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帝位継承権争い?興味ねえ!
閑話:或近衛騎士団団長の独白
初の別視点がこれまで存在すら出ていなかった人物になるとは、誰が想像しただろうか。
初めまして、紳士淑女の皆様。私はハーララ帝国近衛騎士団団長である。突然だが今から私は、とある若手近衛騎士の話をしようと思う。
ヴァイナモ・アッラン・サルメライネン。この国の伯爵家の三男坊で、私の部下である。彼は近衛騎士団の第四部隊、つまり皇子・皇女の護衛を任されている隊に所属しており、今は第四皇子の専属護衛騎士を務めている。黒髪に翡翠色の瞳の精悍な顔つきは、俗に言うイケメンというやつだ。
彼は剣術に非常に優れており、『剣術の神童』だと謳われている。彼はもう成人しているのに『神童』と呼ばれている理由は、彼の実力が垣間見れた騎士団入団試験時、彼がまだ13歳という未成年だったからだ。まあ一部からは『調子乗んな若造が』という皮肉と妬みを含めて呼ばれているが、それはあまり知られていない。知らぬが仏と言うやつだ。
彼はどんな人かと騎士団の者に尋ねれば10人中9人はこう答えるだろう。
「変人って言葉のイメージとは違うけどどうしようもなく変人」
何故そう答えられるのか。それは彼のこれまでの経歴がそうさせるのだ。
この国では貴族の子供は14歳から15歳の2年間、帝都学園に通うことが暗黙の了解となっている。それはどんな辺境の地に住んでいても、だ。金銭面の問題など例外はいるが。だが学園に通わなかった貴族の子供は将来、社交界で下に見られ、後ろ指で指される風潮にある。そのため、一種の義務として学園に通うことは必須であるとされているのだ。
彼は伯爵家の三男であり13歳にして騎士団入団を希望した。騎士団に入団してしまえば、学園に通うことは出来ない。通う時間がないのだ。つまり彼は将来、社交界で不利になるのも承知だということだ。サルメライネン伯爵家は金銭的に困窮している訳ではない。寧ろ今景気が良い領地として有名だ。なら何故そんな家の三男が学園に通わず騎士団に入団したのか。当時同僚達の間で話題となった。
そして入団当日、訓練所に新人騎士と新人見習い騎士を集め、顔合わせをした。新人たちは各自名前と家柄と入団希望理由を告げていく。入団理由のほとんどが剣が好き、騎士に憧れていた、皇帝や帝国に貢献したいといったものだった。
だがそんな中注目された彼の入団理由は『面倒なお家騒動から逃げるため』であった。確かに新人達の中にはお金を稼ぐためだとか、親に無理矢理入団させられたからとかいう理由の者もいるだろう。しかし普通の人なら空気を読んで耳触りの良い言葉を並べるところだ。だが彼はそんなことはしなかった。馬鹿正直に理由を述べてその場の空気を微妙にした。しかも当の本人は毅然とした態度で、その場の空気など気にしていない。
これが彼が『変わり者』だという印象を周囲に与えた一番最初の出来事である。その頃は変人ではなく、まだ変わり者であったが。
それからも彼の『変わり者』という印象は覆されることはなく、寧ろ酷くなっていった。
まず第一に、彼は馬鹿真面目なのに口がつるっつるなのである。つまり思ったことや本音をすぐに口にしてしまうのだ。場の空気を読むなど彼の辞書の中には存在していないのだろう。しかも失礼だと注意すると馬鹿真面目に反省するのだ。毎回反省するくらいなら口が滑るのをどうにかすれば良いのに。彼の中では口を滑らすか黙り込むかの二択しかないらしく、彼は騎士団の中でどんどん無口になっていった。
そして彼は剣の腕を褒められることを嫌った。自分は運が良かっただけで、大した実力はない、と。「いやお前が大した実力じゃなかったらこの世界には実力者が存在しないことになるんだが」と見習い騎士の監督を務めていた同僚がよく零していた。普通の人なら自分の能力を褒められるのは嬉しいはずだ。人が喉から手が出るほど欲しがる才能は、彼にとってはそう重要ではないのである。
だが余りにも嫌うため、実家で人格否定され続けたのではないか、過去に何か深い傷があるのではないか、という問題が浮上した。だから秘密裏に彼の実家や過去について調べた。しかし彼の両親は常識人であり、使用人達も問題のある者はおらず、特にこれといった暗い過去があった訳でもなかった。何度か次男に暗殺されかけたみたいだが。
それが理由なんじゃ?と言う話も出てきたが、彼は入団当初、お家騒動のことを『面倒な』と述べていた。暗殺されかけて恐怖した訳ではなく、鬱陶しいから。次期当主として祭り上げられるのが面倒だから騎士団に入団したのだ。そんな豪胆な彼が暗殺の一つや二つで自己否定に陥るとは考えられない。普通の人なら強がっているとかも考えれるのだが、彼が本音と口が直通であるということは公然の事実であったため、すぐに却下された。
まあつまり謙虚を通り越した自己否定は生まれながらの彼の性分だと結論付けられた。この辺りからだんだん変わり者から変人という位置づけになっていったが。
そして変人扱いを決定付けられた事実。それは馬鹿真面目なくせして、剣術が別段好きな訳でも、皇帝や帝国に忠誠を掲げている訳でもないというものだった。
何故それくらいで変人扱いされるか。それは彼のストイック過ぎる鍛錬を見れば理解せざるを得ない。彼は訓練の合間の休憩時間ですら剣を振るほど鍛錬熱心だった。そして休暇には帝都に繰り出して見回りをし、犯罪者を5人は捕まえて来た。
監督の同僚が「休暇の意味わかってんのか?」と聞くと「はい、鍛錬を休むことです」と答えたらしい。確かに鍛錬はしなかったみたいだが、仕事をやっては休暇の意味がないだろう。監督の同僚が彼にそう伝えたら「いけませんでしたか?」と聞かれたらしい。いや駄目な訳ではない。寧ろ騎士の鑑だと賞賛されるべきことだ。だがしかし、ただでさえストイックな彼に休んで欲しいという監督の同僚の気遣いも考慮してやって欲しい。
だから周囲は『剣術好きの仕事馬鹿』だと彼を称していた。剣術も騎士も好きすぎて苦に思わない。これでも十分変人だが、更に驚くべき真実があったのだ。
それが、彼が特に剣術や騎士の仕事が好きだと言う訳ではないという事実である。剣好きでもドン引きするほど鍛錬を行っているのに、休暇を見回りに返上するほど仕事熱心であるのに、だ。何故そこまでするのだ、と聞くと「それが仕事だから」と帰ってきた。どう考えてもおかしい。いくら仕事でも常人は好きでもないことをそこまで出来ない。しかもそれをさも当然かのように言うのだから、こちらがおかしなことを言っている気になる。
結論彼はどうしようもなく馬鹿真面目だったのだ。この事実には流石に誰もがドン引きし、変人という印象が瞬く間に広まった。
そんな彼の変人具合に拍車をかけたのが、彼の近衛騎士団配属と、第四皇子の専属護衛騎士任命であった。最年少にして近衛騎士団に配属となったのに、彼はそのこと自体に別段興味を持たなかった。その後第四皇子の専属護衛騎士という面倒事を押し付けられたのに、寧ろ少し嬉しそうだったのだ。第四皇子とその母親の第二皇妃の悪逆非道っぷりは有名であったのに、第四皇子と顔合わせした彼は「殿下を命をかけてでもお護りしたい」と言ったのだ。皇帝や帝国にも忠誠を掲げていなかったのに、何が彼の琴線に触れたのか。今世紀最大の謎である。
さて私がこれまで長々と彼の変人っぷりを語って来たが、その理由は目の前にいる本人が原因である。
「団長……俺って変人なんですか?変人で有名なんですか??何故ですか???」
目の前の彼は涙目になりながら変人か否かを尋ねてきた。どこからその噂を聞いた、と聞くと「皇帝陛下から聞きました」と予想外の情報源を聞かされた。どうやら最近騎士団の中でも話題になってる『ヴァイナモの変人が移ってしまった第四皇子』が皇帝陛下に呼び出され、そこでその話が出てきたらしい。第四皇子に関しては彼の変人が移ったのか否かは定かではないが、騎士団では今変人は伝染すると恐怖されている。
変人扱いされていると聞いて慌てふためく彼の姿からは変人であるとは感じられない。第一印象は誰もが真面目な常識人だと答えるほど、顔つきや仕草から誠実さが滲み出ている。だがしかし彼はどうしようもなく変人であるのだから、人は見かけに寄らないとは言い得て妙である。
さて、私は噂を肯定するべきだろうか。
事実を答えるか否か一瞬迷ったが、言ったところで彼が変わるはずもないと思い、曖昧な笑みで誤魔化しておいた。彼の「否定してくださいよ!」という断末魔を聞きながら。
初めまして、紳士淑女の皆様。私はハーララ帝国近衛騎士団団長である。突然だが今から私は、とある若手近衛騎士の話をしようと思う。
ヴァイナモ・アッラン・サルメライネン。この国の伯爵家の三男坊で、私の部下である。彼は近衛騎士団の第四部隊、つまり皇子・皇女の護衛を任されている隊に所属しており、今は第四皇子の専属護衛騎士を務めている。黒髪に翡翠色の瞳の精悍な顔つきは、俗に言うイケメンというやつだ。
彼は剣術に非常に優れており、『剣術の神童』だと謳われている。彼はもう成人しているのに『神童』と呼ばれている理由は、彼の実力が垣間見れた騎士団入団試験時、彼がまだ13歳という未成年だったからだ。まあ一部からは『調子乗んな若造が』という皮肉と妬みを含めて呼ばれているが、それはあまり知られていない。知らぬが仏と言うやつだ。
彼はどんな人かと騎士団の者に尋ねれば10人中9人はこう答えるだろう。
「変人って言葉のイメージとは違うけどどうしようもなく変人」
何故そう答えられるのか。それは彼のこれまでの経歴がそうさせるのだ。
この国では貴族の子供は14歳から15歳の2年間、帝都学園に通うことが暗黙の了解となっている。それはどんな辺境の地に住んでいても、だ。金銭面の問題など例外はいるが。だが学園に通わなかった貴族の子供は将来、社交界で下に見られ、後ろ指で指される風潮にある。そのため、一種の義務として学園に通うことは必須であるとされているのだ。
彼は伯爵家の三男であり13歳にして騎士団入団を希望した。騎士団に入団してしまえば、学園に通うことは出来ない。通う時間がないのだ。つまり彼は将来、社交界で不利になるのも承知だということだ。サルメライネン伯爵家は金銭的に困窮している訳ではない。寧ろ今景気が良い領地として有名だ。なら何故そんな家の三男が学園に通わず騎士団に入団したのか。当時同僚達の間で話題となった。
そして入団当日、訓練所に新人騎士と新人見習い騎士を集め、顔合わせをした。新人たちは各自名前と家柄と入団希望理由を告げていく。入団理由のほとんどが剣が好き、騎士に憧れていた、皇帝や帝国に貢献したいといったものだった。
だがそんな中注目された彼の入団理由は『面倒なお家騒動から逃げるため』であった。確かに新人達の中にはお金を稼ぐためだとか、親に無理矢理入団させられたからとかいう理由の者もいるだろう。しかし普通の人なら空気を読んで耳触りの良い言葉を並べるところだ。だが彼はそんなことはしなかった。馬鹿正直に理由を述べてその場の空気を微妙にした。しかも当の本人は毅然とした態度で、その場の空気など気にしていない。
これが彼が『変わり者』だという印象を周囲に与えた一番最初の出来事である。その頃は変人ではなく、まだ変わり者であったが。
それからも彼の『変わり者』という印象は覆されることはなく、寧ろ酷くなっていった。
まず第一に、彼は馬鹿真面目なのに口がつるっつるなのである。つまり思ったことや本音をすぐに口にしてしまうのだ。場の空気を読むなど彼の辞書の中には存在していないのだろう。しかも失礼だと注意すると馬鹿真面目に反省するのだ。毎回反省するくらいなら口が滑るのをどうにかすれば良いのに。彼の中では口を滑らすか黙り込むかの二択しかないらしく、彼は騎士団の中でどんどん無口になっていった。
そして彼は剣の腕を褒められることを嫌った。自分は運が良かっただけで、大した実力はない、と。「いやお前が大した実力じゃなかったらこの世界には実力者が存在しないことになるんだが」と見習い騎士の監督を務めていた同僚がよく零していた。普通の人なら自分の能力を褒められるのは嬉しいはずだ。人が喉から手が出るほど欲しがる才能は、彼にとってはそう重要ではないのである。
だが余りにも嫌うため、実家で人格否定され続けたのではないか、過去に何か深い傷があるのではないか、という問題が浮上した。だから秘密裏に彼の実家や過去について調べた。しかし彼の両親は常識人であり、使用人達も問題のある者はおらず、特にこれといった暗い過去があった訳でもなかった。何度か次男に暗殺されかけたみたいだが。
それが理由なんじゃ?と言う話も出てきたが、彼は入団当初、お家騒動のことを『面倒な』と述べていた。暗殺されかけて恐怖した訳ではなく、鬱陶しいから。次期当主として祭り上げられるのが面倒だから騎士団に入団したのだ。そんな豪胆な彼が暗殺の一つや二つで自己否定に陥るとは考えられない。普通の人なら強がっているとかも考えれるのだが、彼が本音と口が直通であるということは公然の事実であったため、すぐに却下された。
まあつまり謙虚を通り越した自己否定は生まれながらの彼の性分だと結論付けられた。この辺りからだんだん変わり者から変人という位置づけになっていったが。
そして変人扱いを決定付けられた事実。それは馬鹿真面目なくせして、剣術が別段好きな訳でも、皇帝や帝国に忠誠を掲げている訳でもないというものだった。
何故それくらいで変人扱いされるか。それは彼のストイック過ぎる鍛錬を見れば理解せざるを得ない。彼は訓練の合間の休憩時間ですら剣を振るほど鍛錬熱心だった。そして休暇には帝都に繰り出して見回りをし、犯罪者を5人は捕まえて来た。
監督の同僚が「休暇の意味わかってんのか?」と聞くと「はい、鍛錬を休むことです」と答えたらしい。確かに鍛錬はしなかったみたいだが、仕事をやっては休暇の意味がないだろう。監督の同僚が彼にそう伝えたら「いけませんでしたか?」と聞かれたらしい。いや駄目な訳ではない。寧ろ騎士の鑑だと賞賛されるべきことだ。だがしかし、ただでさえストイックな彼に休んで欲しいという監督の同僚の気遣いも考慮してやって欲しい。
だから周囲は『剣術好きの仕事馬鹿』だと彼を称していた。剣術も騎士も好きすぎて苦に思わない。これでも十分変人だが、更に驚くべき真実があったのだ。
それが、彼が特に剣術や騎士の仕事が好きだと言う訳ではないという事実である。剣好きでもドン引きするほど鍛錬を行っているのに、休暇を見回りに返上するほど仕事熱心であるのに、だ。何故そこまでするのだ、と聞くと「それが仕事だから」と帰ってきた。どう考えてもおかしい。いくら仕事でも常人は好きでもないことをそこまで出来ない。しかもそれをさも当然かのように言うのだから、こちらがおかしなことを言っている気になる。
結論彼はどうしようもなく馬鹿真面目だったのだ。この事実には流石に誰もがドン引きし、変人という印象が瞬く間に広まった。
そんな彼の変人具合に拍車をかけたのが、彼の近衛騎士団配属と、第四皇子の専属護衛騎士任命であった。最年少にして近衛騎士団に配属となったのに、彼はそのこと自体に別段興味を持たなかった。その後第四皇子の専属護衛騎士という面倒事を押し付けられたのに、寧ろ少し嬉しそうだったのだ。第四皇子とその母親の第二皇妃の悪逆非道っぷりは有名であったのに、第四皇子と顔合わせした彼は「殿下を命をかけてでもお護りしたい」と言ったのだ。皇帝や帝国にも忠誠を掲げていなかったのに、何が彼の琴線に触れたのか。今世紀最大の謎である。
さて私がこれまで長々と彼の変人っぷりを語って来たが、その理由は目の前にいる本人が原因である。
「団長……俺って変人なんですか?変人で有名なんですか??何故ですか???」
目の前の彼は涙目になりながら変人か否かを尋ねてきた。どこからその噂を聞いた、と聞くと「皇帝陛下から聞きました」と予想外の情報源を聞かされた。どうやら最近騎士団の中でも話題になってる『ヴァイナモの変人が移ってしまった第四皇子』が皇帝陛下に呼び出され、そこでその話が出てきたらしい。第四皇子に関しては彼の変人が移ったのか否かは定かではないが、騎士団では今変人は伝染すると恐怖されている。
変人扱いされていると聞いて慌てふためく彼の姿からは変人であるとは感じられない。第一印象は誰もが真面目な常識人だと答えるほど、顔つきや仕草から誠実さが滲み出ている。だがしかし彼はどうしようもなく変人であるのだから、人は見かけに寄らないとは言い得て妙である。
さて、私は噂を肯定するべきだろうか。
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