヌ、この方とは会ったことことがありますね」
「はい、まぁ、小屋で……」
「えぇ、分かっています。フィリクス様は、基本的に屋敷内には帰って来ませんが、時々、あの小屋で休んでおられるのですよ。私はフィリクス様がいらしたかどうかの確認のために、あの小屋の周辺の見回りをしているので」
「そうだったんですか?」
びっくりだ。誰もそんなこと、教えてくれなかった。
「もちろん、このことは秘密です。使用人の中でも知っているのは数人しかいません」
「あの、でしたら、どうしてあそこを休憩に使っていいなんて」
「誰も使わなかったので、我々もすっかり忘れていたんですよ。あなたが使い初めてから、そう言えばあそこは使用人の休憩に使っていいという許可を出していたな、と。最初はどうしようかと思ったのですが、あなたがあまりにもあそこでくつろいでいるし、フィリクス様と物々交換を始めたので、我々もそっと見守ることにしたのです」
笑顔で執事長がそう言うと、フィリクスがちょっとばつの悪そうな顔をした。
「もういいだろう」
「はい。では、私はこれで失礼いたします」
そう言うと、素早く部屋から出て行く執事長に、レジーヌは声をかけようとして失敗した。
「あ、あの」
レジーヌに向かって微笑むと、執事長はさっさと部屋から出て行った。
あまりに鮮やかで、惚れてしまいそうになる。
「レジーヌ」
「は、はい」
残されたレジーヌは、フィリクスに名前を呼ばれてピンと背筋を伸ばした。
悪いことはやっていないはずなので、クビになることはないと思うけれど、もしかしたら、ひょっとして、小屋での物々交換で何かやらかしたのだろうか。
「改めて、フィリクスだ。いつも美味しい物をありがとう」
「いえ、こちらこそ。フィリクス様とは知らず、お口に合うかどうか分からない庶民の物ばかりでしたけど」
「いいや、美味しかったよ」
フィリクスがにこりと笑ったのだが、その目の下から、以前見た隈が消えていたので、ちょっとほっとした。
「あそこは、俺が小さい頃からの逃げ場でね。前は庭師の爺さんが匿ってくれていたんだ。今でもちょっと疲れたり、逃げたい気分の時は、あそこで休んでいるんだ」
「あの、すみません。そんな貴重な場所だと知らなくて、好き勝手使ってしまって」
「いいや。爺さんがいなくなってから、生活感というものがなくなって、ちょっと寂しく思っていたんだ。でも、レジーヌが使い出してから、昔に戻ったみたいな温かい空気が漂っていて、嬉しかったんだ」
「それは、よかったです?」
秘密の隠れ家に、全く見も知らぬ女の気配が漂うっていいことなのだろうか。
「寒い日に、あそこで温かい飲み物を飲むのが大好きでね。君を初めて見た時、私と同じ様に、温かい飲み物を飲んで幸せそうにほっとしていたんだ。それを見て、何だか嬉しくなってね」
秘密の小屋によそ者が入って来たことで、心安らぐ場ではなくなった。
最初、そんな風に思っていたのに、レジーヌのほっこりする姿を見て以来、そんな気持ちは全てどこかに飛んで、彼女がいた空間に安らぎを覚えるようになった。
「この間は、毛布をかけてくれただろう?ありがとう」
「あ、いえ、余計なことじゃなかったですか?」
「もちろん。あの時は、仕事で色々と忙しくて疲れていてね。おまけに前日、夜会だったんだが、肉食獣な令嬢たちの視線に怯えていたんだ」
ちっとも怯えてなんかいない顔で言われても説得力はないけれど、本人がそう言うのならば、そうなのだろう。
「眠るつもりはなかったんだが、ついついね。気が付いたら、毛布がかけてあって、そんなことを私にしてくれるのは、君くらいだから」
「そんなことはないと思いますけど……」
それこそちょっと声をかければ、肉食令嬢の皆様もやってくれるのでは……?
そのまま食われてしまうかもしれないけれど。
「いいや、君だけだよ。何せ、あそこに私がいることを知っている女性は、君だけだからね」
「執事長の他にも、知っている方はいますよね?」
「全員、男だよ」
執事長がフィリクスに毛布をかけているのも、それはそれで絵になっていい気が……。
あ、これ、考えちゃだめなやつだ。
レジーヌは、あえて何も言わなかった。
「ともかく、レジーヌだけしかあの小屋を使う使用人はいないんだよ」
「はぁ」
「これからも、君と私しかあの小屋を使うことはないだろうな」
「それは、どうでしょう?」
火の元に注意して、それなりに綺麗に使いさえすれば、誰が使ってもいい場所だ。
それにフィリクスがこれからも使うのならば、レジーヌが使うのはちょっとどうかと思うし。
「いいや、君と私しか使わない」
「というか、私が使ってもいいのですか?」
「もちろん。君が使ってくれると、安心するって言っただろう?」
「はい」
これは、遠回しにこれからも使い続けろ、と言われてるんだよね。
誰にも気を遣わなくていいから楽っちゃあ楽な場所なんだけど。
「それに、執事長が見に来る小屋なんて、他の皆は使いづらいだろう?」
「確かに、そうですね」
レジーヌはこうして理由を知ってしまったが、他の人はどうして執事長がわざわざ見回りに来るのか理由が分からないし、時間も分からない。
「でも、普段、昼間は仕事中ですよね?」
「あぁ、休みが不規則なんだ。午前中だけ休みとか午後から休みとか、丸一日休みの日は少ない。官舎は食事の用意もあるし楽ではあるのだが、いかんせん人の行き来でうるさい時もあってね。静かさを求めた結果、あの小屋が一番静かで気が楽になる場所だと気が付いたんだ」
本当に、休憩するだけのために、小屋を使っている時があるようだ。
「なら、もう少し、本格的に掃除をしておきますか?」
「そうしてくれると有難い。執事長に、そのための時間を確保するよう言っておこう」
「それは私も有難いです」
半分、がらくた物置場みたいになっているので、気になってはいたのだ。それを仕事として片付けが出来るなんて、ある意味最高だ。
綺麗な休憩室を確保出来る。
「とはいえ、もう少ししたら、また忙しくなる。あまりこちらには、来られないかもしれない」
「その間に片付けておきますね」
「頼む」
「綺麗になったら、一緒に温かいお茶でも飲みませんか?」
「いいね、もちろんだ。その時は、美味しいお菓子を用意しよう」
「お願いします」
ゆっくり出来る休憩室と温かいお茶と美味しいお菓子。
レジーヌが望んだ物。
おまけで、鑑賞するには最高のレジーヌ好みの顔を持つ男性まで現れた。
ちょっとだけ幸せな気分になれるかも。
レジーヌは、フィリクスに気付かれないように、ふふふと笑った。
ただ、フィリクスも同じように笑っていたことに、レジーヌは気が付くことはなかった。
その後、レジーヌは手が空いた時に片付けをして、いつの間にか古ぼけたソファーが新しくなって絨毯が敷かれ、また寒い季節が巡って来た頃には、フィリクスはレジーヌの隣に座っていた。
その手に、温かい飲み物を持って。
「フィリクス様」
執事長が名前を呼んだことで、その青年の名前がフィリクスだと知った。
って、あれ?フィリクス様って……。
「フィリクス様、帰っていらしてたんだ」
こそこそと聞こえる使用人仲間の声で思い出した。
たしか、フィリクス様は旦那様のお子様の一人で、皇宮に務めていて、普段は官僚専用の官舎で過ごしているので滅多にこっちには来ないっていう幻の次男。
レジーヌがこの屋敷に務め始めた頃にはもういなかったので、一度も会ったことがない。
はずなのだが、小屋で寝ていたのは何故?
「彼女は、先ほどお前のことを思いっきり拒絶していただろう?なのに、なぜそんなことを言えるんだ?それに被害者は彼女だけで、お前は加害者の方だ。全く関係のない彼女を巻き込んで、自分に都合の良い作り話をしようとしていただろう?執事長が見ていなければ、そっちのメイドの怒りが彼女に向けられて自分は逃げられるとでも思ったのか?」
「そ、それは……」
フィリクスの言葉に、ケビンは顔を真っ青にした。
使用人仲間だけならまだしも、執事長や雇い主の次男にここまで言われて、自分の先行きというものに、初めて危機感を覚えた。
「父上には、私から話しをしておこう。さっさと自分の持ち場に戻れ」
有無を言わせぬ命令に、使用人たちが仕事の続きを始めようとした。レジーヌも当然、掃除の続きをしようとしたら、執事長に呼ばれて部屋から連れ出された。
そのまま執事長と部屋を移動し始めたのだが、先頭に立って歩いているのはフィリクスだ。
連れて来られた部屋は、アイボリーを基調にした応接室だった。
どうしてよいのか戸惑っていると、ソファーに座るように促された。
戸惑いながらも執事長の目だけによる強い圧に屈したレジーヌは、大人しく座った。
フィリクスは向かい側に座り、執事長はそのすぐ後ろの立った。
ものすごく居心地の悪さを感じる。
「レジーヌ、この方とは会ったことことがありますね」
「はい、まぁ、小屋で……」
「えぇ、分かっています。フィリクス様は、基本的に屋敷内には帰って来ませんが、時々、あの小屋で休んでおられるのですよ。私はフィリクス様がいらしたかどうかの確認のために、あの小屋の周辺の見回りをしているので」
「そうだったんですか?」
びっくりだ。誰もそんなこと、教えてくれなかった。
「もちろん、このことは秘密です。使用人の中でも知っているのは数人しかいません」
「あの、でしたら、どうしてあそこを休憩に使っていいなんて」
「誰も使わなかったので、我々もすっかり忘れていたんですよ。あなたが使い初めてから、そう言えばあそこは使用人の休憩に使っていいという許可を出していたな、と。最初はどうしようかと思ったのですが、あなたがあまりにもあそこでくつろいでいるし、フィリクス様と物々交換を始めたので、我々もそっと見守ることにしたのです」
笑顔で執事長がそう言うと、フィリクスがちょっとばつの悪そうな顔をした。
「もういいだろう」
「はい。では、私はこれで失礼いたします」
そう言うと、素早く部屋から出て行く執事長に、レジーヌは声をかけようとして失敗した。
「あ、あの」
レジーヌに向かって微笑むと、執事長はさっさと部屋から出て行った。
あまりに鮮やかで、惚れてしまいそうになる。
「レジーヌ」
「は、はい」
残されたレジーヌは、フィリクスに名前を呼ばれてピンと背筋を伸ばした。
悪いことはやっていないはずなので、クビになることはないと思うけれど、もしかしたら、ひょっとして、小屋での物々交換で何かやらかしたのだろうか。
「改めて、フィリクスだ。いつも美味しい物をありがとう」
「いえ、こちらこそ。フィリクス様とは知らず、お口に合うかどうか分からない庶民の物ばかりでしたけど」
「いいや、美味しかったよ」
フィリクスがにこりと笑ったのだが、その目の下から、以前見た隈が消えていたので、ちょっとほっとした。
「あそこは、俺が小さい頃からの逃げ場でね。前は庭師の爺さんが匿ってくれていたんだ。今でもちょっと疲れたり、逃げたい気分の時は、あそこで休んでいるんだ」
「あの、すみません。そんな貴重な場所だと知らなくて、好き勝手使ってしまって」
「いいや。爺さんがいなくなってから、生活感というものがなくなって、ちょっと寂しく思っていたんだ。でも、レジーヌが使い出してから、昔に戻ったみたいな温かい空気が漂っていて、嬉しかったんだ」
「それは、よかったです?」
秘密の隠れ家に、全く見も知らぬ女の気配が漂うっていいことなのだろうか。
「寒い日に、あそこで温かい飲み物を飲むのが大好きでね。君を初めて見た時、私と同じ様に、温かい飲み物を飲んで幸せそうにほっとしていたんだ。それを見て、何だか嬉しくなってね」
秘密の小屋によそ者が入って来たことで、心安らぐ場ではなくなった。
最初、そんな風に思っていたのに、レジーヌのほっこりする姿を見て以来、そんな気持ちは全てどこかに飛んで、彼女がいた空間に安らぎを覚えるようになった。
「この間は、毛布をかけてくれただろう?ありがとう」
「あ、いえ、余計なことじゃなかったですか?」
「もちろん。あの時は、仕事で色々と忙しくて疲れていてね。おまけに前日、夜会だったんだが、肉食獣な令嬢たちの視線に怯えていたんだ」
ちっとも怯えてなんかいない顔で言われても説得力はないけれど、本人がそう言うのならば、そうなのだろう。
「眠るつもりはなかったんだが、ついついね。気が付いたら、毛布がかけてあって、そんなことを私にしてくれるのは、君くらいだから」
「そんなことはないと思いますけど……」
それこそちょっと声をかければ、肉食令嬢の皆様もやってくれるのでは……?
そのまま食われてしまうかもしれないけれど。
「いいや、君だけだよ。何せ、あそこに私がいることを知っている女性は、君だけだからね」
「執事長の他にも、知っている方はいますよね?」
「全員、男だよ」
執事長がフィリクスに毛布をかけているのも、それはそれで絵になっていい気が……。
あ、これ、考えちゃだめなやつだ。
レジーヌは、あえて何も言わなかった。
「ともかく、レジーヌだけしかあの小屋を使う使用人はいないんだよ」
「はぁ」
「これからも、君と私しかあの小屋を使うことはないだろうな」
「それは、どうでしょう?」
火の元に注意して、それなりに綺麗に使いさえすれば、誰が使ってもいい場所だ。
それにフィリクスがこれからも使うのならば、レジーヌが使うのはちょっとどうかと思うし。
「いいや、君と私しか使わない」
「というか、私が使ってもいいのですか?」
「もちろん。君が使ってくれると、安心するって言っただろう?」
「はい」
これは、遠回しにこれからも使い続けろ、と言われてるんだよね。
誰にも気を遣わなくていいから楽っちゃあ楽な場所なんだけど。
「それに、執事長が見に来る小屋なんて、他の皆は使いづらいだろう?」
「確かに、そうですね」
レジーヌはこうして理由を知ってしまったが、他の人はどうして執事長がわざわざ見回りに来るのか理由が分からないし、時間も分からない。
「でも、普段、昼間は仕事中ですよね?」
「あぁ、休みが不規則なんだ。午前中だけ休みとか午後から休みとか、丸一日休みの日は少ない。官舎は食事の用意もあるし楽ではあるのだが、いかんせん人の行き来でうるさい時もあってね。静かさを求めた結果、あの小屋が一番静かで気が楽になる場所だと気が付いたんだ」
本当に、休憩するだけのために、小屋を使っている時があるようだ。
「なら、もう少し、本格的に掃除をしておきますか?」
「そうしてくれると有難い。執事長に、そのための時間を確保するよう言っておこう」
「それは私も有難いです」
半分、がらくた物置場みたいになっているので、気になってはいたのだ。それを仕事として片付けが出来るなんて、ある意味最高だ。
綺麗な休憩室を確保出来る。
「とはいえ、もう少ししたら、また忙しくなる。あまりこちらには、来られないかもしれない」
「その間に片付けておきますね」
「頼む」
「綺麗になったら、一緒に温かいお茶でも飲みませんか?」
「いいね、もちろんだ。その時は、美味しいお菓子を用意しよう」
「お願いします」
ゆっくり出来る休憩室と温かいお茶と美味しいお菓子。
レジーヌが望んだ物。
おまけで、鑑賞するには最高のレジーヌ好みの顔を持つ男性まで現れた。
ちょっとだけ幸せな気分になれるかも。
レジーヌは、フィリクスに気付かれないように、ふふふと笑った。
ただ、フィリクスも同じように笑っていたことに、レジーヌは気が付くことはなかった。
その後、レジーヌは手が空いた時に片付けをして、いつの間にか古ぼけたソファーが新しくなって絨毯が敷かれ、また寒い季節が巡って来た頃には、フィリクスはレジーヌの隣に座っていた。
その手に、温かい飲み物を持って。
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