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第7話:俺たちのギガントポテト(幸福味)と、食堂の日常
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「くだらん!」
教皇が、紫色の破壊光線を放つ!
「ソアラ! 芋(盾)だ!」
「はいですの!」
ソアラが、残った芋(と麻袋)に魔力耐性を込めて、シールドにする!
ドゴオオ! と光線が着弾するが、芋が黒焦げになるだけで、防ぎきった!
(『聖なるじゃがいも』、ガチで聖なる盾だった!)
「先生! 早く!」
「わかってる!」
俺は、大鍋(魔王城の厨房にあった一番デカいやつ)に、残った芋を全て放り込み、ソアラに向かって叫んだ!
「ソアラ! お前の全力の《火球(ファイアボール)》……いや、全力の『蒸気(スチーム)』で、一気にふかせ!」
「(塩ブースト)なしで、全力ですの!?」
「ああ! お前なら制御できる! お前はもう、ただの泣き虫じゃねえ!」
「……はい、先生!」
ソアラが、深呼吸する。
彼女の魔力が、黄金色に輝く。
だが、それは嵐ではなく、暖かく、安定した『光』だった。
「いきますわ! 《聖女の(セイント)……全力蒸かし(スチーム)》!」
ゴオオオオオオ!!
凄まじい熱量(蒸気)が、大鍋の芋を一瞬で、完璧なホクホク状態に仕上げた!
「ルル! アグニ! 潰せ!」
「おおお!」
「まかせろじゃ!」
魔王と四天王が、全力で芋をマッシュする!
「小賢しい!」
教皇が、第二射、第三射を放つ!
だが、魔物たちが、自らの体を盾にして、鍋を守る!
「佐藤殿の芋は、俺たちが守る!」
「そうだ! あの味を知らずに死ねるか!」
(お前ら、完全に胃袋掴まれてんな!)
「よし! 『奇跡の塩』、全投入!」
「『祝福の砂糖』、全投入だ!」
俺は、残った全ての調味料を、マッシュされた芋にぶち込んだ!
塩の『ブースト(活力)』と、砂糖の『癒し(幸福)』が、芋の中で混ざり合う!
「なっ……!?」
教皇が、目を見開いた。
「ば、馬鹿な!? あの芋……調味料のエネルギーと、ソアラの聖なる魔力が融合して……! エネルギー量が、無限に増幅しているだと!?」
『聖なるじゃがいも』の真の効果。
それは、ソアラの魔力を『安定』させ、他のアイテム(塩・砂糖)の力を『増幅・融合』させる、究極の『触媒(つなぎ)』だったのだ!
大鍋の中で、塩の活力(しょっぱさ)と、砂糖の幸福(あまさ)が、芋を介して完璧に融合していく!
黄金色に輝く、巨大な『何か』。
これは、もはや料理じゃない。
『エネルギー(カロリー)の爆弾』だ!
「教皇!」
俺は、鍋の前に立ち、ヤケクソ気味に叫んだ!
「お前が世界に求めたのは『闘争』だったな! だがな、人間も魔族も、腹が減ったらイライラして、戦うしかなくなるんだよ!」
「だから!」
ソアラが、俺の隣に立つ!
「わたくしたちが、世界に『満腹』を届けますの!」
魔王ルルが、鍋のフチに立つ!
「これぞ、人間と魔族の『友情の味』じゃ!」
「食らえええええええ!」
俺たちは、三人同時に叫んだ!
「これが俺たちの、最終奥義! 『聖・奇跡・祝福の、ギガント・ハッピー・ポテト(甘じょっぱい味)』だあああああ!!」
ソアラが、その『エネルギー爆弾(芋)』に向かって、初めて、完璧に制御された、最大出力の《超新星(スーパーノヴァ)》を、叩き込んだ!
ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!
世界が、光に包まれた。
だが、それは破壊の光じゃない。
黄金色の、温かく、とてつもなく『美味しそうな香り』が、爆発と共に、世界中に降り注いだ。
聖都で、武器を手にしていた騎士が、空を見上げて呟く。
「……あれ? なんか……芋、食いたくなってきた……。戦いとか、どうでもいいな……」
荒野で、獲物を狙っていた魔物が、鼻を鳴らす。
「……腹、減った。争うより、芋、掘ろう」
光(香り)を浴びた、教皇は。
「あ……あ……なんという……幸福感……。あまくて……しょっぱい……。これが……『調和』……」
教皇は、その場に、へにゃり、と崩れ落ちた。
その顔は、聖都で砂糖水を飲んだソアラのように、とろけきっていた。
「……世界は……カロリー(これ)で、満たされていたのか……。我々の、間違いだった……。すぴー……」
教皇、まさかの『幸福(満腹)』により、戦闘不能(睡眠)。
こうして、世界は、闘争エネルギーの代わりに、『幸福エネルギー(カロリー)』によって満たされ、救われた。
芋によって。
………。
………。
「……で、先生」
「ん?」
魔王城(改め:大衆食堂『いも・けんたろう』)の厨房で、俺はエプロンを締め直していた。
「教皇様、あれからずっと、わたくしたちの食堂の『常連(味見役)』になってしまいましたわね……」
ソアラ(完璧なウェイトレス姿)が、苦笑いしながら皿を拭いている。
あの後、アホ女神がこっそり降臨し、
「うわー、マジで世界、平和になってんじゃん。芋で。ウケる。ま、教皇(上司)も丸め込めたみたいだし、結果オーライっしょ!」
と、新しい『聖なる種芋(無限増殖)』と、『奇跡の調味料(マヨネーズ・ケチャップ・ソース)』を、こっそり置いていった。
あいつ、絶対、最初からこれが目的だっただろ。
「佐藤(芋神)! 『フライドポテト』、3番テーブル追加だ!」
「先生! 『コロッケ』が揚がりましたわ!」
「わらわの『肉じゃが』も、完璧なのじゃ!」
厨房は、今日も戦場だ。
だが、そこにあるのは『闘争』じゃない。
客の『食欲』との、熱い戦いだ。
俺は、フライヤーにポテトをぶち込みながら、高らかに叫んだ。
「よーし! 野郎ども(ソアラとルル含む)! 今日のまかないは『カレーライス(芋マシマシ)』だ!」
「「「おおおおおーーー!!」」」
俺、佐藤健太郎(四十二歳)。
職業、元・教師。
現・魔王城(食堂)の、料理長。
(魔王は倒してねえが、世界は救った……よな?)
(俺の異世界教師(兼料理人)生活は、まだまだ始まったばかりだ!)
【完】
教皇が、紫色の破壊光線を放つ!
「ソアラ! 芋(盾)だ!」
「はいですの!」
ソアラが、残った芋(と麻袋)に魔力耐性を込めて、シールドにする!
ドゴオオ! と光線が着弾するが、芋が黒焦げになるだけで、防ぎきった!
(『聖なるじゃがいも』、ガチで聖なる盾だった!)
「先生! 早く!」
「わかってる!」
俺は、大鍋(魔王城の厨房にあった一番デカいやつ)に、残った芋を全て放り込み、ソアラに向かって叫んだ!
「ソアラ! お前の全力の《火球(ファイアボール)》……いや、全力の『蒸気(スチーム)』で、一気にふかせ!」
「(塩ブースト)なしで、全力ですの!?」
「ああ! お前なら制御できる! お前はもう、ただの泣き虫じゃねえ!」
「……はい、先生!」
ソアラが、深呼吸する。
彼女の魔力が、黄金色に輝く。
だが、それは嵐ではなく、暖かく、安定した『光』だった。
「いきますわ! 《聖女の(セイント)……全力蒸かし(スチーム)》!」
ゴオオオオオオ!!
凄まじい熱量(蒸気)が、大鍋の芋を一瞬で、完璧なホクホク状態に仕上げた!
「ルル! アグニ! 潰せ!」
「おおお!」
「まかせろじゃ!」
魔王と四天王が、全力で芋をマッシュする!
「小賢しい!」
教皇が、第二射、第三射を放つ!
だが、魔物たちが、自らの体を盾にして、鍋を守る!
「佐藤殿の芋は、俺たちが守る!」
「そうだ! あの味を知らずに死ねるか!」
(お前ら、完全に胃袋掴まれてんな!)
「よし! 『奇跡の塩』、全投入!」
「『祝福の砂糖』、全投入だ!」
俺は、残った全ての調味料を、マッシュされた芋にぶち込んだ!
塩の『ブースト(活力)』と、砂糖の『癒し(幸福)』が、芋の中で混ざり合う!
「なっ……!?」
教皇が、目を見開いた。
「ば、馬鹿な!? あの芋……調味料のエネルギーと、ソアラの聖なる魔力が融合して……! エネルギー量が、無限に増幅しているだと!?」
『聖なるじゃがいも』の真の効果。
それは、ソアラの魔力を『安定』させ、他のアイテム(塩・砂糖)の力を『増幅・融合』させる、究極の『触媒(つなぎ)』だったのだ!
大鍋の中で、塩の活力(しょっぱさ)と、砂糖の幸福(あまさ)が、芋を介して完璧に融合していく!
黄金色に輝く、巨大な『何か』。
これは、もはや料理じゃない。
『エネルギー(カロリー)の爆弾』だ!
「教皇!」
俺は、鍋の前に立ち、ヤケクソ気味に叫んだ!
「お前が世界に求めたのは『闘争』だったな! だがな、人間も魔族も、腹が減ったらイライラして、戦うしかなくなるんだよ!」
「だから!」
ソアラが、俺の隣に立つ!
「わたくしたちが、世界に『満腹』を届けますの!」
魔王ルルが、鍋のフチに立つ!
「これぞ、人間と魔族の『友情の味』じゃ!」
「食らえええええええ!」
俺たちは、三人同時に叫んだ!
「これが俺たちの、最終奥義! 『聖・奇跡・祝福の、ギガント・ハッピー・ポテト(甘じょっぱい味)』だあああああ!!」
ソアラが、その『エネルギー爆弾(芋)』に向かって、初めて、完璧に制御された、最大出力の《超新星(スーパーノヴァ)》を、叩き込んだ!
ドッゴオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!
世界が、光に包まれた。
だが、それは破壊の光じゃない。
黄金色の、温かく、とてつもなく『美味しそうな香り』が、爆発と共に、世界中に降り注いだ。
聖都で、武器を手にしていた騎士が、空を見上げて呟く。
「……あれ? なんか……芋、食いたくなってきた……。戦いとか、どうでもいいな……」
荒野で、獲物を狙っていた魔物が、鼻を鳴らす。
「……腹、減った。争うより、芋、掘ろう」
光(香り)を浴びた、教皇は。
「あ……あ……なんという……幸福感……。あまくて……しょっぱい……。これが……『調和』……」
教皇は、その場に、へにゃり、と崩れ落ちた。
その顔は、聖都で砂糖水を飲んだソアラのように、とろけきっていた。
「……世界は……カロリー(これ)で、満たされていたのか……。我々の、間違いだった……。すぴー……」
教皇、まさかの『幸福(満腹)』により、戦闘不能(睡眠)。
こうして、世界は、闘争エネルギーの代わりに、『幸福エネルギー(カロリー)』によって満たされ、救われた。
芋によって。
………。
………。
「……で、先生」
「ん?」
魔王城(改め:大衆食堂『いも・けんたろう』)の厨房で、俺はエプロンを締め直していた。
「教皇様、あれからずっと、わたくしたちの食堂の『常連(味見役)』になってしまいましたわね……」
ソアラ(完璧なウェイトレス姿)が、苦笑いしながら皿を拭いている。
あの後、アホ女神がこっそり降臨し、
「うわー、マジで世界、平和になってんじゃん。芋で。ウケる。ま、教皇(上司)も丸め込めたみたいだし、結果オーライっしょ!」
と、新しい『聖なる種芋(無限増殖)』と、『奇跡の調味料(マヨネーズ・ケチャップ・ソース)』を、こっそり置いていった。
あいつ、絶対、最初からこれが目的だっただろ。
「佐藤(芋神)! 『フライドポテト』、3番テーブル追加だ!」
「先生! 『コロッケ』が揚がりましたわ!」
「わらわの『肉じゃが』も、完璧なのじゃ!」
厨房は、今日も戦場だ。
だが、そこにあるのは『闘争』じゃない。
客の『食欲』との、熱い戦いだ。
俺は、フライヤーにポテトをぶち込みながら、高らかに叫んだ。
「よーし! 野郎ども(ソアラとルル含む)! 今日のまかないは『カレーライス(芋マシマシ)』だ!」
「「「おおおおおーーー!!」」」
俺、佐藤健太郎(四十二歳)。
職業、元・教師。
現・魔王城(食堂)の、料理長。
(魔王は倒してねえが、世界は救った……よな?)
(俺の異世界教師(兼料理人)生活は、まだまだ始まったばかりだ!)
【完】
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